能登の被災地訪問も視野に
司会者:はい、そうしましたら、北國新聞、マツモトさん。
記者7:石川県の北國新聞のマツモトと申します。よろしくどうぞお願いします。
高市:よろしくお願いします。
記者7:能登の復旧復興についておうかがいします。昨年の元日に発生した能登半島地震からまもなく1年10ヶ月が経とうとしています。能登の被災地は、震災後には豪雨にも襲われて二重被災となった地域もあり、現在も復旧の途上といった段階なんですが、首相として今後復旧復興にどのように取り組まれていくのか、お考えをお聞かせください。
併せて、今日、首相の選出後に地元の知事や国会議員からも、ぜひ能登に来ていただきたいという声が上がっていたんですけども、今後、被災地を訪れるご予定やご意向あるようでしたらお聞かせください。
高市:はい。ありがとうございます。能登半島地域におきましては、もう地震と豪雨災害の2度にわたって大変なことになってしまって、お亡くなりになられた方々には哀悼の意を表すとともに、大変な被害に遭われた方々に改めて心からお見舞いを申し上げます。
これまで、県と被災地の市と町ですね。緊密に連携を測りながら被災者のみなさまの避難支援。それからインフラ復旧。また生活、なりわいの再建支援。また住まいの確保。それから、公費解体の加速化。こういったことには予備費を活用しながら、切れ目なく取り組んできたところでございますが、まだまだ、まだまだ道半ばでございます。
やはりこのインフラ復旧、それから生活となりわいの再建。ものすごく大事ですので、1日も早い復旧復興に向けて、政府一丸となって取り組んでまいります。
なお、被災地の訪問も考えております。(石川県の)馳知事からも私のスマホにメールをいただいたところでございます。当面、外交日程がございます。それから、早急に対応すべき国会の審議もございますけれども、日程が空くところをしっかりと見てですね、ぜひともうかがいたいと私は考えておりますので、その折にはよろしくお願いを申し上げます。
安全保障に対する動き
司会者: はい。次に、朝日新聞、ニシムラさん。
記者8:朝日新聞のニシムラです。よろしくお願いいたします。
高市:よろしくお願いいたします。
記者8:私から、外交と安全保障についてうかがいます。先日の維新さんとの合意文書の中でですね、いわゆる安保3文書。戦略3文書を前倒しで改定すると明記されております。こちらは具体的にスケジュール感であったり、防衛費を増やすことになるのであれば、規模感であったり。総理の中でのイメージがありましたら教えてください。
また、この合意の中では防衛装備移転三原則の中での5類型の撤廃も明記されております。こちらは自公政権の中でも慎重な議論があって堅持されてきたものでありますけれども。これまでブレーキ役となってきた公明党さんがいなくなる中で、こちらも、どのくらいのスケジュール感で一気に進めようとお考えなのか、慎重な議論が必要とお考えなのか、そちらについても教えてください。
変わりゆく戦争のかたちに対応する必要がある
高市:はい。防衛3文書につきましてはですね、私は最近の戦いの様相が随分変わってきたと思っております。みなさまもご覧になっていると思いますが、ロシアとウクライナの戦争の中で、すごい勢いでドローンが飛んできて、しかもスウォーム攻撃(数十機から数百機のドローンが連携して一斉に攻撃する戦術)ですね。こういったものも含めてございます。
それから、サイバープロパガンダから始まる。それから深刻なサイバーアタックから始まる。様々なかたちで、日本にとってはまだまだ取り組みが足らない。これからもっともっと強くしていかなきゃいけない分野もございます。
そういったことを考えますと、2022年の12月に戦略3文書を策定いたしましたけれども、もう見直しの作業に取りかかる指示を出したいと思っております。2022年の3文書見直しの時も、しっかりと時間をかけながら細かく詰めて、また、与党内でもしっかりと審査をいただいて作ってまいりました。それでも、もう一刻を争う状況だと思っておりますので、これはしっかりとスケジュール感を考えて、取り組んで参りたいなと思っております。
後段の質問についてでございますけれども、今すぐに期限を区切れるものでもないと思っております。ただ。大切な合意でございますし、国際標準に合わせていく内容でございますので、これはしっかりと与党のみなさまにもご理解をいただける。安全保障観を一緒にする各党のみなさまにも呼びかけをしながら実現に向けて参りたいと思っております。
長期政権として取り組む意向について
司会者:すみません。この後の予定が詰まっておりますので、残り2問とさせていただきます。質問簡潔にお願いいたします。ドワンゴ、ナナオさん。
記者9:ニコニコのナナオです。総理就任おめでとうございます。
高市:ありがとうございます。
記者9:高市総理についてはですね、“政策命”の方だと思っておりまして、総裁会見時のワークライフバランス発言は、時間が限られている中で、総裁が政策を1つでも実現するために、言及せざるを得なかっただけだと理解しております。
この続きの質問ですが、自民党の小林鷹之政調会長の存在は、総理にとって大変心強いと拝察します。総理の頭の中には、今、ご発言があった中でのいろんな政策がある(と思う)んですけども、政策のロードマップを国民に示すお考えはあるのかという点。
