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2025.02.18
AIが「嘘のデータ」を返してしまう アルペンが生成AI導入で味わった失敗と、その教訓
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山崎啓輔氏(以下、山崎):では続きまして、トークセッションのコーナー「ワーケーションのリアル」というテーマでやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
(一同拍手)
山崎:ありがとうございます。ここからは、一般社団法人日本ワーケーション協会の入江さんにも入っていただきまして、私も含めた4人でワーケーションについて深堀りしていきたいと思います。入江さん、よろしくお願いします。
入江真太郎氏(以下、入江):はい。よろしくお願いします。日本ワーケーション協会代表理事の入江と申します。みなさまよろしくお願いします。
山崎:よろしくお願いします。
入江:では、簡単になんですけれども、私たちがどういう協会なのか? というお話しだけさせていただきます。みなさまには、ホームページなどでご覧になっていただければ、詳細が書いてありますので。ぜひ気になる方はご覧になってください。
私たち日本ワーケーション協会は「日本」と付いてはいるんですけれども、本店が京都、セカンドオフィスは長野ということで、本当に地方部にオフィスを構えて活動している団体になります。ちなみに、今後は九州と北海道にもサブオフィスを持つ予定をしておりまして、地域が主体を軸にを活動している団体になります。
去年に設立されて、ちょうど1年になるんですけれども。私たちもやはりリモートワークやワーケーションというのが、生き方、暮らし方、働き方の1つの方法だと考えてまして。そういった暮らし方、生き方、働き方ができる方々を増やしていきたいと。
そういう中で「東京だけでなくても、いろんな地域で仕事ができるよ」ということをいろんな方々に知っていただきたいと思っていまして、活動しています。主だってこういったかたちで、自治体さまとオンラインイベントを開催したりもしておりますし、私たちのほうでもいろんな地域で講演などもさせていただいております。
その他に当協会では、ホームページでワーケーション業界のトピックスを掲載させていただいたりとか、今日をはじめ、さまざまなセミナーや現地でのワーケーションのモニターツアーのイベントなども掲載させていただいております。
その他にも「ホテルのWi-Fiのスピードって適正なの?」とか、あるいは「椅子や机とか、仕事できる環境なの?」とか、そういった調査をさせていただいたりとか。地元住民が、受け入れ地域として自分たちの魅力をわかっていないといけないというところもあると思いますから、そういった魅力発見のワークショップなども、本当に幅広く行わせていただいております。
その他、ワーケーションの業界では、今までなかなか個人で活動されている方が多くて「この人にワーケーションについて聞いてよ」みたいな制度がなかったんですけれども。私たちのほうで5月から「ワーケーションコンシェルジュ制度」というのを始めさせていただいて。
おかげさまでかなりご好評いただいているので、今後は増員も含めて「この人にワーケーションは聞いたらいいよ」みたいなことをしていきたいなと、今、考えて活動をしていっております。
当協会のほうでは、会員が94社、あるいは自治体などに入っていただいておりまして、その他の協力団体さんも、今は続々と増えてきております。本当にみんなでワーケーションの業界を盛り上げたいなと考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。簡単ですが、協会の活動を紹介させていただきました。
山崎:入江さん、ありがとうございました。
(一同拍手)
入江:ありがとうございます。
沢渡あまね氏(以下、沢渡):ちなみに入江さん、ダム際のワーケーションイベントは初めてですか?
入江:ダムのワーケーションされている方にお会いしたのは、沢渡さんが初めてです。
山崎:おー!
