2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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河上純二氏(以下、河上):そう。そう。なるほどね。4年前って、けっこう順風満帆に見えて……。
あ、もう1つ(聞きたいことが)あった。昨日日本に帰ってきているところもあるから、少しグローバルの話だったりとか、わりかしグローバルも積極的にやっているように見えてるんだけれども、グローバルのところの話を少し聞きたいなと思うんだけど。
実際に向こうに行って、「PRも兼ねて行ってきました」って話なんだけど、海外でどういうふうに展開させようとしていたり、何を一番大事にして海外に行ったりしているの?
綱川明美氏(以下、綱川):一番は布教活動ですね。
河上:布教。「Bebot」というサービスのPR?
綱川:PRの先にあるのが、やはり世界中で使えるサービスになっていないと意味がないなと思っているので、導入先を増やすというのが一番のミッションですね。
河上:なるほど。
綱川:もう決まっていて、今準備中の案件もたくさんあるんですけれども、そのうちの1つが、ワシントンDC、町全体でやるという。
磯村:すごい!
河上:そうなの!?
綱川:そうなんです。そういうのもありまして。あとはロサンゼルスの空港ですね。ラウンジでスターアライアンスと一緒にやるサービスがあったりですとか。
河上:それ、言って大丈夫なのね?
綱川:バッチリです。そういう普通の、渋谷の怪しいインターネット屋さんだと、なかなか取れなさそうなものも、やはり向こうからお声がけいただいて、広まっていっているところがあるかなと思うんですけれども。
磯村尚美氏(以下、磯村):すごい。
綱川:何が違うかというと、どうだろうな。一番最初に始めたというのが強かったかなとは思うんですね。
河上:始めるのが最初のほうだったと。
綱川:一番最初だったので、やはり持ってるデータの量が圧倒的に他社さんより多いんですね。それを元にAIのエンジンを作っていますので、「使ったときの感じがぜんぜん違う」というのはよく言われるところではあって。
この界隈でもわりと先生扱いしてもらえたのが、ラッキーだったかなって思います。
磯村:(綱川さん)笑うとかわいいね。「もっと笑って!」みたいな(笑)。
河上:そうだよね。じゃあ、いよいよグローバルを本格化させる感じになっていってるというところなのかな。
綱川:そうですね。今、私も実は日本にあまりいなくて。アメリカとヨーロッパを行ったり来たりしている状況で。
磯村:すごいね。
綱川:時差ぼけにならないマスターになりました。出張しすぎて、時差ぼけにならないための独自の方法をたくさん思いついたんですよ。
磯村:それも仕事になりそうだね。
綱川:たぶん言ったら「ふざけんな!」って言われるような内容なので(笑)。
磯村:聞いてみたいけど(笑)。
河上:すばらしい。じゃあ、もう、梅酒飲んでください。
綱川:たくさん飲みます。ありがとうございます。
河上:日本、久しぶりなんでしょ?
綱川:久しぶりです。アメリカに責任者として、1人採用した方がいるんですけど。
河上:すばらしい。
綱川:彼は3年ぐらい追いかけ回しましたね。
河上:仲間に入ってもらうために? おおー。どういう経歴の人なの?
綱川:Google XのCFOだった人。
河上:そうなんだ。
磯村:えー!すごいね。
綱川:ドイツ系の人で。アメリカにずっと住んでて。その前はウォールストリートで働いてた金融系の人なんですけど。Google XのCFOで、何年ぐらいGoogleにいたのかな? たぶん7~8年くらいGoogleにいて。
河上:長い。
綱川:その後トラベルテックの会社で、ヨーロッパで立ち上げをやって、その後パートナーシップの責任者をやっていた人なんで、もともと私たちがアプローチしたかったお客さんはほとんど知り合いというような方で。
誘っても無理だろうなと思いながら3年間ぐらい、けっこうしつこく口説いたんです。そしたら、彼が最後に日本に来たときに、「そろそろ、どう?」って言ったら、「じゃあ、入ろうかな」って。
河上:すばらしいな。
綱川:「え! 入るの!?」ってところから、仲間になってもらいました。
磯村:すごい。
河上:すばらしいね。
磯村:それはすごいわ。
河上:その彼、でいいのかな? 女性? 男性でいいんだよね? 彼が、アメリカサイドはこれから仕切っていくと。
綱川:そうですね。アメリカサイドは彼が。
河上:すばらしい。今回は、ヨーロッパに長いこと行っていて、ヨーロッパサイドは誰かいるの?
