2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):なるほど。これ、やっぱり独身の男性が多いんですか? そんなことないですか?
濱嵜有理氏(以下、濱嵜):今はアプリマーケットで、Apple StoreとかGoogle Playでダウンロードできるので、ダイエット目的に使ってくださる方が多くて、そうすると20代、30代、女性の方が。
伊藤:女性が?
濱嵜:はい、7割の方が使っています。
伊藤:そうなんだ。
濱嵜:ただ、メインのターゲットをそこに置いてるわけではなくて、入り口としてダイエットとして使ってくださってる方が多いだけで、
アメリカでは糖尿病予防のプログラムとして、モバイルアプリとして初めて糖尿病を予防するプログラムとして準認定を受けていて、
いろんな病院で認証実験を行っていて、準認定期間を終えると、全米の糖尿病予備軍の生活習慣を支えるアプリとして導入をするっていうところに今動いていたりしますので。
そういった形でダイエット目的の方、糖尿病を予防したい、慢性疾患を予防したいという方々に対してモチベーションをサポートする仕組みっていうのを提供しようとしています。
伊藤:パーソナルコーチっていうのは何をしてくれるんですか? 同じ感じなんですか?
濱嵜:基本的に食事や運動でこういうことしましょうっていうのは、アプリが自動で。
伊藤:やってくれるわけですね?
濱嵜:実際に人が介入する場合は、実はアプリマーケットでまだダウンロードできなくて、利用層としては企業よりも従業員の方とか、そういった方に使ってもらうように想定してるんですが。
実際人が入ることによって「今週はこういうことを頑張りましょう」とか。例えばダイエット始めたばっかりのときは、「まずは最初に食事の記録を忘れずにつけてみましょう。カロリーコントロールできなくて良いので、まずやってみましょう」とか。
あと食事の記録とかそういったところを離れている人に対して直接、やっぱりさっきの、実際の人がいるほうがモチベーションあがるってとこがありましたけど、信頼できる人から「最近どうですか?」とか、
かつみなさんの食事の状況を見ながら実際の人も「最近は外食が続いてるようですが、こういうふうな工夫をすることで、生活習慣の改善につながりますよ」とか。
その人の情報を分析をして、その分析した内容に基づいて精神的にダイエットを促すためのサポートを行うガイダンスを、人がカウンセラーのような形で行っていきます。
伊藤:パーソナルコーチになってる人は、どういう人? 栄養士の人とかがなってるんですか?
濱嵜:どちらかというと、臨床心理のバックグラウンドがあるような、精神的なサポートを行う人で、今後必要になってくるのが、サポートする内容が人によって違ってくるので、
その人の情報をしっかり分析して、その人に必要なものが何かを把握したうえで、精神的なサポートを行う人を介在させることによって効果を最大化させていこうと考えています。
伊藤:世界的に、パーソナルコーチって今何人くらいいるんですか?
濱嵜:今1人のコーチで、だいたい200人をマネージメントするのが想定で、動いていて何人いるかっていうのはお答えできないですが、
例えばアメリカだと大手の小売店の従業員の方全員の健康アプリの指導をしたりだとか、保険会社さんの被保険者の方に対して健康でい続けるためのアプリとして導入していたりとか、かなりの人数の規模の方々に対してのサービス提供っていうのをしています。
伊藤:なるほど。
濱嵜:科学的根拠に基づいた、その人に合った食事や運動のアドバイスっていうのは、基本的にはアプリが自動で行うんですね。
実際の人はあくまで精神的なサポートを行うっていうことになるので、例えばトレーナーさんとか栄養士さんとかだと、そういった方々の相性とか、人によって言うことが実は若干違うなとか、サービスのレベルがどういう人につくかによって差が出てしまう…。
伊藤:ああ、出てきますね。違いますよね。
濱嵜:そうですね。やっぱ良いトレーナーさんにつくと、効果も出やすいし、相性もあるし、人対人っていうとこがあると思うんですけど、Noomの場合は基本的にそういったプログラムは全てみなさんの情報に基づいてアプリが自動でやります。
なので、最小限のマネジメントをする人のリソースを使ってコストをかけずに沢山の人に、でも効果を出すためにはやっぱり人も欠かせない、というとこがあるので。ダイエットとか少しライトなものであれば良いんですけど、
慢性疾患とかよりメディカルのところになってくると、人の介入も必要だというところで、そこはあくまでもデータを分析する、精神的サポートを行えるための臨床心理に基づいたトレーニングを受けた人に入ってもらうということを想定しています。
伊藤:なるほど。
ふくだ峰之氏(以下、ふくだ):難しいな。
伊藤:これ、最初のうちはダイエットの人が多いっていうことだったんですけど、生活の習慣をレコーディングすることによって、そのアプリが答えてくれるんでしょうけど。
濱嵜:そうです、その人に合わせた食事指導は自動で行います。
伊藤:よく「炭水化物は抜いていい」とか「やっぱり炭水化物は食べなきゃダメなんだ」とかいろいろあるじゃないですか? 基本的に成り立ってる理論っていうのは何かあるんですか?
