2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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司会者:本日は「G’s ACADEMY TOKYO BASE」オープン記念パネルディスカッション「GEEKたちが変えるセカイの形とは?」というテーマで進めさせていただきます。日米韓シード期スタートアップによるパネルディスカッションということで、お話していきたいと思います。
では、さっそくですが、登壇者の方をご紹介いたします。
テリー・イング氏(以下、テリー):シリコンバレーから来ましたテリーと申します。本日はおめでとうございます。
G’s ACADEMYのオープン記念ということで、まず印象として、リーダーの人たちが集まっているということと、その方たちはもしかしたら私たちのプロダクトと関係あるWi-Fiに関して、世界を変えることができるかもしれないということで、今日はワクワクして来ました。
私たちの製品はこちらですが、Wi-Fiルーターです。無線のルーターになります。名前は「Portal(ポータル)」です。Portalという名前には、「扉」という意味がございます。今日は、こちらの紹介をさせていただきたいと思います。
このWi-Fiルーターは、さまざまな環境に対応できるルーターになっています。このような混雑した東京に住まれているみなさまのためのルーターでもございます。例えば、高層ビルが立ち並んでいて、人々がたくさん住んでいる街に対して、大変適応できるルーターです。非常に高速な、11ac Wave2という規格のものになっています。
今や、ハイディフィニション(HD)のムービーや4Kビデオ、またオンラインゲームをやる人たちが増えています。私もオンラインゲームが非常に好きです。
また、ボイスオーバーアイピー(VoIP)ということで、音声もWi-Fiで送る時代になってきていますので、インターネットはほぼWi-Fiに頼っている時代が来ています。
インターネットが無線によって、どんどん混んできています。そうすると、高速道路のように渋滞が起きて、フリーレーンがとても少ない環境になってしまいます。例えば、高速道路で渋滞にはまったときに、ヘリコプターに乗って、この渋滞から飛んでいきたいと思ったことはありませんか?
このポータルは、そういった渋滞のないヘリコプターの役目をするWi-Fiルーターです。高速道路で渋滞にはまったときに、ヘリコプターで渋滞を飛び抜け、フリーな空いているチャンネルを使うように対応できたルーターです。現状のWi-Fiでは、どうしても渋滞から抜けられない、非常に混んでいるレーンを使わざるを得なくなっております。
私たちのテクノロジーはそういったヘリコプターの役目をして、混雑したところから空いているチャンネルにあなたたちを連れていく役目を果たします。今日、このパネルセッションのあとにデモをさせていただけることを、非常に光栄に思っております。
私たちは、情熱を持ったギークたちが集まった会社です。インターネットの経験、今まさしく、混雑してスローなWi-Fiの環境だったと思いますけど、私たちのこの製品で、ぜひ高速なWi-Fi体験をしていただきたいです。
また「GREEN FUNDING」でこちらのポータルを紹介させていただきます。どうぞ支援をよろしくお願いします。
Thank you very much.
