2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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小野裕史氏(以下、小野):我々が立ち上げた会社のひとつ「グルーポン」。ちなみに日本でグルーポンのサービスを使った人はどのくらいいますか? かなりいますね、ありがとうございます。
我々ゼロから立ち上げて、我々グルーポンの株式は、実はすべてもう売ってしまってるんですが。なので、かつてありがとうございましたという形になるんですけども(笑)。グルーポンって、一時期Googleを越える世界最速の成長を遂げる企業ということで、シカゴで流行っていました。
これは小林と僕と田中の毎週のミーティングで、田中からこんなのアメリカですごい流行ってるって聞いて、僕と小林は最初「ふーん」って(笑)。
田中章雄氏(以下、田中):共同購入は日本でブームとして終わっちゃったから、やめたほうがいいって言われました(笑)。
小野:よくわかんないし、仕組みが日本でワークするの? みたいな感じだったんですけど、いろいろと情報を田中のほうが仕入れてくる中で、さっきの話と同じで、成功の外側だけじゃなくて内側を聞くと、これひょっとしたら日本でも行けるんじゃないかと。当時、記憶にある方もいらっしゃるかもしれませんが、グルーポン戦争といわれるくらいにグルーポンのクローンが大量に生まれたんですね。
田中:日本でも40くらいありましたね。
小野:もっと、100くらいありましたね。
田中:中国では当時2000くらい。
小野:2000くらい、コピーキャットが生まれたわけなんですけども、要はこれだけ儲かるんだったらみんな真似するということで、真似たんですね。我々、実は日本でグルーポンとしてスタートしたわけではなくて、いちコピーキャット、要は真似っこ猿として「クーポント」っていうサービスを立ち上げたんですね。
その当時はもうすでにPikuですとかKAUPONですとか、けっこうそこそこ育っているグルーポンのクローンがあったんです。しかもそのうちの1社は5~6億円調達してたとか。勝負あったか? みたいな状態の後発でスタートしたんです。後発でスタートして、結果的になぜ勝ち残れたかという話をちょっとしたいなと思うんです。
小野:ひとつはCraigslistの中身を知ったから勝てたっていうさっきの話と同じなんですが、海外のグルーポンがどのようにして育ったかっていうのを、いろんなネットワークを駆使して田中のほうが中心になりながら、徹底的に学んだんですね。
結論は、このサービスはインターネットのサービスのように見えるけれども、インターネットのサービスではないと。これは、営業力のビジネス勝負だということを学んだんです。
もちろんインターネットのマーケティングはあって、かつ、営業網を作る。その両軸があって初めて成功するモデルだっていうのを、アメリカのほうの事例だとかヨーロッパのほうの事例だとかを基に学んだんですね。
当時、日本でグルーポンのクローンがたくさんあった中で、見渡すと何億円調達した、当時のPikuだとかも含めてなんですが、きれいにコストを掛けずにインターネットの中で勝負しようとしていたんですね。営業力とかはあんまり持ってないと。
という中で、我々はこれは営業力の勝負だから、営業力ができるところはないかなということで、廣田さんという僕の飲み友達と連絡を取ったんです。もともと彼は光通信の最年少執行役員にのし上がって、光通信という営業会社から独立してパクレゼルヴっていう会社をやってる会長なんです。
その廣田さんが、当然営業力もあるんですけど、インターネットのサービスも結構やってるんですね。で、この会社とだったら上手く行くなっていうことで、一緒にやりませんかみたいな話をしに行ったのが、このグルーポンジャパンを立ち上げて我々が生き残れた最初の重要なタイミングだったんですね。
廣田さんと僕は飲み友達なので、仕事の話ってのは固くなるので、「廣田さん今度花火大会一緒に見に行きませんか? 家族で」みたいな感じでアポイントを取ったんです。そのとき27分くらい話をして、最後に「ところでこんな面白いサービスがあるんですけれども一緒にやりませんか」と言って、「やりましょう」の一言で実は立ち上がったっていう、そんな会社のスタートだったんですね。でも、結果的に1年でこんな会社になったんですね。
