2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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辻智太郎氏(以下、辻):開墾要因も、それはそれでおもしろいんです。開墾して、ちゃんと綺麗な畑を作るんですよ。そこにいろんなものを植えて、だいたいのものは作りましたよね。あと、畜産もやったしね。林業も、花もやったし。
磯村尚美氏(以下、磯村):えーっ、すごい。
辻:農薬を使う栽培もやったし、無農薬もやったし。あと、葉っぱを集めて堆肥作ったりとかね。葉っぱを集めるって言っても、100平米ぐらいの穴を掘って、そこに全部葉っぱ入れて、ビニールつけてやったりとか。畜産なんかだと、本当に鶏を毎日捌いてました。全部パーツに分けてね、毎日。モモから、内臓まで全部分けたりとかね。豚なんかあれですよ、去勢ですよ。
及川真一朗氏(以下、及川):あっ、そうなんですか?
辻:豚のアソコを後ろからガッて掴んで、こうやってカミソリで。2個あるやつをポロンと出して、もう「ブヒー!」って言ってるやつをバチーンと切ったり。
及川:えっ、なんで去勢するんですか?
辻:オスは肉が臭くなっちゃうんですよ。もう、山中に響き渡るぐらい鳴くんです。「ピーッ!!」って。
河上純二氏(以下、河上):ははは(笑)。
辻:毎日毎日、それをチョキチョキやってね。それを食べるんですよ。チョキチョキやったのを。食べないとね、単位くれないんですよ。
河上:ははは! どんな島なの、それ?
辻:それに「グラウンド10周!」みたいな感覚で「開墾200平米!」とか言われたり。
(一同笑)
及川:かなりしんどい(笑)。
河上:すごいなぁ。なるほどね。
辻:アルバイトでね、山芋掘りがあるんですけど。
河上:山芋掘り(笑)。
辻:山芋掘りっていうかね、自然薯掘り。
及川:難しいんですよね、確か。
辻:最初に授業で教えてもらうんですよ。向こうは仕事ないから、それで学生に教えてるのかもしれないですけど。本当に山の中に入っていくんですよ、スコップ持って。
まずはこう、ツルの見つけ方から。慣れればすぐパッとわかるんですけど、慣れるまでは全然わからないですよ。見つけたらその下をひたすら掘って。1メートルぐらいの自然薯を折らずに取るんですけど、1メートル掘るっていうことは、斜面があるから、これだけの面積を全部掘るということ。
土の中に潜って、いろんな幼虫を避けながらガーッて掘って、それを折らずに持って帰ってくるんですよ。そうするとね、だいたい1万円弱ぐらいになる。
一同:えーっ!
辻:慣れてくると6本ぐらい掘れるんですよね。
及川:すごい折れやすいとか。
辻:折れやすいですよ、だから、山降りてくる途中に、ズルッと滑って、ボキッとやっちゃったり。木の枝とかに他のツルで巻いて担いでね。うまーく担いで、売りに行くんですよね。
河上:ふふふ(笑)。おもしろいね。
及川:すごいサバイバルだなぁ。
一同:(笑)。
河上:だいぶ後半に差し掛かってきちゃいましたんで、じゃあ辻社長の未来について聞いてみますか? 同い年でアラフィフですけど。
辻:アラフィフですよね。今47歳で、もうすぐ48でしょ? 僕、仕事始めたのが25〜6の時だったんですけど、ほら、まだ20代で若いじゃないですか。借金して事業するわけだから、けっこうな覚悟でやるわけですよ。
ちょうど僕が始めるのって、子どもが産まれたばっかりの時で。子どもが産まれたばっかりなのに、そんな借金して、なんか知らないけどカレー屋を始めるみたいなね。
及川:ははは(笑)。
辻:反対する人はたくさんいましたけどね。それだけの覚悟を持ってするわけだから。その時にね、僕はもう50歳ぐらいで命がなくなるぐらいのつもりでやってたから。
河上:最初の決意として?
辻:そう。それで、今考えてみたら、もうすぐだと(笑)。
河上:むしろ「もうなってます」みたいな(笑)。
辻:「あれ? もう、来年、再来年?」みたいなね。
河上:ははは!
辻:それぐらいでずっとやってたので。人生の前半で飛ばしたところもあったかもしれないですけど。ただただ店舗を増やしたりとか、そういうのじゃなくて、人生は楽しまなきゃいかんしね。
河上:そうですよね。
辻:「なんのためにやってるの?」ってことになっちゃうから。だからそういう意味でも、やりたいことがまだいくつか残ってるので。それを仕事を通してやりたい。例えば、月で地球を見ながらカレー食べたりとかね。
及川:ははは(笑)。
河上:そうだよね、最近宇宙にハマってますからね。
辻:たぶんそんなことも、あと10年以内にもできるんだろうとも思うし。あとは、さっきの桟橋のレストランの話もそうだろうし。
河上:そうだねぇ。いろいろあるね。
辻:いっぱいあるんですよ、まだね。だからそうなるとね、あと2〜3年でどうしようかなぁと思ってね。ちょっと足りないから、ちょっと予定変更するのか……。
及川:ははは(笑)。
辻:どうしようかなと思っていて。でも、決めたことなんで、やりますけど。だから一応、最初に店を始める前の決めごととしては「50歳までに」っていうことはあったんですけど。だから、ちょっと予定遅れてるかもしれないですけど、それは全部済ませたいですね、全部ね。
河上:なるほどね。10年後っていうスパンだと、どうなっていたいとかイメージはありますか?
