2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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小野:ありがとうございます。もう一人ぐらい。じゃあ一番後ろの方の……はい、お願いします。
質問者:僕も将来起業したいなって思ってるんですけど、僕が最初に思い浮かんだのが、やっぱり経営学の基礎をちゃんと学問として身に付けたいなという事で、大学院に進学して、MBAで、できれば海外でも学んでっていうの考えていたんですけど、あんまりお話が出てこなくて。
先程の大竹さんの話で初めてサイエンスって出てきたんですけども。経営者になるっていう事について、皆さんはどちらかと言うとアートの方が大事だという意見でよろしいんでしょうか? MBAで例えば経営学を体系的に学びたいって思われた事とかはないんですか?
小野:サイエンスな大竹さん以外の、サイエンスじゃない御三方はどうでしょうか?
小林:僕サイエンスですよ(笑)
有:僕も(笑)
小林:僕MBAって持ってるんですけど、MBAで学ぶ事ももちろん大事なんですけど、それってなんかこうあらかじめ知ってると、落とし穴に落ちた時のダメージが少ないみたいな。一応すごいたくさん起業って落とし穴あるんですけど、何もしないとはまっちゃう落とし穴みたいな。事前に知れるみたいなメリットはあるんですけど、できればそれは全部落ちてた方が良いです。その方が体で学べるんで、しかも早いし。
MBAに行く一番のメリット、それは人脈っすね。そのネットワークを得られるっていうのは大事で。だったら起業しながらでも良いと思うんですよ。だから別にMBAはマストじゃないと思います。ただ、あったらいいので、もしネットワークが欲しければ、週末だけ行くだけでもいいかもしれないですしね。そういう選択肢もあるかなと思いますよね? 有安さん。
有:意外ですね(笑)。ちょっと言う事さっきと変わってきたのかなみたいな。ちょっと変えましたよね(笑)。僕も実は学部のゼミが、金融工学と経営戦略論で、特に経営学が大好きで、単純に面白くて、なんかそういう論文もいっぱい読んだり、ディスカッションとかしたりしてたんですけど。今振り返ってみると、ちょっと違うというか、考える力がすごいついたんですけど、実際に使えるものかどうかと言うと違ってて、そのアカデミズムを全然否定する気はないんですけど、アカデミックな世界でも色んな領域があって、今も現場と密接にリンクして進化してるというか、ソフトウェア工学とか色々領域あるんですけど、経営学ってそこまでその進化が今スピーディーじゃない部分があって。
例えば、最近のFacebookはじゃあ何で伸びたのかとか、LINEがどう伸びたのかって、経営学のフレームワークで、ファイブフォースがどうのとか、リソースベースなんとかって言っても、あんま説明つかないですよね。説明力がそこまでなくて。それよりも、ビジネスの現場の方がスピードが上がっているんだと。
MBAで使う教科書ってそんなにアップデートされてるもんじゃないので、当然その古い古典からしっかり読んで、こういう考え方ですよって、分析がどうとか色々やると思うんですけど、知っといていいけども、そんなに使うもんじゃないかなって感じはしますね。なので、小林さんじゃないですけど、起業したいんだったら早い方が良いと思いますけどね。すぐ今やった方がいいと思います。
大:僕も院卒で大学院で経営学を勉強していたんで、経験者は語るという所でいうと、まず何もビジネス経験しないでそれに突っ込むっていうのは、あんま意味ないなって正直思ってますね。ある程度実務を経験してこないと、まずあんまり。
で、どうするんだっけ? みたいな。机上の空論だけ学んで、実際の経営に繋がるんだっけ? みたいな所はすごい否定的です。そもそも論で言うとですね、机上の空論で経営学を学ぶっていう所と、実務の経営をやるっていうのは全然対極だなっていうの思ってて。
皆さんイメージ湧きやすい例えで言うと、凄い優秀な大学教授が、凄い優秀な経営者になった事なんかないし、なれないと思うんですよ、僕は。その逆もまた然りなんですよ。凄い優秀な経営者が凄い優秀な経営学者になれるとも全く思っていなくて。
その両方をちょっと目指そうとするのが僕だったりもするんですけど。実際に役に立つのかと言うと、役に立たなくはないとは思います。基礎を作るという意味では、全然役に立たないと思っていませんし。基礎っていう意味だと、今でも僕勉強した事ってメチャメチャ使うんで。
それよりも遥かに、さっき言ったアートな部分であったりですとか、じゃぁどう意思決定するんだみたいな、なんか意思決定の力とか、実際に意思決定の場に立って経験してみないと絶対養われないと思っていて。なので、経験する以上にプラスになるとか、成長に繋がるような事なんてないなと思ってます。
