2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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参加者:将来起業したいとは思っているんですけど、何をやりたいかっていうのは全然決まっていないです。起業されて会社が大きくなってメンバーが増えていくにつれて、その中でこう自分のやりたいことと違う方向にいきそうになったことはございますか?
田:じゃあ、さっき答えていないというところで、内藤さん千葉さん。
内:質問としては、自分のやりたいことと違う方向に向かってしまうことがあったってことですか?
参加者:そういう意見の食い違いとか。
内:そうですね。一番自分の思い描いていた会社っていうのと、実際の現状がずれていったなって感じたのは、上場した直後ぐらいでしたね。2006年だったんですけど、当時まぁ藤田さん一つ年上で27歳で上場して時価総額なんかもすごく高くなっていって、メディアにもすごい、ライブドアショックなんかでも出まくっていて。
なんか勝手に勘違いをして、自分は期待をされているのではないかと。そんなことほんとは無いんですけど、期待をされているんじゃないかって勘違いをして時価総額が上がっていくから、ほんとはこういうことをやりたかったんだけど、会社の売上とか利益の方をもっと伸ばさなきゃいけないんじゃないのかみたいな感じで、そっちにそっちに思考がいったのが、一番ずれを感じたなとは思いますね。
田:そのずれはどうやって戻したんですか?
内:大きく赤字になってですね(笑)。会社の時価総額も下がりまして、ずれを直さなきゃいけないと。もうあの気づかされました。いろいろ(笑)。
田:ありがとうございます(笑)。市場が直してくれたってことですね、そのずれを。
内:はい。勉強させていただきました。
田:千葉さんいかがでしょう?
千:うちは社歴がそんな無いのであれですけど、会社がやっていることと市場が求めていることのずれに悩むことがやっぱりあって。我々ガラケー向けの位置情報ゲームからスタートした会社なんですけど、あっという間にスマホが思わぬスピードで台頭してきて、はてどうすると。
ガラケーで位置情報が大好きなメンバーが集まってもう一つの方向にガチっと固まっているのに、でも時代はちょっとずつ大きな変化があるってのが辛かったですね。どうやって方向を変えられるか。意外と難しいんですよね。
田:千葉さんたちはそれをどう解決したんですか?
千:結局慎重に社長と、なんか自分たちなりに個人活動で調べて行けるなって雰囲気になった瞬間にガラケー事業を全部ストップして、スマートフォンに全部切り替えるってことを一年半前にしちゃったんですね。その時に、正直この前の札幌IVSでもしゃべったんですけど、社員が3割ぐらい辞めてしまって大荒れですね。こんな会社に入ったわけじゃないと。でも、完全に切り替えることができて今に至ってるんで、悩みました。良かったんじゃないかと。
田:決断すべき時が来たときはしなきゃいけないということですね?
千:はい。
参加者:あと、もう一ついいですか? なんか、日本って起業家精神を持っている人の割合が国際的な調査とかで少し下の方ってことなんですけど、それを変えていくっていうか日本に起業家精神を持った人を増やしていくために、どういったことができると思いますか?
田:それは、でも彼らに質問をするじゃなくてこの、こっち側にいる人たちが変えていかなきゃいけないことじゃないんですか?
参加者:そうですけど、まぁどういうことをしたらもっと起業しようって気持ちになれると思いますか?
高:あの、僕起業家なので、起業家がこれ以上増えてほしくないなと思っているんですけど。
田:(笑)。あまり増えても困るってことですか?
高:はい。僕が思うのは日本の場合、起業家になりたいひとは結構十分いると思うんですが、起業家を支える人たちが足りていなくて。やっぱり、僕ら同じ世代ですけど、残っている会社と残っていない会社って社長が優れているかどうかってよりは、社長以外の強いチームメンバーがいた会社かそうじゃ無かったかの方が大きくて、ここにいる皆さんも起業って言うと社長になるイメージが強いと思うんですけども、起業なんだけれども社長じゃないキャリアってのを是非考えていただけると、僕らとしては嬉しいなと思いますね。
田:どうですか? この辺。藤田さん、今のコメントどう思われます?
