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激変する世界を生き抜くための「ライフシフト」実践法 (全3記事)

偏見やトラウマの“とげ”を抜くと、自分の「本質」が見えてくる 自分だけの「天才性」を発揮する3つのステップ

大人の自分らしいライフシフトを支援する「ジーニアス・ファインダー」は、30代40代に向けて実践法を伝える無料セミナーを開催しています。今回はその中から「激変する世界を生き抜くための『ライフシフト』実践法」をテーマに行われたセミナーの模様をお届けします。『ジーニアス・ファインダー』著者の山口揚平氏が、これからの生き方を考える上での3つのレイヤーと3つの行動について語りました。

世界はボーダレスからバーティカルへ

山口揚平氏(以下、山口):こういった(新しい産業になる)ものを踏まえて、3つのレイヤーと3つの行動という話をします。新しい世界観です。

これまでは「加工貿易」と言いましたが、アフリカで生産、中東で加工して、東南アジアでパッケージングを経て販売するという、地球の表面をぐるぐる回す仕組みによって富を生み出していたわけです。東インド会社の時代からやっていました。産業革命以降はずっと続いてきたんですね。

でも今のSDGsとかカーボンニュートラルの問題とか、わかりやすく言うと「いや、地球の表面を汚すのはもうやめようよ」ということですよね。まったくパラダイムが変わってきます。これからは表面でぐるぐる回すんじゃなくて、地球の真ん中から地上に向けて、あるいは地上からさらに宇宙に向けて、バーティカルに、垂直に物事を考えるという考え方です。

ここに小さく地殻とか地質とか地勢とか土地とか気候とか、文化・歴史とか農業、産業、生活、環境、制度と書いてありますけれども。これをみなさんが今住んでいる土地で、それぞれのレイヤーで把握していく。それを1本につなげていくと、豊かさを産むんだと。だから土地のものを食べたらいいわけですね。

あるいは自分が住んでる地殻というのは、南海トラフだとかありますけれども、地質的にはどうだとか、歴史的に土地の記録は何なのかということを挙げていったほうが、幸せになるということがわかってきています。

世界を作る3つの層

ここから、世界は3つの層に分かれると考えています。資本主義とか共産主義とかそういう話ではないです。

ちなみに共産主義は今、最後の最後に追い込まれていています。5年ぐらい前に、キューバっていう国が資本主義化されてしまいました。(共産主義の国が)アメリカ大陸からなくなったんですね。

残っているところでいえば、ロシアとか北朝鮮とかです。中国はとっくに中央集権の資本主義を選んだのでまったく逆ですね。そういうような共産主義は最後に追い込まれたんですけれども、僕は「共産主義 対 資本主義」という考えがそもそも間違えていると思っています。

さて、よくこの図を見ていただきたいんですけれども、自分の立っているところに対して地上20メートルって、基本的に共産主義じゃないですか。シェアリズムと呼んでいて、これは共産的なシステムだと思うんです。

僕もコロナになったら空間的に移動できないので、だったら自分の住んでる実家とかふるさとの土地を愛して、そこに土着しようと。そうするとそこって共産的に成り立ってるんですね。

野菜をもらったり情報をもらったりするけれども、お金で何かできるということではなくて。家をリノベーションをしたんですけれども、その時もその土地の大工さんに頼むと。そうすることによって経済が回っていく。つまりお互い様なんですね。

その中でのコミュニティビジネスは、例えば育児の問題だったりとか、孤立や孤独を作らないという問題だったりとか。地産地消なんて、一番新鮮なものは土地の近くにあるのでそれをいただくし、なんなら作ります。

それから医療とか学校とか、福祉産業も中核にあります。土地とか花鳥風月とか自然・動物・衣食住とかあって、ここと立脚してると、幸せですね。セロトニンや、オキシトシンが出ます。そういったような神経的にも安定をもたらすわけです。これはシェアリズムの世界です。

お金では測れない「バーチャリズム」の経済

そして20メートルから200メートルというのが、今まで僕らが戦後70年間やってきたキャピタリズム(資本主義)というものです。ボーダレスワールドという、先程の地球の表面をぐるぐる回るんだよという話が資本主義システムですね。

その世界を構成しているのは、都市ビジネスとか大規模生産加工とかインフラ産業です。それが僕がいわゆるキャピタリズムと呼んでる部分です。つまり20メートルより上は、助け合いというよりは「世界」でつながっていくもの。そういうものだとなんとなくみんなわかってると思うんですよ。