この場なんでついでに言ってしまうと、すごく高学歴な人が陥りやすい罠っていうか、恥をかくみたいな所に近いと思うんですけど、そういうのがあるなって思っていて、答えのある問題を解くのはメチャメチャ得意なんですけど、答えのない問題を解くっていう事にめっぽう弱い人っているんですよ。
それは面接する時でも、高学歴だから通すっていう事は絶対しないのはそういう事だったりとかして。何だろうな、結局答えのない問題を解く事っていうのは、なんかフレームワークを学んで、それに当てはめることでは絶対ないし、まさにそれを現場で意思決定に携わってみるとか、経験してみる事以外に養われる事は絶対ないって思っていて。長くなっちゃったんですけど、答えを言えば、必要だとは思うけれども、経営を実際にするっていう事とはまた全然違うよっていう風に思います。
小野:ありがとうございます。けんすうさん大丈夫ですか?
古:はい。じゃあ僕も。勉強は非常に大事だと思っていてですね、水泳で言うと、フォームを学ぶ事も水に飛び込む事も大事だよねって思ってるんですが。勉強するので一番効率的なのは、遅延評価だと思っていて、やってみて分からない所を勉強した方が効率が良いとされているので、先に学ぶよりもやってから学んでいった方がいいのかなって思いました。
小野:ありがとうございます。非常に分かりやすいです。どうでしょうか?
質問者:そうですね。早めに起業した方が良いのかなという。ただその、なんて言うんですかね。起業したいという学生が集まっていると思うんですけども、明日すぐ起業するという人はたぶんいないじゃないですか?
古:たまにいますよね?
質問者:たまにいますか?
小林:いや、もう明日すぐやった方がいい! 今すぐやった方がいいです(笑)。
質問者:やった方が良いというのは分かったんですけど、多分僕たちが踏みだせない所は、どう起業したら良いかっていうのが分からないっていう所に、まあ不確実性というか……。
古:どの辺が分からないんですか?
質問者:例えば事務手続きが分からなかったりだとか。
古:じゃあ、社労士さんを紹介すればいいじゃないですかね?
小野:よかったですね~(笑)。
質問者:そういう所も教えていただけたらなって。
小野:え、そんなのググれば分かるんじゃないの?
質問者:あ、いや僕はそんな明日まだするっていう考えはまだ持ってなかったので、ググります。ありがとうございました。
小野:はい。この流れで手を挙げるのはなかなかプレッシャーがあるかもしれないですが、それでもまだ質問したいって方……いますね。じゃあ、まだまだ延長したいと思いますのでお願い致します。
質問者:先程、野心を温めるという話と、経営の上での仲間みたいな話があったので、ちょっとそこで話を聞かせていただきたいのですけれども。今、僕も会社を起てる準備をしていまして、実際にやるその最初の起ち上げの仲間に僕が感じているのは、5年後のビジョンに対する野心っていうのはすごい共通するものがあるんですけど、その先、最終的な自分が持ちたい世界に対するビジョンみたいなものが、少しだけ枝分かれしているんですよ。
そういう人たちとやる事に対して、今の段階でこう良いことなのか悪いことなのか、もしくは実際にその皆さまが起ち上げた時の仲間とのビジョンの差みたいな所がどうだったのかというのをお話聞かせてください。
小林:5年後までのビジョンが一緒だったら上出来かなと思っていて。5年間一緒にやればいいじゃないですか。5年後になって分かれてきたら、そこでチーム別れちゃえばいいって思うんですよね。そもそも起業する時って、すごく変なメンバーが本来集まってくるんですよ。
そうすると、5年後までのビジョンみたいなのが一緒じゃない事って結構僕はあると思っていて。だから5年後まで一緒というのは結構上出来かなという風に思います。それは素晴らしい事だと思います。良いチームです。
古:僕、ビジョン起ち上げ時にいらない派でですね、結構変わるじゃないですか。ビジョン掲げて、なんか「スマートフォン分野で1位になる」って言って、スマートフォンが流行らなくなった時どうするんだっていう話になるんで。あの、なんか2,3年してからビジョンを作った方がいい派ではありますね。
他の会社をやってる友達とかに聞いても、やっぱり最初にやったビジョンとかが全然違ったので途中で変えるみたいな。でも変えるってすごい大変なので。最初は何か、なんとなく気の合う仲間と起業ぐらいのスタートでもいいかなって、気楽にやっちゃってもと思います。
大:そうですね。僕はビジョンから入ったタイプなんで、そこはですね思うのは、大枠ブレてなければ良いんじゃないかって思います。そもそも全く同じ考えの人なんて絶対存在しないじゃないですか、価値観からして。
だからそんなの違って当たり前だと、前提として。ただ、大枠ここはお互い譲れないよみたいな部分がブレていなければ、なんか総じて一緒にやってれば上手くいくんじゃないかなとは思っていたりしますね。
小野:逆に大竹さんのチームで、こう違った部分ってどこが違ったんですか?
