
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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(会場拍手)
仲暁子氏(以下、仲):よろしくお願いします。
藤田:よろしくお願いします。株式会社trippiece、CEOの石田言行さんです。よろしくお願いします。
(会場拍手)
石田言行氏(以下、石田):お願いします。
藤田:まずは簡単に自己紹介ということで、会社の仕事の内容、こんなことをやっていますということで紹介をお願いします。仲さんから。
仲:弊社は特にWeb業界で中心に使われている求人サービス。仕事充実化サービスというのをやっているんですけれど、メインは仕事を探しているスタートアップと、あとはそういうところで働きたい人をつなげるというプラットフォームを運営しています。今、ユーザーは月間、Monthly Active Userでも20万人ぐらい。クライアント数も3000社弱ぐらいにご利用いただいています。
藤田:どうですか、手応えは。
仲:手応えは、かなり皆さんに使っていただいていて、すごいうれしいですね。
藤田:Web業界では結構定番という感じで、FacebookでWeb業界の求人となったら、大体ウォンテッドリーのリンクが張られているような感じですけれど。
仲:そうですね、ウォンテッドリーはさっきも話したかもしれないんですけど、給与とか条件とかを書いちゃいけないみたいなルールがあるんですね。なので、ビジョンとかがしっかりしていれば、中のやっているメンバーがすごく優秀で、理想が高ければ大企業と互角に戦えるということで、たぶんベンチャーとシナジーが高いので選んでいただいているんじゃないかなと思います。
仲:2012年の頭ぐらいです。なので、2年半ぐらいやっています。
石田言行(以下、石田):僕らも使っていますけど、すごいと思いますよ、本当に。
仲:ありがとう(笑)。
藤田:出したら結構応募が来る?
石田:ちゃんとPRしなきゃいけないんですけど、そこもうまくて、応援してもらえるとランキングが上がって掲載の上位になってくるとか、そういうのがすごい仕組み化されていて。僕らは旅行の写真を見せればいいだけなので、わかりやすいというのがあり、昨日、一昨日だけで30人ぐらいは来ています。
藤田:おー、30人。
仲:ありがとうございます。
藤田:2日で30人。
石田:もっと来ているかもしれないです。
藤田:結構いい人材も?
石田:うちには14人いるんですけど、うちウォンテッドリーから5人ぐらいいますからね。
藤田:実際やっぱりWebって誰でもチャンスがあると言われながらも、意外と女性経営者って少ないので、その意味で仲さんの存在って結構貴重だし。
仲:そうですか。ありがとうございます。
藤田:成功することがモデルにつながるのかなと思っているんですけどね。
仲:まだまだ道半ばなので、さらに、たくさんの方にご利用いただけるように頑張ります。
石田:はい、僕たちはみんなで旅をつくるWebサービス、「trippiece」というのを運営しています。これはユーザーが行きたい旅の企画を立てて、そこに集まった仲間と一緒に旅行に行こうというサービスで、僕たちは残念ながらIT系のユーザーがあまり多くないという、ある意味特殊かもしれないんですけれども、本当に一般の方々に使っていただいているようなサービスです。
今、登録者数ベースでやっと10万人を超えてきて、10数万人で、月間見てくれる人を含めると3、40万人は見てくれているようなところ、旅行のコミュニティというところで成長していっています。
藤田:手応えはどうですか。
石田:今月だけでも1500人ぐらいが旅行して、今月はゴールデンウィークも、ちょっとまばらだったというのもあって、ただそれでも結構今、週末になればたくさんの人が旅行に出てくれて、いい写真をアップしてくれるので、うれしいですね。
藤田:どういう旅行が人気あるんですか? 海外旅行ですか?
石田:国内も海外もたくさんあるので、やっぱり長期休みのシーズンは海外、それ以外は国内の日帰りとか決まっちゃっているんですけど。夜、代々木公園でピクニックしようっていうのなんて200人ぐらい集まったりしますからね。ちょっとよくわからないです(笑)。
仲:ちょっとしたイベントもやれちゃうみたいな。
石田:日帰りの、土、日を非日常に彩るというのが僕らの仕事だと思っているので。
仲:私はまさにこの札幌の回で、2010年の多分5月か6月に開催されたやつだったんですけど、そのときは自分でマガジンというサービスをやっていたんです。
藤田:家に引きこもっていたころですよね(笑)。
仲:漫画家を目指していたころですね(笑)。漫画を投稿できるサービスをつくって、それをLaunch Padに宣伝できる場所がないかっていうのをWebで検索して探したんです。
そうしたらIVSというのが出てきて、小林さん(IVSの運営者)にメールを送ったら、1回会おうみたいな感じでお会いしたんです。そのときはサービスが最後までできていなかったりとか色々あって、通訳で参加したらみたいな感じでお話をいただいて、そのときは札幌に住んでいたので近いしと思って参加させていただきました。そういう経緯です。
藤田:そのときにもう既にIVSというものの存在を、何らかの形で知っていたということですか?