綱川:ヨーロッパは誰もいなくて。私とトビーと2人で。アメリカにいる彼と2人で行ったり来たりしながらやっているんですけれども、9月、今月か。今月はいろいろ講演があったのと、あと商談ですね。11月は大きいカンファレンスがあるんですけれど、災害が起きたときにどうするかと。世界中から政府の関係者の人が集まって、実際に使えるようなソリューションがあまりないんですね。その中で今、私たちのソリューションが実は注目されていて、お話をすることになってます(笑)。
磯村:すごいね。
河上:おもしろくなってきたね。
綱川:ラッキーでした。
河上:おもしろくなってきた。綱川さんが日本不在のときは、日本を取りまとめている方がいらっしゃるんだよね?
綱川:いないんです(笑)。
河上:いないの!?
綱川:いないんだけど、一応大丈夫で。なぜかというと、うちの会社って職人の集まりなので、基本的にはものを作る人以外あんまりいないんですよ。
河上:そうか。
綱川:CTOはいるので。結局日本にいる人って、物を作ってる人以外は存在しないので、彼女がまとめをしてくれている。
河上:サイトを見させていただいたんだけど、BD(Business Development/事業開発)が何人かいらっしゃるよね?
綱川:はい。
河上:BDは日本ではアライアンスを進めてらっしゃる人たちなのかな?
綱川:はい。
河上:そういうことか。なるほどな。
綱川:例えば新しい空港ですとか、自治体さんですとか。それからいろんな提案もしているので、例えば直近だと、いろんな施設でそうなんですけど、ホテルのサイトって9泊以上予約できないサイトが多いんですね。
河上:9泊以上予約できないサイト。そうなんだ。長期滞在の設定ができないの?
綱川:2桁で予約できないんですよ。
河上:なんだ、そりゃ(笑)。
綱川:そうすると「12泊予約しようと思ってるのにできない」とかってチャットがたくさん来るんですね。
河上:そうなんだ。
綱川:それって、言ったらビジネスチャンスじゃないですか。なので、そういうのをキャッチして、お客様に「こういうのが何件来ているので、もしかしたらサイトの表記を変えるなり、システムをいじるのであれば2桁をサポートするなりをやったほうがいいかもしれないですよ」というご提案をしたりですとか。
河上:なるほどな。
磯村:すごいね。
河上:けっこう積極的な……。社長自体が、営業マンみたいにダイナミックにアプローチをかけるからね。
綱川:(笑)。
河上:ちょっとこのあと、1年ぐらいの間になにか話せる範囲でいいんだけど、予定していること、プロモーション・PR、いろんなこと、告知含めてなんだけど。この1年でなにか計画していることってあるの?
綱川:あります。1年以内に、ちょっと想像できないような大きいものがたくさん始まるので。
河上:なんだ、それは。
綱川:(笑)。それは、国内でもそうなんですけれども、海外でもそうなので。
河上:なんだ、それ。
綱川:今、すでに国内だと、私たちが作っている「Bebot」って、3~4人に1人ぐらいの外国人が使っているサービスなんですね。それが、もっと見かけるようなサービスになります。
河上:ぐいぐいと。
綱川:国内。海外は、みんなが大好きなビーチリゾート。いろんな人がたくさん行っているビーチリゾート。そこで、町全体で一気に使えるようになるというのが。
河上:きた。それ、キャッチーな場所? キャッチーなビーチリゾート?
