2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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亀山敬司氏(以下、亀山):次、なんかある?
司会者:「起業女子あるある」は、みなさんございますでしょうか?
亀山:起業女子あるある。女子だからこそのお悩み。
白木夏子氏(以下、白木):事例をたくさん見られている瀬戸さんはなにかご存知かと思うんですけれども。
瀬戸まりこ氏(以下、瀬戸):そうですね、私の周りは本当に起業女子がすごく多くて、それもFacebookとかブログを使って起業している子たちが多いので、ネットは使い慣れているんだけれども、ビジネスはそんなに知らない。なので、ネガティブなものだと、いきなり営業しちゃうとかいうのはありますね。
安藤美冬氏(以下、安藤):どういうこと?
瀬戸:なんかぜんぜん知らない人に、「このセミナーあるんですけど、来ませんか?」とか「私の商品買いませんか?」みたいな。
安藤:いきなり?
瀬戸:いきなり! そういうビジネスをやったことがない。ただ、なんかネットで繋がっているし、仲がいいから営業しちゃうみたいなネガティブなのもあるし。
良い面では、全国に友達ができるということがある。起業女子のなかでは、本当にみんなが繋がっていくというのがとてもいいことじゃないかなと思います。
亀山:でも、そういう意味では、さっきの話じゃないけど変なマルチとか。なんか詐欺っぽいやつとかない? 最近多いよ、詐欺みたいなやつ。
瀬戸:ねー!
亀山:この間、石川県で……。なんでも、ビットコインやリップルに交換できる、よくわかんないマネーがあるらしいんだよね。「このマネーを持ってると、最後リップルコインになって、今の100万円が1億になるんですよ」とか。
瀬戸:えー、怖い。
安藤:昔、円天(注:株式会社エル・アンド・ジーによる、擬似通貨「円天」を使った詐欺事件)じゃないけど、なんか思い出すな(笑)。なんて名前のコイン?
亀山:まあ、ビットコインみたいなもんなんだけど、聞いたこともないコインなわけよ。それを買っても、どうしようもないじゃない。
俺も会ってないけど、ほぼ9割方詐欺だと思うんだ。なんか商品を変えて、定期的に流行るんだよね。一時期はFX詐欺とかあったし、円天もあったじゃない。名前が楽天みたいな(笑)。
安藤:FXは女性よりも男性のイメージがすごく強いですけどね。
亀山:「儲かってる人います」とか、「私が増やしてあげます」とか言うわけよ。そういうのが最近流行ってきてて。俺の知り合いもハマって「家族全員やってます」とか言うから、行って説教しようと思っているんだけど(笑)。
いや、今本当に多いからね(笑)。たいてい楽して稼げるやつばっかりだからね。出資したらたぶん1年後に100倍になってるとか。あるわけないからね。
安藤:いきなり送りつけてトラブルになっちゃったりとかは……まりこちゃんのところにけっこう(話)持ち込まれるの?
瀬戸:毎月聞いたりもしますけど。ただ、さっきのお金のトラブルは、1人でやっているから巻き込まれちゃうということがあると思うんですけど、今やっているオンラインサロンとかでお友達がいると、友達同士で情報共有ができるので、それはすごく牽制できる。
亀山:それはいいね。そういう怪しいものには、お互い「それおかしくない?」と言ってくれる人がいなくて、いきなりそのネットワークの輪に(取り込まれてしまう)。
みんながそこの仲間だから、お金も取られちゃうみたいなのもあるわけよ。それで、ある日突然会社がなくなったりするのよ。だからやっぱり、サロンでの情報交換はいいよね。
安藤:そういう意味では、オンラインサロンはすごい。
瀬戸:すっごいいい。
安藤:たぶんウチも、そういうのがあると思います。
亀山:近くの人にそういう被害があったら、みんなにバーッと広まるじゃない。それはすごくいいと思って。けっこう狙われてるよね。最近本当に思うね。
安藤:友達が増えるというのは、女子ならではですよね。
瀬戸:そうですね。
安藤:増えるよね、実際ね。
白木:そうそう。
安藤:しょっちゅう友達見たり、ありますもん。
亀山:なるほどね。そういえば最近、ウチのDMMから「請求未払いがあります」とか、メールがいってるらしいんだよ。もらったことある人、手挙げてみて?
