2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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小泉進次郎氏(以下、小泉):すごいおもしろかったのは、亡くなった高倉健さんが、ビートたけしさんが、「高倉健さんはずっと撮影現場で座らない」って言って、そしたら高倉健さんはそれ以来座れなくなったとか言って。そういうのありますよね(笑)。
生田よしかつ氏(以下、生田):あった、あった!(笑)
小泉:僕、ニコ動見てる人に言いますけど、ちゃんと(会った人のこと)忘れますから、僕も。
生田:でも実は俺も覚えてもらってたんだよ。やっぱ好きになっちゃったもんね!
平政明氏(以下、平):好きになっちゃった(笑)。
小泉:そうやってまたかぶせないでください(笑)。せっかく打ち消したんだから。
生田:1回月島に演説に来てくれて、そのときに握手してもらった。それが次のカフェスタのとき、「月島でお目にかかりました」。も~駄目だ! 目がハートだもん!
平:それはね、あんたが悪いんだよ。
生田:俺が悪いの?
平:彼と青年会議所で一緒だったの。態度悪かったんだよ~。俺も最初見たとき「態度の悪い野郎だ」ってすぐインプットしたから(笑)。
生田:コミュニティっていえば、魚河岸なんかもそうじゃん。やっぱりみんなが同じ商売やってるでしょ。一見喧嘩しそうなんだけど、実はすごい楽しいのよ。
平:まあ、そうだよね。でもそこは実はハードじゃなくて、ソフトのコミュニティだっていうのは深い話で。何が幸せかとか、何が充実感かっていうのは、意外と本質は役所で議論してるのと違うところだったりするんだよね。
生田:俺ら下町の祭り、4年にいっぺんあんだけどさ、やっぱりあのお祭りなんつうのはやると違うもんね。
小泉:おもしろかったのが、先週は「長野県の奇跡の村」って言われてる下條村に行ったんですよ。人口4,000人で、出生率がすごい高くて、一時2.04までいって。今は1.88ぐらいなんですけど。大きいですよね。
そこの町は、簡単な道路の整備とか、公共事業の小さいものは村民のみなさんに材料だけを支給して、工事は自分たちでやってくださいっていう、こういった取り組みを重ねて、浮いた財源とか役場の人数をカットして、それをすべて少子化対策に回した結果、出生率が大幅に上がったっていう奇跡の村って言われてるんです。
そこ行って来て、村長さんがもう20数年やってるベテランの方で、言ってたのが「俺はもう村民のこと、全部わかるから」と。それで「夜に電気が点いてて、あの家のあの親父は、今日は酒の銘柄これ飲んでるはずだわ」って。
(会場笑)
生田:そこまでわかるんだ!
小泉:それで隣にいた村議会議員さんが、「もう村長がそこまで把握されてるから、村議会議員としてはかたなしですよ」と。そういった、人の繋がりが強いところの取り組みっていうのはすばらしいですよ。
平:そうだよね。
生田:一方さ、どんどん都内に高層マンション建ってるじゃない。あれだってみんな酷いもんだよ。コミュニティなんかないからね。だから、少子化対策っていうかね、地方創生でね、東京のマンションをちょっと減らしな。
だってあれ、40階建て1棟できたら村1個移動するようなもんなんだぜ。だからね、あんなでかいマンションいらねーよ。俺大嫌いなんだよ、もう!