大:違った部分ですか。想いみたいなものは結構一緒だったんですけど、結局見る視点が違うわけですよ。営業・企画・マーケティング寄りの僕が見る視点と、技術寄りの相方が見る視点と、全然違ったりするんで、そこで絶対多少揉め事はあります。
ただ、大枠はブレてないよねみたいな。夫婦もそうじゃないですか。夫婦喧嘩しない人なんかほとんどいないし。でもなんか大枠あんまりブレてなかったら、まぁ離婚は回避するみたいな。大枠違うと、まぁそりゃ別れるよねみたいな話かなと思っていて。結婚してない僕が言うのもなんですが(笑)。
小野:結婚してないんで言ってるんですね(笑)。いいですね~。
大:その話は相方の口からよく出るんですよ。それ結構嬉しくて。大竹は結婚しているようなもんなんだよ、僕らはみたいな。なんかたまに喧嘩しますけど、大枠、なんか長い目で見た時に、一緒にいた方が絶対良いなって思うんですよ、お互いにみたいな。お互い一緒にやるメンバーとかを尊重し合うとか、口に出してそれをちょっと第三者に遠回しに伝えて、それを別な時に聞かせるみたいなのとか、いいかもしれないですね。結構嬉しいんで。
有:僕も小林さんとちょっと近いんですけど。僕もそうだったんですけど、すごく真面目な人に限ってビジョンに関してチームで一生懸命議論するんですよ。ビジョンはすげー大事ですよ、志ってすげー大事だし。事業のエンジンであり燃料だけど、それをひたすら議論して、答え出ないんですよね。俺はこう思う、いやこうだよって、擦り合わせようってしても、そもそもそれまで生きてきた道筋が違うんで、100%一致する事ないですよね。
でも大枠として一緒で、こういう風にしていきたいって思うよねっていう落としどころで一緒にやっていくっていう話だと思うんですよね。当然その後も変わってくし、けんすうさんが言ったみたいに、折々変わってくので、あんまり僕はどっちかというと、ビジョンも道具に過ぎないと。会社を大きくするための道具に過ぎなくて、かつ会社が成長してきて、数百人数千人っていう風になってくると、よりビジョンとかその言葉の重要度が増すっていう程度に考えてますね。
古:凄い同意で、ビジョンは戦略の最上位なだけなので、なんか想いとかベースでビジョンを擦り合わせようとすると、なんかアジャストしちゃうんですよ。お互いにちょっと妥協してこんなもんかっていう風になって、なんかこれで良かったよねっていう風なビジョンになっちゃうと、あとあと苦労したりしますね。
小野:はい、ありがとうございます。いかがでしたか?
