
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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小野裕史氏(以下、小野):テーマは人生相談会ということで。ご登壇されていらっしゃいます皆さん、僕以外はSFCの卒業生です。
今日のイベントに冒頭から参加していた方は聞いていると思いますが、第二セッションで某東洋経済オンラインのSさんからですね、「おっさんの話なんて聞いても意味ない」って話があって。ひょっとしたら皆さんから見たら、ここにいる人たちは皆さんが就職した頃には、おっさんの域に達している人たちかもしれないんですけど……。
とはいえ、全員上場企業を経験されていて経営も司っているという、中々話を聞けないこの人たちに質問が出来るということなので、今日は特別に我々と同じステージに立っていただいて、ここで質問していただくというスタイルをとりたいと思います。のちほど手を上げていただければと思います。
皆様から見てステージ上にいる人たち、すごい人たちだなと思うかも知れませんが、かつては皆様と同じように、若かりし可愛かった学生時代があったと思いますので、まず自己紹介から。何をやっているかというところからスタートして、学生時代はどんな姿だったかというのを、過去の写真と共に語っていただければと思います。まず、日高さんからでもよろしいですか?
日高裕介氏(以下、日高):日高と言います。よろしくお願いします。サイバーエージェントの副社長をしていまして、会社を作って17年目になります。大学を卒業した2年目にサイバーエージェント、社長の藤田に誘われて、今17年目ということで。
小野:17年て、すごい長いですね。
日高:長いですね。最初はインターネット広告代理店としてスタートしたのが17年前。2年ぐらいやってですね、ここにいる佐藤テル(輝英)君と、これからはECの時代だっていうので、ネットプライスというECの立ち上げを3年ぐらい一緒にやりまして。
そのあとサイバーのほうでこれからはネットメディアだってことで、ネットメディアとか物産とかと様々な合弁会社作ったりして、たくさん潰しましてですね。5年前にゲーム事業をゼロから立ち上げて、今モバイルゲームをやっているというところです。
小野:ちなみに今、サイバーは何名いる……?
日高:正社員で2800人ぐらい。
小野:始めたときは、藤田さんと二人で?
日高:二人と、アルバイトで石川君。
小野:過去の写真、出せますか?
小野:これ、いつごろの写真ですか?
日高:大学生の時の写真です。ロンゲの時代でございまして。大学の時はですね、ここにいるスピーカーの方や皆さんと違って、学校に来ない、SFCでは珍しい学生で……。
小野:これ右下ですね。
日高:右下です。ロンゲで丸い感じの。これ、テルが左上ですね、左から2番目の。多分ラグビーの仲間だと思うんですけど。貘之會(ばくのかい)っていうラグビーサークルに入って、やっていました。僕は卒業してからSFCに来たのは今日が初めてなんですけど、大変居心地が悪くてですね。学生の時はラグビーをしに来ていたぐらい、研究会もちゃんとやっておりませんで、期ごとに変わって、どの研究会に入っていたのか、本当に覚えていないぐらい。先生たちとのつながりもないので、学校に呼ばれることもなく、という20代を……。
小野:学生時代は何をやっていたんですか?
日高:学校に来た時はラグビーで、家にいる時は寝てたり漫画を読んだりゲームをしたり古本屋さんに行って本を読んだり。あとは世の中に文句を言ったり。
小野:ありがちな学生だったんですね。
日高:ありがちな学生ですね(笑)。
小野:それでも3000人近い会社の副社長になって。そのきっかけというところも、後程聞いていきたいと思います。
小野:続きまして佐藤さん、簡単に今どんな仕事をされているか、学生時代はどうだったか。
佐藤輝英氏(以下、佐藤):佐藤と申します。よろしくお願いします。隣の日高から説明ありましたけど、もともとは大学の4年生の時にインターネットビジネスを強烈にやりたくなりまして、ソフトバンクの門をたたいて、オンライン決済の会社を立ち上げました。大学時代は欲張りなもので、当時(高校時代)海外に留学していまして、日本に戻っていろいろやれる学校を探して、SFCにたどり着いて、4期生ということで入ったんですけど、そこでインターネットに出会ったという流れです。
佐藤:(日高さんと)同じような写真であれなんですけど、前のほうに同じ人がいる、キャプテンの前川君。他にも写真ある?
