
2025.03.19
ドバイ不動産投資の最前線 専門家が語る、3つの投資モデルと市場の展望
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河上純二氏(以下、河上):今日は下城さんのビジネス面もそうだし、プライベートもそうなんだけど、生い立ちから追いかけつつ、未来の死に際みたいなのをお聞きしたい。
下城伸也氏(以下、下城):死に際(笑)。
河上:いろいろ聞いてみたいなと。
及川真一朗氏(以下、及川):(笑)。
下城:恥ずかしいですけど、「JJの部屋」の1回目ということで本当に光栄です。
河上:今日が不評だったら2回目はないですから。
下城:すごいプレッシャーですね。僕は素のままでやらせていただきます。
河上:そうね。まず聞きたいのは、下城さんといえば連続起業家というか、学生の時から会社を立ち上げてやってきたという経緯があるじゃない? そのへんのところからまず聞いてみたいなと。まず、会社を始めようと思ったきっかけというか、起業家になろうと思ったのはなんで?
下城:大学3年生のときに就職活動をしまして、内定をいただいた企業さんの研修に行ったんですよ。そこで同期の人と研修をしたときに、同期の人と僕の未来の目標が違ったんですね。この同期と一緒に仕事しても刺激にならないなと感じて、離れようと思ったんですよ。僕は30歳になったらセミリタイアしたいなと思っていたんですね。
河上:早いな!
及川:30歳。めちゃめちゃ早いですね(笑)。
河上:早いな。いいね。
下城:いいですよね。ちょっと旅人気質があるもので。
河上:あとでその部分もしっかり出てくると思います。
及川:(笑)。
下城:そうなんですよ。30歳以降は旅人になりたいなと思っていたんですけど、同期は30歳になったら独立すると言っていたんですね。同じ目標じゃないので、もっと刺激的な世界はどこかなということで、内定先の企業さんをお断りさせていただいて、知り合いのつてでニューヨークに行ったんです。
河上:そうなんですか。
下城:そうなんです。ニューヨークにおもしろい人がいると僕の友だちが呼んでくれて。ニューヨークに行って、インターネットの進み方が日本とアメリカでだいぶ違うと衝撃を受けました。ニューヨークで会うべき人には会えなかったんですけど。
(一同笑)
河上:なんやそれ。
下城:会えなかったんですよ。
河上:下城さんらしいね。
下城:その会うべき人は、たしかアジアのどこかにいたんですよね。
河上:ああ、そうなんだ。
下城:その人が体調を崩していけなくなったということで。ニューヨークと日本でインターネットの進み方にすごく差があるなと思って、向こうで展開されていたビジネスを日本でもできると思ったんです。それが大学4年の最後のときですね。
河上:じゃあ、ニューヨークで会うべき人には会えなかったけど、行ったことは役に立ったというか。
下城:そうですね。ビジネスのネタになったので。
河上:そうして立ち上げたのが、どういう領域だったんでしょう?
下城:ええっと。
河上:ネット制作系の会社でしたっけ。
下城:Webコンサル、Web広告の領域でした。当時、真鍋かおりさんがブログの女王と言われている時代で。
河上:ああ、古いね。
及川:ああ、懐かしい。
下城:日本で個人ブログが流行っていた頃に、企業用のブログというビジネスをアメリカで展開されているという情報を聞きまして。それでブログのソフトを独自で開発して、コンテンツマネジメントシステムというものにして、国内の中小企業用にブログ型ホームページの開発・制作・販売・コンサルまで突っ込んでやるビジネスをしようと思ったんです。
河上:それっていつ頃ですか?
下城:2005年です。
河上:2005年か。俺は何をしていただろう? わかんないな。
下城:13年前ですね。
及川:お会いするちょっと前くらいですもんね。
河上:ああ、そうだった? そうだよね。俺、及川さんの紹介をしてなかったよ。1回、紹介をはさんでいい?
