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プチ鹿島の「朝からタブロイド」(全11記事)

産経「常識破り」、朝日「恐怖政治」 高市国会運営の読み比べ 自民幹部からも「トランプに近くなってきた」という声が [2/2]

台湾有事発言も示す「一人でこもって判断する」悪癖

鹿島:この悪癖だと思うんですが、台湾有事発言だってそうじゃないですか。自室にこもって勉強会を朝3時からやった上であれが出ちゃったわけだから、勉強熱心なのがプラスになるのか。

こもりつつ、いろいろな人の意見を聞いて対策を練ったほうがいいんじゃないかなというのが、今、国内政治でこれで乗り切ってきましたが、今度は外交でそれが出ちゃうとどうするんだろうと本当に心配するんですよ。

一方で、国内では人事権をちらつかせる政治手法が自民党内に沈黙を強いています。自民党が高市首相に沈黙する最大の理由が、朝日新聞の記事に書いてあって、派閥の裏金問題をきっかけに陥った党勢の低迷を脱却させたのが高市さんだから、その功績を重く見たんだと言います。

裏金についてはこの番組で言ってきましたが、裏金問題をきちんと説明できない人が表のお金、つまり国家予算をちゃんと扱えるのか、説明できるのかという疑問があったんですが、今回の審議の軽視とか「なんで野党は成立に協力しないの?」と言っちゃう多責思考を見ると、以前からの疑問がますます強くなるんですよね。

武田:私の人気のお陰でみなさん受かったんですから、なかなか私に物申すなんてことはできないでしょうということも、本人がわかった上でいろいろなことを動かしている。

鹿島:さらにですよ、今国会には、まあちょっと異様な光景があって、これ毎日新聞の13日の記事なんですが、「衆院予算委員会、全閣僚が出席。しかし目立つ答弁なし」と。全員閣僚が出席しているんだけども、答弁がないのが目立つっていうんですよね。質問がなく、答弁しない閣僚も多く、いわゆる張り付き状態が目立ったと。

本来は石破政権の時に、質問通告のある閣僚だけ出席しようって見直したはずなんですが、今国会では全閣僚出席に戻った。じゃあなぜ国会改革に逆行するような事態になったか、自民関係者の言葉が載ってるんですね。

今回の全閣僚出席は、国会の質疑で自分に質問が集中することに不満を漏らしていた高市首相の意向だと。つまりこういうことなんですよね。

だからこそ、選挙もやって、国会運営をスムーズにするために委員長とかも変え、そのとおりになってますよね。さらには全閣僚にいてもらって、じゃあ代わりに答える。

でもそういうのはもう、やめません? っていうのが前内閣で行われていたのが、出席したはいいけど答えない、質問の出番もない大臣すらいる。ちょっと逆行してないか? という。

不機嫌な答弁、ブログ削除、サナエトークン 問題は毎週「新作」が出る

武田:まあここ数日の国会論戦、映像見たり、音声で聞いたりしていると、高市首相やっぱりすごく、聞かれたことに答える時に、なんか不機嫌さを隠さないっていう感じが出てますもんね。

鹿島:本来だったらやっぱり討論だし、今政府がやることをチェックするという野党の質問の役割というのもあるので、不機嫌になったらまずいですよね。ちゃんと説明しますよっていう。

しかもやっぱり300議席を超えた大きな力を持っているわけですから、逆に抑制的に力を使っていかなくちゃいけないと思うんですよね。だからどんどん質問してくださいと、もうどんどんオープンで何を聞かれてもいいですよっていうのが、むしろ300議席持っている与党の責任だと思うんですが。

聞かれたら不機嫌、で、なったら自分がなるべく答弁に立たないように、すべての閣僚も揃えるっていうのは、ちょっとこれ、どうなのかなという。

武田:まあ選挙に勝った後にね、高市首相は、まあこれ私が勝ったんで全部信任を得たみたいなこと言ってる流れもありますけど、そんなことございませんと。そんなことではなく、きちんと対話を重ねていきますよっていうことを選挙直後にはアピールというか、言葉を残してたわけですけれど、なかなかそれはどうなっているのかと。

鹿島:今年だけでもブログ削除問題がありました。私はあれは大きな問題だと思います。自分の意見を言っていたものが何か検証されるとすぐ削除しちゃう。削除したように見える言い訳をしていましたけどね。

あとは「サナエトークン」とか、話題が出るとさっさと店じまいする芸風に徹してきましたが、問題だけは次々と毎週新作が出てくるわけですよ。

今度はどうやって切り抜けていくんだろう。何度も言いますが、今度は外交問題、国際問題に行くわけだから、そこで国内のように切り抜ける手法ってあるんだろうか。

一方でこれもちゃんと言っておくと、高市さんの問題について発信しているのが週刊誌とか雑誌、あとは「しんぶん赤旗」などの機関紙であって、大手新聞は何をしていたんだろう。全部後追いじゃないかというのがすごく気になるんですよ。

先週もしんぶん赤旗の日曜版で、高市首相が政治資金パーティー券の購入者に対して寄附を受けたことにしていた扱いをしていたんじゃないか。これも大きな問題なんですが、朝日新聞が後追いしましたけど、まだ大きな話になっていないですよ。

「上の者にへつらう」性格が外交で炸裂した時、支持者こそ懸念を示せ

鹿島:これだけ国際情勢が非常に不安定になってくると、当然、高市首相が外交で何をやるのかは注目されます。

武田:どのようなことが出てくるのかは気にしなければいけないですが、その一方で、国内で起きているいろいろな問題が、外交のことが一番優先されるからこそそこらへんが問われずにそのまま放置されるという流れも、これはこれでよろしくないことだと思います。

鹿島:私の大好きな、敬愛する日刊スポーツに「政界地獄耳」というコラムがあります。大好きで対談したこともあるんですが、その師匠が最近高市さんについて書いています。

17日、「高市は昔から下の者に厳しく、上の者にへつらう。今、彼女より偉いのはトランプ大統領だけだろう。だから訪米まではピリピリしている」と。

これで気になったのが、週刊文春で松本(剛明)文科大臣の不倫問題で音声が出たんですが、もちろんそれはそれで議員会館で何をしているんだろうとは問われなければいけませんが、一方で余計な音声も出てきましたよね。

高市さんに対して「大嫌いなんだよ」と言っていた。なんで嫌いかと言ったら「上にはぺこぺこするし、自分にプラスになると思うと役立ちそうな人にはアレだけれど、下にはめちゃくちゃ厳しい」。「地獄耳」師匠と同じことを言っているわけですよ。

これが国内の下世話な話かと思えば、海外に行って国際問題、外交問題で今度はトランプ氏に会って、みんなが心配している「上に対してはぺこぺこする」ということが炸裂すると、これ高市支持者がよく言う「国益」問題。まさにこれに直撃するんじゃないですか。

だから支持者の人こそ、さっきピッチクロック持ち出して擁護していたけれど、懸念を表明する時はしたほうがいいんじゃないか。釘を刺す時は刺したほうがいいんじゃないか。それは支持をする人の一つの態度でもあるんじゃないかなと思うんですよね。

武田:最後にもう一回、この「産経抄」を読んでいいですか。「常識破りと評される審議時間の大幅な短縮は、高市早苗首相が国会に持ち込んだピッチクロックの産物と言えなくもない」。

鹿島:言えなくもない、くもない。そんなことはないと思いますけどね。

西村:このコーナーはPodcastQRでも配信しています。ラジマガコラム『プチ鹿島の「朝からタブロイド」』でした。

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