質問者:ありがとうございます。とにかく僕も始めるのは決めているので、このまま始めてみて、互いの違いを楽しみながら進めていきたいと思います。本当にありがとうございます。
小野:ありがとうございます。もう一人くらいいけるかな? じゃあこちらの方きてなかったんで、すいませんね、気が付かなくて。めっちゃアピールしてますね。どうぞ。
質問者:僕は今、先輩が起業していて、そのお手伝いをさせていただいているんですけど、起業というのは本当に大袈裟なものじゃなくて、新事業みたいなものだなと今は思っています。そこで質問なんですけれども、アイディアが浮かぶ時には、絶対にアンテナを張らなきゃいけなくて、皆さんはどうやってアンテナを張っているのかっていうのをお聞きしたいです。アンテナというか、アイデアの元となる情報を手に入れているのか? みたいな所を……。
小野:事業のネタをどう見つけるか。
大:アンテナですか? 起業したら勝手に立つなという気がしますね。
古:たぶんみんなアイディアってそんな重要じゃないよねって、思っているような気はしますね。アイディアをやるためにアンテナ高くしなきゃっていう課題感自体がそもそもないんじゃないかと。アイディアよりも実行の方が大事なので、その意味ではなんかあんまり。
小野:最初の実行を何するかって、ネタをどう見つけるかって事かな?
質問者:さっきのビジョンの話とも通じるんですけど、ビジョンをどうするのかという元々の所と、どういう風なものがニーズとしてあるのかみたいなアイディアですかね? そういう所はどういう風に……。
古:割と思い付きパターンと、スマートフォンが伸びるからスマホやってみようとかいうぐらいのパターンしか、あんまないような気がしますね。
大:そうですね。パッて思いつくアイディアとか、なんか振り返ってみると、マジしょうもなくてですね。僕がちょいちょいちょいちょいアイディア出てきたのを、なんかサイバーエージェントの「ジギョつく」とかでやってみて、今思ってみたら「俺マジでこれ、この資料マジで一刻も早く世の中から消したいな」ぐらい恥ずかしかったりするわけですよ。なんかアイディア、アイディアって感じじゃないかもしれないですね。
古:思いついたらやってみるっていう。やってみる部分に労力かけた方がいいかなとは思いますね。
大:アイディアもそうですけど、何か壮大なアイディア描いて、お前それやれるんか? っていう話は一番大きいので。
古:なんか余談なんですけど、学生時代にサークルってチラシで募集するじゃないですか。あれ全部スキャンしたら超便利だなと思って、友達とずーっとスキャンしてたんですけど、500枚くらいで「これダメだな」って思ってですね。超大変なんですよ、スキャンし続けるのが。みたいな感じで気付くこともあるので、くだらなくてもやってみる方が良いかなと思います。
小林:それよりも大学1年の時からインターンしているというのが、すごいいい事ですよね。僕それ羨ましいなって。この中でインターンしてる人ってどれぐらいいます? (会場挙手) あー結構いますね。
一同:おお! すげえ!!
小林:インターンするのは良いなと思っていて、どういう社長の元で働くかっていうのはすごく大事で。結局自分が将来こうなりたいとか、超えたい、こいつはとっとと超えたいみたいな起業家の元で、やっぱ一緒に仕事をするのが良くて。できればその起業家と近くで仕事をした方が良いと思うんですよね。
社会人経験の薄いうちは、そこで働く事によってすごい色んなものを学ぶんで。だからインターンをする時に、どういう社長の元で働くかっていうのが、結構僕は大事かなって思ってて、大切にして欲しい選択かなと思ってます。大学1年からやってるのって最高だと思うんで、早く起業しましょう(笑)。
小野:全部「早く起業しましょう!」ですね(笑)。ありがとうございます。じゃあそろそろかな。もう一件ぐらいいけるかな。どうしてもっていう……じゃあ後ろの方の白いシャツの。
質問者:僕は実際に起業しているんですけれども、事業を始めて運営していてやっていく中で、「あ、この事業いけるな」って思う瞬間っていうのはどういう時なんですか?
小野:ちなみに何をやってるんですか?