佐藤:同じですね(笑)。僕はやれることを全部やろうという学生生活過ごしていまして。いろいろやろうと思って、ゼミをたくさんやったりとか、部活をやったりとか、ホームページを作ってアルバイトをしたりとか、いろんなことをやって、インターネットビジネスにたどり着いた。そんな流れです。
ビジネスは日高と99年の11月に始めて……僕が当時やっていたインターネット決済のサイトを(日高に)売り込みに行ったんです。
日高:そうだっけ?
佐藤:そうです。決済サービス使ってくれーって売り込みに行ったら、実はネットプライスを立ち上げてるんだけど、上場前で、これから一緒にやらないかということで、2週間ぐらい悩みまして、結果きっちりミイラ取りがミイラになりました。ネットプライスという会社の代表に就いて、一緒に最初の3年ぐらいやってeコマース作って、ギャザリングというビジネスを一緒に立ち上げて、2004年に上場させていただいて、今いくつかのeコマースのビジネスを日本や中国、インドやインドネシアやベトナムといった国で展開しています。
小野:聞いていると、二人は対照的な学生時代を送られていたようで。
日高:テルは優等生ですからね。よく勉強するなと思ってました。
佐藤:僕は彼と大学では、グランドでしか遭わないという。今日もそんな話があると思うんですけど、どんなやり方でもどんな過ごし方でもいいので、自分にチャンスが巡ってきた時にちゃんと掴めるかどうかが人生の分岐点だと思っているので、学生生活、どんな過ごし方があってもいいと思います。今日も来る途中でそんな話をしていました。その辺もおいおい話していきたいなと。
小野:ありがとうございます。続きまして、この中では一番若手の、金子陽三さん。
金子陽三氏(以下、金子):こんにちは。ユナイテッドの社長の金子です。多分ユナイテッドってあんまりご存じではないと思うんですけど、スマホのアプリとか、インターネット広告の新しい領域であるRTB広告という広告商品を作ったりとか、スマートフォンにフォーカスした会社を経営しています。
小野:CocoPPa(ココッパ)が一番有名。
金子:CocoPPaってアプリ、皆さん知ってますか? 聞くの怖いんですよね。あ、意外と知っててくれて、ちょっとうれしいです。ありがとうございます。そういうアプリを出したりしています。僕は登壇されている皆さんとはやや異なったキャリアを歩んでまして、新卒で入社した会社は潰れてしまって、世の中に大変ご迷惑をおかけしているんで、皆さんご存知だと思うんですが、リーマンブラザーズという会社に入社をいたしました。
ただそこは1年でやめて、その後ベンチャーキャピタルを2社経験して、25歳で起業してます。その会社を3年間自己資本で経営したのち、今の会社、ユナイテッドの前身の会社に、会社ごと売却いたしました。
2009年に、当時すでにユナイテッドは上場していたんですけど、会社が経営危機になったことがあって、その会社を立て直してくれというミッションを持って、社長に昇任したというバックグラウンドです。なので決して今の会社の創業メンバーではなく、ややバックグラウンド的にも、投資銀行とかベンチャーキャピタルとか起業家から、また上場企業の社長というところにいろいろ変遷してきた経歴を持ってます。
どんな学生時代だったかというとですね、ちょうど僕が大学に入学した年というのが1995年で、Windows95が出た年なんです。SFCは当時からコンピューター教育が熱心だったこともあって、僕もインターネットにハマってしまってですね。大学1年は自分でいろいろWebサービスを作ったりというのを、学校に泊まりながらやっていた感じです。
ただそのサービスが早すぎたこともあって事業としては成り立たなかったので、一回経営の勉強をしようということで3、4年生はビジネス周りの勉強をひたすらしていて、その中で金融の勉強が一番はまったので、そのままどっぷり金融の世界で生きていこうと思って、社会に出ました。今は全然違う道なんですけど。
小野:なんかすごい真面目なんですけど、こんなやんちゃな……。
金子:こんなのが後ろに出てるとは(笑)。これは高校時代の写真なんで、大学時代ではないんですけど。慶応高校からのエスカレーターであまりにも勉強してなかったので、大学は入ったらすこし研究しようかなと思って、大学時代は一生懸命やっていました。ただ好きな事しかやっていなかったので、プログラミングもそうですし、金融もゼミの勉強しかしていなかったので、今だに体育の単位が取れなくて卒業出来ない夢を見ます。