藤:一応僕は新経連という団体で国内のアントレプレナーシップ精神を増やさなきゃという。僕の個人的な考えとしては、僕は大学生の時から社長ってのは憧れる存在でもないし身近にいないし。やっぱり、身近な成功例がもっと増えないと起業する人は増えないんだなと。
うちの社員でも、作って一年ぐらいで2億で売れたとか5億で売れたっていう買収話があると、若い経営者がそういうのをあっという間に売ったのを見て、みんな浮き足立つんですよね。俺もやろっかなみたいな(笑)。だから、そういう事例がいっぱい出てこなきゃいけないし、僕も含めて先例というか? 先例がやっぱり、ああいう風になりたいみたいな感じに振る舞っていかないといけないんで、メディアの取り上げ方も。だから、ネオヒルズ族とかはほんと止めて欲しいですよね。
会場:(笑)
藤:ああなると、ちょっとまた違う感じになっちゃうんで(笑)。
田:でも、今回この学生の中で起業家マインドの高い、さっき挙手するのが多かったのはどう思いますか? そっち側から見ていて。
藤:素晴らしいと思うんですけど、ただ千葉さんとか高島さんは3年後にやろうと言ってほんとにやってますけど。僕も創業する、会社に入るとき必ず起業するって言ったんですけど、僕の入ったインテリジェンスという会社は44人同期がいて、そのうち40人ぐらい起業すると言っていたんですよ。だけど、ほんとにやるやつは僕一人しかいなかったし。
田:40分の1ぐらいだったってことですか?
藤:そうですね。僕が成功してそれを見て起業した人はいましたけど、先輩を見ても誰も起業していないし。実際にやるっていうのは実は結構な覚悟と行動力っていうのが必要なので、是非やってほしいなというのは思います。
田:これだけで、最終的には何人起業するかってことにかかってるということですかね?
藤:はい。
田:じゃあ次の質問おねがいします。
参加者:今フリーのデザイナーをやっていますが、起業したいです。今年中になんですけど、日本中のデザイナー、アーティストが海外に向けて発信できるためのサイトを作っていきたいと思っています。で、起業家のみなさまにお聞きしたいことがございます。
田:ちょっと時間も無くなってしまうので、誰かピンポイントで聞きたい人がいたらその人に聞いてください。
参加者:じゃあ、藤田さん。先ほどのネガティブを考える上で、実際にそのネガティブの最大級の……例えばあるかわからないですけど、インターネットが日本で廃止されると考えた場合に、切り抜けることをいつも考えているのか、それは絶対起きないだろうと思っているのかというのをお聞きしたいんですけど。
藤:最悪の最悪でインターネットが無くなったらということは、さすがに無いっしょと思ってるんだけど。確かに、起業するときはインターネットってほんとに続くのかとか、全く商売にならないかもってのはあったんですけど、リスクを取らないとリターンは無いので。
馬鹿みたいにリスクを取りまくればいい話ではなくて、最小限にリスクを少なくしなくちゃいけないんだけど、それでもやっぱりリスクを取った分しかリターンは無いと思った方がいいから、そういう意味ではできる限り抑えるにしても、周りの友達とは違うと覚悟した方が良いですよね。
同世代とか友達がリスクのない生活をしていたら、自分はリスクは取ったと。その分リターンは大きいんだと。そういう意味では言い出したらきりがないので、どこかで目をつぶって飛び込むしかないです。
田:はい、ほかに質問のある方?
参加者:個人事業から就職に切り替えました。千葉さんにお聞きしたいのですが、学生時代に数千万稼ぐ仕事を見つけたということなんですけど、今現在でもそういうことは可能であるか、どういう風にしてその仕事と巡り合ったのか教えていただきたいです。
千:はい。僕はですね、実は意外と振り返ると一貫していて、多分ブルーオーシャン好きなんですよね。みんながその時にやっていることをやらない方が、市場は小さくても自分の取り分は大きいんじゃないかって思っちゃうんです。
田:CD-ROMはまさにその例ですよね。
千:そうなんです。位置ゲーもそうですね。ソーシャルゲーム台頭の時に。位置情報ゲームで地域活性みたいな。
田:ソーシャルゲーム流行の時に、あえて違うことをやっていた?
千:あえて誰もやってなくて、興味のなさそうなことをやってみる。スマートフォンもそうでしたね、当時。なので絶対あると思うんですよね、どんな時代でもそういう観点でみると。
田:逆にもし、今千葉さんが学生でさっきのように女の子にもてたい! そのためには金が要る! 会社を作らなきゃいけないと思ったら、今この時代の学生だったら何を作ってますか?
