2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
第2部 LT(全1記事)
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司会:最初の登壇者の方をご紹介いたします。株式会社インフォコーパスの高橋さんでいらっしゃいます。タイトルは「IoTはITではない」です。それでは準備はよろしいでしょうか。
高橋慶氏(以下、高橋):はい。大丈夫です。
司会:はい、スタート。
(会場拍手)
高橋:うれしいですね。ありがとうございます。株式会社インフォコーパスの高橋です。今日は、森脇さんに「ライトニングトークしませんか」と言われて来てみたら、そうそうたる顔ぶれで、安請け合いしちゃったなと思っています(笑)。 非常に緊張しておりますが、ぜひお付き合いいただければと思っております。
私どもはIoTを生業としている会社です。1つみなさまにお聞きしたいんですが、この中で、SensorCorpus(センサーコーパス)という名前をご存知の方いらっしゃいますか?
今日はぜひみなさんに、センサーコーパスという名前を覚えて帰っていただければと思っております。
私どもの会社インフォコーパスは、IoTを生業としている会社なんですが、今回の5分間のライトニングトークですと、細かくお話しすることができませんので、これだけ覚えておいてください。
IoTの専業ベンダーでユニバーサルIoTプラットホームの「SensorCorpus」を開発・提供しています。
ここでちょっとみなさまにお聞きしたいんですけれども。今現在、IoTって普及していると思いますか? この質問をしている時点で、「普及してない」というのが答えなんですけれども。やっぱり我々の感覚で言うと、まだ黎明期をちょっと出たくらいかなという感覚です。
そもそもIoTとは、OTとITの融合とよく言われます。OTというのは機械のモニタリングや運用、整備する技術です。
それらを従来からの情報システムであるITに融合する……もう少し具体的に言うと、OTの世界から生まれてくるIoTデータをITシステムに橋渡しする技術、これがIoTだと我々は考えています。
したがって、IoTはITではありません。ここがいまいちよくわからないということで、IoTの導入に失敗してる会社がけっこういらっしゃるんです。
お客さんとお話する中で「なかなかIoTの導入がうまくいかないんだよね」というお話をよく聞きます。正直に言いますと、IoTとIT、IoTデータとITデータって、性質が全然違います。もう水と油くらい違うと思っていただいて結構かと思います。
だいたいIT部門の人が「IoTシステムを導入しろ」と会社から言われるんですよね。でも、RDB( Relational Database)とかwebシステムで作りこもうとする人たちなので、OTの現場のことを全然知りません。
IoTは、IoTデータの性質とか、現場の理解が絶対に欠かせない。だから失敗しやすいんですよね。
高橋:今日のメッセージとしては、「IoTデータとITデータの性質は違うんですよ」といったところをお伝えできればと思っています。じゃあ具体的にどういうことかというと、例えば温度。36℃と聞いた時に、何を想像されます?(前方の参加者に手を向け訊ねる)
参加者:体温……
高橋:なるほど、体温ですね。体温であれば平熱ですね。でも、人によっては、もしかしたらお風呂の温度って言うかもしれない。それ以外にも例えば気温……気温だと36℃はだいぶ暑いですよね。これが溶鉱炉の温度だとしたら、36℃……。同じ温度でも、属性によって適正な範囲は全然異なっちゃうんです。
これら温度のような環境センサーから取得されるIoTデータに対して、ちゃんとメタデータをつけて、「この温度はどこどこ由来のデータなんですよ」としっかり定義づけしてあげなくちゃいけない。
IoTデータを理解してマネジメントするってこういうことなんですね。いろんなデータを収集して可視化する、分析する。それも重要なんですけれども、IoTデータの性質を理解して正しく属性を管理して収集していくような機能が、今後ますます必要になってきます。
この部分を提供しているのが、我々のSensorCoprusという製品です。お時間もほとんどありませんので、特徴を3つだけ。
どんなセンサーにも接続でき、小規模から大規模まで対応でき、クラウドだけでなくオンプレミスでも導入が可能。SensorCorpusを使うことによって、IoTをインフラとして、みなさまが意識しない(くらいIoTサービスを生活に浸透させる)存在を目指していきたいと思っております。
森脇匡紀氏(以下、森脇):終了!