小泉:むしろ考えなきゃいけないのは、そういった集合住宅でもコミュニティが維持できるあり方を模索しなきゃいけなくて。
生田:そうだよねえ。だって隣の人とか知らねーもん。
平:だから、そういうところもやっぱりコミュニティって大事だねと。それは防犯にも繋がるし、青少年の健全育成にも繋がるし、防災にも繋がるわけよ。そこでコミュニティをどう入れるかっていう話で、箱を作らないっていう話とはちょっと違うのね。だから、そういうのはやっぱりコミュニティなんですよ。
今、地方創生やってるけど、じゃあ財政力が強いところが成功してるかっていうと別にそういうわけじゃなくて、成功事例を見ると、ものすごく不便なところで、条件不利地で、そういうところにこそ自発的に始まった成功事例がある。
生田:そう! それでアイデアがあるんだよ。
平:そう、アイデア。それは我々、目から鱗でね。よく我々のところに来るのは、「我々はこんなに不利なんですから助けてください!」の大合唱なんだけど。いやいや、そうは言ったって成功事例見たら、みんな厳しいとこがやってますよと。
生田:魚河岸もそうで、みんな「狭い狭い」って文句言うんだよ。みんな狭いなりにうまいことやってんだから。狭いからどうのこうのって。「お前らの論理で言ったら、東京都中が市場になっちまうじゃないかよ馬鹿野郎」って言ったことあんだよ。
だから、狭いからこそいろんな工夫があるわけだよ。それが何ともいえない味があるんだよね、見てると。上手いことやるなあ、コイツっていうのが結構あんだよ。
小泉:日本人は、狭いところを最大限活用するプロじゃないですか。
生田:そう思う。本当に上手だもん。
小泉:そう考えると、日本って小さいものの中ですごく技術が長けてる。発想も技術も。平先生とやってる近未来技術実証特区の部分でも、焦点が当たってるドローン、無人ヘリとかとかロボットとかって、日本人が得意な世界なんですよね。
生田:おもしろいよね、あのヘリは。
平:やっぱり、小さいところに凝縮して何かテクノロジーを収めるってすごいよね。これからいろんなイノベーションが出てきますよ。
近未来技術実証特区っていうのをやってまして、さっき言ったドローンとか、自動運転とか、遠隔医療とか使って、「うちの田舎にはお医者さんがいない」とか、「いい学校がない」とか、そういう不便なところは全部いろんな近未来技術ですごい田舎作ろうと思ってるわけですよ。
生田:すごい田舎(笑)。
小泉:近未来の田舎です(笑)。すごい田舎っていうと、超ど田舎みたいになるけど、近未来的な田舎です(笑)。
平:ごめん(笑)。超田舎じゃない、超近未来の田舎!
小泉:日本語がちょっと足りなかったね。
平:それでこの間、内閣府のHPでそういうプロジェクトを一般募集したんですよ。一般募集して、相変わらず内閣府仕事ダメで、どこにその告知があるか全然わかんなくて、怒って一番頭のページに持ってこさせたんだけど。
昨日締め切って、140の団体・自治体がアイデアを持ってきたんですよ。これからまたピックアップしてやりますけど、そしたらいろんなアイデア出てくるし。
これを特区と結びつけようと思ってるわけ。近未来技術っていうイノベーションが起きると、必ず規制が邪魔っていうか、時代遅れになるから。その規制緩和も全国一律でやるといろいろ大変なんで、特区を指定して、ピンポイントでやろうと思ってるんですね。
平:これは霞ヶ関で結構言われるんだけど、「平さん、あんな楽しいことやっちゃって」っていう評価を受ける。みんなやりたかったわけ、そういうの。だからこれは政治主導じゃないとできないわけですよ。
なぜならハードルがあまりにも高いから、官僚が言い出したってすぐ成果出るかどうかわかんないから、それを年末に小泉さんと「いやいや、特区って言っても最近マニアックだよね」と。農業法人の要件とか大事だけど、それがどう変わったかよくわかんないでしょ?
生田:全然わかんない。
平:「やっぱり目に見える特区じゃないとワクワク感がないよね」って2人で言って、7月5日の朝イチに石破大臣に「こういうことやらせてください」って言ったら、「ああ、もうどうぞどうぞ」って。石破大臣いいよね。お任せだから(笑)。「どうぞ、どうぞ」だから。
小泉:「じゃあ平さん、小泉さんよろしく」って(笑)。
平:よろしくで終わるから(笑)。
生田:そこら辺気をつけて言わなくていいんですか? 一応上司ですから。
平:いや、石破大臣は本当仕事しやすい。
生田:霞ヶ関が「おもしろい」って言ったのは、具体的にどういうことをおもしろいって言ったの?
平:だからワクワク感があって、みんなやりたいわけですよ。
生田:具体的に何?
平:ドローンにしたって、自動運転にしたって、それを一気に投入するんだよ。
生田:ドローン使って何すんだ?
