2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):おっしゃることすごくわかるのですけれど……僕、ダメだろうな。
濱嵜有理氏(以下、濱嵜):でも、やせすぎですね。
伊藤:これ、せっかくのおいしい食事の間、「何食べた」ということで書かなきゃいけないんでしょう。
ふくだ峰之氏(以下、ふくだ):(食事)終わったら書くでしょう。普通食べながらやらないでしょう。
濱嵜:そうですね。
伊藤:いやいや、食べながらやるでしょう。
ふくだ:いえいえ、違うんだよ。
伊藤:頭に入れながら、やるんでしょう。
ふくだ:例えば夜20時から22時まで食事で、23時半に家に帰ったと。そのときに、夕飯食べたものを思い出せないと、別の意味でやばいでしょう。その訓練にもなるんじゃないの?
伊藤:なるほど。
ふくだ:それを思い出す訓練って、実は重要だから。その意味でも、認知症対策にもなるんじゃない。
伊藤:ちょっとお酒入った時に、家に帰って「あれ何食べたっけな?」って思い出すのって、やらなきゃないけないんですよね。
濱嵜:食事記録をやり続けていくと、チェックが溜まっていくんですけれども。自分の頑張りが可視化できるように。
ここの上の部分が、オレンジになっているんですが。こういった形で、やればやるほど情報が蓄積されていきまして。食べた内容も、頑張ったらかわいいスタンプとか。
伊藤:頑張りスタンプね。いいじゃないですか。
濱嵜:ここもさっきお話した、三色のグラフに基づいて、自分が何を食べたかというのが見えるので、負担じゃなくて、自分が何を食べたのかなというのを振り返ってもらって、楽しみながら使ってもらいたいなと思います。
伊藤:なるほど。
ふくだ:これはNoomの会社の人全員がやっているわけ?
濱嵜:もちろんです。
伊藤:それはやっているでしょう。
ふくだ:みんな、健康なんでしょう
濱嵜:健康ですね。日本オフィスにはまだいないんですけれども、(ニューヨークの)本社と韓国オフィスには社員の専属シェフがいて、ランチも夜ご飯も、ヘルシーな食事を同じ机で食べるという文化があります。
伊藤:え、会社の社員の人たちみんなで?
濱嵜:そうです。やっぱり開発担当者とか営業とかマーケティングとか、職種の垣根を越えて、一緒に食べる時間を共有することも、すごく大切という会社のカルチャーとして持っていて。
日本はまだ人数が少ないので、みんなで一緒にご飯食べたりとか、一日1回10分、みんなで運動をする時間をつくったりとか。
ふくだ:それ、日本の昔の工場みたいでいいね。30年代から40年代の高度経済成長期時代の会社なんかまさしくそうだった。朝行って、みんなでラジオ体操をやって、昼ご飯はみんなで同じ食堂でご飯食べて……何か日本っぽいものを感じますね。
濱嵜:そうですね。
伊藤:ちなみに全員女性なんですよね。会社がね。
濱嵜:そうです。日本人の女性4名でやっています。
伊藤:さっきいろいろと濱嵜さん自身の経歴をお伺いしていたら、もう会社四つめ?
濱嵜:そうです。
伊藤:今女性だけの会社ということで、どうですか? 今までは当然男性もいた会社でずっと働いていて、都合のいいところだったり、悪いところだったり。
濱嵜:そうですね。人数がまだ4人で少ないということと、あと日本支社を立ち上げ中で、みんなハードに働いているので、わりと女性的というよりサバサバしていますし。あんまり女性だけというところは、意識したことはないですね。
伊藤:でも、お付き合いをされている会社とかいうのは、そういう(女性だけの)会社では当然ないわけじゃないですか。
濱嵜:やっぱりヘルスケアなので、年齢も自分より、全然上の方々とお話することが多いです。
伊藤:会社をずっと運営していくわけで、特に立ち上げの時期っていろいろと大変だと思うんですけれど。いろいろやりやすいとか、やりにくいとか……あんまり感じないですか?
濱嵜:おもしろいです。今、国の政策も含めて、日本が高齢化社会になっていく中で、どういうふうに健康事業をやっていくか。
仕組みをちょうどつくっている最中なので、私たちはアメリカ・韓国である程度医療的なバックグラウンドを持ったデータも含めて活動してきていますので、
その知見も生かしながら、日本でどうやっていくかというのを、一緒につくっていけるというところがあるので。
それこそ、ご一緒させていただいている方は、自分より年齢が10、20、下手したら30上の方とかも、いらっしゃいますけれども、みなさん聞く耳を持ってお仕事をご一緒させていただいて、非常に楽しくやっています。
伊藤:なるほど。競合が多く出てきていますけれども、他のアプリと比較すると一番どこが違うんですか?
濱嵜:先ほどのお話にもなりますけれども、「その人にとって何が必要か?」という情報を、対話感を持って届けることができる。
食事法とか、運動法以上に、モチベーションをサポートするために、その人に合った形で精神面のサポートを届けることができているというところが1つの大きな特徴です。
先ほど話にありましたけれども、例えば「従業員が健康になって欲しい」とか、保険会社さんで健康になって欲しい顧客や、従業員を抱える方々の視点になってみると、食事や運動の指導はアプリがする、モチベーションのサポートは人が行うというので、確実に効果は出すけれども、コストが下がる。
かつ大人数の方に一度に質の良いサービスを届けることができるというところがあるので、非常にスケールしやすいモデルというところも大きな特徴です。
ふくだ:健康ってなかなか難しいなと思うのは、「どういう自分の体でいたいか」というのは違うでしょう。
僕はとにかく、「1週間にいっぺんは死ぬほどお酒を飲む」というのが、自分にとって良いライフスタイルで。
それが精神面を含めてのライフスタイルだとなったときに、それを前提に考えてくれるプログラムかどうかというのは、結構重要だと思うんですね。
伊藤:そうですよね。
ふくだ:健康でいれば、仙人みたいな。「仙人みたいなライフスタイルで、生きられますか?」といわれても、伊藤さんできないでしょう。
伊藤:できないですね。特に食は無理だな。
ふくだ:やっぱり体に悪いものがおいしかったりするから。それも食べつつ、それなりの健康でいたい、みたいなね。
その願いを叶えてくれるのかどうかというのが、重要なんじゃないかなっていう気がするんですけれども……。そこはどういう整理がついているんですか?