とにかく人が多いわけなんですね。いろいろと採用においては、世間を2ちゃんねる等で賑わした経緯もあるくらいなんですけれども、こんなことをやってるグルーポンのクローンは日本では存在しなかったんです。なぜなら、営業力が重要だってことを誰もちゃんと理解してる人がいなかったんですね。
でもそここそが重要で、それができる経営者と我々は一緒にやったんですね。何100人も営業網を持つことを経験したことがある廣田さんと組んだからこれは実現して、結果的にグルーポン本体に買われて、グルーポンっていうブランドも使えるようになって勝ち残れたと。
ですので、さっきのジモティー、Craigslistの話と同じなんですが、成功事例の外側を真似するっていうのは誰でもできるんです。そこで一歩突きぬけないと、なかなかベンチャーって生き残れないので、どう成長したのかって、その中身を死に物狂いで探りに行く、っていうことはとても重要だなというふうに思います。
あとは、さっきの僕のCAモバイルのサイバーエージェントをうまく活用して伸ばすことができたっていう話と同じですが、グルーポンも結局は営業網を持ってる会社とやったという、この戦略がなかったら絶対にうまく行ってなかったと思うので、この戦略がとても大事だったかなっていうふうに思います。
小野:色んな視点でビジネスの立ち上げって見れると思うんですけれも、やっぱり1番大事なことはスケール感ですね。さっきのiモードが伸びるだとか、中国が伸びるだとか、そのタイミング、特に初期であればあるほど有利であるっていう、そのタイミングを逃さないっていうのはとても大事なことですね。
あとは成功事例ですね。ジモティーが、Craigslistがなぜ流行ってるか、その中国版がなぜ流行ったのか、グルーポンがなぜ流行ってるのか、ソーシャルゲームがなぜ流行ってるのか。
成功事例のうわっぺらだけじゃない、中身を見に行くっていうのは、とても大事ですね。あとはそれをやるにおいて、どういう戦略でやるか、誰とやるか、誰がいれば勝てるか。ここは意外にあんまりちゃんと真面目に考える人って経営者の中でも少ないんです。
これをやっぱり必死に、孫さん(孫正義氏)じゃないですけども、頭が千切れるくらい考えるか考えないかで、全然変わってくるんです。実際に成長してる人たち、我々も色んな経営者を見てますけど、実にいろいろ考えてるんですね。
最初のきっかけは、ポチッとノリで登記するとかは全然アリなんですけど、そこからは必死に考えるっていう、この戦略を練るというのはとても大事なのかなと思います。
とはいえ、起業するっていってもなかなかきっかけがないじゃないかという話があると思うんですね。みなさんの中で、もうすでに起業されてる方もいるかと思うんですが、奇しくもさっき、モデレーターをやったアンリさん(佐俣アンリ氏)が素晴らしいことを言ってましたね。そこに座ってますが。アンリさんはまさに、IVSサマーワークショップに来て隣に座ってた人とビジネスをやったっていう話がありましたよね。
田中:で、その隣の人と結婚したんですよね。
小野:結婚して、その人とビジネスも一緒にやってると(笑)。いろいろあると思うんですが、ここにせっかくこれだけの熱量を持った人たちがいるので、その中でチームを組み得るっていうのを、このあと懇親会がありますので、真剣にいろんな人と交流していただければと思うんです。
どういうチームをつくればいいかっていう、これもすごい大事な戦略でして、僕はその話で必ずこれを例に出すんですけれども、これは真面目な話です。
『ワンピース』はチームビルディングの漫画でして、すごい勉強になるんですね。これ色んな経営者が使ってるんですが、まずルフィが目標を設定、ビジョン設定をするんですね。
しかも、これはデカい目標であることが大事なんです。俺はお台場王になる、ではなくて海賊王になるって言ってるんですね。お台場王になりたい人について行きたい人って限られると思うんですけど、海賊王だったらなりたいっていう人が増えるかもしれない。それを達成するためにどういうスキルセットが必要かというのを見事に集めていってるんです。