(会場拍手)
森脇:ありがとうございました。
司会:ありがとうございました。
高橋:難しいですね。
森脇:難しいですね!またいつでもチャレンジしていただければと思います。
(会場笑)
森脇:はい。次の方、準備をお願いいたします。本当はみなさんからご質問を1つ2つ受けたかったんですけど、今日は時間もございませんので、高橋さんにご質問のある方は、meetALIVEのTwitterにあげていただければと思います。
司会:それでは2番手の登壇者の方をご紹介いたします。アイ・アイスの大野さんでいらっしゃいます。タイトルは「国産ソフトをどう活かすか―オープンハードウェアと中国生産の今」です。はい、それではスタート。
(会場拍手)
大野広道氏(以下、大野):実はこれ、15分と聞いていたつもりになっていたんで、たっぷり用意してきたので、めちゃめちゃはしょっていかなきゃいけないなと思って、焦ってます。
森脇:全然はしょってないですけど(笑)。
(会場笑)
大野:急ぎます。会社を作ったばかりなので、まず、(私が)どんな人なのかというところはあったほうが良いかなと思いまして、書いてきました。
パソコン量販店の店員からパソコン周辺機器のメーカーに入って、そのあと産業用のボードメーカーで営業をやってました。去年、会社を設立しまして活動を開始したところです。
まだMIJSさんにも加盟してないですし、「ここに呼ばれて大丈夫かな?」という状況なんですが、少し、若造が偉そうに話をさせていただきたいなと思います。
なんで会社を作ったのかというと、私の前にもIoTの話があって、もうかぶりまくりなんですけれども、メイカーズブームであるとか、もう少しハードウェアに寄ってお話しさせていただくと、今、スタートアップ企業でも簡単に新しいハードウェアを作って、自社のサービスに組み込んでいける状況ができつつあります。
ラピッドプロトタイピングとか、オープンハードウェアというキーワードを聞いたことのある方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですが、OSのLinuxのように、権利を放棄するわけではないけれど無償で活用できて、いろいろな人たちの持ち寄りによって製品の品質を上げていこうという試みが今、世の中で盛り上がりつつあります。
当然、なんでもかんでも都合の良いことばかりじゃなくて、デメリットもあります。(スライドに)書かれているところで、こういう部分が、今、会社で(オープンハードウェアを)採用できない事情になっているところもたくさんあると思うんですけれども、なんとか新しい会社で、良いバランスを見出して、推進していきたいと思っています。
大野:今日は教育の話もありましたが、若手の方たちって考えがすでに結構変わってるんです。「どんな開発環境で勉強しましたか?」と聞けば、昔だったら「Visual Studioで」とか、「どこそこのマイコンボードで」とか、いろいろな有償の開発ツールやハードウェアの話が出てきたと思うんですけれども、今はもう「フリーのもので」とか、「クラウドの開発環境でしてました」という話がほとんどです。
「開発用のマシンって組んだことありますか?」って聞いても、「え? パソコンって買ったものしか使ったことないです」。なんだったら、「パソコンの中身をほとんど触ったことすらないです」っていう技術者の人だっている。
「基板を組み立てたり、設計とかしてるの?」って聞くと、「Arduinoとか、Raspberry Piといったオープンハードは触ってますよ」という話はあっても、「産業用の基板とか、シーケンサをいじってました」という若手の方って、全然いないんですよね。
だから、モノづくりの前提として、オープンハードから考える世代が、これからどんどん増えていきます。
(僕は)最近、中国に行ってきたんです。中国のイベントの話は、トークイベントで言いたいことはほとんど言われてしまったんですけど、ただ、加えて言いたいのは、圧倒的に実用サービスをセットで販売しているので、「僕たちの高い技術力を見てください」という人たちはほとんどいないんですね。
「買ってくれ」と。「日本から来たあなたは、このロボットをどうやって使うニーズがあるんですか?何台使いますか?いつまでに買いますか?」と、こればっかり聞かれるんですよ。
たぶん、このロボットも日本の企業が作ったほうがいろいろと性能も品質も良いんでしょうけれど、すでに売ってるところ、動いているところが非常に大きいなと思って。「どげんかせんといかんなあ」と思ってます。
今回のイベントをご紹介いただいて、メイドインジャパンソフトウェアコンソーシアムと聞いて、思うところとしてはですね。ソフトだけでソリューション、つまりモノ・コトの解決はできるのかなあ?と思ってます。
IoTの技術を取り入れたソフトウェアやサービスを作るということは、ハードウェアも必ず作る必要性が出てくるということです。こちらのイベントの趣旨からいうと、会員のみなさまには、ハードウェアは畑が違うと思わずに、どんどん取り入れていただきたいと思っております。
