2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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河上純二氏(以下、河上):まずこの風船なんですけど、これって自分たちで作ってるの? どういうかたちでこれが成り立っているの?
中島裕氏(以下、中島):そうですね、風船自体はメーカーが世界中にあって、その卸の会社が日本にもあるんですよ。本当万単位の種類があるので、その中から選んで仕入れます。それをデコレーションしたりだとか、かたちをつくるのは我々がいろいろとやる。
河上:自分たちでやるわけだね。
中島:お花屋さんとかも、お花をどこかから買ってきて、それでそれを組み合わせるじゃないですか。
河上:そうか、そうだね。花と一緒っちゃ一緒か。
中島:そうですね。あとは、今持ってもらっているような顔写真のシールとか。
河上:これはどうやってるの?
中島:これも自社で。もともとネット系なので、ITに強い人とかデザインの強い人たちもいるので、そういった人たちがちゃんとこういうふうにデザインをシールで。
河上:シールで貼ってるのか。
中島:これはそうですね。
河上:なるほどね。
磯村尚美氏(以下、磯村):これはオリジナルだそうです。
河上:オリジナル。そうだよ、わざわざ作ってきてくれてるんだからさ。
中島:顔写真をいただければ、こういうふうにシールにして貼って。
河上:おもしろいよね。なんか想像できないよ。ありがとうございます。持って帰りたいんだけどさ、これで電車に乗るのも恥ずかしいから、ちょっとそれを今考えているところなんだけど。
磯村:「袋あります?」って言われますよ。
河上:そうだね。
中島:そうですね(笑)。
磯村:はい。もしくはタクシーで。
河上:今はまだ、ほらさっきのインスタグラムしかなくてWebサイトがないじゃない? これって例えば料金とかさ、今どんなかたちで注文する流れになってるの?
中島:今はまだ知り合い経由が多いのもあって。あとはFacebookですとか、インスタのメッセージだとか。あとメール・電話といった、元IT企業とは思えないような手法でご連絡をいただきながら、そこから作っていくという。
河上:なるほどね。見てる人も、もしかしたらオーダーしたいって可能性も十分あるからさ。連絡して、「これこれこういうことが今週末にあるから、これくらいの金額でお願いしたいんだけど」みたいなお願いの仕方になるの?
中島:そうですね。こんなのやりたいとか、たぶん値段もわかりづらいと思うので、そういうときはだいたいPDFで100枚ぐらいの写真と値段が書いてある資料があって。まだサイトがないんですけど(笑)、「ファイル重いよ」とか言われながらそのファイルを送って、「あっ、こんな価格感なんだ」というので、だいたい個人だと1万とかから3万円ぐらいが多くて。
河上:そんな値段からあるんだ。
中島:そうですね。基本は都内近郊だったら、送料とその装飾費も込みで全部その価格で、1万円ぐらいから頼めるようなオプションサービスを作ってますので。
河上:なるほどね。ちなみにさ、今日のこれだと、どれぐらいな感じの金額を考えとけばいい?
中島:これたぶん全部映ってないと思うんですけど、でも3万円ぐらいですかね。
河上:3万円ぐらいなんだ。けっこうお手頃っちゃお手頃なんだね。
中島:そうですね。けっこうバルーンは多くの空間を比較的リーズナブルに演出して訴求できる。
河上:ああ、そうなんだ。原価がそんなに高いものでもないから。でも、こうやってやってみるとめちゃめちゃかわいいんだけど。
中島:うん、そうなんですよ。
河上:中島さんのことだから、俺、50万円ぐらいかと思ってた。
中島:いやいや(笑)。
及川真一朗氏(以下、及川):どういう印象?(笑)。
中島:やっぱ値段変えようかな。
(一同笑)
ちょっと全部、0を1個足しておきます。
河上:いや、これでも3万円でこんなに。ちょっと見えないところもあるからね。ここから見てると本当にね、この量で3万円とかでできるんだったら、もうぜんぜんたぶんオーダーいっぱい来るよ。
中島:ありがとうございます。
河上:このストームトルーパーはまた別料金だよね、これたぶん。
中島:あっ、そうですね(笑)。
河上:これは特注料金でしょ。
中島:これは8,000円とかです。
河上:だよね。これ1個値段あるもんね。
中島:はい。
河上:おもしろいなぁ。Oryzaeがやっていこうとしているのは、バルーンサービスももちろんそうなんだけど、まずお祝いごと・思い出づくりを演出していくところだと思うので。立ち上がったばかりだからあれだけど、今後の展開としてはほかのことも考えていらっしゃるということでしょ?
中島:そうですね。
河上:ちなみに、言える範囲でもちろんけっこうなんだけど、どんなことをサービスとして追加していくと考えていらっしゃる?
