2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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重松大輔氏(以下、重松):スペースマーケットの重松でございます。スペースマーケットは、空きスペースのマーケットプレイス。
例えば、こういうホールも、24時間フル活動してるわけじゃないですよね? 結婚式場とか、土・日・祝日は稼働してますけど、平日はガラガラなんですよ。
あと、企業のオフィスは逆で、平日は稼働してるけど、土・日・祝日はガラガラなんですね。この非稼働に注目して……みなさん、Airbnbを知ってると思うんですけど、イベントスペースのAirbnbみたいなかたちで立ち上げました。
現在、約6,500以上のスペースを取り扱ってまして、大きいものだと遊園地とか、映画館とか、結婚式場とか、野球場とか。
あとは、普通のベンチャーのオフィスで空いてる机とか。今、どんどん増えております。みなさんもニュースを見てると、民泊の流れ、とくに京都とかきてると思いますけれども。
そのへんも大きなマーケットとして考えてまして、来年以降はそのへんの一般の家とかもどんどん増えてくるかなと思ってます。
やっぱり場所探しが自由なのと、どんどんおもしろいイベントとか新しい使い方が出てきてまして。
今、けっこうお寺とかでも簡単に、企業が記念パーティをやったり、映画館の平日の午前中とかイケてない映画のときは、法人に貸したほうがぜんぜん儲かるということで、映画館サイドもガンガン貸してくれるわけですね。
あとは、一般の方の家がけっこう稼働するようになってきて、元麻布の豪邸でバーベキューをやったり。本当の一軒家を借りて、表札だけ変えて結婚式をやるとか。
あと今、古民家がすごい大人気なんですけど。古民家で、企業のオフサイトミーティングをやったり。おもしろかったのは、本当に「この田舎の、古民家、誰が使うんだろう?」と思ったら、コスプレイヤーの撮影会が今ものすごいブレイクしてまして。コスプレイヤーでスペースマーケット知らない人はいない、という感じになってるんですね(笑)。
あと、キッチン付きのスペースが今、けっこう人気です。自分で、パーティをカスタマイズしてやると。小野さんの奥さんにも、ご登録いただいて、たまに稼働させて。もうちょっと男性がやると、もっとグングンいくんですけど。
私の実家も登録してまして、千葉の田舎なんですけど、うちの両親がもてなしてたり。それで、うちの両親がお茶出したり、焼きそば出したりして、最後にビールを振るまったり。でも本当に、1日貸すと4万ぐらい稼げるわけですね。そういうことで、うちもやってます。
私自身のキャリアは、大学5年生までやっていて。
小野裕史氏(以下、小野):勉強好きだったんですね(笑)。
重松:大好きだったんですね(笑)。学生時代はいろんなバイトしてたんですけど、NHKのADをけっこうやっていて。『ためしてガッテン』という番組、いまだにあるんですけど、あの番組のアルバイトリーダーをやって。僕もしょっちゅう、テレビに出てたんですね。いろんな仲間たちをそこで働かせたりとかして、いろいろやってたのと。
あとは、当時「じゃマール」という、CtoCの走りなんですけど。「売りたい・買いたい掲示板」みたいなのを、リクルートさんがやられてた。当時、超カオスで。例えばそこに、ゴミ捨て場で拾ってきた冷蔵庫を、キレイにして売ったら5000円で売れたりとか。
あとは学生時代に、当時パーティやイベントをよくやってたんですけど。あれは、(チケットの)額面が5000円とかなんです。実際は1000円で仕入れられるんですけど。そのチケットをネットでバンバン売って、社会人がバカバカ買うんですよ。
それも実はコツがあって。どうやったかというと、(僕が)女の子のふりをしたんですね。ネカマという(言葉)なつかしいと思いますけど、女の子のふりしてレターを書いたり、いろいろやってたら、すごいファンがついちゃって。「君の家に取りに行く」とかね(笑)。
(会場笑)
小野:困りますね、それ(笑)。
重松:だから、めんどうくさいなと思いながら「すいません。お姉ちゃん来れなくなって」と、僕が渡しに行ったりとかね。お金を回収したりしてました。けっこう売れましたね。
隣に住んでるやつが、めちゃめちゃ商才あって。これ、商売の基本だと思うんですけど、市場価格とのギャップを見つけるというのが、やっぱりすごく大事です。彼は福岡出身だったので(地方の市場価格を知っている)。
東京のヤマダ電機みたいなところで、電子レンジが1個5000円みたいな。特売だったんですね。そいつがなにを思ったのか、15台ぐらい買いしめて、家にもってきて、それを「じゃマール」でワーッと売って。
そこでやっぱり、2万円ぐらいで売れるんですね。バカバカ売れてくみたいな。彼はそういう、せどりみたいのをいっぱいやってて。それに感化されて、いろいろそういうことをやっていたという感じですね。
そのあとは、NTT東日本という超かたい会社に入りまして。30歳を前にして、当時NTT時代の同期だった(人物で)、小野さんもよく知ってる……。前職の同僚の、白砂(晃)さんという男がいまして。彼が創業したフォトクリエイトという会社にジョインして、10数人から100人まで見て。それでIPOまでいきましたので、「この会社で上場できるんだったら、自分もそういうことできそうだな」と思って(笑)。
(会場笑)
(起業の)最初は当然カオスじゃないですか? あの会社では、僕はうまくやってる自信はあるんですけど。なので、自分でもできるなと。これ、けっこう大事かなと思ってます。それで、ちょうど2年前に立ち上げたという感じです。
小野:二度目のスタートアップ人生という感じで。
重松:そういう感じですね。よろしくお願いします。
小野:重松さんでした。ありがとうございました。
(会場拍手)
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