そこ(キャピタリズム)から上になってくると、今度はバーチャリズムと言って、メタバースなどのGAFA的なシステムです。これは地球規模のビジネスです。

僕はこの地球規模のビジネス、例えば宇宙開発とか暗号通貨の開発をしている会社の創業をしているんですけど、要するに国籍は関係ないんです。場所も関係ない。やっていくことはもう非常に数学的だったり、アルゴリズム的なんです。

ここにはバーチャリズムという世界観があるとぼんやり思っています。でも今は資本主義が圧倒的に超えちゃってますよね。例えば最近Twitterとかをイーロン・マスクが買おうとしてますけれども「5兆円です」「あぁ、出しますよ」みたいな感じなんですよ。

つまりお金というものではもはや測れない。5兆円って何? っていう。昔は億ぐらいまでならなんとなくわかるけど、今は兆とか、たぶん2025年には京という値が出てくると思いますね。兆、京、垓、じょ、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由多、不可思議、無量大数と続いていくんですけれども……そうなっていくと、もう数字ではなくなります。

つまりキャピタリズムの限界です。アルゴリズム経済の中で生きてくのがバーチャリズムです。こんなふうに3つに分けて考えたほうがよくて、自分はここ(シェアリズム)とここ(バーチャリズム)を中核として生きていくのがバランスがとれてるんじゃないかなと思っています。

大事なのは「どの世界でやるのか」

さっき言った3つですね。お金を稼ぐ、貢献する。それから生活をするという、3つに分かれています。それが3つの世界で行われます。どうしますか? みなさんもおそらく、お金を稼ぐことをシェアリズムでやると、けっこうしんどいですよ。だから都市で働いているんだと思います。

でも仕事をすることを考えると、仕事の意味は「貢献」なので。もちろん仕事仲間や消費者に貢献するという部分がありますし、地域での助け合いもできると思うんですね。

生活を楽しむとなると、ゴーグルをつけてバーチャリズムの生活を楽しむことができます。ですから考えてほしいのは、このマトリックスの中で自分で埋めてみたらいいと思います。

大事なのはこのフレームごとの問題であって、お金を稼ぐ、社会に貢献する、生活を楽しむという3つを、どの世界でやるのかというのを考える。これが大事になってくるというのが、前半のメッセージです。僕の世界の見方でした。

ここからは「ジーニアス・ファインダー」の話になってきます。じゃあいったいそれに向けて何をしなきゃいけないかと考えた時に、どう説明したらいいかなと思ったんですが、見えないスピリチュアルだったり、そういうことをあんまり言いたくないんです。より科学的に言いたいんです。

外在世界・内在世界があります。何かというと、外の世界というのは、家とかお金とか車とか、目に見える世界ですね。逆に内在世界は目に見えない世界です。自分の本質、ジーニアスというのがあります。

だけどそれを分けているのが五感というやつです。特に視覚、見えているもの。これは大事だよねと考えているんじゃないかなと思います。

本質を見るための「見方」を知らない

ところが、自分ってなんですかって本気で考えると、自分というのは肉体ですか? いや、そうは言っても内在世界があるよねと。

内在世界とは何かと言ったら、例えば今自分が何を考えているか、あるいは何を感じているか。感情とか思考とか行動とか、そして背景にある意識や価値観とか、知覚できる方向とか。そういうものがありますよね。

僕は本当は内在世界、外在世界という言葉を使って説明したくないんです。外に見える世界は、もう見えてるんです。だからわかる。でも僕たちが作ってきているジーニアス・ファインダーは、この内在世界をちゃんと言語化して明らかにしていこうよ(と言っているんです)。

なぜなら僕たち自身はこれ(身体ではなく本質)です。意識があって、知覚して認知して価値観を持って、そして思考が生まれて、感情が生まれて、そして五感以上のものがあったりするわけです。

だからこの世界というものをきちんと把握すること。1回本質に戻って、もう1回作り上げる。だから変わっていく外の世界を見るのをもうやめようよ。この本質を見ようというわけです。

ただ本質を見る「見方」を知らないんです。見るためのフレームワークとか、見るためのやり方がわかってないから、みんな本質を見ないんです。あるいはそんなものはないと思っている。あるいは、本当はここに住んでいる身体以降(外在世界)が自分だと思っているので関係ないと思っているか、どっちかだと思うんです。