最後に、今日集まったみなさんの中で、ハードの会社じゃないからこそできる、オープンハードウェアの規格作りをしてみたいという方、いませんでしょうか? いましたら、お声掛けをよろしくお願いします。
(会場拍手)
司会:ありがとうございました。
森脇:今度はIoTが続きましたので、続いてはAIの企業様でございます、スカイディスクさんです。
司会:じゃあ、ご準備よろしいですかね。それでは株式会社スカイディスクの中村さんでいらっしゃいます。タイトルは「勝手にうちのトップに聞いてみた!―世界で勝っていくための作戦」でございます。中村さん、ちょっとタイトルすべってないですか(笑)。
中村貴之氏(以下、中村):大丈夫です。すいません。
司会:トークでは面白い話をしてくださると……。
中村:すごいプレッシャーかけてきますね。
(会場笑)
司会:はい。
中村:期待にこたえられるように頑張ります。
司会:お願いします。ではスタート。
(会場拍手)
中村:それでは、スカイディスクの中村と申します。先に我々のご紹介から始めさせていただければと思ってます。私は現在スカイディスクのビジネス開発部の部長として、関東から中部までのお客様を担当させていただいてまわっています。
次に、弊社の紹介をさせていただきたいと思います。IoT、AIの事業をやっている会社で、tsumugさんと一緒で、福岡市のインキュベーション施設のFGN(Fukuoka Growth Next)というところに入居しています。
我々は東京のオフィスにおり、あとベトナムにもオフィスがあり、AIの製造のオフショア拠点として活動しています。資本金は8憶6,700万で、主にVCの出資を受けておりまして、その資金を活かして、AIのエンジニアを採用していく形になっています。
ミッションとしては、IoTとAIで生産性を向上させ、労働力不足、高齢化社会といった社会課題を解決することとしており、中でも私どもは、ファクトリーファーストと銘打って、製造業のみなさまに向けて、お客様向け中心にビジネスさせていただいております。
特に工場現場のお客様の工程、設計とか試作とか生産、製造、品質管理、それらを支える設備の保全における課題をAIで解決していく。そのようなことをやらせていただいてます。
今回はウイングアークさんにお声がけいただいて、このようなライトニングトークをやらせていただいてるんですけれども、ウイングアークさんと一緒に、モーションボードにあがってきているデータをAI化して、その結果をモーションボードにフィードバックするような協業も行っております。
ここまでが紹介です。
中村:「すべった」と言われているこの本題なのですが、お願いされてもいないのに、勝手に弊社代表の橋本に、世界で勝っていくための作戦を聞いてきました。
橋本はこういう人間なのですが、彼に先日「世界で勝っていくための作戦、今考えていることを教えてくださいよ」とインタビューしたところ、「へ? 世界? そんなの目指してやってたっけ、うち……」
(会場笑)
中村:「最近、Tinder使ってグローバルで戦ってるよ。実績も出したし」というようなお話をいただきまして。
(会場笑)
中村:大変ニヤニヤしながら言われてしまったので、いったんこの日はちょっとお別れさせていただいて。
(会場笑)
中村:(社長が)代表モードになった時に、改めて話を聞いてみました。世界で勝っていくための作戦としては3つあって、社内の人の多様性、シンプルなプロダクトコンセプト、あとはとにかく一歩踏み出すということで、彼から預かってきました。
1つ目は世界で受け入れられる人と、日本で受け入れられる人は全然違うため、言語とか出身地など、異なるさまざまな人材の考え方を取り入れられる環境を作り、文化を作っていくことが重要だと考えております。弊社では最近スリランカの方にもジョインいただいて、さまざまな国籍の人と一緒に仕事をしています。
次にシンプルなプロダクトコンセプトというところです。(私たちは)盛りだくさんの機能とか説明が必要なものは受け入れられにくい、と考えています。説明不要で、かつ、わかりやすく使い始めやすい、そういうプロダクトが重要なんではないかと考えております。
あとは最後に、とにかく一歩踏み出すということで、メールで本音は語ってくれないと。机上で考えることなく、とにかく行って、現地の人と会って、ディスカッションを重ねることが必要だと考えてやっています。
実際に我々はタイとかベトナム、シンガポールに踏み出して行っています。真ん中の写真は、先日代表の橋本がタイでThailand4.0を推進しているソムキット副首相と会談したときのものです。
彼に我々の事業の説明をさせていただき、「つべこべ言わずにさっさとタイに来て、Thailand4.0を一緒に推進してくれ」みたいなことを言われまして。今まさにタイでビジネスができるように進めている形です。
先にあげた3つの作戦を実行して、我々も世界で勝っていきたいと考えてやっています。製造業向けにビジネスをしている方がいらっしゃいましたら、ぜひご一緒させてください。ご清聴ありがとうございました。