(会場挙手)
亀山:いるね! けっこういる(笑)。
安藤:それは詐欺ですね。
亀山:だって、俺のところにも請求来たもん。
(会場笑)
亀山:「お前、誰に向かって請求してるんだ?」みたいな(笑)。
安藤:DMMのなんかのコンテンツの未払い?
亀山:勝手なスパムメールで、「DMMですけど、未払い金があります。法的処置を取ります」とか、電話番号が書いてあるんだよ。その電話番号を押したらおしまいよ。
安藤:え〜。
亀山:(みんなメール来たら)ワーッと心配になる。そして電話番号を押すと「すみません、ご確認したいのでお名前をどうぞ」とか「住所を」とか全部聞かれるんだよ。そしたら、その人は個人情報を出しちゃうわけよ。それで、(相手が)「いくらの請求しますよ」と言われた時には、もういろいろな情報がつかまれてるわけよ。
自分が話した、その後にそう言われて「トラブりたくないな」「住所言っちゃったな」とか、いろいろあって「もう払っちゃおう」みたいな。そういうパターンが多いからね。
最近、よく来るよね。ソフトバンクの名前で通信費の未払いとか。いろんなのが山ほどきてるし。
白木:亀山さん、狙われてませんか?(笑)。
亀山:たぶん、どっかで流出したんじゃないかと思うんだよね。それで最近ワーッときてるね。昔は「私、あなたに1億円あげたいの」とかさ。
安藤:女性の名前を語るんですよね(笑)。
亀山:そうそう。「みなさんにお配りしたいので」とか。いかにも詐欺っぽい。「バカか、これ」みたいな(笑)。「こんなやつに誰が引っかかるんだ?」と思ってたの。
最近はすごく巧妙で、通信のデータが「3件の未通知メールがきております」とか。「サーバーがいっぱいです」とか。もっともらしいことを書くようになってきた。本当のメールなのか、詐欺営業からきたのか、よくわかんなくなるんだよね。いやいや、ヤバいね。
安藤:これはすごくおもしろい。迷惑メール評論家というの、知ってます?(笑)。男性の方、名前忘れちゃったんだけど。迷惑メールに全部レスしたらどうなるのかというのを、連載と書籍で発売している人がいて。
書籍はまだ読んでないんですけど、例えば出会い系にわざと引っかかってみるとか、「ミホコが1億円」というのも全部レスしてみるとか。迷惑メール評論家で検索すれば(出てくる)。その人のコラムがめちゃくちゃおもしろくて。
亀山:その人の本を読むと、勉強になるね(笑)。
安藤:そう、すごく勉強になる!(笑)。
白木:迷惑メールもそうなんだけど、起業をしてる人にわりと共通して、女子だけじゃないかもしれないんですけど、起業したばっかりのタイミングは変な人が寄ってくることが多いとよく聞く。私自身もけっこう。
瀬戸:変な人?
白木:だまそうとしてきたり、お金をやたら取ろうとしてきたりとか。
安藤:それは最初のうちだけなのかな?
白木:最初のうちだけ。今はほとんどそういうことはないんだけれども。
安藤:夏子さんはそうかもね。私は最初のころじゃないな。独立したかったころに、そういうのがあったかも。そういうのがあるんですか?
瀬戸:いえ、聞いたことないですけど。
白木:私だけか(笑)。「なんか一緒にビジネスやりましょう」みたいな。
亀山:こっち(お客さん側)向いて話さないと。3人だけで(笑)。
(会場笑)
瀬戸:ネガティブな情報も、オンラインサロンのなかで共有できるんですよね。さっきのDMMの請求のお話というのも、あった時にオンラインのなかですぐ「こういうメールがいってるみたいなので、気を付けてください」とアナウンスすれば、会員さんも安心できるし、すごく信頼してサロンに入ってきてくれる。
亀山:ウチは怪しい人は入れないようにしてるから。
安藤:ちなみに今、180のオンラインサロンありますけど、やりたい人はもっと多いんですか?
司会者:そういう方も多いです。
亀山:やっぱりウチは審査がけっこう厳しいのはあるから。けっこう怪しい人いっぱいいるよ、本当に。
安藤:「成功しよう!」みたいな?
