2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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泉友詞氏(以下、泉):それでは、Plug and Playの取締役である矢澤さんから、どういう取り組みを実際やっているのかを、簡単にお話をいただけるということなので。
Plug and Playさんに関しては先ほども簡単に説明があったとおり、シリコンバレーのほうを中心に世界展開で、Dropboxとか、ああいったところにも投資をしているようなアクセラレーターですね。世界最大級のアクセラレーターさんになります。
日本初ローンチをここ渋谷で、東急不動産さんと一緒にこの展開場所を借りて展開してるというのが……去年かな? やっているということですね。では矢澤さん、よろしくお願いします。
矢澤麻里子氏(以下、矢澤):ありがとうございます。みなさん、こんばんは。
会場:こんばんは。
矢澤:Plug and Play Japanの矢澤です。今ご紹介いただいたとおり、簡単にPlug and Play Japanのご説明をさせていただけたらなと思います。
その前に、「Plug and Playってなに?」ということで、我々はアクセラレーターでもあり、ベンチャーキャピタルでもあり、企業さんと一緒に企業のイノベーションを起こしていこう、というような事業をやっている会社です。
アクセラレーターでいきますと、シリコンバレーのほうでは年50回以上のアクセラレーションプログラムを回していたり、ベンチャーキャピタルですと、昨年は264社ぐらいですかね、投資をしていたりとか。あとは大企業さまが200社以上我々のパートナーになってくださっているので、そういった大企業さんの企業のイノベーションを起こしていこう、というようにやっている会社です。
謳っているのは「World's largest innovation platform」ということで、たくさんの大企業とたくさんのスタートアップをマッチングさせて、大きなエコシステムをつくっていこうというような会社です。
矢澤:もっと具体的に言いますと、Plug and Play自体は2006年にシリコンバレー、サニーベールで立ち上がった会社です。これまでにも800社以上に投資をしておりまして、大企業のコーポレートパートナーと我々は呼んでいるんですが、そういった方々も200社以上、そしてベンチャーキャピタルも200社以上、共同投資をしている会社でございまして。
本社のPlug and Playのシリコンバレーのほうには、こういったスペースのもうちょっと大きいものが3階建てでありまして、そこにスタートアップさんが入居できるような場所があるんですね。(会場を見ながら)まさにこういった感じのところなんですけれども、そこに426社ぐらい、すでにテナントが入っているという感じです。
シリコンバレーの『シリコンバレージャーナル』にも載ったぐらいなんですけれども、かなりアクティブなベンチャーキャピタリストとして今動いておりまして。ポートフォリオの中でいくつかお伝えすると、例えばDropboxとか、2014年に上場したLendingClubやAppleに買収されたMatchaとか。
そういったそうそうたる企業さんに出資をさせていただいておりまして、昨年は262社……失礼しました、投資をしてきた実績があります。イグジットでいくと、昨年は確か8社のイグジットの実績がある会社です。
Plug and Playの特徴的なところなんですが、大企業さんと一緒にアクセラレーションプログラムを回しておりまして、そこでテーマとしていくつかこういった、今は13個のテーマごとでアクセラレーションプログラムを設けて、スタートアップを支援しております。今まで11個やっていたんですが、2018年からReal EstateとSecurityという右下のところがスターとして、13個で実施していきます。これが本社のほうですね。
矢澤:本社のほうも含めて、グローバルに大企業さんとのコネクションが、先ほどお伝えした200社なんですが、こういったSupply Chain、IoT、MobilityそれぞれのIndustryごとで、トップティアな大企業さんとお付き合いさせていただいて、こういった会社さんと一緒にスタートアップを支援していくと。
Plug and Playの特徴としては、本当にシードというよりは、どちらかというとシリーズAとかシリーズBとか、ある程度大企業さんと一緒に支援できるようなレベルのスタートアップさんが入ってくださっているというのが、大きな特徴かなと。そういったところに早めに先鞭を付けることでいいところに投資をして、いい投資実績につながっていっているのではないかなと考えています。