平:いろんなことできるよ。最終的には、例えば病気になりましたと。お医者さん、遠隔医療で見てもらう。「薬出しておきますね」って言ったらドローンが持ってくる。
生田:本当に!?(笑)
平:それで、最悪手術やろうと思ったら遠隔で手術もできるし、無人飛行機で搬出だってできるじゃん。だから近未来のやつですよ。やろうと思えばよ? そのためにはいろんなハードルを越えていかなきゃいけないんだけど。
生田:俺ドローンってさ、あれにテレビカメラつけていろんなもの見ちゃおうかなとか、その程度かと。
平:そういう悪いやつがいるから規制しなきゃいけない。覗き見するやつが出てくるからね。
生田:あれでこの間市場の番組作ったんだよ。おもしろかったよ。俺が出た番組だけど、初めて品が良かったよ。びっくりしたからね! 俺もやればできるんだと思って。
(会場笑)
小泉:この近未来技術実証特区っていうのは、「もしも世の中がこうだったらいいよね」っていうのを形にしていく取り組みだと思ってるんですよ。
小泉:例えば、さっき言った遠隔医療の話だと、おじいちゃんやおばあちゃんで頻繁に病院に通ってる方いますよね。その病院通ってる方が、一番最初の初診は病院に実際行ってお医者さんと会うにしても、慢性的な症状を診るためだったら、例えばこういったパソコン越しでも、スカイプでも。
お医者さんが「おばあちゃん元気?」と。「今日ちょっと膝を曲げてみようか。どう、曲がる? 大丈夫? 元気ですか? 大丈夫だね」と。「じゃあ、おばあちゃん、今日これで大丈夫だ。不安があったらいつでも言ってくれれば繋ぐからね」ということができればいいじゃないですか。これ今できないんですよ。
生田:でも病院ってね、ある面コミュニティの部分があるんだよ、あれ。年寄りが行って、どこも痛くもないんだけど。だって70歳過ぎて「右肩上がんねーんだけど」「それ歳なんだよ、おばあちゃん」ってことなんだけど。
でもあそこで、要はばあさん同士とかじいさん同士が集まって、あそこの待合室が1個のコミュニティになるっていう部分はあるんだよ。
小泉:だけど、確かにおじいちゃんおばあちゃんとかが集まって待合室で「元気かー」と。「今日あの人いないどうした」と。「今日あの人風邪だから来ないんだ」というような笑い話が出るんです。けど、申し訳ないけども、これだけの税金を投入している社会保障、医療で、コミュニティの場としては使うべきじゃないんですよ。
生田:全くそのとおり。
小泉:もしもコミュニティを病院の待合室に設けて欲しいんだったら、税金投入をそういう形で全世代、若い世代の負担でやらない場でコミュニティ作らないと。
生田:ああー、すばらしいね!
平:全く正論だね。そういうことなんだよ。それとね、お医者さんも足りないんだよ。だから、1人のお医者さんがどれだけITの技術を使って、できるだけ広いエリア、できるだけ多くの患者さんを診るためにどうしたらいいかというと。あくまで医療だから。
生田:だから本当ね、迷惑なんだよ。本当に具合悪くなった若い人が行くと診てもらえねえんだから。混んじゃってて。月島なんてじいさんばあさん多いからさ。
こないだお腹痛くなって行ったらさ、「ちょっと待ってろ」って言われて、「症状は?」って言ったらすぐ隔離。ノロ、ノロ。ノロウィルスにかかっちまった、俺魚屋のくせに。
(会場笑)
平:ダメだね、それは。
生田:ダメだよ。
平:ということで、あっという間に時間で。もっと小泉さんの話が聞きたかったね。何か言い残したことは。
小泉:言い残したこと(笑)。さっきから3代目さんのエネルギーと勢いに、喋ろうとしたタイミングでポーンとくると、エネルギーを吸い取られるような(笑)。
(会場笑)
生田:鼻でかいしね。
平:それでここが活力になってる。
生田:これが100回続いた原動力なんですね。
平:だからね、テレビタックルとかだとこういう感じなわけよ。嫌なところでいろんなやつが話をしてくるわけよ。
小泉:なんかね、こういうふうなパネルとか対談で、3代目さんみたいな方がいるとすごいやりやすいのは、あんまりこっちが誰も発言しないから、発言しなきゃって思わなくて済む。全部話してくださるから(笑)。
平:逆に抑えなきゃいけない。
小泉:いいなあ(笑)。
生田:いいじゃないですか、楽しくて。
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