仲:たまたまググったら(Googleで検索したら)出てきたっていうだけですね(笑)。すごい偶然なんですよ。
藤田:どういうふうに検索したんですか。
仲:多分、「Webサービス 宣伝」とか「Webサービス スタート マーケティング」とかそういう感じですね。イベントとかもしれない。イベントで宣伝しようと思って。
藤田:最初に知ったときはどうでした? ああ、こんなのがあるのかって。
仲:そのときは、このホテルのロビーかなんかで小林さんと打ち合わせを最初にして、そのときはマガジンを売り込む気満々だったので、イベントは当日にならないとわからなかったし、Web業界の中でのプレゼンスとかも全然知らなかったので、本当に何もわからずに、そういうことが結構多いんですよね(笑)。だから、あまり考えずにという感じです。
石田:僕は多分、今VOYAGE GROUPで当時ECナビの宇佐美さんのところで1年ぐらいインターンをしていて、宇佐美さんは多分毎回参加されて皆勤賞じゃないかな。ちょっと名前を聞いたことがあったんです。
いざ自分が起業しようと思うときに、多分仲さんの次の回ぐらいだったんですけど、Launch Padに出ようというところで出したんですが、僕もそのときサービスがまだ全然できてなくて、結局だめで、当時は学生だったので「学生スタッフとして参加したら?」と小林さんに誘っていただいて参加させていただいたという経緯ですね、多分。
藤田:実際、IVSって参加するまではどういうイメージでしたか?
石田:なんかITのお偉いさんたちが集まるんだろうなっていうすごい漠然としたイメージでしたね。これだけ真面目な会というよりも、どっちかというともっと交流会っぽいのをそのときは想像していた気がします。
藤田:実際スタッフとして参加されて、どういう印象でしたか?
石田:まず小林さんが真面目ですよね。
藤田:小林さんが真面目?
石田:スタッフ用のマニュアルがあるんですけど、すごいですよね。
仲:確かに。細かいですね。
石田:細かいですよね。
仲:私、運営スタッフじゃなかったのであまりマニュアルとかを見ずに、自由に来た人のお付きの人みたいな感じでついていただけなので、そこまで見てはないんですけど、でもマニュアルは確かにすごいなと思って。
石田:かっちりしていて、集合時間に遅れたら本当に怒られるとか、当たり前なんですけどね。そういうところがかっちりされていて。IVSにかける思いみたいなのがすごい伝わってきたっていう。
実際にスタッフとして、ちょっとだけ見させていただいたりとかもしたんですけど、特にLaunch Padなんかは、僕のスタッフのときはちょうど同世代の鶴田もっち君が優勝したんですけど、それで悔しい思いもしたし、いろんな意味で思い出深いですね。
仲:私はそのときにたまたまFacebookの人が来ていて会ったんです。それがきっかけでFacebookに誘われて。
石田:そうなんですか!
仲:そうそう。
藤田:IVSがきっかけなんですね。
仲:IVSがきっかけでこれは結構いろんなところで話していて、その当時にマガジンの広告をFacebookに出稿していて、でも日本では全然まだ使われていなくて、外人のユーザーばかりみたいな。結構Googleの広告よりもFacebookの広告のほうがクリック率とかがよかったんです。
めっちゃユーザー獲得に貢献してたので、Facebookのジャージを着ている人に、それをアピールしに行ったんですよ。「私、お金めっちゃ払ってるんですよ」みたいな。そうしたらなんか。
藤田:客だぞと。こっちは客だぞと(笑)。
石田:もてなせと(笑)。
仲:いえいえ、なんかちょっといいことあったりするかな。
藤田:なるほど、いいことあったりするかな。
仲:クーポンみたいな。それで話していたら、それがたまたま、もともと代表だった児玉さんで、その上司にあたるハビエルという方も、グローバルのグロースのチームの代表というかヘッドの人もいらっしゃっていて、そこで会って、たまたま女の子を探していたみたいな感じで。
石田:女の子……。
仲:女の子というかオフィスの雑用とかを全部できる子みたいな。
藤田:なるほど。
仲:そこからコミュニケーションをとるようになって、という感じなんで、きっかけはIVSなんですよ。
石田:きっかけはIVS。
仲:当時、マガジンを札幌にいながらやっていて。
藤田:引きこもりながら。
仲:そこ好きですね(笑)。結構やっぱり営業畑だったので、人に会って使ってもらって事業提携とかキャンペーンとか。例えばWacomってあるじゃないですか。ペンタブレットみたいな、あぁいうところと、イラストサイトなので事業提携とかしながらやっていかないとユーザーがふえないなみたいのがあったので、いずれにせよ、そろそろ東京に戻らなきゃいけないなと思っていたんですよね。あとFacebookはもともと知っていたので、それで興味があったという流れです。
藤田:やっぱり、仲さんのキャリアにおいて、Facebookの中に入ったというのはひとつ大きな転換だったんですか?