下城:ぜひお願いします。
河上:この番組を一緒にやってもらう及川社長ね。及川さんは、株式会社アクセラレータという会社の社長をやられていて、彼と番組をやっていくんです。あとでゆっくりね。
及川:そうですね。そのへんもいろいろ(笑)。
河上:まずは下城さん。(会ったのは)2005年の俺がUSENを辞めるときぐらいかな。
下城:13年来の付き合いですね。
河上:そうだね。でも、ずっとブランクがあって、付き合いだしたのはここ1年くらいなんだよ。
下城:ああ、そうなんですね。
河上:間が5年以上あいてたよね。
及川:そうですね。2010年くらいにはそんなにお仕事してないですよね。
河上:してないよね。
及川:一緒にしてないよね。
河上:ずいぶん間があいてから会ったのよ。そこはあとでゆっくり話すからいいのよ。
下城:ああ、わかりました(笑)。
及川:(笑)。
河上:たしか2005年くらいって、海外だと企業ブログがSix Apartとかがあって。
及川:そうですね。
下城:Six Apartのソフトを国内でカスタマイズしてやっていた。
河上:そうなんだ。
下城:そうなんです。まさしくそのとおりです。
河上:よかったー。名前を覚えているわ。
下城:さすがです。
及川:(笑)。
河上:Six Apartはがんばってたよね。
及川:ありましたね。
河上:立ち上げて、順調に進んでいったの?
下城:そもそも順調かどうかというのが、社会経験がないのでわからなかったんですよね。でも、順調だったらしいです。周りの人からすると、それは順調すぎるよと。
河上:その会社がのちのちは従業員が200人を超えるくらいになって。前進ということでいいんですよね。
下城:そうですね。
河上:すごいな。チームとしては営業がいっぱいいて?
下城:営業がいっぱいいたんですが、最後のほうは6割とかでしたね。
河上:あ、そう。
及川:じゃあ、100人くらいが営業だってことですよね。
河上:すごいよね。
及川:すごいですね。
河上:最初につまずいたトラブル、またはつらい思い出ってなんかあるの?
下城:つらい思いってよく聞いていただくんですけど、ないんですよ。
河上:その当時、つらい思いはなかった。
下城:はい。楽しくて。
河上:マジで?
下城:立ち上げたときはずっと楽しくて。大変だなと思うことも、今思い返すとあるんですけど、当時は大変さも比較できなかったので。友だちに他の企業さんの話を聞いたりとか、大手さんの話を聞いたりするんですけど、そもそも立ち上げて、人数をどんどん増やしていくような会社の友人がいなかったので。
河上:あの当時だとまだいなかった。今はもうあたりまえに学生起業家が1つのカテゴリになっていて、けっこういるじゃない。俺の頃は1994年なんてほとんどいなかったし、2005年でもあまりいなかったんじゃないかな。周りに会社を立ち上げる子はけっこういたの?
下城:いなかったですね。
及川:ああ、やっぱり。
河上:そうだよね。周りから「キ○ガイでしょ」って言われた?
下城:言われましたね。
及川:(笑)。
下城:キ○ガイというか、「大丈夫?」って心配されましたね。
及川:それはね。
河上:でももう、気にしない。
下城:気にしなかったですね。自分たちがやっていきたいことを証明したいという気持ちが強かったので。そこの強い気持ちをメンバーみんなが持っていたと思うんですよね。
河上:最初は何人で始めたの?
下城:3人ですね。3人からスタートしました。
河上:いつも少なめだね。今回も3人とか。4人か。
下城:そうですね。
河上:最初の会社はどれくらいから急激に軌道に乗り始めたの?
下城:1年目で40名くらいまで。
河上:あ、それ自慢だね。
下城:今、引き出されました(笑)。
及川:すごいですね(笑)。
河上:今、急に反感を買った。
下城:まずいですね(笑)。
河上:本当に大変なんだよね。スタートアップをたくさん見てるので。
及川:いやー、そうですよね。
河上:そうはいかないのよ。
下城:今でも振り返ると、すごかったのかなとちょっと思います。
河上:ところでお酒の進みが遅いよ(笑)。それって何だったと思う? 俺が下城さんと付き合いだして、数年になってきたけど、なにか不思議な強運というのかな。秘めた実力なのかな。なんて言ったらいいのかわからないんだけど。
下城:僕、もっと飲めばいいですか?
(一同笑)
気持ちよくなっちゃうようなお話で。
河上:なんかやりそうな予感をさせる人なのよ。
下城:本当ですか?
河上:現にやっちゃってるからさ。
及川:うーん、確かに。
河上:あんまり辛そうなところを見たことがないのよ。
下城:ありがとうございます。
及川:辛そうにしているところを見たことがない。
河上:そうは言いつつも、辛いこともいくつかあったと思うんだけどさ。
下城:その辛いって大変だとかですか?
