2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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泉友詞氏(以下、泉):それでは、ただ今から実際にスポーツテックのイベントを始めていきたいと思います。
簡単に言うとこの3幕に分かれていまして、第1幕が6社のご紹介、第2幕がパネルディスカッション、みなさんに事前にアンケートいただいたものに対してパネルディスカッションをしていただくと。第3幕が懇親会というかたちで進んでいきますので、よろしくお願いいたします。
それでは第1弾、「HADO」の福田さんにやっていただきますので、みなさん大きな拍手でお迎えください。よろしくお願いします。
(会場拍手)
福田浩士氏(以下、福田):みなさん、こんにちは。meleapの福田浩士と申します。よろしくお願いします。まずは弊社の事業についてご説明させていただきます。
2014年1月、今から4年前に会社を設立し、「HADO」というARを使ったスポーツの開発・運営をやっております。じゃあ、HADOというものがどういうものなのかというのを、まずはムービーをご覧いただきたいと思います。
まずは頭にヘッドマウントディスプレイをかぶります。それで、腕にセンサーを付けて、簡単に言うとエナジーボールを撃ち合って戦うという、ドッジボールみたいな新しいスポーツになっています。腕を前に突き出すと、自らの手でエナジーボールが放てられると。飛んできたボールを避けながら、シールドを出したり、撃ち返したりするという試合ですね。
非常に役割分担が大事でして、基本的には3対3のチームプレイなんですけれども、シールド役、点取り屋、シールド破壊役みたいなかたちで、役割分担をそれぞれしながら、それぞれのチームの戦略を組んで戦っていくというような、そういったスポーツになっております。
この新しいテクノロジーを使ったスポーツを、僕らは「テクノスポーツ」と名付けました。これはどういうものか、スポーツの歴史を振り返ってみたいと思います。
今までサッカー、野球、テニスというような、アナログのスポーツがありました。そして自動車が生まれてきて、モータースポーツというものが出てきたと。そして今、IT、いろんなAR、AIとか、いろんな技術が発展してきています。
ここで必ず次世代のスポーツ市場が生まれてくるだろうなと思っていまして、それを僕らはテクノスポーツと名付けました。このテクノスポーツの市場を切り拓いていくというのが、僕らがやっていることです。HADOは、その最初の代表競技となるわけですね。
じゃあ、どうやって切り拓いていくのかというのをご説明しますと、最初に僕らがやっているのが、この施設型のビジネスモデルです。このHADOというスポーツを、プレイフィールドを世界各国に広げていって、そこで遊べるようにしていく。それで、お客さんがそこに訪れて、お金を払って楽しむんですね。その一部をレベニューシェアとしていただくのが、弊社のビジネスになっております。
このHADOのプレイヤーなんですけれども、非常に熱狂的で、例えば、自ら店舗に行って遊ぶだけじゃなくて、その様子をニコ生で配信したりとか、あとはHADOのグッズを自分たちでつくってそろえたりとか、中には自分たちでつくったものを売り出すチームというのも出てきました。
このプレイヤーのコミュニティも、どんどん広がって強くなっていまして。まあ、いろんな人たちがその場でつながっていくんですけれども、仲良くなってイベントを開催したりとか、共同練習会をやったり。大会前には、多い日で連続8時間プレイしたり。週2、3というペースで練習しているチームがたくさんいます。
一方でそのHADOで遊べる店舗は、今世界中に広がってきています。現時点で27店舗。毎月2、3店舗のペースで出店しており、各国にどんどん広がっていきそうかなという感じです。
このHADOが遊べる店舗の収益というのが、今の収益の柱ですが、これを最大化させるために2つの取り組みをやっております。
まず1つが、大会の開催です。やっぱりスポーツというと、大会がないとおもしろくない。店舗で遊べる店舗大会や、さらにその先にワールドカップというような、いろんな大会を毎週やっています。先週もやりました。今週末もやります。いろんなところで大会をやっています。これは、大会で勝つために練習をする、店舗に通って強くなるといった動きを作っています。
そしてもう1つが、コンシューマーアプリです。みんなが持っているスマートフォンでHADOをやった後、自分の成績を管理できるようになります。どんなヒットレートだったのか、そういった成績を管理して、「もっともっと強くなりたい」というようなモチベーションを動かしていくというところですね。
この最初にお話をした大会は、今年も大きく開催しています。大会の報酬総額は12万ドル。日本は約650万円、その他、半分ぐらいは海外からというかたちで、ちょっと金額を割り振っております。
というかたちで今事業を進めていまして、海外比率は、去年で6割、今年は7割か8割ぐらいいきそうかなというようなところですね。
ただ、私たちのビジョンはテクノスポーツの市場を切り開き、発展させるということです。こんなにちっちゃいビジネスで終わるつもりはありません。世界のスポーツ市場を見てみると、NFLが1.4兆円、プレミアリーグが5,000億、eSportsが1,000億になろうとしているところです。もっともっと市場のポテンシャルは大きいだろうと思っています。
僕らも各国でプロリーグを立ち上げ、10兆円の市場を創出します。大きいビジョンを実現したい。スタジアムがあって、テニスとかサッカーと同じようにそこでARを使った新しいスポーツの試合が繰り広げられる。こんな世界をつくっていきたいなと思っております。
最後に、メンバー募集中というところでちょっと書かせていただいたんですけど、開発チームも国内チームも、まったく、まったく足りないんですよ。ぜひみなさんも、「僕もHADOをやってみたい!」という方がいたら応募していただきたいと思っています。