(会場拍手)
司会:中村さん、ありがとうございました。内容は全然すべってなかったです。
中村:今さらですが、どうもありがとうございました。
(会場笑)
司会:はい。ありがとうございました。次の方でラストになりますね。最後のLTで会場スポンサーとなっていただいております、ウイングアーク1stさんのアイドルオタク(笑)を代表されまして、田中さんからですね。タイトルは「賞金100万円は誰の手に!―DATALYMPIC2018が世界を変える!」です。
(会場拍手)
田中拓氏(以下、田中):本日は「DATALYMPIC」というコンテストのご紹介をさせていただきます。ウイングアークのマーケティング部、デマンドジェネレーショングループの田中と申します。よろしくお願いします。
デマンドジェネレーションという言葉をご存知の方はいらっしゃいますか? (手を挙げて、会場を見渡す)少ないですよね。あんまり知られていない言葉かもしれません。
どういうことかというと、営業部門に渡す見込み案件の創出、発掘活動全般のこと……いわゆるリードですね。リードを作るための活動全般を仕事としてやっています。
今まではセミナーだとか展示会、2週間前にもビッグサイトでJapan IT Weekがありましたけど、ああいうところに出たりとか、もしくは広告ですね。オンラインの広告などで反応してくれた方をリード化していくなど、一方的に情報発信していくような活動でした。
今日のこの場もそうだと思うんですけど、これからは課題であったり、なにか興味を持っている方が集まるコミュニティや、コンテストのような双方向のコミュニケーションをとる場を作っていくことで、ファンになっていただいて、ゆくゆくはリード化していく。
それが今後のデマンドジェネレーションなんじゃないかなということもあって、今回このコンテストを担当しております。
どんなコンテストなのかというと、データを活用した未来を創るコンテストです。これ(スライド)だけ見るとちょっとわかりづらいかもしれないので、続けてお話しいたします。
いろんなメディアなどでも「21世紀はデータの世紀」であり、「データが石油に代わる資源になる」なんてことが言われています。目にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。実際にそういう世の中になっています。
例えば時価総額でも、過去は石油会社、有名どころでいうとエクソンモービルなんかが常連だったんですけど、今はもう完全に姿をなくし、GoogleやAmazon、Facebookなどのデータを蓄積して持っている会社、データのプラットフォーム企業に顔ぶれが様変わりしてます。
世の中は今後ますますそういったデータが中心になって、ますます便利な世の中になってきます。例えば、工場、物流、車、ヘルスケア、医療、PC、モバイル……そういったさまざまなデータが活用されて、我々が暮らすのにすごく便利な、豊かな未来になっていくのは確実です。
では、そんな未来では、「どんなデータがどういうふうに活用されているのか」を想像して、形にして、作っていただく。そういうコンテストです。具体的には、我々はデータ活用を推進する企業におりますので、データ活用ツールを提供します。そのツールを使って、未来ではどんなデータが使われるんだろうということを形にして、提出いただきます。
タイトルにもありますとおり、賞金は100万円です。どなたでも参加いただけます。ただ賞金が大きいこともあって、20歳以上の成人という制限がございます。ぜひこんな方に応募してもらいたいというのは、まず1つが「100万円が欲しい」方。
(会場笑)
田中:これは1番おすすめです。
(会場笑)
田中:100万円が欲しい方は、ぜひ参加していただきたいですね。またはデータを活かしたビジネスがしたい方、データを活用した職に就きたい方。世の中はますますデータ中心の世界になりますので、すごく引く手あまただと思います。また、データ活用ツールを触ってみたいけどきっかけがない方、ぜひこの機会に触ってみていただければなと思います。
我々は「チャレンジしたいけど、一人でできるかいろいろ不安だ」と思っていらっしゃるそこのあなたに、一人ではできないことをマッチングすることも推進していますので、なにかあったらぜひご相談ください。
審査の流れとしては書類審査の後、地区予選があって、決勝戦、という流れです。詳しいことはwebサイトに情報が載っていますので、興味を持たれた方はご応募いただきたいです。
まわりの人でチャレンジいただけそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひおすすめしていただいて、たくさん(の方に)ご参加いただきたいと思います。以上になります。ありがとうございました。
(会場拍手)
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