亀山:まず、「振り込もう」と言った段階でおかしいと思ってね。誰かから「まずお金、振り込んでください」と言われると。
最近は本当にあの手この手で来るけど、最後は結局現金を受け取りたいから、そこがポイントになるよね。よく警察が出す「詐欺の手口」とかあるじゃない、オレオレ詐欺とか。書いてあるけど、あんなのもう古いから。書いたころにもう新しい手口になってるから。やっぱり現金は渡さない! これだけだよ。
安藤:古いんですか? あの警察の案内。
亀山:だって、紙はプリントしてる段階でもうネット上では書いてる内容変わってるじゃない。だから、手法は変わるよね。向こうも頭いいからね。
そういう時はネットで、LINE上の友達とかFacebookとか、そういうのでここにいる人たちも繋がっといて。あとで休憩時間にでも。それで、いろいろ交換していくと(いい)。
でも、そのなかに詐欺師がいるかもしれないしね。やっぱダメかな(笑)。やっぱり知っている人、友達の人から順に繋がって、そういう変な情報はすぐ回し合ったほうがいいよね。
安藤:そういう意味でも友達は大事ですよね。(終了予定時刻まで)あと10分切ってる。
司会者:最後のテーマにいきましょうか。「女性が輝く日本」時代に求められることとは。みなさんどのようにお考えでしょうか?
亀山:(このテーマは)まあ、いっか。次、いこうか(笑)。
安藤:次、いきましょう。
司会者:じゃあ、男性・女性問わず、起業を成功する鍵。必要なことをうかがえますか?
亀山:さっき、なりゆきと言ったんだから、たいしたノウハウないよね(笑)。
白木:でも、亀山さんのお話を聞いていても、みなさんのお話を聞いていても共通しているのが、やっぱり周りに助けてもらってというのがすごく多いのかなと思っていて。そのパートの女性とか。
亀山:それは大事。まずモテること。モテるには、あまりイヤらしくならないこと。広く浅くモテる。アイドル状態だね、なんか(笑)。
そういうことで言うと、結局男性にも女性にもモテたほうがいいよね。まあ人間性が救うということなのかもしれないけど。それで言うと性格。(3人は性格)いいの? 大丈夫?
安藤:自己評価ですよね。
亀山:自己評価(笑)。
安藤:我々はオッケーです。ここは仲良しです。
亀山:最近は、ネット時代だと本当に、Facebookでも1人ともめたりするだけでワーッと広がるから。そういう点ではわかりやすいという感じはある。つまり、変なやつがすぐわかりやすい。誰かがトラブってたら、すぐわかるじゃない。
白井:そうですね。すごく失敗しちゃって、立ち直れないかもという瞬間はありましたか?
亀山:立ち直れないかもという瞬間か……ないな。
白木:大丈夫、大丈夫という?
亀山:大丈夫、大丈夫という感じ(笑)。だって、バックパッカーなんかしてると命的にヤバい時もあったりするし。
日本にいてもせいぜい刑務所に入るか、スキャンダルで叩かれるか、その程度じゃない。せいぜい金がなくなる程度だし、金がなくなっても今の日本だったら食っていけるからね。とりあえず俺は、最後は暴露本でも書いてればしばらく食っていけるよ。
(会場笑)
安藤:暴露本、楽しみですね(笑)。
亀山:『俺の前を過ぎ去った男たち』とか書いてるかも(笑)。そういうので言うと、なにも怖くないよね。本当はちょっと怖いけど(笑)たぶん俺が捕まってもみんなまたここに来てくれるよね。ホリエモンみたいな感じで(笑)。それでなんとかやっていけそうな気はするし。
あと5分か。1個くらい質問ある? 1個だけいこう。
司会者:会場のみなさま、ご質問ある方いらっしゃいますでしょうか?
