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テーマ「緊迫するパレスチナ情勢」について(全1記事)

子供や妊婦が被害にあう「民族浄化作戦」 メディアに載らないパレスチナ情勢の今

パレスチナ自治区で、民家2軒が放火され1歳半の男の子が死亡し、家の壁にヘブライ語で「復讐」などと書かれていたため、イスラエル人入植者による犯行との疑いが発生している事件。このニュースを受け、タレントのフィフィ氏が日本のメディアではあまり報じられないパレスチナ情勢の現状を語ります。(TOKYO MXとの共同企画でニュース番組『モーニングCROSS』を書き起こしています)

緊迫するパレスチナ情勢

堀潤氏(以下、堀):このコーナーは専門分野に長けた論客の皆様に独自の視点で今、知るべきニュースを角度持って思う存分お話いただきます。

脊山麻理子氏(以下、脊山):改めてゲストをご紹介します。エジプト出身で一児の母でもあります、タレントのフィフィさんです。お願いします。

フィフィ氏(以下、フィフィ):よろしくお願いします。

脊山:そして、弁護士の倉持麟太郎さんです。お願いします。

倉持麟太郎氏(以下、倉持):よろしくお願いします。

:では、フィフィさん、テーマの発表お願いします。

フィフィ:はい。

(テーマ「緊迫するパレスチナ情勢」について)

脊山:中東パレスチナ自治区のヨルダン川西岸で先月31日、住宅が放火され、1歳半の男の子が死亡、家族3人がケガをしました。民家の壁にはヘブライ語で「復讐」などと書かれていたということです。イスラエル当局は、ユダヤ過激派による犯行とみて捜査を始めました。

:パレスチナ自治政府の報道官は、「イスラエルに責任がある」と非難する声明を出したほか、エルサレムやヨルダン川西岸各地でパレスチナの方による抗議活動が発生していて、新たな衝突が懸念されています。

オリーブはパレスチナの平和の象徴

フィフィ:この番組観ている方は、パレスチナ情勢、ある程度詳しいのかな。もともと、イスラエルが建国された歴史なんかも。

:でも、そんなにしっかりやってないので。

フィフィ:あ、そうですか。

イギリスの三枚舌外交によって、パレスチナ人が住んでいた、主にアラブ人が住んでいたところが弾圧されたとか、迫害されたユダヤ人の入植が始まって。1947年以降が、すごく入植者がたくさん来たんですよ。

今回の問題も、入植者の中の「シオニスト」と呼ばれる過激な思想を持ったユダヤ系の人たちがやったんじゃないかってことなんですけど。

今、だいたい、年々入植者が増えていて、ガザやエリコに追いやられていくっていうような現状なんですね。近年では、例えばオリーブ畑が。結構、パレスチナって言うと、象徴的なマークなんかが柄に使われるのがオリーブなんですけど。

それを、生活の糧にしているんですが、そういったオリーブ畑を焼き払われちゃったりして、生活の糧を取られたりする。フェンスや壁などでどんどん覆っていくっていうのも、ここ数年でどんどん。

:えぇっ? そう……。

子供や妊婦が被害にあう「民族浄化作戦」

フィフィ:そうなんですよ。要するに、パレスチナ側とイスラエル側との間に壁を作るってことですよ。イスラエルというか、ユダヤ系の人たちの側、入植者側。

見ると、こちら貧しい地区になって、こちら側は入植者がどんどん入りますから、新しい建物がどんどんできあがるっていうような形になってるんですね。

過激な人たちっていうのは、非常にすごい思想でもって、弾圧やパレスチナ人の迫害をしていますので、「民族の浄化作戦」なんて言ってまして。

さっきニュースにもありましたように、1歳の男の子が亡くなるなんてこと。これ、今回は火事で亡くなってますけど、逃げ遅れで。本当に、妊婦だったりとか、そういった方が被害に合うってこともあるんですね。

こちらでは、報道されない。あんまり。というのは、わかっているとは思いますけど、日本はアメリカ側、西側ですので、あまりイスラエルを表立って非難するっていうようなことはないですし。

最近ですと、安倍政権になってからは、かなりイスラエルとどんどん距離を近づけてますから。

:会見開いたりとかねぇ。

フィフィ:武器を売ったりとかいう中でも、「イスラエルと協力してやっていこう」みたいなこと言ってますから、なかなかこういう問題がクローズアップされない。

アメリカのイランへの歩み寄りについて

フィフィ:今回の場合は、住宅2棟が放火されて、ヘブライ語で「復讐」って書かれているので、過激なユダヤ人入植者の犯行ではないかと。

今回、「1歳の子が死亡」って書いてありますけど、この放火に対して、若者たちがデモをしたんですね。デモ活動したんです。その中でも、17歳の青年だとか、イスラエル軍の発砲によって殺されたりっていうのが何件かありました。

この情報は、Facebookなんかでも動画とか画像が出回ってまして。それは、ここ数週間なんかで、聖地を巡って結構対立が激しくなってるんですよ。あんまり宗教問題ってするよりは、さっきも言ったように、元の始まりは、そこに無理やり国家を作ってしまったっていうことから始まってるんですけど。

ここで注目しなきゃいけないのは、今回ちょっとだけ違うっていうのは、アメリカがイランとの核開発の問題で歩み寄りを見せているのを。

:これ大ニュースでした。

フィフィ:実は、イスラエルは、ネタニヤフさんがずっと反発してるんですよ。

:アメリカに対しても非常に文句を言ってますね。

フィフィ:そうなんです。今回みたいなことが起きると、普通はアメリカは、ちょっと見て見ぬ振りみたいな感じをするところを、ちょっと、イスラエルの最近の動きっていうのは、アメリカにとっても煩わしいというか。

:逆に?

フィフィ:そういったことで、結構国際的に今回は非難をされてるんですよ。

イランは経済成長著しい

:イスラエルとアメリカなんか、ほとんど一体じゃないですか。

フィフィ:イランって、今、びっくりするんですけど、例えば、あんなに経済制裁されているっていうふうなのに、経済成長が著しくて。中東の中でも注目されるイスラムの国なんですね。

シーア派でスンニ派なんで、ちょっとシーア派ですし、アラブ人ではないんですね。ペルシャ語。だから、他の国からすると、ちょっとまた別なんですけど。そういった国と、アメリカがうまく付き合っていきたいという中で、イスラエルが煩わしいってことで。

結構これは非難しているんですよ、今回の件、事件に関しては。

:最近、パレスチナのほうに皆さん目を向けていなかったかもしれないですけど、ちょっと、目を向けてほしい。

フィフィ:国際的には話題になってる問題なので、取り上げてみました。

:ありがとうございました。

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