千:ガラケーの月額課金のコンテンツを、しっかりと組織立ってやったら儲かると思いますよ(笑)。
会場:(笑)
千:やっぱり馬鹿にならないですよ、月額課金のモデルは。
田:ありがとうございます。それでは、次の質問ある方。
参加者:藤田さんにお聞きしたいんですけども、札幌で開催されたIVSのコラムみたいなものを読んだんですが、そこで引退されないんですかというお話があって、社内にはまだ任せられないという話だったんですが。
ご自身と比べて、自社のサイバーエージェントさんに優秀な方はいっぱいいると思うんですけど、その人たちの地場の違いといいますか、任せられないと判断した、ないしこの人だったら任せられるみたいなところがあれば是非教えていただきたいです。
藤:例えば、今サイバーエージェントは社員3000人の会社なんですけど。これが100人とか200人の時だったら結構いろんな人に社長を引き継げたと思うんですよ。今、売り上げの規模が大きくなって、組織の規模が大きくなってくると、どんどん僕に情報とか経験が集中してくるので、それを長年やればやるほど僕と下との差がどんどん乖離してきて。
例えば3000人の組織を経営したことがある経営者、だから経験のある人に代わろうとすると、世の中探してもめったにいないし。ましてやインターネット企業、このビジネスが理解できる人ってのはほんとにいない。僕が経験と情報を独り占めしているせいで、なかなか適切な人が育ってこないので、そこは正直悩んでいるんですよね。他の創業経営者みんなそうだと思いますけど。はい、悩んでるだけです。まだ40なのでもうちょっと頑張りますけどね。
田:ありがとうございます。では次の方。
参加者:起業家として生きる上で妻であったりパートナーであったり、そういう存在が現実問題として結構大きいと思うんですけど、なんか妻とかパートナーがいてここが良かったなとか、あるいはここが悪かったなというのがあれば、そこら辺の存在を考えないでぶっちゃけて教えてほしいです。
田:じゃあ、これはサクッと一人ずつ。女性問題について聞きたいということで今理解したんですけど、じゃあ内藤さんから順番にお願いします(笑)。
内:そうですね。起業当初は正直、彼女も奥さんも僕はいない方がいいんじゃないかなと思うタイプで。
田:なぜですか?
内:結局24時間365日寝てる以外の時間全部そっちなんで、結局あのわかりやすいマンガでの世界でいえば、起業と私どっちなのという話にしかならないですよね。絶対そうしかならなくて。一方でパートナーを会社の中に引き込むかというと、それはそれで大変でめんどくさいだけだと思うんで、僕はいない方がいいと思うんですけども、その他に違う意見はありますかね?
田:違う意見はありますか?
千:僕はいたほうがいいんじゃないかなと思ってて。死ぬ気で彼女を作ろうと思って頑張った結果できた彼女が今の嫁さんなんですね。だから付き合って実は21年とかなんですよ。だから結構大好きみたいな。なんていうか、のろけなんですけどね(笑)。
会場:(笑)
千:IT業界がすっごいね、駄目なんですよね。プライベートの方が、全体的に。僕はプライベートも安定する派を作りたいなと思っていて(笑)。
田:なるほど(笑)。
千:是非、そういう興味のある方がいればと思っているんですけど。よかったなと思うのは、学生時代から付き合った子が今でもパートナーになっているので、僕が学生の時にすごい徹夜をして頑張っていたとか、金を稼いでいたとかを知ってて。その後、やっぱり会社に行こうかなとか思っても、何でも話せるし理解をしてもらえるんですよね。
だから例えば、この間も5年前とかに、「コロプラ閉めようと思うんだけど。収入0になる上に、結構支出するから、しばらく3年ぐらい赤字になるんだけど、どうっすかね」て言っても、0.1秒で「いいよ」て言われるっていう。なんかそういうのっていいなと。もやもやしている自分を後押ししてくれたりするんで、僕はパートナー賛成派ですね。
田:ありがとうございました。ちなみにちょっと僕は彼に聞きたい。なんでそんな質問をしてるんですか? 今、彼女を取ろうか、起業をしようか迷ってる?
参加者:いや、まぁそれもあるんですけど(笑)。結構硬い話が多かったんで、こういうところでしか話せないようなこともお聞きしたいなと思って。
田:気をつかってくれたわけですね? ありがとうございます(笑)。
参加者:はい。他のお二方にもお願いしたいです。
田:じゃあ、藤田さんいきますか? ずばり、いた方がいい? いない方が良い?
藤:そういう意味でいうと、起業家はやっぱり今の千葉さんの話みたいに、もてたいと言うのが実は強力な原動力になっている人が多いですよ。多いというかほとんどじゃないかと思うぐらい。特に20代の若いころは、そうなんですけど。
ちなみにお金が欲しいって頑張ってた人って、大体お金持ちになると失速するんですよね。もうそれで実現しちゃうから。ところがですね、もてたいと思っていた人が特定のパートナーと落ち着くことで、失速するんじゃないかと思うじゃないですか? それは大丈夫です。
ちなみに僕も少なからずそういう面があったことは否定できないんですけど、今は幸せに結婚しておりますが、まったく失速はしてません。
田:藤田さん、意外にも千葉さん派ってことですか?
