2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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鈴木貴歩氏(以下、鈴木):ここで会場から質問をとりたいと思いますが、質問ある方いらっしゃいますか?
では、ちょっと私のほうからいくつか伺いたいなと思っております。投稿ビデオ、1日30本くらいというところだったんですけど、これは今後も広く募っていくんですか? それともけっこう厳選していくイメージなんですか?
森川亮氏(以下、森川):どこに新しい発見があるか分からないので、数は増やしたいなとは思います。ただ有象無象が出てしまうと、むしろ質が低くなってしまうので、参加するエリアと僕たちが編集するものを、大きく2つに分けて、参加の中で良いものがあったら編集に持っていくような、そういうやり方をとろうかなと思っています。
鈴木:これ、今は、海外の方が英語とか現地の言葉でやられてるっていうのがあると思うんですけれども、日本のクリッパーで英語でやられてる方とかもいらっしゃるんですか?
森川:そうですね。今ちょっと複雑なんですけど、日本に住んでる外国人は、日本語でやる場合もあるし、外国語でやる場合も。一方で海外に住んでる日本人は日本語でやる、みたいなかたちですね。
今のイメージとしては、英語版、中国語版、日本語版で、どこに行っても、その近くの情報が見れると。できれば、その言語に翻訳しながら見られる、というかたちにしようかなと思っています。
鈴木:将来的には、翻訳されたコンテンツも出てくるってことなんですね。
森川:そうですね。リアルタイムで進化する動画の旅行ガイドみたいな、そういうかたちに変わるかなと思います。
鈴木:なるほど。それはすごい楽しみですし、すごく役立ちそうですね。
森川:そうですね。ちょうど今準備してるんですけど、マップ連動ですね。マップのメニューをタッチすると、その近くのお店の情報が出てきて、それが動画で紹介されるような。
それがかつ個人の好みに合わせて、自動的に編成していく、そういう仕組みを考えています。
鈴木:なるほど。それはけっこうおもしろいですね。
森川:そうですね。なので、情報がもっともっと増えないといけないかなというのがあります。
鈴木:先ほどあった広告を、スマホで撮影、編集してるっていうのはすごいなあと思ったんですけど、これクライアントさんにはC CHANNELさんからというか、森川さんから「こういうふうにやりましょう」って投げかけだったんですか?
森川:そうです。今、マーケティングの世界がすごく難しいというか、もちろんいろんなDSPとかSSPとかそういうものを使ってターゲティングをして、単価を下げるという世界もありながら、それが本当に効果的なマーケティングなのか、むしろ分からなくなってる現状があるので、数字で見る領域とは別に、コンテンツマーケティングという、もうちょっと感情に訴えかけるものも出てきていて。
じゃあ、そっちのコンテンツマーケティングの領域はどうかというと、単純に刺激が強くて拡散すればいいということでもなくて、企業側の本当のメッセージをどう伝えるのか、これが重要だと思うんですよね。
毎回、責任者の方とお話しすると、本当は分かってるんだけど、数字が下がるとこわいので、なんとなく継続してるみたいなところがあるので、そこは率直に話させていただいて、「まずはやってみませんか」ということで始めています。
鈴木:どうですか、クライアントさんの反応は?