また、HADOをやったことない方は、店舗で体験していただき、ぜひチームをつくって大会に出ていただきたいです。
(会場拍手)
泉:ありがとうございます。いやー、おもしろかったですね。
泉:お待たせしました。2社目網盛さんお願いします。
網盛一郎氏(以下、網盛):巻きでいきます。Xenomaの網盛と申します。よろしくお願いします。
会社名の由来ということだったので、うちは東京大学発のスタートアップで、今2年ちょっとなんですが、会社名の由来は「Xeno」がxenoと同じで、ちょっと変わった意味の「新奇の」とか「異種の」って意味と、あと、manとmachineのインターフェースになるので、その共通語の「ma」を取って、「Xenoma」という名前にしています。
自己紹介も巻きでいきます。大学を卒業してからざっくり企業に16年、アカデミアに9年、スタートアップ、フリーランスで4年ということで、まだ大企業の色が抜けていないかもしれないんですが、一応こんな感じです。最近は、明るく、楽しく、活動、奮闘、悶絶中です。
うちの技術を一言で言うと、布を電子回路にすることができます。いわゆるPCBとかFPCのように高集積にはできないんですが、電気を流すことができるので、その上にセンサーを搭載したりアクチュエータを搭載したりして、センシングをしたりフィードバックをしたりすることができると。
しかも、その電気が流れる部分というのが、ちっともゴワゴワすることがなく、(布を)50パーセント伸ばして、1万回伸び縮み試験をしています。洗濯もできますということで、すごく着心地のいいスマートアパレルがつくれると。今日は後ろに実物があるので、ぜひお手に取ってください。柔らかく軽いというのが、触ってもらえればわかると思います。
いろんな会社さんがあって、「(他の会社と)どこが違うんですか?」というのをひと言で言うと、複数のセンサーを服の上に長距離にわたっていろんなところに置けるのは、うちだけです。なので、心電であれば胸だけあればいいですけど、心電も測って腕のスピードも測ってみたいな、いろんなことをやろうとすると僕らしかできないです。
「なにに使うんですか?」ここ、一番大事ですよね。今日はスポーツと言えばいいんですが、まあ、一応、例えばゲームですね、はい。(ゲームの映像が流れ)こんな感じですね。
あるいはダンス的なもの。これはダンスの振りに音を付けて、ちょっとやってみました。それで、やっぱりスポーツ。これはゴルフのスイングの癖を解析するものです。これはまあ、いいスイングだったんですが。
実は、僕らが今年の1月に発表させていただいたのが、ご存知の方もいるかもしれないですが、ドイツの国際ブランドのHUGO BOSSさんと一緒に、ゴルフの計測のシャツをつくっています。発売が2019年の春なので、ちょうど今から1年後ぐらいに世の中に出る予定です。
今日はこのままスポーツの話で終わっていいかもしれないんですが、逆に我々はスポーツの専業メーカーではなくて、でも、けっこうスポーツに注目しているという立ち位置でして。
なんでかと言いますと、僕らみたいなちょっと変わった服は、普通の人はまず着ないわけですね。でも、例えばスポーツとかゲームをやっている方というのは、こういったことをやってでも、例えば競技性を上げたいとか、楽しいことがしたいとか、そういうモチベーションがあると。そういった方に僕たちはスマートアパレルを売るんですが、それで楽しんでいただくと。
ただ、このソリューションの部分はどなたでも、もし「やりたい」とおっしゃれば、僕らがやることはないです。なので、福田さん(福田浩士氏)に使っていただいてもいいですし、どなたにでも使っていただけます。今も実際、企業さまと一緒にやっています。
ただ、僕らはここからデータが取れるので。まあ、まだいろいろ法制度の問題があるので、今すぐにこれを全部やりますというわけではないんですが、将来的にこれらのデータを集めて、なんらかのビッグデータ事業をやりたいと。
「なんらか」と今言いましたが、体に触れられるセンサーなので、実はみなさんのバイタルデータを取ることができます。なので、それを使ってできる価値の最大化だとすれば予防医療だろうということで、僕らは「予防医療のほうに対して、どうやっていろんなセンシングができるか?」ということを日々考えています。
運動だけではなくて、心電とか脈とか体温とかはもう測れるようになっていますし、それをいかに安くするか。一応2020年に服の単価が、いや、販売価格が1着100ドルを切るというのを目標にしています。
最後、こんな人がほしいということなんですが、「以下、すべて体育会限定」ということで。まず1つは、チームスポーツがちゃんとわかる長谷部(誠選手)系のエンジニアと。専門分野は問いません。
弊社は幸い、センサーもケミストリーですし、その後ハードウェア、回路をつくってファームウェアを書いて、ソフトを書いて、UIをつくって、サーバーにデータを飛ばして、ビッグデータを解析するんで。しかも最近はヘルスケアのデータがあるんで、バイオ系の話もあるので、エンジニアであれば専門分野は一切問いません。
次に、もう国内にとどまっていられない、準備のできている本田(圭佑選手)系のビジネスマンということで。3つ目が、チームをつくれる(カーリング選手の)本橋麻里さんのような、選手でもあるけれどもちゃんとチームがつくれるマネージャー。実は今、工場マネージャーを大募集中です。
最後に、「いつか自分も」な、バンクーバーの頃の(スピードスケート選手の)高木美帆さんのようなスタートアップ経営者。これは、スタートアップをやりたければ、うちに来ていただければストックオプションを付けますので。一緒に株式を公開すれば、そのまま「じゃあ、次は自分の会社を起こす」ということでやっていただければと思います。以上です。ありがとうございます。
(会場拍手)
泉:はい、ありがとうございます。出ましたね、ストックオプション。
網盛:はい(笑)。
泉:ありがとうございます(笑)。「付いちゃうよ」という話で。
網盛:付いちゃいますね。
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