藤:そうかな? まぁ、どうなんでしょうね。それより失速せず、今も独身を貫いていらっしゃる高島さんに聞いた方がいいんじゃないですか?
田:高島さんはこの3人の中で比べて誰に一番近いですかね?
高:いや、やっぱり千葉さんだけ特殊ですよね。
田:千葉さんだけ特殊(笑)。
高:僕は内藤さん藤田さんと同じで、別にゲイじゃないんですけどたまたま結婚しなかっただけで。
田:起業とるのか彼女とるのかだったら起業をとると?
高:でも今すごく家族が欲しいなと思っていて、やっぱりうちのお客さんお母さんが多くてですね、最近ちょっとお客さん像がわからないので。
田:ファミリーのお客さんに感覚的について行けなくなってしまった?
高:ファミリーを持ちたいと思いますね。
田:募集中ということで。ありがとうございました。あと5分なので、最後の質問。
参加者:はい。僕の夢はメイドインジャパンのものづくりで、日本を覚醒、世界を席巻、なんですけど、起業は自分の中のビジョンを達成するための手段なのかなと思っています。それで質問があるんですけど、皆さんは当事者だったり経営者の仲間を巻き込むために人をガッと巻き込むと思うんですけど、どういった要素によってみんな人がついて行くのかなというのと、もう一つは、こいつだったらついて行きたいと思わせる要素って皆さんにとってどういうものですか?
田:どうやって起業するより仲間を集めるかってとこですか?
参加者:はい。
内:こんなことをしたらすごいんじゃないか、あんなことをしてみたいんだっていうのをひたすら発散しまくって、結局はそれに同調した人しかこないですね。僕たちの会社が何千人何万人働いていて、何千億売上げてるとこだったらこっちから選べますけど、逆で何もないんで、選んでくれるしかない。
どういったことをしたいんだってことを出さないと、同調もくそもないので、強烈に何をしたいかっていうのを明確に出して、珍しく稀有なそれに同調してくれる人が見つかったらその人とやっていく、て感じになるんじゃないかなと思いますね。
田:じゃあ、自分のやりたいことをメッセージを明確に出して、そこに協調してくれる人たちを取り込めって感じですか?
内:はい。そうですね。
田:藤田さんはどう思われますか?
藤:基本的には内藤君と一緒なんですけども、やっぱり夢をバンと最初に自分で伝えて、それを一緒にやろうという人をとにかくもう口説いて、さらってきてでもなんとか一緒にやって、それでだんだん実績を、実績が無いので最初は、ちょっとずつ実績を伝えて高島さんが言ったようにごまかしごまかしで。なんとかみんなをついてこさせて、ようやく時間が経ったら言っていた夢がほんとになるかもしれないので、そこまでみんなを引っ張っていくような感じだと思います。
田:はい。ありがとうございます。
参加者:すいません。ちょっと語弊があったんですけど、手段とかじゃなくてどういった自分の強みとか要素によって人がついてくのかな、というのをお聞きしたかったんですけども。人を巻き込むうえで自分の夢やビジョンを語るってのは、自分もすごく重要だなというのは腑に落ちてるんですけど、それは必要な手段あって、逆にこいつだったらついていきたいと思わせるわけじゃないですか? どういった要素によって自分は相手をついていかせることができる風に思わせるのかなと思って。
高:どうやって自分の要素を魅力を上げるのかということかなと受け止めたんですけど。僕はそういう風に考えない方がいいと思ってまして、人を巻き込む仲間を作るってのは恋愛に近くて、自分の魅力度よりも相手のタイミングの方が重要だと思うんですよね。ですから、僕がいくら魅力があっても、既婚者とは恋愛できないのと同じで。
どんなにうちの会社が去年よりもすばらしくなっても、転職する気のない人は転職しないと思うんですよね。逆にうちの会社がすごいピンチでやばくても、転職したいと思っている人は来てくれることがあるという風に思っていて、僕の会社では来てほしいリストってのがあって、単に3か月に1回電話するんですよ全員に。たまに変な奴がいるんで、こいつなんか人生の転機なのかなと思って、会いに行って採用するってことをします。
田:タイミングも結構重要なんですか?
高:相手のタイミングが重要かなと思います。
田:まだ独身の高島さんの、非常に説得力の無いコメントなんですが(笑)。タイミングが大事かもしれないと。千葉さんはどう思いますか?