森川:けっこういいですね。有名なタレントさんが、本当は使ってもいないのに、演技で使っているっていうのをやるじゃないですか? それも短い期間しか使えなくて、「次、契約できなくてどうしよう……」みたいのが続いてるのを、もう少し自分たちのメッセージがそのまま伝えられる、そういうものが作れるということで、喜んでいただいてますね。正直。
鈴木:たしかに他の配信されてる動画も、全部スマホで撮ってスマホで編集してるものなので、広告もそのほうが馴染むというところが大きいですよね。
森川:そうですね。スマートフォン使う場合と使わない場合もあるんですけど、とにかく今スマートフォンのクオリティも上がってますから、より自然にコミュニケーションできるようなプラットフォームもできあがってきたかなと思っています。
鈴木:じゃあ、そういうノウハウも、どんどんC CHANNELさんにたまってきてると。
森川:はい、そうですね。
鈴木:2分割の動画もすごく見せ方がおもしろいと思いました。
森川:あと、撮る女の子たちもすごく上手くなってきましたね。やっぱり今は自撮り文化じゃないですか。どこに行っても周りからどう見られるのか、どう映るのかっていうことを気にされてる方が多いので、すごく技術が上がってますね。
鈴木:今回ご来場されてる方、いろんな業界の方が多いと思うんですけど、例えばその業界の皆さんがC CHANNELと一緒にやるっていうと、どういうイメージなんですかね、例えば?
森川:特に今は女性がターゲットなので、女性とどうコミュニケーションをとりたいかということに悩んでる、もしくは一緒にそこを開拓したい会社さんは、ご一緒できるかなと思います。
ちょうど中川(悠介)さんのところ(アソビシステム)と一緒にマルコメさんのプロジェクトをやらせていただいて。今、若い人が味噌汁を飲まなくなってきてるので、若い人向けに可愛い味噌を展開しましょうということでご一緒させていただいてました。
今までも女性に提供してますという方々と、これから女性向けにやっていきたいという方々と、大きく2つですね。
また、今まで女性向けにやってきた会社も、多くは年齢上めの方をターゲットにしちゃってるんです。それは当然購買力があるからなんですが、ただ、それがそのまま上にいくわけではないので、「その次をそろそろ仕込まないとまずいよね」というふうに皆さん思われてるんですよね。
鈴木:そこで発信側も、例えば英語とか、さっきの中国語っていうところに対応すれば、自動的に海外のC CHANNELでも見られるっていうことですね。
森川:そうですね。あとは今準備してるのが、中国の会社と中国向けに特化した動画サービスをしようと思ってまして。それは中国人に合うようなかたちに作り込んで、そこから新しいモデルにつなげることも今仕込んでいます。
鈴木:中国人に合う動画ってどんな感じなんですか?
森川:日本よりは多少アピーリングというか、ちょっとセクシーだったり。そのあたりのさじ加減はこれからなんですけどね。日本の人はおとなしいものが美徳ですけど、もうちょっと積極的に発信するような、そういう作りになるかなと思いますね。
鈴木:なるほど。あと、私が聞きたいのは、既にかなりの国に進出されていて、クリッパーがいて、半年で世界中をつなぐっていう言葉がありましたけど、すごいスピードだなと思うんですけど、どういうふうに実行されてるのかな、っていうところが気になるんですよね。
森川:そうですね。今、社員が16名なんですけど……。
鈴木:そう多くはないですよね、全然。
森川:そうですね。海外担当は2人でやってますからね。営業も2人、あとはエンジニアと映像制作と、出る女の子たちということで。ポイントは、なるべくネットで済ませることですね。
今海外で働いてる子たち、僕一度も会ったことなくて、全部ネットで応募があって、ネットで面接をして、ネットで契約をするということだと、すぐに終わるので、とにかく世界中から問い合わせが来てるので、それを1つずつ契約をして、まずはやってみて、ダメだったら次の人を探すというやり方をしています。
ちょうどLINE自体も海外の展開っていうのをホテル住まいの皆さんがやっていて、やっぱり日本の人は事前準備とか、まずハコから作って、みたいな感じになるんですけど、そうしてるうちに状況が変わるので、いかにリアルタイムで変化していくことについていくのか、そういうのを考えながらやってますね。
鈴木:なるほど。じゃあ、速度を常に意識されてるということですかね?