小野:陽三さんでした。ありがとうございました。
小野:最後、KLabの五十嵐さんにお願いしたいのですが、なんとこの中で一番先輩にあたる五十嵐さんはですね、大学時代の写真が無いと。考えていただくと分かるのですが、皆さんは今、スマホで撮ると下手するとクラウドにも載ってしまう時代なんですが、我々の時はデジカメすらもレアでしたよね。
五十嵐洋介氏(以下、五十嵐):僕の年齢、今年で41歳になるんですけど、QV-10というデジカメが初めて出たのが、大学の院生ぐらいだったと思うんですけど、大学時代の写真は現像という行為をしないと無いと。実家の奥底に多分あるんですけど、デジタルデータではないと持ってこれないということで。
写真が無いぐらい皆さんと歳が離れている、そんなおじさんの話を聞いても意味ないと思うんですけど、だから今日皆さん時間を無駄にしている可能性があります(笑)。まあ、たまにはおじさんの話を聞く練習だと思って、話を聞いてもらえたらなと思います。よろしくお願いします。
僕は今、KLabという会社をやっています。もともとKLabという会社はケー・ラボラトリーという社名から変わって、今のKLabっていう名前に短縮されてなったんですけど、モバイルに関する技術開発をするテクノロジーカンパニーとして立ち上げました。今はスマートフォンのゲームにフォーカスして、コロプラさんと同じくネイティブ向けのアプリを作ってます。
『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』というゲームですとか、『幽遊白書』という漫画を題材にしたネイティブアプリとか、そういうものを作って配信しています。その中で技術的に面白いこととか、お金にならないけどエンジニアリング的に面白いこととかをチャレンジするKLabという会社をやっています。学生時代の話もするんでしたっけ?
小野:はい。どんな学生時代だったか。
五十嵐:学生時代なんですけど、SFCって結構良いところがいくつかあると思っていて、その中で僕が一番いいと思っているものの一つが、学校に泊まれる、ということ。皆さん今でも泊まっているんですか? SFCの人で学校に泊まる、残留をしたことがある人は手を……めっちゃ残留してるね。変わってない文化に安心しました。
SFCって残留出来るじゃないですか。残留できると当時なにが良かったかというと、皆さん考えてみてください、僕の時代デジカメもないんですよ。デジタルで写真が撮れない時代なので、インターネットが家からつながることなんてないんですよ。パソコンというのはありましたけど、ネットワークにつながらないんです。
手元の端末しかなくて、余所の世界と断絶されたパソコンしか自宅に無いという状態だったので、大学がすごい天国みたいな場所で、ここにいれば世界中とつながれる、いくらでもネットワークがつながりまくれる。
なので、大学にいかに長くいられるかということが、すごく僕にとって大事でした。言うの忘れてましたが、僕はもともとエンジニアのバックグラウンドです。コンピューターの前に向かっているのが大好きな学生でした。なので日長1日キャンパスにいて、メディアセンターとか特別教室とか、今でもありますよね? そこにずっと住人のようにいて、夜は特別教室の窓際の所で寝るというのが、自分の生活スタイルでした。
元はと言えば、僕は政治とか経済とかバランスよく勉強するぞ、総合政策学部というところに入るんだと、いつか国連職員になって世界に貢献するんだとか思っていたら、大学に入ってインターネットテクノロジーというものに出会ってしまって、これをやるしかないと宗旨替えをして、いきなり入って1週間で専門を変えました。
ずっとコンピュータに向かってコーディングしたり端末叩いたりということをやり続ける。それをやる僕にとってSFCはすごくいい場所で、どんな学生をしたかというと学校に住み着いていました。そんな学生でした、よろしくお願いします。
小野:ありがとうございます。拍手をお願いします。
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