2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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河上純二氏(以下、河上):今、会社は何名でやってらっしゃるんですか?
和田幸子氏(以下、和田):今は15名ですね。
河上:けっこういらっしゃいますね。主にどういうお仕事のメンバーが多いんですか?
和田:一番多いのは、やっぱりタスカジさんたちのサポートですね。タスカジさんたちは、応募してきてくれてからデビューするまでにも、けっこう工程があるんですよ。
河上:テストがあるって書いてあったけど。
和田:そうなんですよ。3ステップあって、まず身分証をコピーを提出していただくことと、2段階目に面接を受けていただくというのがあって、3段階目に全国で50ヶ所ぐらいのテストセンターがあるんですけど……。
河上:50ヶ所もあるの!?
和田:そうなんです。
河上:はぁ〜、すごい。
和田:このうちの1か所に行って、テストを受ける。そのテストは実際のお仕事と同じ3時間で、お客さん先に行ったのと同じような行動をして、ちゃんと一定のレベルにあるかどうかをチェックされてから、デビューします。
河上:実技?
和田:実技です。その前に自習ツールなどは提供しているので、それで動画を見たり、テストなどをいろいろ受けて勉強してから行くんですけども。それで、テストセンターでテストを受けたら……。
磯村尚美氏(以下、磯村):タスカジさんの資格として、外国人や男性はどうなんですか?
和田:それも大丈夫です。登録する方はもう誰でも、仕事がしたいというのであれば大丈夫です。
河上:行ったら?
及川真一朗氏(以下、及川):えっ、俺?(笑) なんでこっちに来たんですか?
磯村:何を評価してもらうんですか?
河上:几帳面だからさ。
及川:なにかできるかな? 掃除とか、好きっちゃ好きですけど。
和田:じゃあできるかもしれないですよ。几帳面とか、そういう掃除をするのが好きということがやっぱり一番大切ですよね。
磯村:車の掃除とかもあるんですか?
和田:家の中の掃除だけなので。まぁ窓ふきとかはありますけどね。男性の比率はまだまだすごく少ないです。もっと半分ぐらいになってもらえたらうれしいんですけど。
河上:なるほど。たぶんこういう人が増えると思います。マツウラさんから「タスカジ利用しています」って来てますね。やっぱり、ちゃんといらっしゃるんですよ。マツウラさんも会社をやられているような人だから、たぶん、あれなんだろうね。家庭の味に飢えてるのかな?
磯村:純二さんでしょ、ご家庭の味に飢えてるのは。
河上:俺、おまけに自分じゃぜんぜん掃除とかやらないから、もう本当にダメだよね。ダメ。まぁいろいろ話せないこともあると思いますけど、ちょっと近いところで、今後タスカジとして予定しているサービスや計画みたいなのものを聞かせてもらえたら、ぜひ聞いてみたいんですけれど。
和田:そうですね。今は関東と関西と一部の地方なんですけど、やっぱりもっと全国に展開していきたいなぁと思っていて。自治体やいろいろな地元の企業さんと手を組みながら、なにか全国展開できる道を模索したいなぁと思っています。
あと、今は共働きの方を中心に使っていただいているんですけど、ちょっとずつシニアの方が利用されているケースが増えてるんですよ。その場合は、シニアの方がご自身で手配するというよりも、お子さんが代理で手配したりとか。なんだかそういう使い方いいなぁ、って。
河上:いいですなぁ。やっぱり大変ですもんね、掃除、洗濯も重労働ですからね。
和田:この前は、横浜の方が、秋田県湯沢市のご実家のご両親のために手配されたりしていましたね。
河上:へぇ〜。それ、ドキュメンタリー撮りましょう。いい画が撮れそう。
和田:ふふふ(笑)。ねぇ。どんな感じだったのか気になりますよね。
河上:たぶん、思いやりがね。子どもの親への思いやりがすごくありそうじゃないですか。
和田:そんなにしょっちゅう、実家帰れないと思うので。
及川:今ちょうど、マツウラさんが(タスカジさんに)オフィスに来てもらってるって。主にオフィスに来てもらってるそうです。
河上:家事からのスイッチですって(笑)。
及川:オフィスのパターンもあるんですか?
和田:はい、オフィスも利用できます。
及川:それは掃除になるんですか?
和田:そうだと思いますね。お昼ごはんとか作ってもらってる人いるのかなぁ、どうなんだろう?
