【全文1/2】“自民党の景色を少し変える”高市早苗新総裁が会見で語った決意　ガソリン価格引き下げの構想にも言及 [1/2]

高市早苗自民党新総裁が会見

平口洋氏（以下、平口）：ただいまより高市早苗自由民主党新総裁の記者会見を行います。私、司会を務めます報道局長の衆議院議員、平口洋でございます。

冒頭、高市総裁よりご挨拶を申し上げた後、平河クラブ（主に自民党、公明党の取材を担当する記者クラブ）、幹事社による代表質問を3問です。その後、時間の範囲内で平河クラブ加盟社からの質問をお受けいたします。なお、この会見時間は約30分程度を予定しておりますのでご協力をお願いいたします。それでは高市総裁お願いいたします。

高市早苗氏（以下、高市）： みなさん、こんばんは。本日、自民党総裁に選出をされました高市早苗でございます。

今日、総裁になりまして、この自民党をもう1度自民党の党員のみなさん、そして国民のみなさんから「頼りになる政党だな」、そして、「信頼できる政党だな、自分たちの今の暮らしの不安や、未来への不安をちゃんと夢や希望に変えてくれる、そういう政策を打ち出してくれる政党だな」、そう感じていただけるような党運営を行ってまいりたいと思っております。

「自民党の景色を少し変えることができるんじゃないか」

高市：とにかく、私は今回、自民党の景色を少し変えることができるんじゃないかと思っております。明るく、元気に、前向きに、そしてひたむきに懸命に働く姿、多くの国民のみなさんに見ていただけますように誠心誠意、がんばってまいります。

人事の方針は今日の決選投票でも申し上げましたけれども、やはり全員活躍、そして全世代総力結集、こういったかたちでみんなで力を合わせて取り組んでいく自民党にしたいと考えております。そして、もう何と言っても時間がございません。自民党の総裁選挙の間、各党のみなさんにもお待ちいただきました。

これはもう、臨時国会を開いて、できるだけ速やかに、今、多くの国民のみなさんが直面しておられる課題に取り組んでいかなければなりません。何としても物価高対策に力を注ぎたいと思っております。

また、今は外交も安全保障も、大変難しい時期になっております。特に日本を取り巻く安全保障環境が厳しい中で、また、来年度の予算編成に向けて党内でしっかりと議論していかなきゃなりません。日本の平和を守っていくためにも、本当に外交というのが大切でございますので、何としても力を入れて参りたいと思っております。

世界平和に貢献できる日本へ

高市：今日、総裁に就任したばかりでございますので、これから人事を行っていく中で、私自身が総裁選挙で訴えました政策の方向性だけではなくて、多くのみなさんの意見を聞きながら、議論をしっかりとしながら、みなさんに「そうだな」と思っていただける方針を打ち出していける、そういう政党にして参りたいと思っております。

これから、外交課題もたくさんございます。まずは日米同盟の強化をしっかりと確認し合うことも大事でございます。また、日米韓で協力をしなきゃいけないこともございます。日米オーストラリア、日米フィリピンで協力をしていかなきゃならないこともございます。

また、自由で開かれたインド太平洋、ここにも、もっともっと日本が前に出て、世界平和に貢献ができる、多くの方々が共通課題から救われる、そういった姿を見せていきたい。そう強く決意をいたしております。懸命に働いてまいりますので、これからもみなさんのご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。

自公連立が基本中の基本

平口： ありがとうございました。それでは代表質問に移ります。平河クラブ幹事社の方、お願いいたします。

記者1：幹事社フジテレビのキムラと申します。よろしくお願いいたします。

高市氏：はい、よろしくお願いいたします。

記者1：着座のまま失礼いたします。他党との連立についておうかがいします。先ほど高市総裁、物価高対策の必要性についても言及されました。こうしたさまざまな政策を進める上で、高市新総裁として、今後、他党との連立を組むお考えはございますか？　また、あるとすればどの党とどういった時期に交渉に入りたいとお考えでしょうか？

またですね、再来週には臨時国会が開かれ、首班指名が行われる見通しになっています。この首班指名に合わせるかたちで連立を組むお考えがあるのか、それともその後になるのか。現在想定されているスケジュールがあれば教えてください。

高市氏：まず、自公連立が基本中の基本でございます。先ほど新総裁に選出をしていただいて、すぐに公明党へお尋ねいたしました。斉藤代表はじめ、みなさんに温かく迎えていただきました。

ただ、連立政権を組むということは、それ以前に政策合意が必要でございますので、さっそく、新しい人事、これが党内の人事でございますが、決まりましたら、私もしっかりと入って、政策合意に向けて、ちゃんと連立を維持していけるかたちを作ることに向けて努力をいたします。

連立の枠組み拡大は未定

高市：それから、プラスアルファ、他党ということでございますけれども、これはやはり相手のあることでございますので、現段階で「どこと」ということは私は申し上げません。しかしながら、基本的な考え方の合う政党。特に自民党の党是であります、日本国憲法の改正もあります。

それから、外交政策、安全保障政策、そして財政政策など、経済に関する課題もございますので、ここはしっかりと議論をさせていただいた上で、相手のあることでございますので、お互い納得できたらそういうかたちが作れるとうれしいなという希望でございます。

ですから、首班指名より前にというのが、これからの安定した政治ということを考えますと、非常に大事な私の希望だったわけでございますが、これも相手のあることです。自公連立と同じように、やはり政策、しっかりと協定を結んでやっていくことになりますから、時期的にはわかりませんが、できるだけ急いで、いろんな方のご意見を聞きたいなと思っております。