河上:うん。軌道に乗ってくるきっかけ? またはやったこと? この話を聞いている人の中でも、ヒントになる部分があると思うんだけどさ。
下城:そんな偉そうな立場じゃないんですけど、哲学的な話をすると「マスターマインド」という言葉が好きでして。
河上:なんか聞いたことがある。なんだっけ?
下城:複数の人間が同じ思考で、同じ目標に向かって動いていくと、予想以上の結果がもたらされると。奇跡が起こるとか言われていて、昔、スポーツの時に感じたんです。まあ、のちほど掘り下げていただければと。
(一同笑)
河上:マスターマインドね。けっこう大事な話だし、みんなも聞きたい部分かなと思う。つまり最初にやろうよっていった3人ね。最初の一員の数名の人と何度も話をして、気持ちや目指すべき話みたいなところで、しっかりと共通意識を持ったのが大事だったということ?
下城:そうですね。始めの50人くらいまでは友人たちだったので、東京6大学を中退してまで仕事をしたりして、学生が多かったのもあるんですよね。自分たちが4年のときに起こして、4年の友だちと1〜2年くらい下の友だちがいて。
河上:そうか。よくその部分が大事だって言うじゃない? さっき50人の話をしていたように、50人の壁みたいな話ってよく出てくるよね。
及川:ありますね。
河上:いわゆる会社が組織っぽくなってきて、経営陣や初期メンバーの熱い思いが中間管理職に伝わらなくて、あとから入ってきたスタッフ・メンバーにその思いが届かなくなっていって離職者が出ていく。
及川:そういう話ありますよね。
河上:経営していてよく起こりうることじゃない。だから、その強い心根というのかな。マスターマインドね。
河上:やはり、そこを気遣っていたけど、どこかでそれが通じなくなるというか、だいぶ遠くなっていく感覚ってあった?
下城:ありました。めちゃくちゃありました。
河上:どういうときに感じ始めたの? 人数や年度なのかもしれないし、メンバーチェンジなのかもしれないけれど。
下城:今の全部が正解かもしれないです。当てはまったかもしれない。まず、当初立ち上げたメンバーたちも近場で仕事をしなくなった。距離的な問題とかもあったんですけど、当初、立ち上げた1年目は僕は半年間、家に帰らなかったんですよ。3人のメンバーでオフィスに寝泊まりしていて。タウンページを枕にして寝ていたんですね。
河上:すごいね。
及川:(笑)。
下城:ほぼ毎日、周りの人間たちと24時間ずっと話せるという環境がありまして。半年後から家に帰るようになったりして、オフィスで時間を共有するようになって。人数が増えてくると、やはり話せる人数も制限が出てきますし。さらに名古屋支店の立ち上げなどがあって、距離によって連絡がなかなか取れなかったり、ずっと話ができなかったりするというのも感じましたし。
ついでに人数もどんどん増えてきますと、組織・チームというところで思考が違うリーダーが出てきたりしますし、まさしく難しいキングダム理論をお話ししたいのかなと。
(一同笑)
河上:そっち言ってくれる?
(一同笑)
そうだよね。リーダー論。それはそれでおもしろいと思う人もいっぱいいるじゃない。企業が大きくなっていって、会社が大きくなって、自分がやっていることが大きくなってきて、より大きなことをやり始める。
そのために人も要るし。意思疎通が遠いけれど、人数が必要だしという状況を自ら選んで、どんどん200人とか500人にしていこうと。数字も大きくしていこうみたいな意思が大きく働く人がいっぱいいる中で、下城さんはそれ抜けちゃうじゃない?
下城:はいはい。
河上:へんに抜けたってわけじゃなくて、やりたいことが出てきて、自らゼロイチに進んでいくみたいなことになる。それって、やはり下城さんの性格というか。
下城:そうだと思います。
河上:価値観がそういうタイプなんだよね。
下城:そうだと思いますね。
河上:ぶっちゃけ、つまんなくなったってことでしょう?
下城:そうですね。
(一同笑)
下城:「そうですね」としか言えない流れですね。
(一同笑)
自分の心に素直にいきたいと思っているので。おもしろいことやりたいなとか。
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