千:同じ意見で、ついてこいという考え方は止めた方がいいんじゃないんですかね。誘うときは絶対にビジョンを語って夢を語んなかったら来ないんですけど、来たらやっぱり一緒に働いていただいてると僕は思うんですよ。
こんな何にもないところに来ていただいただけで幸せだと思っているんで。なんか俺についてこいってのはおこがまし過ぎますよね。わざわざこの人が人生をここに賭けてくれたありがたみの方が圧倒的にでかいと思っているんで。
田:ついてこいというよりも、感謝をしているほうですか?
千:そうですね。さっきの高島さんと一緒で、相手が何を目指していて、今同調をして、その人は3年後どうなりたいのかというのを、なるべく実現させてあげたいなというのはすごい思いますよね。
田:はい。ありがとうございます。最後に皆さんから一言ずつ、起業を目指している若者たちにメッセージを送ってください。
高:はい。皆さんの夢が起業じゃなくてもなんでもいいと思っているんですが、ほんとに考えることよりもアクションをすることが大事だと思っているんですよね。さっき藤田さんが言っていたように、40分の1とか言っている人とやっている人にすごいギャップがあって、そのギャップを自分たちで埋める仕組みを作るといいかな。
特に高学歴の方ほど道を踏み外す経験のない方が多いと思うので、千葉さんもそうかもしれないけど僕の場合は仲間と約束をしちゃったってのが踏み外す大きなきっかけだったんですけど、踏み外すきっかけを作ってぜひアクションをしてもらいたいなと思います。
田:なるほど。踏み外せと。そのためのきっかけをちゃんと作れと言うことですね。ありがとうございました。千葉さんお願いします。
千:いろいろ考え方はあると思うんですけど。企業に就職をした方が良いと思います。一度は。これ一つあります。僕は就職しよう派なんで、大企業でもいいし、ここにいるどのベンチャーに入ってもいいと思うんですけど、一回就職をしてでもさっきの気持ちを持って、絶対にここでこうするという強い気持ちを持って、やっぱり1回入った方が良いですね。
田:それはなぜですか?
千:成功確率が変わるような気がします。僕は何度もやってきた方なんで、同じRPGを何度もやるのと一緒で、1回やってもう1回やって3回目やると、どんどん上手く回避をできるようになるんですね。だから、ぜっかくだったらどっかの会社でそういう目線で入って盗むぐらいの気持ちでやった方が、1年2年は縮まるんじゃないかな。
田:ちなみに、「2年後起業して辞めちゃうけど」って、そんな気持ちで入る社員もコロプラはウェルカムですか?
千:会社としては嫌ですけども、個人的には応援をしたいですね。
田:ありがとうございます。藤田さん如何でしょうか?
藤:まだ学生だとすると、もうほんと1年前の自分が穴があったら入りたいぐらい恥ずかしいっていうぐらい、1年ごとに成長していくというか。こっから20代一杯ぐらい続くので、そういう意味でいうと相当伸びしろがあるとも言えるので、なんか始める時に今の自分の見えている世界に固執せずに、やっぱり自分の成長分、1年後の成長分だとか、2年後の成長分をちゃんといれて読み込んでやると、より動きやすいというか。
ちっちゃくおさまっちゃう人って、大体最初の仲間とか最初のアイデアにイヤに固執しちゃってそのままこうなっちゃうので。そこから出会う人も変わってくると思うし、アイデアもやればやるほどもっといいアイデアが出てくるので、さっきまずは受託から始めてね、自分のサービスをやろうと言ったかもしれないけど、受託から始めるというのはそういう意味では経験を積む良い作戦だと思います。
田:最後、内藤さん。さっき就職をしてから起業をした方が良いというメッセージもありましたが、内藤さんは学生から企業をしちゃったわけですが、どういう風に思います?
内:僕としては最初に一番苦労をしたのは、一緒にやる人を探すってとこだったので、僕が言うと変なんですけども、この後の懇親会の時に、普通の流れでいうと皆さんのところにたくさん名刺交換で並びに来ると思うんですが、その名刺一枚よりもここにいる起業したいって人の名刺を貰って明日連絡する、今日連絡する、この後飲みに行ったほうが確実に起業へは近いと思います。
田:ネットワークはこっちよりもこっち(会場側)の方が大事ということですか?
内:そういう話をした後、誰も話しかけてくれないと寂しいんですけど、後で(笑)。実際はこっち(会場側)の人たちの中で見つけたほうが絶対に早いんじゃないかなと思います。
田:どうもありがとうございました。
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