中島:かなりいろいろと追加していく予定なんですけど。例えば今もうだいたい決まってるのがいろいろあるんです。築地の……今は築地じゃないのか、その仲介人の方が直接来てるサービスです。マグロとかブリを仕入れて、それを家だとか貸しスペースに来てくださって解体してくれる。
河上:それもやるの? なるほど、そういうことね。はいはい。
中島:周年祭だとか企業のMVPの発表とかで、スモークとか火花がバーって出るような、テレビで見るような演出ってテンション上がるじゃないですか。そういうのとか。
あとは、ただ単純にマジシャンを呼ぶじゃなくて……まぁそういうのもできるんですけど、その場の流れによってマジシャンが演出してくれるとか。例えば子どものクリスマス会とかだったら、サンタさんの格好をしてマジシャンが来て、なにも入ってなさそうな袋からぼんぼんプレゼントが出てくるとか、そういったような演出のサービスとか。あとは生バンドカラオケでバンドが全部来てくれるだとか。
河上:楽しそうだね。
中島:いろんなお祝いごとで「こんなのあったらいいな。でも、どこに頼めばいいかわからない」とか、あと「そもそも思いつかなかった」とかっていうのがいろいろとザーッとあるようなサービスにしていって。せっかくのお祝いの場なので、それでみんな「やってよかったな」って思い出に残るような場になるようなものは、もういろいろと増やしていきたいと。
河上:なるほどね。中島さんがやるんだからさ、たぶんサービス・事業としてもちゃんと捉えていらっしゃるんだろうから。こういうことを実際にやられている会社ってけっこう多いものなんですか? こういうのってあんまり調べたことがないジャンルじゃないですか。
中島:そうですね。なんかバルーン単体だと「バルーンを売ってます」というバルーン屋さんだとか、けっこう個人でデコレータをやられているような人とかはいるんですけど、ちゃんと会社でやっているのがあんまりなかったりとかしてですね。まだお祝いごとのオプションが全部ずらっとあるというのは今のところ見つかってないですね。それもあってやろうと思って。
河上:なるほどね。中島さんのところを思い出せれば一通りお祝い事のは相談できると言ったら、それはすごく重宝だよね。僕もそういう場は多いからさ。なんかいろいろありそうだよね。
中島:ありがとうございます。ぜひご利用ください(笑)。
河上:僕もキャストとして登録しようかな。
中島:いいですね。司会として(笑)。
河上:司会のJJです。今日は大変おめでとうございます。
中島:ぜひじゃあちょっと今日契約を。
河上:縁起のいい笑顔を。
中島:今日ネタ1個増えてよかったです。来てよかったです(笑)。
河上:でも、中抜きで7割ぐらい取っちゃう。
(一同笑)
中島:いやいや(笑)。
河上:でもって300円ぐらいしか残らないけど。困るかな。
中島:仲良くできるような価格で(笑)。
河上:まぁ、そんな中島さんなんだけど、もともとはいろんな企業にお勤めで。ちょっと中島さん自体の話も少し聞いていきたいんだけどさ。僕が知ってるのは、やっぱり株式会社ガイアックスで副社長をされていて。どれぐらいガイアックスにいたんですか?
中島:8年ぐらいです。
河上:8年ぐらい。副社長もやられていて、COOだから実質的には実務責任者だったわけですよね。
中島:そうですね。本社の事業は全部僕が見るような体制で。
河上:なるほど。それを辞められたのはなにか理由があるんですか?
中島:やっぱり8年いろいろやってて、その中でいろいろ作ってきたものと流れがあって。だいたい下も揃ってきたなというか、メンバーにリーダーが増えてきたなというのもありますし、あとはいろいろ継続的に積み上げていくような、同じ路線でやっていくような事業の展開の仕方をしてたんですね。
河上:ガイアックスさんがね。
中島:そうです。なので、基本的には今ある事業をちゃんと伸ばしていって、その周辺サービスをやっていくというようなかたちだったんですけど。創業社長はもっと飛び石で、新しいぜんぜん違うものをやりたいなという話を打ち明けられて。その話を聞いていて「だったら僕じゃないなぁ」とか、それを自分でやっていくイメージも湧かなかったりだったりだとか、もろもろありまして。
創業者という引っ張ってきてる人間がいて、僕COOでやっていて、そういう状況の中で、一緒にやってきたメンバーもいるので、いろいろ心の整理と、あとメンバーとの会話とか整理もいろいろあったんですけど。結論、「僕は僕でまた別のことをやります」という話の中で「退任します」ということになりました。
河上:なるほどね。いや、僕の中でのガイアックスさんってね、当時は4大バックオフィスというか、カスタマセンターといった感じだったかな。ガイアックスさんがいて、イー・ガーディアンさんがいて……あとなんだっけな。2社、名前忘れちゃったな。
そういうときに、よくゲームとかWebサービスのバックオフィスのカスタマー対応だったりとかそういうところを「どこにお願いする?」みたいなときに、ガイアックスさんにお願いしてたときもあったし、そんな思い出があって。
中島:ありがとうございます。
河上:その当時でもう何人ぐらいいらっしゃったんでしたっけ。ガイアックスさんって。
中島:あの時もう、アルバイトのメールサポートだとか投稿の監視とかの人も含めちゃうと、700とかそのぐらい。
河上:そんないたんだ!?