沢渡:ここから盛り上げていきます。
山崎:みなさんも「#ダム際ワーキング」。こちらでもっとこのキーワード、盛り上げていければと思います。
山崎:では入江さんにも入っていただきまして、トークセッションを進めていきたいと思います。
実は、私がワーケーション初心者ということで。ダム際はもちろん、こういった場所で配信したり働いたりするのは、初めてだったんですけれども。そこからまず質問していいでしょうか。
沢渡:どうぞ。
山崎:ワーケーションって、具体的に何をやっているのか? 僕は正直、ぜんぜんわからなくて。お三方、ワーケーションで何をしているんでしょうか? まず、沢渡さんからいただいていいでしょうか。
沢渡:ありがとうございます。大きく2つで、1つ目。クライアント先で業務合宿みたいなことをやることはありますね。
ネットワーキング、業務合宿みたいなことをやることもあれば、2つ目。むしろこちらが多いんですけれども、私はガチで執筆作業とか、あるいは資料を作ったりに集中しています。むしろ2つ目がお勧めで、周り何もないんですよ。
山崎:そうですね。
沢渡:いわゆる観光地って、気が散るじゃないですか。
山崎:はい。
沢渡:「せっかくだから神社仏閣巡りたい」って。
山崎:確かに。
沢渡:ダムって、他にすることがないので。すぐ「じゃあ仕事でもするか」となりやすいんです。
山崎:なるほど。
沢渡:電波が悪いところも逆にチャンスで、むしろ電話が鳴らない。スマホを触らない。もう、物を書くしかないんです。けっこうガチで、ヤバいぐらい集中できます。気がつくと、日が暮れてふくろうがホーホー。「やべぇ下山しなきゃ」みたいなこともあります。
山崎:気付いたら日が落ちてると(笑)。
沢渡:作業集中の場。
山崎:ありがとうございます。神田さんはいかがでしょうか。
神田主税氏(以下、神田):僕もあまねさんみたいに作業する場合もあるんですけど、うちでやっているのはけっこう地域課題解決というか。さっき言った関係人口づくりが多いので、いろんな地域に行って、地域のコンテンツを見て、課題をみんなで発見して、最後は首長にプレゼンするみたいな仕事を、さっきの「逆参勤交代方式」でやっていて。実は今年は浜松でやるんですよ。
浜松の地域課題みたいなところをいろいろ見させていただいて、最後は鈴木康友市長にプレゼンするみたいなことはやろうと思っていますし。そういう関係人口づくりをやる上で、地域とのつながりを作っていかないといけないかなと思っていて。
去年、御殿場市さんのワーケーションのサポートをやった時には、けっこう御殿場市での課題をいくつか抱えているので。解決できそうなベンチャーさんとか呼んで、いろんなソニーさん、ジョルダンさん、ジョルテさん、御殿場市さんとか御殿場時の栖周伯夷節の人と話をして、いろいろサポートするみたいな。
御殿場がおもしろいのは、その後、コワーキングスペースをオープンしてて、いろいろとサポートしたりしてたんですけど。その結果、チェックイン前・チェックアウト後の利用みたいなニーズが、すごく高いということがわかったので。
沢渡:やはり。
神田:IT企業さんって特にそうです。
沢渡:10時でチェックアウトさせられると、けっこう困ったりするんですよね。居場所がなくて。
神田:そうそう。ちょっとフィードバックしたりということをよくやっているので。あとは今、ソニーさんとかと一緒に動いているんですけど。スマートシティとか、そういうところの取り組みを彼らがやっているので。ここと地域とワーケーションの相性がよくて、実際に興味を持ってテレビを活用したスマートシティのソリューションを導入検討してもらったりとか、そんな動きにもなっています。
なので、どうやってつながりを作るか? というところで。僕はいろんな人を集めて、ワーケーションで送り込むみたいなことをやっていますね。
山崎:越境した課題解決みたいな。
神田:まさにそうです。
山崎:ありがとうございます。入江さんはいかがでしょうか。
入江:はい。僕も2つあって、1つは神田さんとかなり近いのかなと思っているんですけれども。仕事柄というのもあると思うんですけど、本当にいろんな地域に行って、その地域の方々と交流して、関係人口づくりというかそういうことを1つの目的としてやっていることと。
もう1つは、それに付随して。みなさんもけっこう、会社に行っていてもパソコンで仕事をやっている方が多いじゃないですか。全員が全員じゃないと思うんですけどね。だからPCを持って行って、(会社と)違うところで仕事しているぐらいの感覚なんですよね。自分としては。
なので、特別に何をやっているというより「ふだんのことをやっている」みたいなイメージが、自分の中では強いですね。それがたまたまそこ(会社でなく地方)にいるとか、そんな感じでやっているというのが、現状としては強いかなと思っています。もちろん、それぞれに方でタイプって違うので、ぜんぜんアレだと思うんですけど、僕はそういうところが多いなという印象でした。
山崎:はい。ありがとうございます。
(一同拍手)
山崎:ご覧になっているみなさんの中にも「何をやればいいのかな?」と迷っている人もいるのかなと思いましたので、ヒントになればと思います。
山崎:では、このワーケーションの意外な効果。自分自身にとってでもありますし、あとは会社にとっても。あとは行政、観光地にとっての、というのもあると思うんですけど。こちらは沢渡さん、いかがでしょうか。
沢渡:そうですね。いろんな観点があるかなと思って。1つが、ダム際ワーキングのサイトにも書いたので、ダム際ワーキングのサイトの漫画をぜひ読んでいただきたいんですが。
私から2つ挙げたいんですが、オープンになれる一方で、意外とセキュア(安全、安心)。こういう場所ではやはりオープンなコミュニケーションが生まれたりだとか、立場を超えたコミュニケーションにうってつけだと思うんですね。
ふだんと景色を変えることにより心がオープンになったり、ちょっと雑談が生まれたり、そこからコラボレーションが生まれますから。
山崎:ですね。
沢渡:一方で、意外とセキュア。セキュリティの話ですよね。(周りを指して)ご覧ください。何もないんですよ。周りにほとんど人がいないんです。
山崎:確かに。
沢渡:私もWeb会議やりますけれども、お取引先に「今、ダム際にいます」とか「ダム際の車の中にいます」と言うと「あ、だったらセキュリティ安心ですね」と言ってくださったりするんですね。
山崎:へえ!
