2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):日本で始めてまだ2年ということですけれども。立ち上げがすごく大変だったんで、まだいろんな未来を描きにくい状況だと思いますけれども。Noomはどうなりたいんですか?
濱嵜有理氏(以下、濱嵜):そうですね。健康課題を持っている人たちに対して……。
伊藤:これ、持っていない人はまずいないですものね。
濱嵜:例えば、お父さんとか。お子さんのために、何歳まで生きたいとか。そういった時のモチベーションって、すごく大きいと思うんです。
そういういろんな、人が自分のやりたいことを実現するために、健康で居続けることっていうのも一つあるかなと思っていて。
そういったところをサポートできるようなサービスをたくさんの人達に使っていただけるような、届け方というのをしっかり考えて、提供していきたいと思っています。
ふくだ峰之氏(以下、ふくだ):「いつまで生きていくか」という話がちょっと出たけれどもね。これは、今後日本が考えていかなければならない一つの議論なんですね。今は尊厳死というのが、認められているわけではないので。
伊藤:はいはい。
ふくだ:自分がいつまで生きたいというライフプランが、自分でつくれないんだよね。
濱嵜::そうですね。
ふくだ:Endが決まらないと、どうやって自分なりに生きていくかっていうのが決められないわけじゃない。だけど今の状況では、それができなくて。
将来、尊厳死みたいなものができてくると、本当に変な話だけれども、僕が「80歳までは生きていきたいね」「80歳で体が調子悪くなったらもう僕はそこで終わりでいいです」ということは決められない。逆に決められるようになっていくと、多分このNoomのビジネスモデルも変わっちゃうかもね。
濱嵜:そうですね。そもそもこの先、健康の定義自体も変わる可能性がありますね。いつまでに、どういう状態であることが、自分にとって心も体も健康な状態かというところを、自分自身でも振り返っていただいて。「それを実現するためにどうするか?」というアプローチが必要になってきますね。
伊藤:その個人個人によって、アドバイスできるようなアプリになったら、すごいですよね。
ふくだ:例えば僕であれば、0歳と5歳の子供がいて責任もあるからね。子供が女の子だから、結婚式までは出たいなと。(子供が)30歳になる時に、僕は80歳なんですよね。
伊藤:80歳まで生きたいですね。
ふくだ:そうじゃないと無責任になっちゃうから。だけど、80歳になった時に、娘が「結婚披露宴にパパ出てきてくれ」って言われるかどうかはわからないわけよ。
伊藤:いいじゃないですか。だけど娘さん、ちょっとプレッシャーですよね。「お父さん私の披露宴に出たいと言っていた……結婚しなくちゃいけないんじゃないか」って。
ふくだ:そういうプレッシャーは困るけれども。僕の思いとしたら、僕は80歳まで健康に生きていく。
僕が政治家をやっている限りは、健康でいたい。初めに言ったように、僕のモチベーションはそこにあったから。
だけど政治家を辞めてから、自分の「80歳まで生きたい」という何年間の間のライフスタイルって、今と全く違っちゃうわけよ。
伊藤:そうですよね。
ふくだ:そこはちょっと……暴飲暴食してみたいとか。
伊藤:もう見た目を気にする必要もないし。
ふくだ:そうなると、僕の(自由な)ライフスタイルの、体の状態を見てほしい。そういうのを頼みたいな。
伊藤:それにちゃんと答えてくれる。ガンガン飲みなさい。もうガンガン食べなさいというアプリがあったらいいですよね。そこまではできるんですかね。
濱嵜:技術的にはできると思います。考え方としては家計簿に近いかなと思っていて、目標が具体的にあって、それを実現するために現状を把握して、どうすればいいか。
お金を貯めるのもそうかもしれないですけど、生活習慣を変えるって、自分1人では難しいので。私たちのサービスの場合は、そこのモチベーションをサポートする仕組みと合わせて、提供していたりするので。
やっぱり高齢化社会になっていくからこそ、どう生きたいかとか、どういう状態が自分にとって幸せかというところを、一人ひとりが考えていくタイミングではあるかなと思います。
ふくだ:精神面の健康も入れられたら、すごい話になっちゃうね。例えば、僕が70歳から80歳までの間に、ワイフが病気で死んじゃったと。
そうするとこの間って、例えば「たまにはデートしなさいよ」みたいな精神面のフォローってあるわけじゃない。
伊藤:(笑)。
ふくだ:精神面のフォローってやっぱりあるわけじゃないですか。
伊藤:そこまで入るとNoomはすごいですよ。
濱嵜:生き方をデザインするお手伝いになりますね。
ふくだ:まさに生き方のデザインだよ。
伊藤:健康だけじゃない、生き方ですもんね。
ふくだ:生き方って体と精神、両方のバランスでしょ?