河上:それはちょっと侵食しちゃうけど、最近オフィスでお惣菜とかお野菜を出しているスタートアップがいっぱいあるじゃないですか。そっちもニーズはたくさんあるんだろうね。
和田:そうですね、作りたてのほうがいいという場合は、キッチンさえあれば。
磯村:でも、時間制でやるんですよね? やってほしいことがいっぱいあって、3時間では間に合わないことってあるじゃないですか。そういう時って、リスト漏れしちゃうと思いますけど……。
和田:まぁ3時間でできる範囲で、その日は終了という感じですね。だから、最初に優先順位をちゃんと聞いて。でも、定期的に利用していただいている場合だと、「今日はできないけど、来週は優先的にこれからやっていきますね」という感じで調整することは多いですね。
磯村:1週間に1回とか、どれぐらいの頻度ですか?
和田:全体の半分が定期契約なんですよ。定期契約は、隔週と毎週があるんですよね。それぞれのご家庭の散らかり具合もあるし……。あと、予算もあるんですよ。やっぱり家事代行にこれぐらい使えるというのは、収入にも比例しているかもしれないし、価値観にも比例するので。それぞれ予算があるので、それに合わせて使ってらっしゃいますね。
磯村:なるほどね。レビューによってランキングがあって、時給も決まっているとうかがっているんですけど、予算がない人はちょっと安い方にお願いするということですね?
和田:そうですね、予算が合う方にお願いするというケースがあって。
河上:じゃあ「カリスマタスカジさん」みたいな人もいらっしゃるっていうことですよね。 「彼女で」って指名もあるんですか?
和田:基本的にマッチングのプラットフォームなので、指名制なんですよ。検索して、自分の条件に合う人を見つけるという仕組みになってますね。
河上:あれですよね、子どもの世話もやるじゃないですか。だから慣れてきちゃうと、たぶん子どもが「あの人!」と言うこともありますよね?
和田:はい、めちゃくちゃあります。やっぱり依頼する側も、自分との相性だけじゃなくて、子どもの相性とか、あと旦那さんとの相性とか、家族の相性をけっこう気にしていますね。
河上:だから、タスカジさん個人個人がかなり家族に密着していってますよね。
和田:犬の相性もあるみたいで。
河上:ははは(笑)。散歩してあげたりとかもあるんですか?
和田:散歩はないんですけど、家の中でエサをあげたりすることはあって、「犬がすごく懐いているので、この人にしています」とか、本当にあるんです。
河上:ははは(笑)。それ固定客を逃さないパターンですよね。
和田:(笑)。私たちも、タスカジの目指すところとして、「核家族から拡大家族へ、家族の形を再定義する」というのをミッションとして掲げているんですよね。
家事の問題って、昔は家族の中で解決しないといけないと思われていたけれども、やっぱり家族の形が多様化してきていて、いろいろな形が出ているなかで、家族の中では解決しきれない事例もいっぱい出てきています。
そうなった時には、地域の人やタスカジさん、自分の親戚なども含めて、拡大家族のような形にして、家族をチーム運営にすることによって、なにか新しい家族の形を作れたらいいんじゃないかなぁと思ってるんです。
その時には、お互いの相性などもすごく大切だなと思うし。タスカジさんにとっても、やっぱり働きやすい職場であることがいいサービスを提供できることにつながるので、お互いにとって相性のいい組み合わせがどんどん作れたらいいなぁと思っていますね。
磯村:でも、和田家はお父さんの写真を見ていると、昔の大家族っていうか……。みんなすごく仲が良くって、核家族という感じじゃなくて。頼めばご兄弟もいらっしゃるし、なんだか、この世の中のなかで比較的、大家族の……。
河上:ちょっと和田家を掘り下げましょうか?「なぜそんな幸せそうなんだ?」という。うらやましいなと思ってね。
磯村:(河上さんが)幸せじゃないみたいじゃないですか。
河上:いやそれは幸せですよ。幸せですけど、本当にもうなんか、聞いてみたかったの。聞いてみたいでしょ? まず、ちょっと前段を話すと、今日の登壇の実現も、お父さんの和田信雄さんと僕らのほうが仲良くて、お父さんに言って、幸子さんに今日来てもらったという経緯もあって。
お父さんももう本当に最高のビジネスマンで、もちろん実績もものすごい方で、富士通の方なんですけれども。今もう70歳なのに、11社ぐらいの顧問アドバイザーをやっているという、クレイジーなお父さんなんですけども(笑)。でも、人柄もめちゃめちゃ良くてね、僕大好きなんです。
一番聞きたかったのは、お父さんもビジネスマンとして、本当に実績も優秀で、たくさんの顧問アドバイザーをやってるぐらいだから、能力も高い人で。和田さんもこうやって会社を起ち上げてカリスマ経営者になっていて、お父さんと2人で家でビジネスの話をすることってあるんですか?
和田:うーん……。まぁ、しなくはないぐらいですね。
河上:しなくはない。じゃあ「最近こういうのあるよ」とか、ちょっと世間話的な話ということですか?