「自分を知る」ための、棚卸しととげぬき

そうじゃなくて、僕らはきちんとそれを含めて自分だよねと定義しているわけです。自分というのは、本質の上に意識、価値観、思考、感情が乗っかってるんだと。だからそこをちゃんと言語化していこうと、そのプロセスも自分なんだということですね。

そういう意味では自分の内側にあるものも、「アウトプット」なんだということで、それを探って、変換していく。こっち(内側を探求する)の道を歩もうよと。そうすると新しい世界が開けていくという考え方を提唱しているわけです。

最後に「自分を知る」というステップを説明します。

僕らジーニアス・ファインダーはさっき言ったように、自分なんだけどちょっとよくわかんない世界をきちんと整えることによって、時間の濃度を上げようとしています。子どもの時、5歳10歳の時は、50歳の時の10倍の濃さで生きてるということなので、この時間の時間の濃さを取り戻すことが目的です。

考え方は、最初に愛とか絶対的な安心があります。その中で作られてきた価値観とか偏見とかトラウマみたいなものをきちんと整理することを「棚卸し」と呼んでいます。まず棚卸しをして、そこからとげぬきを行っていく。

過去を振り返って思い出した時、例えばいじめられた経験とか不登校の経験とか、失敗したり晒し者になったり、僕もいっぱい経験があるけれども、それを思い浮かべた時に、何にも思わない状態になっていくこと。それが「とげぬき」です。

稼ぐために生きるのではなく、生きるために稼ぐこと

その中から見えてくるのが「ジーニアス」つまり、自分の本質です。

目指すのは、過去にも未来に対する執着もないという状態です。その上に自由生活、ストレスフリーとかロケーションフリーとかフィナンシャルとか、そういう生活があります。

その生活の上に遊びがあります。そもそも人間というのはホモ・ルーデンスという「遊ぶもの」という意味ですが、ジーニアスベースドライフでは、遊ぶものの中に貢献があると考えています。

その上で、なんとか社会として仕事をして成り立たせて、最後にお金が入ってくるという流れです。まずは絶対的な安心が生まれ、自分はニュートラルな存在だというところに戻る。あるいはそれを受け入れてくれる環境を作る。それが僕らが提供しているジーニアス・ファインダーというシステムです。

生活と遊びと社会というものを、下から設計していかないといけないんじゃないかなと思っています。畑に肥料をあげるよりも先に「何が生えてくるかな~」と待つのではなく、そもそも土を耕さなきゃいけないということです。

これが(天才性を発揮する)3つのステップです。さっき言った固定観念とか変な自己評価というものに対して、ニュートラルな状態まで持っていくこと。そしてそこから天才性とか自分の本質が見えてくるので、それを見つける。

そしてそれを基にした生活と仕事を作ります。最初に生活、そして仕事があって、社会から出ようという順番です。稼ぐために生きるんじゃなくて、生きるために稼ぐのであって、逆じゃないといけないよという流れです。この3つのステップをやっていこうと考えています。

自分が向いている方向性を知る

(天才性を発揮する3ステップで)まずは「とげぬき」をします。特に5歳〜10歳、そして15歳〜20歳ぐらいまでに起こったこと、その時に感じたことを、ありありとイメージしてみてください。すごく辛いことなんだけど、その辛かったことを人にちょっと話せるようにする。話せなくても書き出してみる。書き出してみて、眺めてみて、やっぱり胃が痛いな、これをしんどいなと思いながらやってみると、だいぶ整ってくるんです。

無理をせずに何回もやっていくプロセスが大事で、やっているうちにどんどんデトックスされていく感じです。

そうすると自分が向いている方向性、自分の本質的なエッセンスがどこにあるのかが見えてくるんです。これを、大きく4つに分けています。パターンとしては8つに分類されるような形で作っています。

方向性を簡単に説明すると、まず人間関係軸が横軸になるんですね。右側は目の前の人、身近な人。左側は社会です。

あとは自分という縦軸です。(下側が)動物的に感じる視線とか、自然なものを愛したり感じたりすることが得意。理科が得意と言うんですかね。

理科とか教科で言っちゃうと、どれも得意じゃないよって思うかもしれないんですが。ちゃんと文科省もしっかりしていて、国語・算数・理科・社会というのは人間の本質的なものを科目に当てはめたものなんですね。だんだん形骸化して今みたいになっちゃったんですが。

