
2025.03.19
急成長するドバイ不動産市場の今 投資のチャンスと注意点を専門家が解説
“起業はノーリスク。「やらない」は言い訳だ”ーー#世界最速で日経新聞を解説する男、南祐貴の起業の極意(全1記事)
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徳田葵氏(以下、徳田):南先生、本日のテーマを教えてください!
南祐貴氏(以下、南):本日は「起業の極意 お金を稼ぐのは簡単」というテーマで話していきます。そもそも起業とは何か?についてですが、みなさんどういったイメージをお持ちですか?
徳田:成し遂げたいことを実現するために会社を作るとか?
南:そうですね。特に、日本人は「起業って自分とは関係のないもの」だと思ってしまっていますよね、自分では起業なんてできないとか。リスクが高いとか、失敗したら人生終わりとか、そういったネガティブな印象は全部間違っている、起業はノーリスクという話をしたいと思います。
ちなみに世の中にあるもの全てが起業によって生まれています。コンビニや服、様々なサービスも全部です。起業って実は身近な存在なんです。
徳田:そう考えると身近なものですね。
南:ちなみに世界初の株式会社はいつ、なんのために作られたか知っていますか?
徳田:なんだろう?
南:正解は、1602年のオランダ東インド会社です。なんのために作られた会社かと言いますと、胡椒のためでございます。
南:当時、胡椒はゴールドと同等の価値がありました。アジアでよく取れた希少性の高いこの香辛料を、ヨーロッパに持ち帰って商売すれば、一生遊んで暮らせるぐらいの億万長者になれる…...そんな世界だったんですね。
ただ、ヨーロッパから船を出してアジアに旅立っても、波にさらわれて船が沈没してしまうようなリスクがあって、ハイリスクハイリターンでした。そこで、リターンが少なくなっても、このリスクを分散させるために複数の株主でお金を出し合って、船や人の調達を始めたことが、世界で最初の株式会社誕生の理由でした。
徳田:へー、そうだったんですね!
南:僕はみんな起業したほうがいいと思っています。その理由は大きく分けて2つあります。1つ目は、新たな仕組みで、世の中全体が幸せになるから。2つ目は、お金について知れるからです。
東インド会社のように、誰かが胡椒を流通することで、現在は100円で胡椒が買えるような世の中になるんです。胡椒で大金を得ようとした人が、航海による流通網を発達させることで世の中全体が幸福になるのです。つまりお金を稼ぐことは素晴らしいことです。
また、日本人って異常なほど、サラリーマンが多いんですよ。誰かに雇われていて、月に1度必ず給料が振り込まれる人が多いということは、誰かがお金を与えてくれると考えている人が多いということでして。その点が特に日本の歪んでいるところかなと思います。
お金が勝手に振り込まれるものだと思っているから、税金に全く無関心なんですよね。お金(税金)に対して無頓着だから、先進国の中で恥ずかしいくらい投票率が低いんですよ。
日本の投票率が50%を切るのに比べて、スウェーデンとかデンマークとかって投票率85%なんですよ。それは彼らがお金(税金)に対する興味が強いからなんです。日本人は全くお金(税金)に興味がなくて。
政治の話もしなくなってしまっているので、起業することでお金のことを知れるということは大きなメリットだと思っています。
徳田:なるほど。起業によって税金や政治に対して興味を持つということですね。
南:はい。僕は一人でも起業家が増えて欲しいと思っています。
徳田:続いてのテーマはなんでしょうか?
南:続いては、「起業ってどうやるの?」です。結論から言いますと、起業するのは簡単です。では、株式会社を作るのに費用はいくらかかるでしょうか?
徳田:どのくらいなんだろう? 20万円くらいですか?
南:お、正解! 国に出すお金は22万円で、代理人を通して行うと3〜5万円かかるので大体25万円前後で株式会社が作れます。また、資本金は自分で決められるので1円からでも作れるのですが、銀行と交渉するときにすごく不便なのでおすすめしません。おすすめなのは資本金100万円くらいで始めることです。
徳田:なるほど。
南:起業をすると銀行から融資を受けられます。融資は、ちゃんとした人であれば100%受けられます。例えば1000万円とか2000万円とか。
融資を受けられたら、そのお金を使ってセンスの良い人を見つけることが非常に重要です。センスの良い人とは、市場平均より安い価格で、高いクオリティを出せる人です。
徳田:これすごく難しそうですね。
南:難しいです。だからこそ、見つけられたら非常にプラスです。
南:次に、センスの良い人を見つけられたら何をするかと言いますと、ビジョンや情熱を持って口説くことです。例えば、こういう社会を実現したいです、なのであなたの力が必要ですと、口説くことが大切です。結婚のプロポーズとかと同じかもしれないですね。
エンジニアとかデザイナーとか、センスが良さそうな人に会い続けること。そして仲間にした後は様々な事業に挑戦し続けること&バッターボックスに立つことが重要です。
また、口説くときに大切なことは、嘘をつかないで信頼を得ることです。例えば、とある起業家がこういう社会を作りたいから力を貸して欲しいと言ってきたのに、実は裏でお金を横領していたとか。こういう人って信頼できないですよね。なので嘘をつかないことがすごく大事です。
2つ目は、毎日動くことです。継続は力なりです。もちろん成功するだろうと思っていたことが失敗してしまうこともありますが、そこで辞めてしまうと失敗になってしまうんです。成功するまでやり続ける。
センスの良い人と出会って仲間にした後は毎日動いてバッターボックスに立ち続けること。これができれば、必ず成功します。要は、お金では買えない人間関係を築くことが1番大事なことです。これが起業において成功するかしないかのポイントです。
ですが、嘘をつかないとか、ビジョンを考える、人を口説くとかって、別に起業しなくてもやっていることじゃないですか。なので実は起業ってそんなにハードルが高くないものだと、僕は伝えたいです。
徳田:なるほど。そう考えると誰でもできるように思えてきましたね!
