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テーマ「天津爆発事故は人災? チャイナリスクの増大」について(全1記事)

天津事故の実態を解説、爆発跡地に直径100メートルの巨大な穴

8月12日深夜に中国天津市の工業地帯で発生した大規模な爆発事故。この事故に対する中国政府の対応の遅れや情報統制を受け、国民からの批判の声が強まっているという。ハフィントンポスト日本版編集長の高橋浩祐氏は、天津爆発事故の実態を解説したうえで、二次災害の危険性や経済面において不安視すべきリスクについて説明しました。(TOKYO MXとの共同企画でニュース番組『モーニングCROSS』を書き起こしています)

「天津爆発事故」について

堀潤氏(以下、堀):このコーナーは専門分野に長けた論客の皆様に独自の視点で今、知るべきニュースを角度持って思う存分お話いただきます。

脊山麻理子氏(以下、脊山):改めてゲストをご紹介します。ハフィントンポスト日本版編集長の高橋浩祐さんです。お願いします。

高橋浩祐氏(以下、高橋):よろしくお願いします。

脊山:そして、コミュニケーションプロデューサーの若新雄純さんです。お願いします。

若新雄純氏(以下、若新):よろしくお願いします。

:高橋さん、テーマの発表お願いします。

高橋:はい。「天津爆発事故は人災? チャイナリスクの増大」

(テーマ「天津爆発事故は人災? チャイナリスクの増大」について)

脊山:今月12日深夜に中国天津市の工業地帯で発生した大規模な爆発事故で中国当局は一昨日16日、行方不明者が70人、死者が114人と発表しました。

:さて、中国中央テレビによりますと、巻き込まれた人の多くは消防隊員で、現場付近ではシアン化合物が検出されて、化学物質の貯蔵施設と住宅街が隣接していたことなどが被害を大きくした原因と考えられています。

爆撃を受けたかのような街の光景で、特に若い消防団員が、これは化学物質であるということも知らされずに、水で放水してさらに爆発を招くなど、そういったこともあったというふうに言っていました。

貨物取扱量・世界第4位の天津港が機能不全に

高橋:まず、天津という場所。今一度確認させていただきたいんですけれども。ここ、北京がありますよね。北京のちょうど南東100キロくらいのところにあると。

:わりと近いですよね。

高橋:中国の北のほう、華北地方の貿易の港の玄関港になったということで。世界で見ると、世界第4位の貨物取扱量と。ちなみに、1位が上海、2位がシンガポール、3位香港、次に天津ということで。

ここの天津港が、事実上機能不全になっているということで、中国経済もやばいんじゃないかと。

:トヨタの工場などもね。あるんですよね。

高橋:先に、経済の話だけさせてもらうと、ここの地区、浜海新区って言われていて、中国の国家プロジェクトの経済開発区になってたから、まさにここがもろにこういう事故が起きたということで、今、先行き中国経済ね。人民元の切り下げ、株の急落、実体経済の悪化っていう中で、不安が高まってきているということですね。

事故現場には直径100メートルの大きな穴

高橋:今度、事故そのものの話なんですけども。

昨日、日本のメディアでもこの写真を報じてましたが、直径100メートルの大きな穴が空いちゃったと。すごいですよね。爆撃受けたような、クレーターみたいになっちゃいましたね。

:キノコ雲が上がりましたからね。

高橋:そもそも、この爆発が起きたのが、危険化学物質の貯蔵施設、平たく言うと、危険物倉庫ですよね。ここに、シアン化ナトリウム、一般的には青酸ソーダですよね。青酸ソーダと言われるものが、だいたい700トンくらい危険物質があって、これが消火作業で水かけちゃったもんだから、化学反応起こして、青酸ガスを出しちゃって。

:そうなんですよねぇ……。

高橋:それによって、亡くなった方のほとんどが消防隊員ということになって。これ、誰がそういうふうな命令をして「行け!」って言って、「水を使って消火作業しろ」って言ったのかが、すごい責任問題になりますよね。

ただし、中国当局なんですけれども、「隊員たちは、化学物質に対する消火知識を持っていて、正しい処置をした」と主張しているんですよね。

:おかしいですね。

高橋:おかしいですよね。

李克強首相の現場入りに「対応が遅い」との声

高橋:中国当局の主張に対して、ネットとかソーシャルメディアとかで、「おかしいんじゃないか」と。いろんな噂も含めて、今、市民の方がやってると、中国当局が5時くらいの昨日の段階で、Webサイトを閉鎖したりとかっていう。

:そうですねぇ……。習近平体制は、かなりこういった締め付けに関しては強くやってますよね。人権派弁護士を大量に逮捕したりだとか。

ですから、これに対しての不満が当然高まって、しかしながら、それに対してまた圧政を強いていくようなことになるかと。

高橋:李克強首相も現地入りしたけども、「対応遅いんじゃないか」っていう批判も出てます。

あと、もう1つ。昨日からの動きだと、強盗が入ってるみたいですね。

:あ、そうですか……。

高橋:避難民の方、だいたい6,000人くらい「避難しろ」って言われたんだけれども、そこで被害を受けて、少し壊れたような建物の中に強盗が入って、盗みが頻発してるって話も出てます。

:この薬品が、環境や人体に含めて、後々にどういう影響をもたらすのかなども心配ですけどもね。

高橋:日本企業なんですけれども、トヨタの合弁企業は近くにあって、今、「操業中止3日間」っていうニュースが流れてましたよね。

あとは、こういった自動車を天津港が使えないから、上海まで陸路で送って運んだりっていうんで、コストも時間もいろんな面で。

さっきの国家プロジェクト地区なんで、これからチャイナリスク増大して、日本経済にも影響を与えるかなと。なぜならば、中国って、日本の一番の輸出先ですし。これから心配されますよね。

:そうですね。

二次災害のおそれ

:「ココ」さん、「天津の事故現場http://www.molihua.org/2015/08/58.html?m=1……の瑞海国債物流は資本金二億円の小さな企業。株主は僅かふたりしかおらず『政府高官との特殊な関係』で運営されてる企業とのこと。こりゃ政府高官が裏で怪しいことしてて、私腹を肥やしてたのではと妄想してみる」という話がありますが。

やはり、中国企業のあり方。これが事実かどうかは別にしてですよ。これから、中国もまさに「基軸通貨入りしたい」という要望に答えようとしたりとか。ちょっとなかなか透明性が保たれないと……。

高橋:中国当局の発表ですと、約17,000戸の住宅と、1,700の企業に被害が出ているっていうんで。思っている以上に広がってきそうだなと。人的な被害もそうですけどね。

:そうですね。

高橋:一番心配なのは、雨が降って、さっきの青酸ガスは、水で化学反応を起こしますから、雨が降ったらまた青酸ガスが広がるっていう二次災害も不安ですし。

今、深刻になってきたんで、中国人民解放軍の化学部隊、専門部隊ですね。これを投入して、軍の解毒剤220人分を搬入しているって話もあるんで。

:ありがとうございました。

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