中島:はい。もうセンターも、仙台にもあれば、福岡にもあれば、沖縄にもあれば、フィリピンにもあったので。
河上:中島さんはガイアックスに加わる前は何をされてたんですか?
中島:その前はNECにいました。
河上:NECにいらっしゃったの!?
中島:新卒はNECなんですよ。
河上:ドドドドド! 驚き。
中島:その前の学生時代に、ガイアックス創業半年ぐらいの時から学生社員をやってたんですよ、2年ぐらい。
河上:いわゆるインターン的なもの?
中島:そうですね。インターンを超えて、学生で社員をやってます。
河上:なに、学生社員って?(笑)。
中島:僕もなんか当時はよくわからなかったんですけど、学生でも社員ってなれるんだって初めて知ったんです。本当にフルコミットで、学校にはほぼ行かずにシンガポールへ行ったりとか。
河上:それ学生なの? すごいね。
中島:そうなんです。今だとけっこういるのかもしれないですけど。
河上:そっかそっか。
中島:まぁ、そんなのやってて、就職のタイミングではいろいろと思うところがあってNECへ行って。
河上:NECで何をされてたの?
中島:セブン−イレブンのシステム……SEやってました。
河上:SEなの!? あら、じゃあシステムにはお強いの? 今はバルーンだけど。
中島:そうですね。サイトもないですけど(笑)。
(一同笑)
河上:そうだよね。PDFのカタログを電話で受け付けてるんだよね。
中島:そうなんです。めちゃめちゃアナログです(笑)。
河上:NECでSEをやられていたんだ。じゃあけっこう基幹というか、でかいサービス系ですよね。NECだとソリューションとしては。
中島:そうですね。まさにセブン−イレブンの店舗のシステムだとかデニーズのPOSに僕の書いた拙いプログラムがちょっと入ってます。もうさすがに入ってないと思いますけど。
河上:マジっすか。おもしろいなぁ(笑)。何年いらっしゃったの?
中島:3年ちょっとですね。
河上:3年ちょっと。ガイアックスに移られて8年ぐらいやられて。
中島:そうですね。
河上:その次が株式会社そとあそび。これはどういうかたちで、そとあそびになったんですか?
中島:社長の方針として、実は「こういうふうにやりたい」というのがあって。辞めたものの、「どうしよう?」といろいろと思いを巡らせていたら「やっぱりアウトドアとか好きだな」と。今度は自分が好きなものをやろうかなと。もともとガイアックス時代にはすでにそのサービスがあって、けっこう倒産するかしないかってピンチの時もあったので。
河上:そうなんだ。
中島:はい。それを「そこからどう立て直して事業を作っていくか?」ベースで考えていたので、「今回は純粋に自分のやりたいサービス、欲しいサービスをやりたいな」と。旅行に行くんだったら自然派なんですよ。なので、自然に行ったときに遊べるサービスを。
八ヶ岳に行くと、例えば乗馬とかもできるんですよね。森林を馬に乗って散策してというのがサービスがあったりするんですけど、カヌーに乗ってとか、そういったサービスがなかなか探せない。「そういうのをちゃんと探せるようなサービスがあれば、旅行に行ったときの時間がすごく充実したものになるなぁ。そんなサービス欲しいなぁ」と。いつも探すのに苦労していたので「それやろう!」と思って、いろいろ調べ始めて。
調べたらそういうサービスがすでにあったという。でも、あまり世の中に知られていなかったので。そのタイミングでもう10年続いてたんですよ。その創業者の山本という人間にサイトのインフォから問い合わせて。
河上:インフォから(笑)。
中島:そうなんです。「前から知り合いだったんでしょ?」って言われるんですけど、いや、もうその時に初めてインフォから問い合わせて。
河上:その時はどういう感じの話を書いたんですか? 「はじめまして」で……。
中島:「実はサービスに興味があって、今後いろいろと展開を考えていて、一度話を聞かせてほしいです」みたいな。
河上:そうしたら向こうからは「わかりました。ぜひ1回話しましょう」と。
中島:そうなんです。それもなんか、彼もけっこう新しい人に会うのが億劫なタイプで、ぜんぜん会わないらしいんですよ。
河上:(笑)。
磯村:へえ。
中島:たまたまその時、今後サービスどうしようかって悩んでいて。あと、すでに僕が代表副社長を退任するというニュースが出てたので、「ガイアックス会社でこういうのやってます」というのを送ってたら、「あっ、辞めるタイミングなんだ」と。「なんかこれはおもしろそうだな」と思ってくれたみたいで会ってくれて、それで会いに行くというようなわけですね。
河上:なるほど。自分の思いも話すし、すごく意思がつながってきて、加わるというか一緒にやることになって。
中島:そうですね。
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