辻:10年後か。お店自体は、今フランチャイズなんかもやってるんでね。フランチャイズも直営も含めて、まぁお客さんに求められるんであれば、それに見合った店は作っていくということですね。
あとはやっぱり、スタッフなんかといろいろ交流できる時間を増やしたりとか、店を通じて、仕事を通して、みんなの幸せを実現していきたいですね。
河上:なるほどね。スタッフのケアについてさっきからいろいろ話としては出てくるじゃないですか。今日ちょうど僕の友人も、飲食店向けのネットのサービスを始めて。ドタキャンとかの、飲食店の労働環境を含めて、いろんなところを改善していきたいという想いでサービスを立ち上げる記者発表会があったんです。いい話だなと思って聞いてたんですけど。
スタッフとのコミュニケーションだったり労働環境だったり、待遇を含めて、なんかとても気を使ってらっしゃるんだなというのは話を聞いていて思ったんですよね。
辻:それはね、最初のお店の時に、人体実験じゃないけど、どんくらい働けるのかなと思ってね。
河上:自分でね(笑)。
辻:3年間、本当に休みなしで、最初のころは正月もクリスマスもなしで。
河上:ははは(笑)。
辻:やったんですよ。1日18時間ぐらい働いて、店に泊まってね。店にシャワーつけて、泊まってやってたんですけど、「まぁまぁここまではいけるな」というのはあったんですけど、これを人にさせたらさすがにまずいだろうと思うから、これの7割ぐらいのことだったらまぁいいかって。
人の限界というか、そのへんもわかってるつもりではいるので、そうすると、このくらいまでするんであれば、対価というかね、お給料もあげなきゃダメだし。
それから、僕も仕事を始めたころは子どもと遊ぶ時間もなかったりとか、そんなことも多かったので、そういうことはさせちゃいかんなぁとかね。自分がやってダメなことはやらなくていいようにしなきゃいけないし。だから、スタッフのケアというか、僕が「こうだったらよかったな」ということをしてるだけですね。
河上:「人生100年」みたいに言われ始めてるじゃないですか。50歳を越えたら後半戦みたいな話っていうか、もう終盤戦みたいな話もあったかと思うんですけど、もう最近はそうじゃなくて。
そのあと70歳、80歳になっても「まだまだ現役でお願いします」みたいな世の中になってきている中で、辻さんはどうありたいなぁというか、死に様について考えたことってあります?
辻:もし自分のセンスだとか、そういうのがお客さんに求められるんであれば、おそらく現役でいるとは思うんですけど。
河上:60歳、70歳になっても?
辻:はい。ただ、やっぱりいろんな層のお客さんが来てくれる中でね、例えばカレーのメニューにしても何にしても、やっぱり年代によって食べるものも違えば、値段も分量も全部違う。そうするとね、もうわかんなくなってくるところもあるんですよ。
やっぱりこれは、もうその年代の人にやってもらったほうがいいなというのは、すごく身に染みて思うんですよね。だからもう、なんだったらこの店は誰かに譲ってもいいし、なんだったら別に会社ごと譲ってもいい。そのぐらいのつもりでいます。
河上:なるほどね。
辻:世の中のために活躍してくれるんであれば、別に僕じゃなくてもうまく回るんだったら、そのほうがいいと思う。僕は僕で、例えば工場でカレーの素を作るのが得意なんだったらそれをしてればいいし、野菜作るのが得意なんだったら、それをしていればいいし。
今、沖縄で野菜を作ったりしてるんですけど、そこで僕は野菜ばっかり作っててもいいかなぁなんて思ったりして。
河上:なるほどね(笑)。
辻:釣りもできるし。
及川:たしかに。
河上:沖縄だといいでしょうなぁ。畑をお持ちになってるんですか? 向こうで。
辻:いや、向こうの友人がいて、そこの畑を借りてしてるんですけど。今、カレーに入れるニンジンとセロリはそこで作って、あと今はオクラを作ってます。ニンジン、セロリが終わると何もないんですよ。そこに今、オクラを植えまくってもらって。もう毎日ニョキニョキ生えてくるんですよ。
河上:ははは(笑)。
辻:それで、朝採ったやつが翌日の朝にはもう届いてるんですよ。それは生で食べるやつなんでね。お店で全部出してるんですけど。磯村さんがいつも食べに来てくれる。
及川:写真ね、いつも載せてますもんね。
磯村:ヘタまで食べれるんです。オクラはパワーがある野菜なので。
河上:おいしいよねぇ〜。大好きよ、俺も。
磯村:生命力を入れに行ってます。ないとがっかりします。
河上:辻社長の現役、第一線かな、第一線じゃなくて、沖縄のほうに入って、毎日ライブ配信しながらね、「すごいオクラでしょ?」って言ってるところを、俺も手伝わさせてもらおうかなぁ。70から。
及川:一緒に(笑)。
辻:いや、もういいんじゃないですか、50からで。
辻:今、ちょっと企んでる作物があるんですよ。ちょっと今ここでは言えないんですけど、それ作ったら、もう日本の食卓ガラッと変わりますよ。
河上:まじですか? 野菜ですか?
