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プチ鹿島の「朝からタブロイド」(全8記事)

政治家の昔の発言を掘り起こすのは「悪口」なのか ブログ削除が問いかける、言葉に責任を持つ政治家の条件 [1/2]

【3行要約】
・自民党が300議席超えの大勝を収める一方、高市首相のブログ削除問題が注目を集めています。
・ コラムニストのプチ鹿島氏は、消費税減税を検証した記事が話題になった直後にブログが削除されたと指摘。
・ 圧倒的議席を持つ首相への「他責」「隠蔽」体質に、メディアや野党は腰を引かず向き合うべきです。

「逃げません」が1億5000万回再生 300議席超えが意味するもの

西村志野氏(以下、西村):ここからは前半レギュラーのラジマガコラム。木曜日はプチ鹿島さんの『プチ鹿島の「朝からタブロイド」』です。今日はどんなお話でしょうか。

プチ鹿島(以下、鹿島):今日は「逃げません。いやもう逃げている? 高市国会の見どころ」というタイトルです。「逃げません」というのは、選挙のときに自民党の動画で高市(早苗)さんがおっしゃっていました。

武田砂鉄氏(以下、武田):いっぱい再生されましたね。

鹿島:1億5000万回以上ですか、すごいですね。それを受けて自民党は大勝し、300議席超えです。定数の3分の2を超える信任を呼びかけた結果、こうなりました。凄まじい数字です。

となると、ニュースをこれから見なくてはいけないと思っています。巨大与党、巨大権力ができたわけですから、今後は言い訳ができない議席数であるとも言えます。

今まで以上にチェックしてください、批評・論評してください、どんと受け止めますというぐらいの覚悟というか、宣言をしたことになると思うのです。これだけの数字を得たということは、300議席超えとはそういう数字だと思います。

さあ、となると楽しみなのは国会です。いよいよスタートしましたが、実りある論戦が行われるかと思うとワクワクします。僕はワクワクしているのですが、ただ一つ、先ほど武田さんもちらっと言いましたが、昨年秋に一回国会をやっています。そこで見られたものをおさらいすると。

最初は外交デビューでトランプ氏や習近平氏とも会ったりして、すごく賑やかでした。ただ、その後の国会について武田さんとこの番組で話したのは、外交の後の国会をきちんとやれるのかどうかということです。今までの高市さんを見ると、国会での議論でいろいろありました。

武田:そうですね。

鹿島:すると、やはりその後、国会でいろいろ起きたわけです。僕は昨年(2025年)12月にこのコーナーで「他人が悪い。この冬、他責の流行にご注意ください」というタイトルで話しました。他人を責める「他責」です。あの国会で気づいたことをまとめると、世論も含めて「〇〇が悪い」という言説がすごく多くなったなと思います。

例えば「質問したほうが悪い」というものです。台湾有事の国会答弁で「質問したほうが悪い」と言われ、高市首相も「私も具体的なことに言及したいとは思わなかったが、政府見解を繰り返すだけでは予算委員会を止められてしまう可能性がある」と言いました。

その後も、従来の立場を超えて答弁したように受け止められました。つまり「受け止めたほうが悪い」というような言い分がすごく多くて驚きました。これを踏まえて今年の通常国会、年明けの通常国会でどういう態度で臨むのだろうなと思ったら、解散に打って出たわけです。

消費税「悲願」を封印、討論もドタキャン 選挙戦で見えた逃げ

鹿島:となると選挙戦での論戦が期待されましたが、例えば消費税減税についてはぴたりと言わなくなりました。「悲願」と言っていたのにです。あの時点で、選挙期間中の首相の発言がぶれたらメディアもどんどん問うべきだと思ったのですが、あまりそういう姿勢も見えませんでした。

討論もドタキャンしました。体調の問題だったら仕方ありませんが、再設定するかと思ったらそうでもありませんでした。YouTubeで「逃げません」と言っていたのですが、この国会ではいよいよどうなるかが一つの見どころです。

ただ、野次馬的に言っているわけではありません。高市さんはこの数年間の間に「これなんだろう」という騒動をいろいろ起こしています。いくつか挙げてみます。例えば2023年、今から3年前、総務省の公的な文書を「捏造」と言ってしまった事件がありました。