濱嵜:はい。
ふくだ:そこがうまく組み合わされるような……でもそんなことしたら、濱嵜さん自身が120歳まで生きられちゃうんじゃないの。
濱嵜:(笑)。
ふくだ:まず自分が証明しなきゃいけないもんね。
濱嵜:健康で元気に生きたいと思います。
伊藤:どういう精神的なサポートをしてくれるのか。僕もちょっとやってみようかな。
濱嵜:ぜひ。
伊藤:大丈夫ですか。相当ひねくれてますけど。
(会場笑)
伊藤:相当斜めから見ちゃうんで。「頑張ってください!」「頑張ってって言ってんじゃねえよ!」って。大丈夫ですかね?
(会場笑)
濱嵜:ただ「頑張れ」とかエールを送るだけではなくて、「今現状こうだから、こうしましょう」とか「こうだから頑張りましたね」とか、そういうアドバイスをちゃんとしてくれます。
もちろんサービスはまだまだ開発途中なので、厳しいご意見もむしろいただきたいなと思っています。
伊藤:なるほど。
ふくだ:今日はアプリの話だったけど、どういうライフスタイルや生き方をしていったらいいんだっていう話までなっちゃったけど、それをサポートできるような仕組みはみんながハッピーになるよね。
濱嵜:そうですね。
ふくだ:これは世界展開してるビジネスだし、世界中の人たちがハッピーになるといざこざって起きないじゃない。
必ず満足の人と不満足の人がいるからいざこざが起きて、いざこざの大きいのがテロだったり、戦争だったりしていくわけだから。やっぱり一人ひとりが幸せになっていけば、国際間のいざこざってなくなるよ。
伊藤:そこまで言うと、Noomってすごいことしてることになりますよね。
濱嵜:はい。実は会社のミッションも、「テクノロジーを通じて人々の健康な生活をサポートする」ことで、その先の幸せをつくっていくっていうところがミッションになっていますので。
見ているところは、数値的に健康な状態になるだけではなくて、その先の毎日も充実してほしいっていう思いでサービスを開発しています。
ふくだ:だって今、中東ほうだっていろんなところで、テロだったり戦ってる現場が実際あるわけじゃない。兵士だけではなくて、そこに住んでいる国民の精神的なストレスってえらいもんだと思うよ。
伊藤:ちょっともう想像もできないですよね。
濱嵜:そうですね。
ふくだ:世界平和にも繋がっていけるようなミッションが濱嵜さんにあると思う。
伊藤:はい(笑)。笑うところじゃないですね。
ふくだ:南スーダンで頑張ってる自衛隊だって、支給されて食べるものはみんな同じなんですよ。だけど、そこに出てくる精神的なモチベーションは一人ひとり違うじゃない。
濱嵜:そうですね。
ふくだ:そういう自衛隊のサポートみたいなものがあってもいいかもね。
濱嵜:特殊な環境化ですしね。
伊藤:本当に必要かもしれないですね。自衛隊で働いてらっしゃる方とか。
ふくだ:もちろん自衛隊にも精神的なカウンセラーがいるんだけど、もうちょっとパーソナルで、携帯でできるみたいなのがあってもいいかもしれませんね。
じゃあ、最後にちょっと言いたいことあったらガツンと言ってください。
濱嵜:みなさんの毎日が、より健康で幸せになるような事業に育てていきたいと思うので、アプリも今、iPhoneやスマートホンお持ちの方は使っていただけるので、ぜひフィードバックいただければなと思っています。
これから日本では育てていく事業になりますので、アドバイスも含めて、ご指導よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
ふくだ:このカフェスタも夏休みに入ります。みなさんまた9月にお会いしましょう。
伊藤:さようなら~。
濱嵜:ありがとうございました!
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