沢渡:むしろツキノワグマとか、アシナガバチ気をつけてください(笑)。
山崎:(笑)。
沢渡:物理セキュリティに気を付ける必要ありますけれども、意外にセキュア。こんな環境が両立できるのかなと。オープンなカフェで仕事するより、私はよっぽどワーケーション環境のほうが安全だと思っています。
山崎:ありがとうございます。神田さん、いかがでしょうか。
神田:僕もさっきの話と似ているんですけど、やはりオープンイノベーションみたいなことをやっていると、これまで人をつなぐ場合は3×3 Labって大手町の場所でやることが多かったんですけど、今はけっこう「意外と地域でやれる」ということに気付いて。逆に地域のほうが人が集まりやすかったりするという、不思議な現象が。
山崎:確かに。
神田:東京にいっぱい人が集められないので。3×3 Labっておもしろいことに忘年会やると、500人くらい人が来るんですよ。
山崎:へえ!
神田:それだけ会員さんがいらっしゃるので、みんなけっこう「集まりたい欲求」「つながりたい欲求」がすごくあるんですけど、それが今、東京だとやりにくい。
沢渡:やりにくいです。
神田:逆に「下田でやる?」「御殿場でやる?」というと、御殿場にも60人ぐらい人来て、それはちょっと気を付けながらやっていますけど。そういうオープンイノベーションとか、ネットワーキングみたいなところが意外と東京にいなくてもできたと。
ということが、僕にとっては気付きで。そういう意味では、さっき入江さんが言ったとおり、どこでもみんな働けるから、どんどん地域側でもやったほうがいいんじゃないかなと。
山崎:いいですね。ありがとうございます。前向きですね。
山崎:では入江さん、いかがでしょうか。
入江:そうですね。僕自身、もともと旅好きというのはあったんですけど。ワーケーションみたいな感じで、例えば東北とか、そういうところにポコポコ行ったりしていたことがあるんですよね。
僕だけなのかもしれないんですけど、普通に観光に行くより仕事がらみで行くほうが新しいその地域の魅力を発見しやすいな、というのがあって。
観光って、やはりプラーッと見て帰っちゃうみたいなのが多いんですけど。そこでドップリ浸かりながら仕事をしたり、ふだんの生活したりみたいなところがあるので。
今まで知らなかった街の魅力というのを、本当にどんどん再認識していくというか。やはり日本っていろんな地域……もともと江戸時代に300以上の藩があって。かなり分かれているはずなのに、今まで浅くしかみていなかったなというのに、あらためてワーケーションをいろんな地域でやってみて(気づいた)。そこは今までと違った感覚。
旅行会社出身でもあるので、いろんな地を知っているつもりだったんですけど。それをもっともっと知って「もっともっとその街知りたいな」となってきたことは、自分自身そこはおもしろいなと思います。
仕事からいったん離させてもらったんですけど、そこが僕自身、すごい発見になりました。
山崎:なるほど。そのエリアの新たな発見。旅行では見つからない発見があるということですね。
入江:そうですね。おそらく人と出会う機会が、通常の旅行よりも多いからだとは思います。
山崎:なるほど、ありがとうございます。では続きまして、具体的に会社でワーケーションを導入しようといった時に、まず何から始めたらいいのか? これ、私自身もわからないんですけども。沢渡さん、教えていただいてもよろしいでしょうか。
沢渡:私はまず、問題課題を解決するためのミーティングなどをやってみるのがいいのかなと思うんですね。
山崎:なるほど。
沢渡:先ほど神田さんもおっしゃっいましたけれども、例えば行政が地域の課題を解決したいとか、あるいは何か新たな、最近ではオープンイノベーションと言われていますから。「オープンイノベーションせぇ!」と言われるわけですよ。でも同じメンバーでオフィスに籠もって、イノベーションが起こるか? という話なんですね。
具体的な問題課題を解決するためのなにかディスカッションを、ホテルを借りて業務合宿みたいなかたちでやってみるとか。あるいはキックオフミーティングとかをやる会社もあると思うんですね。
新たなプロジェクトが立ち上がったり、新たな部署が発足した時。その時に懇親も含めてワーケーションをやってみて、その年度の計画を立てるとか、ビジョン・ミッションを共有するとか。そういうキックオフをワーケーション環境でやってみるのは、相互理解も深まりますしいいのかなと思います。