当然海賊になるためには、みんなが武闘派であっても、船の航行をちゃんとコントロールできる人がいなきゃいけないので、航海士が必要だとか、当然剣士は必要だろうと。でも一方で、船を維持していくにおいては、飯を食わせる人がいなきゃいけないからコックが必要だとか、長い船旅では病気になる人がいるので船医も必要だとか、大工も必要だとか、エンターテインメントとしての音楽家が必要だとか。
漫画の中ではちゃんとこのスキルセットの意味はあまり描かれてないんですけども、これ見事に、会社の経営と同じなんですね。
小野:まずゴール設定が1番大事なんですが、そのゴールを達成するためにどういうスキルを持った人がいればより勝ちやすいかっていうのは、意外にちゃんと考えてる人がいないんですが、このクリエイティビティっていうのがさっきの戦略にも通ずるんです。
勝率を非常に左右する重要なポイントですので、ぜひ今日この中でいろんなチームが生まれていくのを楽しみにしております。
一方で、自分はどこからスタートしていいかわからない、もしくはチームはできたんだけど、お金がない。そんな困った人もたくさんいる中で、今日は特別にとても素晴らしいソリューションをみなさんに用意いたしました。
田中:ちょっとコマーシャルタイムに入ります(笑)。
小野:はい、コマーシャルですね(笑)。Tech Temple Tokyoっていう名前で、500万円からの、少額の投資、創業支援プログラムというのを始めました。
これどんな内容かというとですね、まだ会社登記をしてなくても場合によってはいいんですけれども。
もしくは会社登記したて、出来上がりたて、出来つつある会社に500万円から資金を提供します。それだけではなくて、オフィスも提供したり、あと我々、小林、田中、小野の3名がしっかり1年間かけて5社限定でじっくりしごきます。あと実に様々なパートナー支援がいるんですけれども、我々3名に限らずスタッフが会計のアドバイザーやってくれたりだとか、スペースを提供したり、弁護士もいたりします。
実にたくさんの、さっきも話してくれたウォンテッドリーの仲暁子さんとかもサポートしてくれてるんですが、要はいろんな特典がついてきます。
小野:今日はそのTech Temple、スタートアップを始めたいんだけれども、どうしたらいいかわからないっていう迷える子羊たちのためのプログラムに最初に応募して決まったメンバーを紹介したいなと。早速登壇してもらおうと思いますが、Emakiの3名を紹介したいと思います。
じゃあ拍手で、Emakiのチームを迎えていただければと思います。Emakiってどんなサービスなのか、デモ準備をしながら紹介したいと思うんですが。彼ら3名は、あとで自己紹介もあるかもしれないんですが、もともと3月まで何をしてたんでしたっけ?
古見元気氏(以下、古見):3月までは東京大学の大学院で、普通にコンピュータサイエンスを勉強していました。
小野:3名とも大学院に行ったんですね?
古見:なのでそのチームビルディングという点に関しては、同じ学科から出ているので。
小野:それもひとつのきっかけなんですが、そんなにいい大学入ったのに、何かいい公務員になったりだとか、銀行に入ったりだとか、商社に入ったりだとかそういうのでなく、今何をやってるんですか? お三方は。先月まで何してたんですか?
古見:先月まで。4月ってことですか? 3月に卒業して、そのあと登記を進めてたんですけど、クッソ大変で。
小野:会社の登記が。
古見:それが終わったあと、今度はオフィスが取れないっていうので悶々として、みなさんご存じかわかんないですけど、渋谷にコインスペースっていうのができて、あそこでメチャメチャお世話になってたんですけど、すぐにインターネットが切れるって文句言ったんです。まぁ結局最後まで直らなかったので、もう2度と行かないんですけど。それで結構大変でした。
小野:会社の登記もせず、出来る前で、言ってみればプー太郎に近い状態ですね。わざわざ東京大学出た3名が、プー太郎からスタートしたのがこのEmakiなんですが、どんなサービスかをぜひ紹介してください。
古見:僕らが作っているサービスはこの「Emaki」というサービスで、みなさんLINEをお使いだと思うんですけど、LINEのようにメッセージのやりとりが見えています。
古見:で、それぞれ例えば押してみると、「ワークショップ」っていうのがこのように見えていて。
小野:今日このために作ったやりとりで?