質問者:僕はメディアで、美女世界地図っていうホームページの運営と、イーコマースでオリジナルのアパレルブランドを販売しております。
小野:行けると思う瞬間……自分のビジネスが。
古:僕まだ未だにないので(笑)。そんなに思わなくないすか? これいけるわーって。
有:俺、思いました。
大:僕も思いましたね。
小野:俺も思いましたね(笑)。
古:すいません。
有:僕の場合は、これいけるだろうと思いついて、その時実家にたまたま帰ってたんですよね。実家に横に弟がいたんで、弟が僕と同じ高校で大学で、大学を1年目で中退してたんですよ、プロのミュージシャンを目指すって。で、ドラムをやってたんですね。その弟にそういう話したら「あ、それ面白いね。俺先生やるよ」と。「そのサイトで教える先生に登録するよ」って。
で、うちの弟の写真撮って、僕がWebサイト作って、簡単なPHPのお問合せフォームっていうのを僕がごく簡単に作ってってやって、1ヶ月で生徒が10人集まったんですよ。売り上げが10万円ちょっと集まったんですよ。それ見て衝撃を受けたっていうのがすごいありますね。
なので、たぶん実際に出してみて、消費者、ユーザーのフィードバックがすごい大きいものだと、それはすごいいけるなと思いますね。逆にそれ以外の事は全部ノイズでしかなくて。例えば、友達に言って「そのアイディアすごい面白いよ」って言われたりとか、投資者とかメディアとかにすごい色々言われたりだとか、ちやほやされても全く意味がなくて。消費者、ユーザーがきちんと動くかどうか、アクションしてくれるかどうか、できればお金をちゃんと払ってくれて使い続けてくれているかどうかっていう所で判断しました。
大:表現は違うかもしれないけど、似た所はあるかもしれないですね。なんかもういけるなってイメージが、もう細部にわたってまで見えるんですよね。超能力者でも何でもないんすけど。なんか例えば僕の場合、プロセスが結構階段を歩んできたタイプで起業しましたって感じなんで、まあ自分の実力もわかっている訳ですよ。
自分がこういう会社作って、こういう事業で、こういう事やったらこうなるな、みたいなのがわかっていて。組んだ相方もそれなりの実力者だったんで。「あ、こいつにここの部分をこう任せておけばこうなるな」っていうのも何となくわかってて、とはいえリスクもあるし、こういう場合もあるなっていうのまで完璧にイメージが湧いた瞬間「あ、これもういったな」みたいな所とか。それによって自信も湧くわけですよ。
だから何だろうな。結構例えば経営会議で二人で話したりとかしてですね、これこのぐらいまでもっていこうみたいな、それの手段で、どっちの文章だみたいに考えた時に、自分の文章だったら、そんなの楽勝だよみたいな話し合いを結構よくするんですけど。自分の実力なんかもうそろそろ、もう僕30超えてるんで、もう分かるんですよね。年齢、経験っていう話かもしれませんけど。明確にイメージが湧いた時とか、間違いのない自信が出た時っていうのは、いけるなって感覚は持ちました。
古:ちょっと関連するんですけど、うちにも投資家がいてですね、投資家の人たちが非常にいい役割をしてくださっていて、僕らの目線をあげるっていうのをやってくれるんですね。僕らもなんかこう今の事業いけるか? っていう、そのいけるかの度合いが、なんか年間20億くらいまではいけそうだっていうイメージができていても、じゃあ100億いくか?っていう。
ここがいけないみたいな事が結構ある中で、投資家の人とかが「いや、ここは100億までいくというか、これは時価総額1000億までいくからこうしよう」みたいな目線を上げてくれるっていう人がいるので、そこで何とか上げてるっていう感じですね。まあそこを上げてくっていう作業を頑張っているという感じですよね。
小野:外部の人から見ると、なおさら相対的に見れますよね、いけるかいけないかとかって。まぁユーザーに出すっていうのも同じ事かと思いますけど。
古:そうですね。「Cyta.jp」ってどれぐらいまでいけるってイメージですか? 一兆円くらいの時価総額までいけるとか。
有:教育っていう事自体が結構普遍的で、かつ国内のそういう習い事っていうカジュアルな学習領域だけでも、2兆円くらいマーケットあるので、まあそういう所でこれを大きくすると……。あと、さっきちょっとすいません、言い忘れたんですけど、さっきのご質問いただいた方に。
「プロダクトマーケットフィット」っていうのをググると、すごいいいんじゃないかなって思うんですけど。PMFとかって言うんですけど。ちょっとバスワードっぽく言われてるんですけど。プロダクトと市場のフィッティングっていうのが見えるっていう瞬間があって。それは数字でドン! と出てくるんで、すぐ分かるよって話なんですけど。PMFって検索してみてください。