濱嵜:そうですね。サービスとしては減量プログラムとか。糖尿病とか心不全、疾患別のプログラムも開発をしています。
ただそこも、どういう生き方をしたいかとか、健康状況とか、お酒は必ず欠かせないとか。そういった自分がどう生きたいかというのは人によって変わってくるので、そこは今、機器自体でプログラムは予定していないですけれども。
モバイルアプリと、その人の行動を学習して、ガイダンスを行うような仕組みをつくれば、自分に合った生き方ができる。
その人に合ったアドバイスを届けられるサービスというのはもちろん、これからつくっていけると思います。
伊藤:それができたらすごいですよ。
ふくだ:そうなんです。ここが重要で、体に悪いと思っても、僕ちょっとアイスクリーム好きなんですよ(笑)。
伊藤:ふくださんがアイスクリーム好きって、好感度上がるな!
ふくだ:体に決していいもんじゃなくて、なおかつ、夜家に帰ってから、24時ぐらいに帰るでしょう。そうするとアイスクリーム食べてから、寝られないわけよ。決して体に良くないわけ。
伊藤:それ決まっているんですか?
ふくだ:いや、毎日じゃない。でも家にあると食べちゃうから。
伊藤:なるほど。
ふくだ:そうすると、食べたくなっちゃうわけよ。そうすると体に良くないじゃない。人によってアイスクリームじゃない人もいるわけでしょう。ウイスキーをいっぱい飲みたい人もいれば……。
伊藤:ですよね。俺はやっぱり夜中に絶対ラーメン食べるんですよ。ラーメンとアイスクリームだったら、アイスクリームのほうが、だめですよね。
濱嵜:アイスクリーム結構、脂肪燃焼効果があると言われています(笑)。
伊藤:じゃあ、ラーメンはだめですか……まあいいや(笑)。でもそうですよね。そうやって答えてくれるとすごくいいですよね。
濱嵜:「どっちがいいですか?」ということですか?
ふくだ:そう。100パーセントベストじゃなくてもモアベターならいい、というぐらいのものがあると、結構長続きしたりするんじゃないの。
伊藤:そうですね。
ふくだ:そうでしょうね。
濱嵜:ストイックになりすぎないで、一日は運動もしない、好きなものを食べる日をあえて、つくりましょうとか。そういうご提案も、実はアプリでしていたりします。
伊藤:そういうのもあるんですか。
濱嵜:はい、あります。例えば、体重が短期間で減ってる人に対しては、「体重を減らすペースをむしろ遅らせましょう」というのと、「無理をし続けないようにしましょう」というような、その減量が続きすぎないように、健康な状態であるときに戻すためのアドバイスをしています。
伊藤:ダイエットが早く進みすぎても、止めてくれるんですか。
濱嵜:そうです。
ふくだ:「もうちょっと体に悪いことしませんか?」と投げかけてくれたら、うれしいよね(笑)。「もうそろそろ飲みに行ってもいいんじゃないですか?」とか。「ちょっとバカ食いしていいんじゃないですか?」とか。
逆にそこまでのメッセージがきたら、結構僕イケてるんじゃないかと思うんだよね。
伊藤:それはすごい。
ふくだ:普通は体に悪いアドバイスはないわけよ。
濱嵜:そうですね。
ふくだ:だけど、「もういいよ、我慢しなくて。伊藤さん、今日ステーキ300グラム食べていいよ」みたいな。
伊藤:それすごくいいですね。
濱嵜:そうですね。「夜ご飯は今日は一日好きなものでも、食べましょう」とか。でもそういったことは、「毎日続けて、生活習慣にならないこと」「ストレスなく続けられるためにどうするか?」というこのアプリの中の考え方にも合ってます。
伊藤:やっぱり、ちょっと休んだりなんかもね。
ふくだ:逆に「そんなに食えないし、飲めないよ」というくらいまで、メッセージをくれたらおもしろいんじゃない。
例えば、「今日は伊藤さん、ステーキをとにかく900グラムと、最近飲んでいないようだからテキーラボトル1本飲んだらどうですか?」みたいなメッセージがきて。
「こんなに食えないよ」みたいな。逆に「食えないよ」ぐらいのほうが、多分それを食べないし、飲まないじゃない。
伊藤:なんかエンターテインメント性というか。
濱嵜:しかも対象者の方によってまた変わってくるので、「こういう人たちに対しては、こういうアプローチをしよう」とか。そういうのもつくっていけるので。
伊藤:ふくださん、ちょっと集中しましょう。何ですか?
ふくだ:女子高生が自民党本部に見学に来たみたい。
伊藤:ああ、そうですか。抜けてください。
ふくだ:高校生。
伊藤:なるほど。ふくださん、番組に集中してください(笑)。
ふくだ:失礼しました(笑)。
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