山崎:なるほど。何か課題があると、そこからスタートしやすいということですね。ありがとうございます。
山崎:では神田さん、いかがでしょうか。
神田:僕も沢渡さんの意見と似ていますけど、やはり企業内……チーム内でもいいんですけど、ミーティングするじゃないですか。それを外でやればいいんじゃない? と思っていて。別にオフィスじゃなくてサードプレイスでやってもいいんですし、もうちょっと足を伸ばしたら地域にもなるし。そこらへんを柔軟に対応できるといいんじゃないかなと。
三菱地所でけっこうおもしろいのは、自社のワーケーション施設が軽井沢とか熱海にあるんですけど。最近はそこでミーティングをやるチーム出てきたり。
沢渡:おお、いいですね。素晴らしい。
神田:「せっかくできたし」みたいな。それでやってみると、わりとそこのほうがアイデアが湧くというか。さっき言った、地域の人との交流も生まれたりといったメリットが見いだせるという話も出ているので、まずは「ミーティングの延長で、ちょっとやってみたらどう?」みたいなところは、すごく思っていますね。
山崎:いいですね。まずはミーティングから。
神田:あとは宣伝になっちゃいますけど、うちの「プラチナ大学」の「逆参勤交代コース」とか。
(一同笑)
山崎:そうですね。
神田:エントリーしていただければ。
山崎:まず体験してみると。
神田:あとは今、トムスさんとも一緒にやっていますけど、いろいろワーケーションツアーみたいなところ。興味のある助成金とか、他の自治体さんの助成金とかも使いながら紹介していますので、そういうので見つけていただいて、というのがいいんじゃないですかね。
山崎:ありがとうございます。
沢渡:いろいろ後押し材料もあるということですね。
神田:チャンスだと思うんですよね。
沢渡:チャンスですね。
山崎:今がチャンス。それはいいですね。
山崎:では入江さん、いかがでしょうか。
入江:ありがとうございます。けっこう企業の方が「ワーケーションから先に入っちゃっている印象」が、個人的にはちょっとあって。
山崎:なるほど。
入江:要は、ワーケーションは「導入」から入っちゃうと、ちょっとハードルが高いなというイメージになっちゃうんじゃないかなと思っています。その上で、もっともっと前に戻していくと「そもそもとして自分たちの会社って、どういう課題があるんだろう?」というところ。
先ほどお二人がおっしゃったように、課題というのが「新しいビジネスが生まれない」なのか「有給消化がぜんぜんできていない」なのか「離職率が高い」なのかとか。そのあたり満足度なのか? 人材なのか? というように、会社ってそれぞれ課題が違うと思うんですよね。
その課題をしっかりと把握した上で「その解決策がワーケーションであるのかどうか?」というところを、1社1社見直していくと。例えば先ほどのような「合宿で開発するのがよし」という結論にもなると思うし。
あるいは、有給消化とかそのあたりに問題点があるのであれば、JALさん、ユニリーバさんみたいな感じで制度を入れるとか。そういうところができてくると思うので。
そこによってやることって変わってくると思うので、ぜひ「自分たちの会社の課題ってなんなんだろう?」というのを、特に人事、総務、経営者の方が1回見直してみて。その解決手段としてワーケーションが適正なのか? を考えていくとより考えやすくなるのかなと、思っているところです。
山崎:なるほど。おもしろいですね。まずワーケーションから入ってしまっているというのが、ワーケーションの誤解としてあるということですかね。
入江:そうですね。そこからストレートに入っちゃうと、どうしても企業とすると「そこに経費をなんで出すの?」みたいな話になりがちなので。それだったら、もうちょっと前のステップとして(考える)。でも企業のみなさんがワーケーションに興味あるというのもわかるので、だったら課題解決の方法としてワーケーションが適切なのか? と考えてもらうと、よりスッと会社の中で入りやすくなるのかなと思っています。
山崎:なるほど。
神田:他の問題としてあるのは、やはり「バケーション」のイメージがどうしても。
山崎:ああ、なるほど。