南:続いて、僕が伝えたいことは、起業はノーリスクということです。断言します。現在は超低金利な上に、法人で借りたお金は個人に紐づかせないこともできます。
例えば、法人で1500万円借りて、事業を失敗してしまっても、法人を潰してしまえば個人には紐づかないので自己破産はしないです。そして、日本政策金融公庫やメガバンの枠を使えば1000~2000万は余裕で借りられます。1500万円あってできない事業はないと思っているので、行動をしていないことは言い訳です。
あと、返せなくなって破産するのが怖いという人がいますけど、例えば1万円の現金を払って1万円の机を手に入れたとしたら、お金を使っているように見えてもこちらは1万円の価値のものを持っているので、何も変わっていないんですよ。
キャバクラに行って5000円のシャンパンを10万円で飲んだりしたら価値が釣り合っていないので、こういうことをすると失敗はしますけどね。
徳田:ものの値段と、本質的な価値が釣り合っていれば良いということですね。
南:その通りです。価値が同じであれば破産のしようがないんですよ。なので起業してお金を借りても失敗することはないし、もし仮にキャバクラで10万円のシャンパンを何回も飲んでしまって1500万円を溶かすようなことがあっても、法人を潰してしまえば個人には結びつきません。(もちろんそんなことは絶対にやめてください。)
そして、新しい法人を建てて再チャレンジもできます。なので起業はノーリスクです。
徳田:これは起業のハードルが下がるお話ですね。
南:そうです。僕は皆さんにこの事実を知って欲しいです。
徳田:ちなみに南さんが起業した理由って何かあったんですか?
南:単純にサラリーマンが嫌だったからです(笑)。毎月給料で飼われていたんですよね。月から金まで社畜で、金土で発散し、日曜日に鬱になるみたいな。こういうのが嫌だったというのが1番の理由ですね。
サラリーマンとして飼われるのも辛い・起業しても辛い、という状況で「同じ辛さ」だったら起業したほうが良いと考えました。
徳田:なるほど。辛い状況を打開したかったからなんですね。それでは最後のテーマをお願いします。
南:最後のテーマは、「お金を稼ぐ秘訣は?」についてです。僕はいろんな人の相談を聞くことがありますが、言い訳をする人のほとんどが、「お金がない」「時間がない」と言います。でも、先ほども話した通り銀行でお金は借りられるので、やらないのはただの言い訳です。
仮に、銀行から2000万円借りたとしてもできない事業って中にはありますが、その場合クラウドファンディングすれば良いじゃんと僕は思います。実際、僕もお店を作るときにクラウドファンディングを行いました。
最初は200万円が目標でしたが、いろんな人に土下座しまくって、最終的には500万円まで調達できました。
クラウドファンディングの利点は、①逃げられないからやるしかない、②まさかの人が応援してくれる、③クラファンで応援してもらえない事業は絶対成功しない、④広告になる。
クラウドファンディングで得られる全ての要素が、「お金では買えない価値のあるもの」です。やらないのはただの言い訳です。
徳田:なるほど。利点だらけですね。
南:僕が伝えたいことは、行動をしようということです。投資家の人とか、漫画家の人、スポーツ選手とか、今まで僕はいろんな人にお願いをしまくりました。本当にやりたいことがあればお願いをしまくってください。お願いをすること自体はタダなので。
どんな偉大な人だろうと、今だったらFacebookがあるじゃないですか。メッセージを無視されてもいいのでお願いをしましょう。失うものはありません。それと、時間がないと言い訳する人は無駄な飲み会を断れば良いのです。
起業はハードルが高い、障壁が高いと言う人も多いですが、障壁が高いことは良いことなんです。壁を乗り越えることは大変ですが、登り切った時に自分を守る城になる。障壁が高ければ高いほど、誰も真似できない城になるので、これから何かにチャレンジする人は障壁が高いことに対してラッキーだと思ってください。
それが僕の伝えたいことでございます。
徳田:やりたいことがあれば行動をしようということですね。南先生、本日はありがとうございました!
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