古見:そうですねこのために作ったやりとりで。今、たとえばこう見えてるのが、今僕が撮った写真で。
これは僕が撮った写真じゃないんですけど、こういった仲間内の写真共有っていうのをどれだけ簡単にできるかっていうのを僕らは挑戦していて。みなさんFacebookとかLINEで写真を今共有してると思うんですけど、そこにはアップロードするときに少しだけ気持ちがこもるっていうか、これあげちゃまずいとか、ここだったらあげていいだろうみたいなのが入るんですね。
だけどこれは、そのすべてを取っ払いたいっていうのが信念にあって。要は写真をすぐ共有することで、なんでもいいからとりあえず共有してしまえ、っていうふうに。こういうふうにどんどん来るんですね、
小野:「社長ウヒャヒャ」(笑)。
古見:こういうふうに、ありとあらゆるどうでもいい写真でも、なんでもいいから共有できる仲間と、すべてを共有しようっていうのがコンセプトになっています。これがカメラの画面になってるんですけども、下に見えてるのが、やりとりの一覧がグリッドで表示されてて、今「ワークショップ」って押すだけで、ここにポコポコ入っていくんですね。ここでたとえば、「ひと」(文字を入力)。
小野:ひどいな(笑)。
古見:これどんどん、僕が撮った写真をほぼリアルタイムで、彼ら(Emakiスタッフ)2人も見れるし、彼ら2人が撮った写真も、リアルタイムで僕に届くし、アップロードっていうものをなくしたいっていうのが1番にありますね。ぜひiPhoneの方は、今この最新版がダウンロードできるんで、どんどん使っていただきたいと思ってます。
田中:どうして欲しいんですか? みなさんにダウンロードして欲しいんですか?
古見:毎日使ってください。
小野:まずEmakiって検索すればいいんですかね。
古見:そうですね、Emaki、カタカナでも一応出るけれども、ローマ字で検索してくれると確実に出ます。
小野:ASO対策が必要ですね。という3名でありますけども、正直、このサービスがどうなるかなんて我々全然わかんないんですね。ユーザーから昨日もなんだこのクソサービスって言われてすごいしょげてたりもするんですけども、こんなふうにしてスタートアップはスタートするわけであって。
5年後、あんなやつがいたなとすごい会社になるかもしれないですし、ひょっとしたら3名とも吉野家で、もしくはコンビニでバイトやってるかもしれない(笑)。これはわからないんですけれども、まずこれから一歩スタートしたんですね。
田中:小野さんに質問なんですけど、もしかしたら誰も使わないかもしれない、マネタイズ一生できないかもしれない、こういうチームにどうして投資するんですか? 僕も一緒に決断したんで人のことは言えないんですけど(笑)。
小野:一緒に投資の判断をしたんですけれども、ひとつはチームがおもしろいんですね。この3名なんですけれども、それぞれ簡単に自己紹介をしてもらえますか? どういう経歴があったか。東大ですから、インターンシップの経験だとか。
竹井悠人氏(以下、竹井):こんにちは、竹井です。CTO(最高技術責任者)をやってます。経歴はGoogleのインターンをやってたのと、未踏というIPAのプロジェクトでカリカリ、プログラムのコードを書いてました。
田中:Googleでインターンやって、そのままGoogleに入ろうとは思わなかったの?