和田:そうですね、近況を報告したりとか、あとはちょっと悩みなどがあれば相談する時もありますね。
河上:近くに信頼できるビジネスパートナーがいると、本当に心強いんじゃないかなと思うんですけど。
和田:そうですね。まぁ父も会社員として、長い間ずーっと働いていて、リーダー、管理職をやっていたわけなので、そういう人がマネジメントをする時に、どういうふうに気をつけないといけないかとか、こういう時はどうやって説明したらいいのかなという(笑)。なかなか相談しにくいというか、細かいことを相談できるのは心強いですよね。あと、私の性格も知っていてくれてるから。
河上:(笑)。娘さんだからね。逆にお父さんが和田さんに相談することってあるんですか?
和田:うーん、ある……そんなにないかなって感じですけどね。
河上:わかんないから教えてくれ、ということはありそうじゃないですか? 年齢的に若い人たちの考え方みたいなことを聞いてくることもあるんじゃないかなと思って。
和田:あっ、あるかもしれないです。私のFacebookをめちゃくちゃ読んでるんで。
一同:(笑)。
河上:娘のストーカーかっていう。
和田:そこからいろいろ情報は吸い上げてる感じはありますね。父と会うと、あの時の投稿がああでこうで、などと言われるので。けっこういろいろ読んで、解釈しているのかなと思うときはあります。
あと、私が「やっぱりシリコンバレーとか海外の情報はもうちょっと仕入れたほうがいいよ」と言ったら、すぐさま仕入れるんですよ。気がついたら、シリコンバレーツアーとかに1人で行ってて。
河上:ははは!(笑)
磯村:えーっ!
和田:1人でというか、そういうツアーみたいなところに、どこかの方々とみんなで参加して行ったりとか、「あれ?」っていう(笑)。
河上:本当に信じられないよ、あの行動力。半端じゃないよ。
和田:めちゃくちゃいろんなことを知ってるわけじゃないんですけど、人からインプットされた情報はけっこう積極的に取っていってるなぁっていう感じなので(笑)。
河上:ごめんなさい、もうね、70歳だから、もう取らないで。俺たち仕事なくなっちゃうから、取らないで!
及川:ははは(笑)。
河上:本当にもう、憧れてる。
和田:ありがとうございます(笑)。
河上:あんなに元気な70歳に、俺もなりたい。
和田:(笑)。でも、娘からするとやっぱり、空気を読まずに突撃していくあの姿勢はちょっとハラハラしますけどね。
河上:でも、敵を作る性格の人じゃないじゃない、和田さんって。営業畑だからなのかなぁ。逆の人もいるけどね。営業でスパルタでめちゃめちゃ怖えぇやつもいるけど。あの人は本当に柔和で、調和型の人だから、本当に敵を作ると思わないでしょ?
及川:ねぇ。ある日、和田さんから急にFacebookで、「及川さん、一度会いましょう」ってメッセージが来て、それが初めてですからね。
河上:あっ、ぜんぜん……どこからたどり着いてきたのかね?
及川:なんだかこう人づてで、ちょっと名前を聞いたらしくて。知らない人からメッセージが来て。「えっ?」と思って。
和田:そういうのすごいんですよ〜。なんだか私のFacebookフレンドとかも、気がついたら握手している写真がアップされてて。「えっ?」て。知らない間に会ってるみたいな(笑)。
河上:僕もこの2人に紹介された感じだったんですけど、最初に会った日からもうロックの話で超盛り上がっちゃって。60年代の話。俺がロックが好きだって言ったら、「若いのに見込みがある」って。僕、まもなく50なんです。「若くないです」という話をしながら(笑)。ロックが好きというので盛り上がって、そこからすごく仲良くなれたんですけど。なんだか信用できる人柄だなぁとすごく思っていて。
和田:ありがとうございます。家族みんなでハラハラしてますけど(笑)。
河上:そんなことない。親子共々、これだけの信頼感があったら、和田家、揺るぎない。
及川:(笑)。
磯村:いやいや、でもたまに言ってますよね、「僕が(ギターを)弾きだしたら、みんなが部屋を離れていく」って。
和田:大ブーイングです。
一同:(笑)。
和田:「うるさーい!」みたいな。
河上:あぁ、そうなんだ。和田家ってどんな感じ?
及川:「どんな感じ?」って(笑)。
和田:どんな感じでしょうね? でも、写真、すごいよくFacebookに上げる写真は、やっぱりなんていうか、「みんなで集まって撮ろう」って言ってわざわざ撮ってる写真なので、常にあんなに一緒に集まって仲良く一緒にやってるっていう感じではないです。
どっちかっていうと、けっこうみんなサバサバしてるっていうか、みんなで仲良く一緒にしょっちゅうやるというよりも、個々で好きなように動いてる感じだと思いますね。
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