辻:いや、ちょっとねぇ……。
河上:それも言えないの?
及川:ははは(笑)。
辻:密かに作ってるんですけど。
及川:へぇ〜、楽しみですね。
河上:超楽しみ。
辻:たぶん、沖縄じゃないと気候的に作れないと思う。
及川:あっ、そうなんですか。
河上:来週、苗が届くんですけど。とある国から。
河上:うわぁ〜! そう来る?
及川:ははは(笑)。
河上:放送終わったらちょっと教えてください
及川:ははは(笑)。
辻:ちゃんと運ばれてくるといいんだけど、苗は取られちゃうかもしれないんですよね。
河上:警察に捕まるようなものじゃないですよね?
(一同笑)
辻:そういうのじゃない、ちゃんと食べれるやつ。
河上:可能性がありそうな……。
辻:いやいや(笑)、本当、そこは大丈夫です。
(一同笑)
河上:そっちじゃないですね? 安心しました。なんかいろいろありますなぁ、ネタを持ってるというか。
辻:やっぱりなんだかんだ、人って食べるじゃないですか、毎日毎日。だって、食べなかったらけっこうキツいですよ。
河上:キツいですよね。
辻:何日食べなかったことあります?
河上:えっ、ほぼ毎日食べてる(笑)。
辻:食べなかったこと。食べれなかったとか。
河上:あぁ、あんまりないなぁ。でもあれかぁ、あれをやった時。ファスティングをやった時は、だから丸3日間は何も食べなかったです。
辻:3日間食べないと、もう食うことしか考えてなくないですか?
河上:ないですよ、力石みたいになってました。
辻:ははは(笑)。
河上:冷蔵庫に置いてあるトマトにかぶりつこうか、もう悩んでましたよ。
辻:そうなんですよ(笑)。しょせんねぇ、そんなの、食べるんですよ。やっぱり人間は。食べなかったら死んじゃうんですよ、人ってね。だから、水とかなんか、ちょっとジュースぐらいだったら、まぁ3日〜10日ぐらいはなんとかファスティングできるかもしれないけど、20日、1か月は死にますよ。
河上:そりゃあそうだよね(笑)。食べることは大事。
辻:どうせ食べるんだったらうまいもの食いたいし、おもしろいもの食いたいし、少々腹壊してもいいから、なんかうまいもの食うとかね、なんかそのぐらいのこともしてもいいかなぁと思ってるんです。どうせ食うんだったらね。
河上:そうね。じゃあ、宴もたけなわなんだけどね、ここのスタジオの人が怒り出す可能性があるからね、締めに入んなきゃいけないので。社長から何かみなさんにPR、または、人生の一言。
辻:いやぁ、そんな大したもの、僕はないですけど。カレーしか作れないんで。
河上:じゃあ「食べに来てください」でいいですか?
辻:カレー以外、僕、何もできないですからね。パソコンも使えないし。
河上:ははは!
辻:excelとwordを使えるようになりたいなと思っても、カレーしかできないから。あと、何ができるんだろうなぁ?
磯村:英語もしゃべれない?
辻:英語もねぇ、スピードラーニングを6年聞いてるんですけどね。
河上:なげぇな!
及川:ははは(笑)。
河上:けっこうやってるじゃないですか。
辻:いまだにしゃべれないし。だから、結局カレーしかできないんですよ。
及川:ふふ(笑)。
辻:だからもう……あっ、そろそろお時間じゃないですか?
河上:大丈夫です。締めくくってもらいましょう。まぁ、そんな辻社長ですけどね。みんなに愛されてるから。
磯村:そうですね。
河上:重松社長からも、さっき「行きましょう、夜」って言って、もう「ぜひ」って来てますから。行こう、本当に行こう。
及川:そうですね。
河上:会いたいし。行きます、今度。
辻:あぁ、もう、いつでも。いつでもカレー煮込んでお待ちしてますので。
河上:ということで、今日はこんな感じで、2回目。今日は、辻社長と愉快な仲間たちでお送りさせていただきました。
一同:(笑)。
河上:ということでね、第3回、次はいつ? 月末? 来月?
磯村:来月です。
河上:来月ですね、やりますので。じゃあ、がんばっていきましょう。じゃあ、今日は辻社長、ありがとうございました。
辻:ありがとうございました。
及川・磯村:ありがとうございました。
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