竹井:僕は優秀じゃないからGoogleには採ってもらえなかったんじゃないですかね(笑)。
西浦一貴氏(以下、西浦):こんにちは。僕はもともと、Androidが出てきたときにおもしろいなと思って個人でアプリを作ったりとかして、そのあとGoogleのインターンに行って、Facebookの本社でもインターンさせてもらって。で、同期の古見がAndroidアプリ作らせてやるよって言うから入ったら、iPhone開発やらされてつらい、っていう感じです(笑)。
田中:さっき小野のほうから、最初のチーム作りが大事だとか役割分担が大事だとかいうとこもあるので、一応代表としてどういうチームになってるか、ちょっとみなさんに教えてください。
古見:まず自己紹介を先に。EmakiのCEOをやってます、古見と申します。僕自身は、Microsoftの日本でインターンをして、そのあとMicrosoftの中国のほうで、研究のインターンをしてました。
チームビルディングに関してなんですけど、僕ら全員エンジニアでして、竹井がインフラ、バックエンドが得意で、僕と西浦が、どっちかっていうとモバイルの方をやるっていう話で最初は始まるんですけど、要は3人で回していくと、そのうちごっちゃごちゃになって、最終的には全部できないと話にならなくなって。なのでスキルセットとかは場当たりですね。もう、根性。
小野:さっきの僕の話と全然違いますね。こんな風にしてスタートアップは育つのかもしれない(笑)。
田中:理想と現実は違うと(笑)。
古見:等身大な気もしますね。
小野:冒頭の田中からあった、なんでこんな、わけのわからないやつに投資をしたのかっていう話なんですけど、我々は最初に言っておくと通常は数1000万から数億円の単位の投資をメインにしてまして、そこはやっぱりある程度の実績だとかがもちろんあるんです。
500万円っていうのは我々としてもチャレンジで、初めての投資の金額なんですね。どうなるか、まだ何をできるかわかんない、というタイミングの投資であるという前提です。前置き長いんですけども。
1つは3名を見てですね、それぞれの経歴、Facebookだとか、Googleだとか、Microsoftだとか、名だたるインターンシップをやりながら、それだけだったらたくさんいるかもしれないんですけれども、それに飽き足らずに、わざわざ東京大学をやめてすぐにどうなるかわかんないスタートアップをやるっていう。
そのベンチャースピリットがまずベースとして大事なのと、あとやっぱり、我々投資をするときに必ず物がないと。頭のアイディアだけだったら誰でも作れるので、必ずモックでもいいので物を求めるんですね。で、物をもっていたっていうところと、あとは古見さんがよく言ってるんですけれども、スケールのデカいこと考えてるんですね。
写真って誰もが日常的に使ってると思うんですけれど、大量にFacebookだとかInstagramに上がってるけど、そこに上がりきっていない大量のかわいそうな写真たちがあって、でも友達同士ではそこを見たい、というニーズがあって。
そこっていうのは非常にポテンシャルのあるマーケットなんじゃないかという。ここは非常に面白いなと共感した部分です。まだどうなるかわからないですし、数字なんて耳を覆いたくなるくらい弱小の数字しかまだ入ってこないんですけども、今後びっくりするようになって欲しいなということで、我々が投資をしたっていう背景ですね。
Tech Templeだとか登記したりだとか、立ち上げだとかやってみて、実際、どう思いました? 楽しいんですか?
田中:正直に、つまんなかったらつまんないって。
小野:Tech Temple抜けたいだとかも含めて。
田中:みんなに、来ないほうがいいと思うんだったらそう伝えてください(笑)。
古見:Tech Templeの話をもらったのはすごい突然だったんですけど、そのとき僕らの精神状態は非常に底辺だったので、そこにある種、救世主だったんですよね、Tech Templeは。
その点ではすごい良かった(笑)。まずオフィスをくれたっていうのはすごい大きくて、コインスペースだったので、あんまコインスペースの悪口を言っちゃだめなんですけど、オフィスをくれるだけでも全然いいし、日々CAモバイルをあそこまで成長させた小野さんがちょいちょい来て、さっきの話じゃないですけど脅されるんですね。ちょっと数字見せてとか。
そういう脅しはやっぱり貴重で、その脅しの前に30%くらいはそれで頑張ろう、70%は自分たちの野望、野心の為に頑張って。で、脅しが30%、最後のブーストをかけてくれると思うと、すごいいい場所に今いると思っています。
小野:もっと脅して欲しいってことですね。頑張ります。これもひとつの形ですよね。たまたま大学のつながりもあったりだとか、色んな形でスタートアップの機会っていうのはあることをまずはみなさんに学んで欲しいなというのがあります。そして、チームビルディング、ワンピースみたいに理想的なチームなんて必ずしもできなくても、まずひとつの小さなきっかけでもいいのでアプリ作ってみようぜだとか、そんな形でスタートアップは起こるんだっていうこと。
なんですが、デカいスケールを目指すっていうことと、成功事例の中身を必死に学ぶ、あと何か使えるものはないかとか、戦略を考えるだとかっていう点はですね、ぜひ念頭に置いて皆さんに頑張っていただけたらと思います。
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