綱川:みんな大好きなところです。
河上:あららら。
綱川:そこで、Wi-Fi、町のWi-Fiに繋ぐと、ピコーンって。
河上:日本人といえば、みたいな。そういう島?
綱川:それは、黙っておきます(笑)。
河上:うーん。いいね。
綱川:というところで始まったりもしますね。あとは、ヨーロッパのいろんな空港さんもそうですし、使える場所が一気に今後1年で拡大してくるというのが、一番大きなところかな。
綱川:2つ目が開発採用のチームも……。過去半年ぐらいで、開発チームを一気に増強しているので、開発力が一気にアップしていて。今、おもしろいものをたくさん作っているんですね。まだ発表していないものがたくさんあるので、年末にかけてびっくりするようなものがたくさん出てきて。
第一弾目としては、今市場で出回っているいろんなエンジンがあると思うんですけど、そこもびっくりするようなものが11月にカナダで発表予定です。
河上:カナダで? すごいエキサイティングな話し方をしてくれたんだけど、1個も教えてもらってないという。
綱川:(笑)。あんまり、ちょっと。ばれちゃうと思って(笑)。
河上:そうだね。センシティブだからね。大事に守らなきゃいけない。そうだね。すごくいっぱい使う人が増えて、すごくいっぱい笑顔が増えるということと、年末にすごいサービスが出てくるんだね。
磯村:女性的なしゃべり方になっちゃうね。すごい、すごいっていうね。
河上:ちょっと1個だけ突っ込ませてもらうと、最後のすごいサービスとか、年末に出す予定というものは、「Bebot」の中の拡張版ではなく、「Bebot」とはまったく違うものが、違うサービスゾーンが出てきたりするということ? そこらへんはどう?
綱川:一部チャットの中でも使用されるんですけれども、残りは別のものとしてやっていきます。
河上:やっぱり、あれだね。新たなサービスが出るようなイメージに近いね。
綱川:そうですね。はい。
河上:あー。(拍手をして)いいね。
綱川:こけないように気をつけないと。
河上:大丈夫、大丈夫。いいね。いいね。なにか困ってることってあるの?
綱川:んー。困ってることしかないですけどね(笑)。
河上:まぁ、でもそろそろあれじゃない? 大きい仕事が入ったから、全部が困ってますっていう感じではないよね? すごく整理されてきているし。
綱川:なんだかいつも楽しそうとか言われるんですけど、苦労もたくさんあってですね。なかなか人の気持ちとかわからないから。
河上:(笑)。言っちゃった。自分で言っちゃったよ。
綱川:いやー! 人の管理とか大変ですよね。
河上:そうだよね。
磯村:そうなの?
綱川:「人の管理しよう」と思って会社を始めてないじゃないですか。
磯村:まぁ、そうだけど……。
河上:彼女の人物像に少し話変えるけどさ、俺、最初にあったとき、まだ彼女は会社始めたばっかりだったから、どちらかというと、僕の中では金融の人だっていうイメージがすごく強いんだよ。すごくクレバーな金融のキャリアウーマンというトーンがすごく印象的には残っていて。
だから、「えー、こんな泥臭い起業家なんだ」と俺、正直思ったっていうのが事実なんだよね。その間に何回か会う機会はあって、ただ、彼女のキャラあんまり変わっていない印象があるのよね。このままゴリゴリ押しきってって、起業家としても成立させちゃったっていうトーンのまま。
俺の感覚では、話したことはないけど、そういうイメージが強いんだよ。だから、よくみんな、ついてきたなと思うし。まわりをよく巻き込んでいってここまで来たなって気はすごくする。
綱川:たまたまラッキーで。うん。
磯村:なんでもたまたまなんだよね。
綱川:でも、本当たまたまですよね。
河上:たまたまなんだよな。だから巻き込み力が強いんだろうな。巻き込み力なのかな。
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