(会場拍手)
レオ・キム氏(以下、レオ):みなさん、はじめまして。韓国から来た、nthingの代表をしております、Leoと申します。今日は参加できて光栄です。オープンパーティーということで、おめでとうございます。
私たちは、とてもシンプルなアイデアから「planty(プランティ)」の開発を始めました。みなさんは自宅で植物を育てていて、枯らしたことはありませんか? ただそこから始まった商品でした。
私はもともと、ウズベキスタンやアジアの国々の農業に関わっていました。そこで、農業という産業とテクノロジーが混ざり合う必要性を痛感したことが、1つのきっかけでした。
アジアでの経験などを通じて、このplantyを作りました。この中にはセンサーが内蔵されていまして、土壌の湿度、室温、光量、こういったものを測ってくれます。農業とITを組み合わせた製品となっております。
センサーはもちろんですが、plantyの最大の特徴は、水やりを遠隔でスマホからできるということです。私たちが目指すものは、ただのテクノロジーだったり、ガジェットだったり、物だったりということではなくて、あくまでも人が使うものとして植物とつながること。植物を育てることを共有すること。この2つを信念に作っています。
今はこのようにパーソナルな、みなさんのご家庭で使っていただけるような小さめの商品になっているんですけど、私たちは今、別の事業として、農業という産業の場で使っていただけるような大規模なシステム開発も進めています。
一つひとつ小さな点を作りながら、みなさんのライフスタイルがより豊かなものになるように製品を作っていければと思っています。
アメリカのKickstarterで、1ヶ月で1千万円を超える支援をいただいて、アメリカへの発送はすでに終わっているんですけれど、日本に展開するにあたって、GREEN FUNDINGでの展開を始めたばかりです。
クラウドファンディングはどちらかというと、ガジェットが多いんですけど、一風変わった製品として、みなさんに注目いただければと思います。よろしくお願いします。
(会場拍手)
望月大樹氏(以下、望月):はじめまして、望月と申します。I’ll speak in Japanese today. Sorry(笑)。
僕は、G’s(ACADEMY)の2期、2015年の8月から2016年の2月までの卒業生でして、会社自体は、去年の8月頃に5人くらいのメンバーと作ってやっています。
今、僕がやっているプロダクトなんですが、このなかで美術館とかで音声ガイドを聞いたことがある方ってどのくらいいますか?
僕たちは、インバウンド向けとか、インバウンドだけじゃなく日本語でもやっているんですけど、彼らに日本のあらゆる施設や街歩きを、アプリを通して音声で日本の施設を紹介することをしています。「Pokke」と言います。
もともとこのアイデアを思いついたのは、僕、大学がそっちだったのでサンフランシスコに住んでいた時に、アルカトラズ島っていう有名な刑務所があるんですけれど、そこには必ず音声ガイドのサービスがあって、12言語くらいに対応していて、来場者にアルカトラズ島の歴史を1時間くらいかけて説明しているんです。
僕もアルカトラズ島に2回行ったんですが、1回目は音声ガイドなしで、2回目は音声ガイドありで行きました。
音声ガイドを聞いた時に、例えば「刑務所でスプーン持って逃げようとした」とか、すごく当時の物語を追っているような没入感を感じて、これを日本でやったらおもしろいんじゃないかと思って、このサービスをG’s ACADEMYでアンドロイドの基礎を勉強しながら作っていました。
今どうやっているかというと、20万施設くらい観光施設があるんですけど、音声ガイドを作るのはかなり高くて100万円くらいかかってしまう。我々は、音声ガイドを作れない施設様に無料で音声ガイドを作って、それをアプリ上で聞けるようにする。
スマートフォンを持っていないユーザーに対しては、オーディオガイドが入っているmp3プレーヤーみたいなものを我々が受付で貸し出す。スマートフォンを持っている人は、我々のアプリ上で決済をして有料ガイドを聞くことができる。
それも施設様と50パーセントくらいでレベニューシェアをして、施設の人たちはそのお金を使って人を呼べるようにするというビジネスモデルでやっています。
先週、WIT JAPANというシンガポール発の11年続いているイベントに参加したんですけど、そこでオーディエンス部門で1位をいただいて。
(会場拍手)
ありがとうございます。最近やっとちょっとずつ動き始めたかな、と。そんな感じでやっています。あとでアプリもご覧いただけますので、ぜひ話しかけてください。よろしくお願いします。
(会場拍手)
司会者:ありがとうございます。では、パネルディスカッションに入りたいと思います。起業に至ったきっかけについて。どうして会社を作ることになったのかを簡単にお話しいただきたいと思います。