沢渡:やはりイノベーション。課題解決の1つの選択肢として“打ち上げ花火”で終わらせるのではなくて。
山崎:なるほど。やはり課題解決と紐付けて、会社で進めていくというのが1つのキーワードになりそうですね。ありがとうございます。
山崎:次の質問として私が用意していたのが、ちょうどその「導入時に気を付けるべきところ」というところなので、すごくつながるかなと思ったんですけれども。入江さん、今おっしゃっていただいたことの他に、ワーケーションを導入する時に気を付けるべき点はありますでしょうか。
入江:そうですね。あとはリモートワーク上での課題とか。例えば「セキュリティがどうのこうの」とか「コミュニケーションが取れない」というのは、リモートワークの課題とも直結はしてくると思うので。
山崎:そうですね。
入江:まずは企業の課題から、というところなのかなと思っています。ただ最近、大学生とか……私たちも学生にオンラインイベントで話してもらったりとかあったんですけど。学生の方はやはり「リモートワークがいい」という率が上がってきているので。企業のみなさん、ここは考えるところかなと思いますよ。これからの人材採用の。
山崎:そうですか。採用に直接響いてくるということですね。
入江:そういう可能性も今後あるかな? と。
沢渡:だから「ワーケーションをやるために働き方を変える」のではなくて「ワーケーションのような働き方でも成果を出せるようにする」という、本質的なマネジメントの仕方、コミュニケーションの仕方を変えていくことによって、別にワーケーションしなくても垣根なくつながって、垣根なく成果を出していく。イケてるビジネスモデルに変わっていく、と捉えてほしいんですよ。
山崎:なるほど。
沢渡:そのために、まずワーケーションをやってみて、組織の健康診断するのも私はすごく前向きだと思いますし、それが地域と組織を立体的に成長に導くのかなと思います。
神田:そうですね。制度とか理解みたいなところが、すごく大事ですね。
沢渡:ですね。
神田:昔からテレワークとかも問題になっていますし、うちみたいなサードプレイスも一緒で「ここで仕事していいの?」みたいな話とかが昔からよくあるんですけど、そこは成果として見せないといけなくて。
「そこに行くとこういう人とこういう人がいて、このプロジェクトが生まれました」とか、我々も気を付けて言うようにしているんですけど。
ワーケーションも一緒かなと思っていて。なにかしらの成果をみんなで一緒に作って、それを発信していく。今、あまねさんがおっしゃった「ダムでいろんなイノベーションが生まれています!」みたいなのも成果の1つだと思いますし、それをみんなでやっていく、みたいなところができるといいんじゃないかなと。
山崎:なるほど。確かに黙々とやるのではなくて、成果自体も社内もしくは社外に発信していくということがすごく大切なんですね。
沢渡:そうですね。「成果と変化を発信していく」って大事だと思うんですね。成果を発信する。あるいは変化。なんかコミュニケーションがよくなったとかね。アイデアが生まれたとか、成果につながらないけども、変化を正しく言語化していく必要はあるのかなと思います。
神田:「なんとなく感覚ではよさそう」と思っていますけど、数値とか事象とか、そういうのをみんなで共有して発信していくみたいなところはやりたいですね。ぜひ。
山崎:発信と言えば、静岡新聞もそういったところでは。
大見拳也氏(以下、大見):ぜひ!
(一同笑)
沢渡:つなげるなぁ。
山崎:いやいや(笑)。大見さん、今後、静岡新聞も自ら体験しながら発信していくという、そういった予定なんでしょうか。
大見:そうですね。ぜひ静岡新聞SBSが率先して、特に企業さんのワーケーション……ワーケーションというか「働き方の1つの手段」として実践していくことで、ぜひ地域の企業さんにも一緒にトライしていけるように。
山崎:ああ、いいですね。
大見:チャレンジしていきたいなと。
山崎:はい。そしてそれを発信していくということですね。では、トークセッションは以上の4人でお送りしてきました。どうもありがとうございました。
(一同拍手)
沢渡:ありがとうございました。
入江:ありがとうございました。
山崎:ありがとうございました。
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