放送法を巡る答弁が大きな問題になって、政治的公平を巡る行政文書がありました。そこで高市さんが「こんなことを言った」「あんなことを言った」ということが記載されています。すると、自分に関する発言の部分を「捏造」と言いました。

そして野党に対しては「もう質問しないでほしい」という前代未聞のお願いをしたのです。

武田:国会の場で「もうやめてください、質問しないでください」と言ったのは、すごかったですよね。

鹿島:さすがに自民党内からも批判が出て、この発言は撤回に追い込まれました。これが3年前です。

さらにはこんなこともありました。2022年、高市大臣の「8割大陸」発言です。安倍(晋三)さんの国葬のとき、三重県の県議が「国葬反対のSNS発信の8割が隣の大陸からだった」とツイート(当時の言い方)しました。

なぜそういうことを言っているのかと思ったら、高市さんの講演会で高市さんが言っていたからだということで、大問題になりました。高市さんはそんなことを言っていたのかと。すると、三重の県議が発言を撤回したのです。本人は「講演会で聞いた」と言っているのに、

武田:「そんなことは聞いていませんでした」ということにしたと。

鹿島:なかったことにしたのです。ところが、別の参加者も同じようなことをTwitterで言っていました。それは削除されています。

この二つの案件だけでもけっこうやらかしていると思うし、ミスと言うとその後の対処法もまずいと思います。自分主導の話なのに他人の問題、他責にする傾向がこの頃から見受けられます。

武田:講演会でそのようなことを言っていたということを複数の方が聞いていて、その聞いた方がそれぞれ削除をしています。投稿した人たちのほうが間違っていたのだということですね。同じ聞き間違いをしていたと。

鹿島:このときも高市さんは大臣だったのですよ。

「奈良のシカ」が体験談に変わるまで 続く説明の変遷

鹿島:昨年はまだあります。「奈良のシカ」発言です。奈良のシカを蹴る外国人がいると問題提起をしたのですが、根拠は示されませんでした。記者に問われると「不安や怒りがある」と論点を変えていきました。

ところが、後の国会では「自分が注意したことがある」と説明を変更し、根拠不明の話がいつの間にか自分の体験談になっていました。ムキになると引かないキャラにも見えます。

先日の討論会のドタキャンの経緯も物議を醸しました。こういう過去もいくつも持っている方が、大きな数を背景にどう国会運営をしていくのか、発言をしていくのかはしっかり見なくてはいけません。

実は最近、さらにぎょっとする話があります。「ブログ削除問題」です。

武田:何でしょうか。

鹿島:これ、全体読んじゃ行けないと思うんですけど、というよりも削除されているんですけど、高市首相の公式サイトから、これまで書いてきた自身のコラム欄が最近までに削除された、もしくは一時的に閲覧できなくなっているのではないか、などの指摘がX上で相次いでいます。

コラムの欄がなくなっているんですよね。昨日(2026年2月18日)の日刊スポーツの記事も、書き方もおもしろいです。慎重に書いていますが、「この異変との因果関係はまったく不明だが、高市首相が書いたコラムについては、プレジデントオンラインが過去のブログ約1000本を検証して、高市首相の消費税に関する投稿内容や最近の発言を分析した記事を2月17日に配信し、反響を呼んでいた」。

武田:なるほど。

鹿島:反響を呼んでいて、みんなが高市さんのブログを読もうと思ったら消えているのです。プレジデントオンラインの中でも、確認できるようにリンクを貼っています。ところが削除されている。これはどういうことだと。

プレジデントオンラインの中野(辰也)さんというライターが書いたコラムなのですが、「過去1000本以上の記事が投稿されている中で消費税に関するものをチェックしていた。そうすると、明確に消費税に言及したものはたった7本でした。そのうち、はっきりと減税を主張したものは1本もありませんでした」。

この方がブログを読む限り、長年にわたり消費税減税を主張してきた事実は確認できなかったのです。「悲願」と言い切ったけれど、あれは何だったのだろうというコラムです。これはいい仕事です。

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