テリー:私たちの会社は、34人のエンジニアの会社です。アメリカのシリコンバレーのサンノゼと台湾の新竹、サイエンスパークのあるところですね。あと、日本でやっております。
仲間は8年くらい共にWi-Fiのテクノロジーに関わってきたメンバーです。みんな情熱を持って、Wi-Fiに関わってきたエンジニアたちが集まった会社なんですけれど、「この15年間、Wi-Fiってとくになにも変わってないよね」というところに目をつけて、それが1つのきっかけとなって会社を作りました。
もう1つのきっかけとして、まず、いい会社というのは、いいプロダクトでもなにか問題にぶち当たる経験が必ず起きる。その時に、どれだけ多くの人が関わって、その問題に直面するか。たくさんの人たちがその問題に対して、いくらお金を払ってくれるか。それが1つのきっかけだったと思います。
例えば、このように多くの人たちがWi-Fiを使って仕事をする、emailをする。その時に、もしWi-Fiがとても遅かったら。Wi-Fiが今後もずっと使用価値のあるものとして生き延びるためには、どうしても私たちのアイデアが必要になってきた。
簡単に言うと、Wi-Fiが世の中を変える1つの役割を担ってはどうかということで、このようなG’s ACADEMYの人たち、今日もイベントに集まっていただいた方というのは、プログラマやギークの方たちが多いのではないかと思いますが、その人たちで、Wi-Fiを使いつつ、なにか今後、世界をよりよくできればと祈っています。
レオ:私が企業に至ったきっかけは、どちらかというと「just do it」みたいな(笑)。今のnthingという会社は3社目で、1社目は高校の頃、自分の学校や商店街などのホームページの制作をやっておりました。2社目は、ウェブサービス上で、物を見つけられるものをやっていました。
3つ目の今の会社は、韓国でIoTのプラットフォームを作ることに、とにかく成功したいというところで、さっき申し上げた小さなきっかけと課題から今に至ります。
企業は大きい、小さいという問題ではなくて、私にとっては、企業というのは、そこにすばらしいメンバーが揃って、ただみんなで共に時間を過ごして、共になにかを生み出すということにほかならないので、私の精神としては「just do it」、本当にそれに尽きるんだと思います。
スタートアップを始めるだの、会社に勤めるだのということが、目的ではないので、本当にこれは私の生き方であり、すばらしいメンバーと一緒に働けることが私の生き方であるということを強く主張したいと思います。
起業すること、スタートアップを始めることは、決して楽ではないですし、苦しいことだと思います。ただ、私は自分のメンバーと共に苦しみももちろん、それ以上に喜びも分かち合うことによって、企業としても、人としても、とにかく今後成長していくことが私の夢です。
望月:僕が起業に興味を持ったのは、サンフランシスコのスタートアップでマーケティングのインターンをしていたんですけど、やっぱりサンフランシスコってそこらじゅうでスタートアップのイベントとかがあって、起業家熱がめちゃくちゃ熱いんですね。そこで最初に興味を持ちました。
大学卒業後すぐに起業するということはぜんぜん考えてなくて、とりあえず2年前に日本に帰ってきて、日本の会社に入ったんです。My Permissionsというアプリがあるんですけど、そこの担当になって、イスラエルに行ったりしてたんです。
イスラエルって人口が800万人くらいで四国くらいの大きさなんですけど、シリコンバレーに並ぶ世界トップの起業家に熱い国で、屋上でみんな集まってピッチしたり、とにかく大学卒業後はまず起業するっていう文化がすごくあって。
基本的に、イスラエルって、国内市場が一切ないところなので、みんな英語がペラペラで、みんな世界を見て走っている。そう考えたときに、僕もプロダクトになにか問題を見つけたからというより、イスラエルに対して「とにかく負けてられないな」と思って。
そこで「よし、起業してやるぞ!」と思いました。僕はそのとき、プログラミングは一切できなくて、会社辞めると同時にG’s ACADEMYに入学してプロダクトを作り始めたみたいな感じで。だから、僕も「just do it」みたいな感じの起業でした(笑)。
起業して、Pokkeを作り始めて、純粋に自分がサンフランシスコで体験したサービスを自分で周りに広めたかったというだけで、そんな感じで、今も会社は大変ですけど、ちょっとずつやっている状態です。
僕にとってはイスラエルというのが、すごくでかくて、外国人をもっと楽しんで日本に迎えるためにというのが1つの想いにありますね。
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