亀山:最初で最後だよ。
(会場挙手)
亀山:はい! どうぞ。大きな声で。1個だけだから、外しちゃダメよ(笑)。
安藤:いい質問を!(笑)。
質問者:よく「起業」となった時にいいことがクローズアップされがちなんですけども、起業するうえで覚悟しておかなきゃいけないこととか、がんばっておかないとうまくいかないということを、実体験を交えて教えていただければと思います。
白木:1つ挙げさせていただくと、私も同じような質問を先輩の起業家にした時に言われたことが、今「まさにそうだな」と思ってるんですけど。
やっぱり起業して何年もやっていると、だいたい3〜4年に1回はすごい大変な時がきて。波があるんですよ、良い時と悪い時の繰り返しですから。ずっと良い時もないし、ずっと悪い時もない。悪い時にふんばれば絶対よくなっていくので、起業はこれの繰り返しなんですよね。
その悪いことになるタイミングが、だいたいお金関係。キャッシュがなくなるとか、明日賃料払えないとか。そういうタイミングがきたりする。
その時に「社長自身が自分の信用力だけでお金を集めてこられるか・こられないかによって、起業家をやっていけるか・やっていけないかがすごく決まってくるよ」と言われていたんですけど。
亀山:信用だね、最後は。
白木:そうですね。なので、会社がどんな状況になっても、潰れそうになっても、「私を信頼してください」と言ってお金をポンッと何千万、何億か振り込んでくれる人がいるかどうかによって、けっこう変わってくると言われてます。
私も今まで何度かそういうタイミングがあって、ちゃんと返してますけれども。そういう時に助けてくれる人がいるかどうか。
亀山:それは信用なんだよね。色仕掛けはダメ? それは許されない(笑)。
安藤:今の夏子さんの答えも、今の質問もすごくいいなと思ったのが、私は前職時代に、30歳で独立すると決めた時にやったことがたくさんあったんですね。
いろんな準備をしたんですけど、そのうちの1つが毎月150人以上の人に会って合計3,000人に会うと決めて、人に会うのが苦手だったので、とにかく外に飛び出す練習を自分に課してやっていったんです。
そのなかで、目指すような先輩フリーランスの人たちが数十人見つかって、その時に気を付けたのは、成功体験だけじゃなくて失敗体験をうまく聞き出すようにしてたんです。
それはストレートに聞くと、関係を作っているうちに「うまくいかなかったことはなんですか?」と聞くのはすごく失礼だと思うんですけど、やっぱりうまくいくには環境とか運とか人の付き合いとかタイミングとかいろいろあって。
でも、うまくいかないことは今、夏子さんもおっしゃったようにお金や事業規模とか、本当はやりたいことではなかったとか、固定費がかかりすぎたとか。わかりませんけど、失敗の要因はたぶんパターン化できるんですよ。
なので、自分はうまくいった話についつい勢いでのっちゃいそうだからこそ、そこは気を付けて聞き出していくようにしました。
亀山:みんなちゃんと失敗談言ってくれる?
安藤:言ってくれました。うまく聞き出す、本人は失敗してることを言ってるつもりはないかもしれませんけど(笑)。
亀山:俺は、なかなかみんな言ってくれないから。今みたいにしゃべってスベった時に、「俺、今、セクハラでスベったな」とかさ(笑)。自分で自覚しないといけないのね。誰にも注意されないから。
安藤:当時、会社員でしたので、やっぱり教えてくれようとしてましたよね。
亀山:いいね、まだ教えてくれる人がいて。俺なんか誰も言ってくれなくなっちゃうから、気を付けないといけない(笑)。
瀬戸:私も会社員から起業して、自分からスタートするというところだったので、自分自身がなにができるのか知っていくというのと、やっぱり人との関わりですね。どんな人が周りにいて、どんなことができるんだろうかというのを、人を自分の資産にしていくというのがすごく大事かなと思います。
亀山:みなさん、「人」ということでございました。
質問者:ありがとうございます。
亀山:なので、とりあえずは個々の出会いを大切にしておきましょう。みなさん、これからいろいろあるでしょうけど、暖かく見守ってください! スベったりもしたけど、許してね(笑)。
(会場笑)
安藤:スベったのは、主にかめっちさんですね(笑)。
亀山:そうそう。女性ファンを増やそうと思って登壇したのに、(逆に)減ったかもしれないと思って、今心配してるんだけどね(笑)。
司会者:では、こちらで「女性起業家とDMM会長が語る『女性が輝く日本』」のトークセッションを終了とさせていただきます。
亀山:はい、どうも〜。
司会者:ゲストの方々、ありがとうございました。
(会場拍手)
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