シリコンバレーの本社のほうには、日本の大企業さんもけっこう入ってくださっていて。30社ぐらいですかね、入っていただいています。
今までちょっと「シリコンバレー」と言っていたんですが、我々はシリコンバレーと日本というのではなくて、日本とグローバルというのを考えておりますので、世界各国にたくさんのブランチを設けておりまして。国数としては12ヶ国、26拠点に展開しています。
なのでシリコンバレーだけではなくて、こういった各国のPlug and Playと協力をして、日本のスタートアップを海外へ、そして海外のスタートアップを日本へ、ということの取り組みをしております。
1つの例、ドイツですとMercedes-Benzさんと一緒にジョイベンを立ち上げまして、そこで「Startup Autobahn」というようなプログラムをやっていたりですとか。
あとは、フランスですとBNP Paribasさんと一緒にジョイベンを立ち上げて、こういったアクセラレーションプログラムでFintechのスタートアップを支援していると、そういったことをやっております。
矢澤:じゃあ日本はどうかというと、日本は2017年の7月に立ち上がりまして、実際に稼働したのは9月から。それで、アクセラレーションプログラム「Batch 0」というのを今走らせております。それから、実はちょうど終わったばかりなんですが、「Batch 0」のほうでは昨年11月からスタートして、ちょうどこの前の2月23日にデモデイ、我々は「EXPO」と呼んでいるんですが、そういったデモデイを実際やらせていただきました。
日本のミッションとしては、海外のスタートアップを日本へ、そして日本のスタートアップを海外へ。あとは日本のスタートアップにどんどん投資をして、日本のベンチャーを盛り上げるところですとか。あとは、日本の大企業と海外のスタートアップをちゃんとつなげて、日本の大企業に対して、日本の大企業が大きなイノベーションをさらに続けていけるような活動を、ご支援させていただいております。
日本のパートナーですとこういった10社に入っていただいていて、2月1日にリリースさせていただいたのは、日産さんも我々のプログラムに入っていただきました。そこでMobilityというプログラムを次のBatchですね、次のアクセラレーションプログラムからスタートさせていきます。
アクセラレーションプログラムですと、先ほどお見せした13のうちのこの4領域を日本では注力しておりまして。Fintech、IoT、Insurtech、Mobilityの4つになります。本日はスポーツテックのイベントなので、ちょっとこの領域に当てはまらない方も多くいらっしゃると思いますが、ぜひご友人の方とかでご興味があれば、我々のプログラムをご紹介していただけるとうれしいなと思っています。
矢澤:先ほどちょっとお話したBatch 0のEXPOというのを……2018年の2月23日に行いまして。その時には700人以上の参加者にお越しいただきました。Batch 0では21社のスタートアップを採択しているんですが、そのうち16社がピッチをして。
我々の特徴として、大企業さんからもピッチをさせるということで、「リバースピッチ」という言い方をしているんですが。そういった大企業さんにも、具体的にどういうことをやっていて、どういったスタートアップとの連携をしたいのか、そういったことをピッチしていただきました。
最近はけっこうデモデイとか多くなってきているので、なかなかニュースになりにくいんですが、その中でも日経さんに取り上げられたりとかするぐらい、大きなイベントができたんじゃないかなと思っております。
ここからちょっと「Batch 1」の紹介なんですが、Batch 1は3ヶ月のプログラムでして、こういったプログラムに入っていただきますと、我々のパートナーですとか、それ以外の大企業さんといろいろマッチングのイベントですとか、POC、実際にProof of Conceptで大企業さんとスタートアップが連携をしていくようなところのご支援をさせていただいております。
このBatchプログラムは6月から実施するんですが、今その募集をしておりまして。2月1日から3月31日まで、先ほどお伝えした4つの領域のスタートアップを募集しておりますので、ぜひご興味があればご応募いただけたらなと思っております。すいません、簡単にはなりましたが以上になります。今日はありがとうございます。
泉:はい、ありがとうございます。
(会場拍手)
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