国語・算数・理科・社会で考える「天才性」

想うこと、それは国語の本質です。人のことを想うということ。理科は感じること。算数は計算することじゃなくて、考えること、イメージすることなんですね。上にいくほど、大脳新皮質に意識がいきがち。やりすぎると、うつ病になったり、統合失調症になっちゃったりとかするわけです。

下のほうにいくと動物的なんですね。なんだけど、稼ぎづらい。世の中って概念で稼いでいるんです。さっきのバーチャリズムの世界は何億、何兆ってお金が動いていますから、勉強しろなんて言うわけですけど。豊かだったり幸せなことを考えると、セロトニンが出るのは遊ぶことなんですよ。

下側の感じる力が強い人って、やっぱりエネルギーをもらえるんです。人間も動物なので、いいものを食べて暮らさないと、自然の中にいないとエネルギーは出てこないわけです。下側はそういう意味になります。

上にいくとイメージができたり、概念を処理できたりします。そうすると何ができるかというと実現、物としてかたちにすることができる。例えば会社を作るとかロボットを作るとか、そういうことを現実として作り上げることができる。人間の大脳皮質ないしは前頭葉とか、後から強くなった器官ですね。

それは脳内物質でいうとちょっとアドレナリンに近いのかなと思います。下にいくほどセロトニンが得られます。上にいくほど、実現力があります。物質化する力があったり、夢を実現することができる。

社会を見る、身近な人のことを想うという、2つの人間軸があります。身近な人のことを考えるとオキシトシンという幸せホルモンが出るわけです。

幸せの本質は「一体性」なので、オキシトシンと言っていいんじゃないかなと思います。

快楽というのはこっち側(左側)のアドレナリンとかドーパミンとかが快楽物質と言えるかもしれません。社会の仕組みがどうなってるかとか、僕はそういうのを考えるのが得意で、なんならポジションはこのへん(4象限の左上)です。

こうなると安心感を得られますね。お金の心配がなくなるとか、社会的な立ち位置の心配なくなるとか、それこそ仕事の心配がないとか、そういう安心が得られやすい。

でも一方で人の気持ちがわかりづらかったり、セロトニンを失ったりします。僕も頭の使いすぎなので、とりあえず泥遊びしなさいということで、稲刈りに行ったりしましたね。そんな区分けができます。

ジーニアス・ファインダーとの関わり

ラップアップしましょう。最後に僕という人間の天才性との関係をお話しします。最初は絵が好きだったのですが、(それで食べていくには)不安が強かったので、一般課程の大学に行きました。

でもそこで思考力が強いということがわかったんです。就職して、いわゆるコンサルティング会社に入ったんですけど、その後思考力の中でも概念処理とか俯瞰思考とか集中力とか、概念の言語化能力とか、思考力はもっと分けられるということがわかってきたんです。

ジーニアス・ファインダーというのは過去、出会ったある人のことです。その人が、「ものごとを全体として捉え、複雑に絡み合う事象を整理して、有機的なシステムとして再構築する」という言葉を書いてくれたんです。自分の天才性はつまりこういうことだと。

そこからすごく楽になりました。ちょっと難しい言葉ですけどね。そこからこの天才性を使って、未来洞察とかさっきの投資とかをしていきました。Profitable Activities、お金稼ぐということで天才性が使えますし。貨幣論の研究とかに思考力、自分の天才性を使っているということです。

一方で苦手なこともあって。会社経営をした中で、「現実」が苦手でした。苦手なところに対してタックルして失敗して、人から裏切られて人を裏切って、そういう中から自分が成熟していきました。

僕は将来、人としての成熟と自己の天才性を基にした社会事業をやっていこうと思っていて、それが今の時点の僕の中心になっています。そんなわけでジーニアス・ファインダーと自分との関わりでした。

自分の本質を突き止めることは、1人ではなかなかできない

仕事をする、お金を稼ぐ、生活を楽しむという3つのレイヤーの関係を考えるためには、自分の本質は何なのかというのを突き止めなきゃいけません。

でもそれって1人ではなかなかできないし、恥ずかしいし、なんならやる気もないんです。そんな時に寄り添うコーチングだったり、ワークショップをしながらやっていくと、本当に価値があるものになるんです。

一番価値があるのは本質的なことをやることなので、それを提供したいと思い活動しています。今は200人ぐらいとやってきて、ほぼ95パーセント以上、直近でいうと98パーセントの人から(参加して)すごくよかったという声をいただいています。

もうちょっとしっかりシステムとして提供できればなと考えています。私からは以上です。

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