2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
テーマ「配偶者控除見直し焦点に」について(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
堀潤氏(以下、堀):経沢さん、テーマの発表お願いします。
経沢香保子氏(以下、経沢):はい。
(テーマ「配偶者控除見直し焦点に」について)
脊山麻理子(以下、脊山):政府税制調査会は2日、所得税改革の議論を再開。配偶者控除や扶養控除を見直し共働き世帯や子育て世代の支援を柱とする案を、この秋にもまとめる方針です。
堀:さぁ、いよいよここにも着手ということですかね。
経沢:憲法も税制も時代とともに変わっていくものと、そうでないものとがありますよね。
堀:ちょっと僕のほうで、補足で説明しますと。
現在の配偶者控除はどういう仕組みかというと、パートなどで働く妻など、配偶者の年収が103万円以下の場合、夫など世帯主の課税所得から38万円の控除を受けられます。ですから、パートなどして働く場合も、節税につながるように103万円以下に抑えると。そういう形で働こうと。いわゆる「103万円の壁」と言われています。
ただ、切実な話ですよね。働いて、税金でたくさん持っていかれるんだったら、その中でおさめていこうというのは、気持ちはすごくよくわかります。ただ、配偶者の年収を問わずに、一定額をこれから世帯主から差し引く案が有力視されてまして、共働きの若い夫婦の税負担を軽くする一方で、高所得の専業主婦世帯を増税する方向だということです。
堀:さぁ、経沢さんはどういうスタンスでこれをご覧になっているんでしょか。
経沢:私は、すごくポジティブに捉えています。
理由は、これから、もっと子供が生まれる社会とか、女性も働きやすい環境を整えるべきと考えた場合には、今の「103万円の壁」は心理的な壁に形骸化しているのではないかと思うからです。
例えば、「103万円を超えて働かないようにしなくちゃ」とか。「103万円を超えると損した気がする」という心理ですよね。
その心理的な壁で、今まで週2回3回のパートだった人が、もう1日パートに出てみようかなっていうような形になっていくといいですよね。
堀:確かに、今、標準世帯は、専業主婦、そして、サラリーマンの旦那さん、子供2人みたいなのをベースに設計してますけど、実際には、非正規雇用で働いているご夫婦がどのようにしてきちんと生活を営めるのかっていうところに照準を合わせたほうがいいんじゃないか。批評家の宇野常寛さんなどもよく言っていますよね。
経沢:あと、全体がそうというわけではないんですけれども、専業主婦を持つご家庭のほうが裕福であるみたいな、論調っていうのもあって。
堀:逆に。
経沢:そうなんですね。共働き世帯を支援しましょうっていうのは、流れとしては正しいかなと思っています。
そして、今「103万円の壁」をいろいろ考えながら働いている人は、今後どうすればいいのか? っていうところに触れたいと思います。
まず、この法案は、2017年の1月に通る予定です。ですので、まだ時間があるので、それまでにキャリアアップの計画を立てるのはいいと思います。
例えば、その間に資格を取ってみるだとか。いまのパート内でなにか実績を積んでみるなど、女性側にも心の準備を持って備えておくと有利に運べるのではないかと思います。
そして、同時に、政府への要望ですが、それによって、税収を踏襲したものを、子育て支援に回していただきたいと思います。
それは、女性がより働きたいなと思った時、育児だとか介護だとかそういった女性が今まで背負っていたものが社会とシェアできるようになるということとセットであることは重要です。
その財源は、ちゃんと子育て支援に持っていってほしいです。
堀:「子育て支援の財源を確保しましょう」としたものを、どこに投下するのが一番それにつながるんですか。厚生労働省に渡して、じゃあどう変わるのか?
一方で、今度は経産省なの? とか。今の縦割り省庁の仕組みの中でですよ、「子育て庁」「若者庁」みたいなね、そういったところがきちんとあってなら別ですけど。どうなんでしょうね?
経沢:待機児童の問題とか、「保育園に入れる、入れない」っていうのは、働きたいとか働けるっていう部分では、すごく大きいですし。例えば、パートで働いていた人とかも、入りやすくどんどんなっていくっていうことが、「よりもうちょっと働こうかな」っていうところにはつながっていくと思うんですよね。
堀:「高校無償化とか、給食無償化にすればいい。幼稚園なくして保育園だけにするとか。」とかね。いろいろ案もきています。ありがとうございました。
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05