先ほども言及ありましたけど、制作には短期と中長期的なものがあって、長期政権でなければ実現できないものもあります。長期政権として取り組むご覚悟はあるのか、また、それはどのような政策か、ぜひ教えてほしいと思います。
世界共通の課題に日本の技術を活かす
高市:はい。ありがとうございます。例えば、日本経済の強い成長を実現するということを考えますと、AIですとか半導体ですとか量子(コンピューティング)ですとか、そういった戦略分野について、官民連携フレームワークを構築すると。そして、総合的な支援策を講じていくということが必要です。
ここでは当然、官民で短期、中期、長期の戦略目標。そしてロードマップをしっかりと策定して、共有していくことが必要になってまいります。
先ほど来、私が申し上げてまいりました危機管理投資。これも確実に成長を産むものでございます。だって世界共通の課題ですもん。食料安全保障、みんな強くしたいよね。エネルギー安全保障もそうですよね。サイバーセキュリティだってちゃんと強くしたい。
各地で気候変動でさまざまな災害が起きてます。そうするといろんなインフラも強くしたい。防災もしっかりと強くしたい。これは世界共通の課題ですから。日本にはかなりこれらを解決する先進的な技術があります。ただ、それを学術機関に眠らせておくとか、そういうことじゃなくて。
しっかりとこれを製品、サービス、またインフラにして、日本国内でも活用しますが、世界各国に展開していく。これによって日本にも富を呼び込めますし、多くの国々の課題を解決する。そういう貢献もできると私は信じています。
在任期間は国民の判断に委ねたい
高市:ですから1つずつ、1つずつではございますけれども、各閣僚にですね、もうとにかく働いてくださいと。もう今日から働いてくださいというぐらいの勢いで申し上げておりますのは、それぞれの閣僚に割り振りましたので、そういったことを前進させるための戦略を作る閣僚もいるかと思います。
そうじゃなくて、予算措置ですとか税制ですとか、そういったもので進めていこうという閣僚もいるかと思います。どれも大事なものでございますので、しっかりとしたビジョンを示しながら、がんばっていきたいと思っております。
その上で在任期間でございます。私が今申し上げたことを全部やるのには、果たして……私は今、石破前総裁の残任期間を務めている自民党の総裁でございますので、「2年で足りるんか」というご質問だと思います。
ただ、在任期間っていうのは政策を実現できたかどうか。政策はかなり前進してるかどうか。そういった中で国民のみなさまのご判断で決まっていくものだと思っております。腰を据えて長くやったほうが実現の可能性は高まると思いますけれども、これはやはり国民のみなさまに委ねたい。そう考えております。ありがとうございます。
韓国人記者が聞く、韓国世論の懸念と期待
司会者: それでは最後の質問ですね。端的に願いいたします。朝鮮日報のソンさん。
記者10: 韓国新聞社、朝鮮日報のソン・ホチョルと申します。
高市:よろしくお願いします。
記者10:隣国の一人として日本初の女性総理就任、おめでとうございます。
高市:ありがとうございます。
記者10:実は韓国では一部に、高市総理の就任で日韓関係が悪化するのではとの懸念もあります。その一方で、実用外交を掲げ、日本を重視した尹錫悦韓国大統領のように、高市総理も韓国を重視した外交を進めてくださるのではないかという期待もあります。日韓関係についてどのようにお考えでしょうか? よろしくお願いいたします。
「韓国のりが大好き」韓国コスメやKドラマにも言及
高市:ありがとうございます。韓国は日本にとって重要な隣国でございます。とにかく国際社会の様々な課題に対応するためにも必要なパートナーです。
日韓関係の重要性っていうのは今、一層と増していると私は考えています。これまでの政権の間で築かれてきた日韓関係の基盤に基づきながら未来志向で安定的に発展させたい。こんなふうに私は考えております。ですから、大統領との間でも会談を希望いたしております。また両政府間でしっかりと意思疎通を進めていきたいと思っております。
また、日米韓の三国でも、北朝鮮に対する対応というところで、これまでよりもさらに重要な取り組み。これは安全保障、経済安全保障、どっちの面でもそうなんですけれども、この協力も必要ですから、戦略的な観点からしっかりと進めてまいります。
いろいろとご懸念があるようでございますが、韓国のりは大好き。韓国コスメも使っています。韓国ドラマも見ております。これから、大統領とお目にかかれるようなチャンスを作れることをとっても楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。
司会者: 以上を持ちまして会見を終了いたします。遅い時間までご協力ありがとうございました。今、挙手いただいている方々は、追って書面で質問を提出いただけましたらば、後日、書面にて回答いたします。本日中に1問、担当の方までメールでお送りください。どうもありがとうございました。
高市:どうもありがとうございました。ちょっと、この後、閣議等々ございますので。ご協力ありがとうございました。よろしくお願い申し上げます。
※本記事はAIによる自動書き起こしデータをもとに、編集部が内容を確認・編集しています。
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