森川:そうですね。基本的に決めたものはその月のうちに出すとか、そういうやり方をとってますね。なので、いつも山場みたいな……。
鈴木:いつも山場が?(笑)
森川:はい、「いつ山がなくなるんですか」みたいな。日々そういう感じですけど、でも、会社って成長していると、忙しくてもやり甲斐を感じますよね。一番つらいのは、じわじわと数字が落ちていくんだけど、何の手も打てない時。そういう時が一番つらいと思うので。
そういう意味だと、数字も上がってるし、サービスの価値も高まっているし、忙しくて寝る時間ないんだけど、充実感がみんなあるという状況かなと思いますね。
鈴木:先日アメリカに行ったときに、みんなSnapchatを使ってて。明らかに友達にシェアするのはFacebookでもInstagramでもなくて、今はSnapchatかな、みたいなことを感じたんですけど、そういう意味でも縦型の波っていうのはどんどん大きくなってきてるんですよね。
森川:そうですよね。若い人はテレビを見ない時代で、スマートフォン見てる時間のほうが長いわけですよね。で、テレビは横でスマートは縦だとしたら、縦で画面を見る時間のほうが圧倒的に長いわけですから、当然、動画も縦になったほうが効率的ですよね。むしろ、縦をテレビでどうやって横にするのか、みたいなことが今後たぶん課題になってくるんじゃないですかね。
鈴木:ミレニアル世代と言われますけど、世界中の、特に大都市だったら同じデモグラフィック(属性)の人がいっぱいいるわけですもんね。
その中でC CHANNELさんは、そういうアプローチを世界規模でやってることで、早期にそれ囲い込むじゃないですけど、すごい勢いで獲っていくっていうことなんですかね?
森川:そうですね。やっぱりどうしても日本の会社の場合は、まず日本で収益を上げてから海外に出ていこうという発想になると思うんですけど、今、日本で収益を上げようとすると、若い人だけターゲットにするとどうしてもマーケットが小さくなっちゃいますよね。
そうすると、もう少しおじさん、おばさんをターゲットにしたりとか、オタクっぽい人をターゲットにしたりということになっちゃうと、むしろ海外に持っていきにくくなっちゃうんですよね。
どうしても日本の人って戦略を考えた時に、「ターゲットは全部」みたいな人がけっこう多くて、そうするとエッジが立たないので、ブランドとして海外で光るのは難しいのかなと考えると、ある程度割り切って海外に強引に行かないと、後から行こうとしても難しいような気がしますね。
鈴木:なるほど。その中で、例えば海外展開にチャレンジというか、悩みとか困ったこととか、それを乗り越えたという話も含めて、なにかいただけますか?
森川:そうですね。なんだろうな……。正直、国によって文化も違うし、考え方も違いますから、僕たちが良いと思うものがそのままウケるわけでもないし、また、現地で良いなと言われるものが、あまり良いと思えないときもあるので、そういう悩みはありますけどね。
ただ、それ以上に、僕は若い女性向けにサービスをしているのに、おじさんだということのほうがけっこうハードルがあったりですね。
鈴木:(笑)
森川:それで言うと、海外だからどうっていうのは、あまり関係ないかもしれないですね。
むしろ、それぞれの文化だったり、それぞれの国のリーダーの人とどう良いものを作れるかとか、リーダーが活躍できる場って何なのかなとか、そんなことを想像しながら作ってる感じですね。
鈴木:文化の多様性にそれぞれ対応していくのではなく、エッセンスのところをしっかりとらえていくっていう意味合いですかね?
森川:お寿司でいうと、ロール巻きのような、アボカドロールみたいな、そういうぎりぎりハーフっていうんですか(笑)。
当然、真面目な寿司みたいな部分っていうのは確かに価値は高いんですけど、じゃあそれを何億人も食べるかっていうと、そういうものじゃないと思うんですよね。ファストファッションのように、より多くの人が気軽に満足できる、楽しくなるような、そういったものを量産することが僕たちの役割かなと思っています。
鈴木:なるほど。分かりました。ではお時間になりましたので、森川さん、どうもありがとうございました。
森川:ありがとうございました。
(会場拍手)
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