質問者:ありがとうございます。
小野:ちょっと時間も押してきたので、最後にそれぞれ4名から一言ずつ、会場の皆様にですね。小林さんが一番わかりやすいメッセージかもしれませんから、最後に残しておきましょうか。有安さんから順番に。
有安:そうですね。一つ言うとしたら、生き急いだ方がいいかなと思います。私事なんですけど、去年親類で、結構元気だったおじさんが亡くなって、あっという間に白血病で亡くなっちゃったんですけど。そういう風に、僕今32になった所なんですけど、そういう年取ってくると段々親戚とか、おじいちゃんおばあちゃんとか、少しずつ亡くなってきたりして、だんだん死っていうのが身近に感じられてくるんですよね。
僕らもだんだんもう、今、実は人生の折り返し地点ぐらいにきていて、何年働くかは別として、きていて、意外と残された時間は短いんじゃないかなと。なので「しばらくやっぱりもうちょっと5年間勉強してからこうしよう」とか、「どこどこに行ってMBAとってから何かしよう」っていうよりも、今すぐ、情熱があるんであればやった方が良いと思っています。なので、生き急いだ方が良い事が色々起きると思います。
小野:ありがとうございます。じゃあ大竹さんも。
大:そうですね、僕の場合はいっぱいあるんですけど、一つ敢えて言うのであれば、途中で言った「答えのない問題を解く力」みたいなのを徹底的に養ってもらいたいなって思ってるんですよね。結果的に起業の、僕は手段でしかないなと思ってますし、起業する人もいればそうでない人もいるし。
起業しますって手を挙げた人いっぱいいるんですけど、実際起業するのはそのうち半分位いればいいぐらいだろうな、とかなんて思っちゃったりしてますんで。ただ、ぼんやりとよくわからないし、今起業できないないなみたいな風にちょっと恐れてしまうにしても、答えのない問題に立ち向かう、意思決定できるような場、例えば経営に近いような場で働くというか。大企業でもベンチャーなのかもしれないし。
そういったのをちょっとお勧めしたいなと思っていますね。自分の場合は全然起業しようとか思っていなかったにも関わらず、30代になっていきなり起業だと、ドーン! とやったタイプなんで。でも20代でそれを結構養っていたっていうのはスゲーおっきいなって思ってて。未だに例えばサイバーエージェント、僕入った当時とかはそんなに今ほど何千人もいる会社じゃなかったんで。
だから藤田社長とか結構見えてたんですよね。今思うと、藤田社長のあの時のああいう意思決定ってこうだったんだって、振り返っても思う事が多いわけですよ。だからその意志決定をする、大きな意思決定をする場に立ち会うなり、自分がそれに関わるっていう事を、20代で徹底的にやれるかっていうのをすごい重要だと思うんで、頑張ってください。
小野:ありがとうございます。けんすうさん、お願いします。
古:はい。今日この場に来ている事自体がすでに行動を起こしていて、素晴らしいなぁと個人的に思うんですね。その中で起業したいっていう人たちがたくさんいると思うんですけど、そのまた一歩先の行動もたぶん出来る能力とかを持っている方たちだと思うので。
結構、特に良い大学とか行ってる方って自己評価が微妙に低かったりするので、やっぱりちゃんと学んでからやろうとか、準備してからやろうみたいなのが多いと思うんですけれども、今日の話にもよくあったように、結構行動しちゃった方が早いジャンルのものなんですね、起業って。受験とかとは違って。なので、その一歩が超えられると良いかなという風に思います。
小野:ありがとうございます。最後に小林さん。
小林:はい。やっぱすぐ起業した方が良いですね。今日来てる人たちは聞いてても結構大人しい人が多いんじゃないかなと思っていて。確かにここに来ているだけで結構積極的なのかもしれないですけど。今日は勉強になったなというだけじゃなくて、僕たちの話を聞いて、悔しい! と思った方がいいと思うんですよね。悔しい! と。なんでこっち側に座ってるんだろうと思った方がいいんですよ。
来年こっち側にきてやるぐらいの、やっぱ野心とか野望があった方がよくて、それくらい情熱を持つというか、起業するという事に積極的に取り組んだ方が良いと思います。なのでもう今日登記する! くらいの勢いで。まぁもう今、帰っちゃダメなんですよね(笑)? なんで、明日登記する! ってぐらいで起業した方がいいです。それが僕からのメッセージです。以上です。
小野:ありがとございます。最後にですね、今日何かを感じたという人はスタンディングオベーションで拍手で終わっていただければなと思います。今日はありがとうございました。
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