濱嵜:はい、ボディメトリクス法という食事法を採用しています。これは指標が簡単でわかりやすくて、誰でも採り入れてもらえるというところで採用しているんですが、全ての食事は緑、黄色、赤の3色に分けています。
緑のものが、沢山食べてもカロリーが少ない水分量とか食物繊維が多いような、サラダとかきのこのスープとか、そういうものですね。
伊藤:きのこのスープ?
濱嵜:はい、きのこの食物繊維が(笑)。
伊藤:きのこのスープって普段あんまり飲まないな(笑)。
濱嵜:私、きのこが好きなんで(笑)。
伊藤:はい、それから?
濱嵜:赤い色のものが、少量でも満腹感を得ながら高カロリーなもの。
伊藤:例えばお肉とかですか?
濱嵜:そうですね、お肉もそうですし、チョコレートとかそういうものです。
みなさんが満足感を得るのってカロリー量ではなくて、ボリュームに応じて満足感を得るので、基本的には我慢しなくても、
空腹感を味わうことがなくても続けてもらいやすいような食事法として、ボディメトリクス法を採用しています。食事の記録を全部とっていただいたあとに…。
伊藤:それは写真でいいんですか?
濱嵜:アプリで検索していただいて、ご登録いただくようになります。
伊藤:何食べたとか、メニューは。
濱嵜:ご自分で検索していただきます。
伊藤:え、どうやってするんですか? あ、こういうことか。
濱嵜:そうです。
伊藤:バナナとか?
濱嵜:そうです。ちなみにこれ、一番最初の記録の内容もパーソナライズされるんで、私がおやつで食べそうなものが一番上に出てきてるんですけど、こういった形で使っていただければ使っていただくほど、
その人が使いやすい、おそらくその人が次何食べるだろうっていうのを予測しながら記録をしてもらえるようになっているので、食事の記録って正確にできるだけやりたいけど、
なかなか難しくて手間もかかるので、そこの負担をテクノロジーを使って、使えば使うほど感覚的な操作で正しく食事の記録も行えるような、記録方法をとっています。
伊藤:なるほど。ふくださん、どうですか?
ふくだ:これよくわかってるなと思うのは、サポートね。しつこいようだけど、さっき言った、サポートがあって続けられるモチベーション起こしてもらえるっていうところが、たぶん肝なんじゃないかと思うんだよね。
例えば企業って働いてもらう人のモチベーション、健康でいてもらわないと企業ってなかなかね、それはずっとやってもらわないといけないわけでしょ? そこはすごくよく考えてるよね。
就職で「こういう人に来てほしい」みたいのがある中で、例えば半年間これでちゃんと健康管理をした人を採用しますとかね。
そうすると健康管理のデータが、自分が社員になる前のものを持ち込んで来て、健康状態っていうのがわかるわけですよ。そんな使い方もあるのかもしれない。
濱嵜:やっぱりライフスタイルが変わるときに、体調くずしてしまったりとか、体重が増える方って非常に多くて、私も実は新卒で入った会社がめちゃくちゃ激務で一ヵ月に200時間以上とか普通に働いてたんですけど…。
伊藤:ダメですよ、その会社。
濱嵜:やっぱり案の定、お酒も覚えたりとかして体重が増えて、今から10kg以上太りました。学生の頃から社会人になって15kgくらい太ったことがあります。
伊藤:15kg? で、この会社に入ることになるわけですか?
濱嵜:そうですね。
伊藤:そういうのもきっかけで。
濱嵜:そうですね。やっぱり心の健康と体の健康って密接ですし、あと仕事の面でも一生懸命頑張りがちな人ほど、体調を崩したりとか。
体型のコントロールが難しくなる傾向ってあると思うんで、そういう人たちに自分を責めずに続けてもらうサービスとしてNoomをぜひ使っていただきたいなと思います。
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