仲:かなり大きいと思いますね。当時はそんなに多分、戦略的にFacebookに入れたらこうだみたいには考えてないんですけど、入ってみて半年、結局半年ぐらいしかいなかったんですけど、振り返るとそこはかなり大きな転期に。価値観もかなり変わりましたし、Webでプロダクトをつくる上での思想みたいなのは、そこでたたき込んでいただいたのかな、とすごく思いますね。
石田:やっぱり1番、さっきも話したんですけど、いろいろあった中でいろんな人と知り合えたりとか、やっぱり1番僕的に大きかったのがLaunch Padで、1個下なんですけれど、同世代の鶴田、Labitのもっちが優勝して、すごくいいプレゼンテーションだったんですよね、ストーリーも完璧だったし。
それがすごく悔しかった。優勝したのはすごい喜べる一方で、ものすごい悔しかったんですよね。同世代が活躍していって会場を盛り上げている姿を見るというのが。小林さんもよく知ってると思うんですけど、だからその後、結構プロダクトも作り込んでプレゼンテーションも練習して、次の回に僕は4位という彼には及ばない数字だったんですけど。
でも、そのIVSというのが1個の目標になっているというか、今でもやっぱり来るたびに、この半年で僕はどう成長したのかというのを、東京から離れるといい考えるタイミングにもなるので、僕にとってはスタッフから、本当にいかに成長してきたかみたいなのを振り返る場でもあるんですね。
そのたびに得ていくものがあるというか、今自分がどこのフェーズにいるのかというのを認識できるような、そういうのを考えられるようになったことは、本当にスタッフとしてIVSに参加させていただいたというのがきっかけになっています。
藤田:実際その後、投資を受け入れたりされていると思うんですけど、そういうことも結構IVSの中での出会いが関係していたりしますか?
石田:そうですね、Launch Padは年々プレゼン性が高くなっていると思うので、入賞したということは、このスタートアップは一定の成功確率があるっていうふうに認められるのに等しくなっていってると思うんです。
僕なんかバックグラウンドが学生なので何もないわけですよ。そこで、ひとつそういった保証ができるだけで、やっぱり変わってきたものはあると思いますね。評判も一気に上がったと思います。
藤田:なるほど。
石田:だんだん、今回ゲームが若干少なくなりましたよね。
仲:いや、私あまりそんなに参加してないので。
石田:僕はわりとここ5回、1回だけちょっとお休みさせていただいてほぼ……。セッションの内容がやっぱり変わるということはトレンドが変わっているということなので、まず一ひとつそこで勉強になるところはあるなというのはやっぱりありますね。
藤田:でも、実際ITの世界であまり観光系とか旅行系のサービスって、登壇も少ないし特集されることも少ないですよね。そのことに関して。
石田:それは僕らの努力不足もあるし、個人的な考えですけど、基本的には皆さんオンラインだけのサービスが多いので……オフラインを混ぜてこそITのよさを活かせるというのを僕は信じているので。
ただ、まだ僕らも含めて成功しているところが少ないというところでは、O2Oってすごいオンラインを軸にした考え方ですけど、もっとオフラインに重点を置いたO2Oみたいのが近いうちに登壇して、そこをプレゼンして示していけるようにやっていかなきゃいけないなというふうには思いますね、単純に。
そういった中で、石田さんとしてはどういうところにチャンスというか、「旅行業界×IT」とか、旅行業界で仕事をするということのチャンスとか機会があるというふうに考えておられるんでしょうか。
石田:1週間前にオンライントラベル業界のカンファレンスがあって、そこでも登壇させていただいたんですが、彼らって旅行に行くという人たちにしかターゲティングできてないんですね。
つまりブッキングって、例えば今北海道に行く、今回楽天トラベルでホテルを予約したんですけど、これは北海道に行くっていうことが決まっていたからですよね。ただ世の中の大半の人って、どこに行きたいかまだ決まってない状態にいるんです。そういう人たちを段階的に行くに結びつけて、行ったというところまで落とし込める。
これはITのコミュニティ、要は、労働タイムが長いですけど、ただそこまで落とし込んでいけるし、それをコミュニティとして形成していけていると思っているので、そういうことができるのはやっぱりITの良さだろうと。
ただオンラインで日帰りのイベントを立てたりとかして、どんどん海外への欲を強めていったりとか、そういう設計ができるのはITならではだなというふうには思っています。
藤田:手応えあり、チャンスありということですか。
石田:少なくとも1年後の北海道では登壇したいなというふうには思っています。
藤田:おっ、なるほど。
石田:1つの目標として。やっぱり成長したっていうことを小林さんに認めさせたいという思いもあるので。
藤田:意識している会社ってあるんですか?
石田:あんまりないですね。ゴーイングマイウェイで行こうと思って。
藤田:自分たちがライバル。
石田:そうですね。自分たちの目指している以上に活性できているかどうかっていうのを1番意識しています。
石田:いや、もちろんそうなんですが、1番大きなことでいうと、この僕らの旅行文化というものをまず一般化していこうというのが今のテーマで、ここ1年ぐらいそれに力を入れてやっていこうと。
今はまだ知らない人と旅をするなんていうのはニッチ中のニッチと思われているんですが、ただ思い返してみればパッケージツアーというのは、昔は知らない人たちが何十人か集まって一緒に旅した。それを可視化できたか、可視化できてないかという違いだと思っているので、十分に一般化はできると僕は信じています。なので、それを文化にしていくというのがひとつのテーマです。
藤田:なるほど、ありがとうございます。
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