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2025.02.18
AIが「嘘のデータ」を返してしまう アルペンが生成AI導入で味わった失敗と、その教訓
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松永エリック・匡史氏(以下、エリック):もう1つのポイントは「悩む時間を減らすこと」。みなさん、悩む時間って本当に無駄なんですよ。
村上臣氏(以下、村上):(笑)。
エリック:なぜかというと、悩む時間って何もアクションしていないんですよ。
村上:稼働していないですよね。
エリック:そう、稼働していないんですよ。だから、ポイントは習慣化。今できることを1個1個タスクにして、スケジュールを立てて習慣にしていくんです。すると、ルーティンになってくれる。悩む時間を、タスクをただ“こなす”時間に置き換えていくだけになるんですよ。
それは何がいいかというと、タスクをこなすと必ず成果がでる。つまり、そこそこ評価されるキッカケになるんですよ。あと、適度な成長が必ずある。この成長が不安を減らしていく。
この、1ミリでも1ミクロンでも“常に”成長していることが大事で、時が来た時に100、200と成長を目指せばいいと思うんです。一番よくないのが、普段成長していない人が、いきなり100、200の成長を目指すこと。絶対できないですね。そういう人は、後悔しかしない。
やはり日々の努力とかがあって初めて、いざという時のチャンスが得られる。僕はミュージシャンの時に、いっぱいそういう人を見てきたんです。「時代が俺についてこねぇ」というヤツは多いんですけど、やはりちゃんとした努力をしていない。だから来たるべき時に、チャンスが掴めないですよ。
村上:「タスクに落とし込めば作業になる」というは、すごく響きました。タスクに落とし込む時に考えるべきは、評価軸とかKPIとか「何をすると評価されるのか?」を把握して、集中して考えて、そこから分解してタスクにしていくと。
エリック:そうですね。
エリック:あともう1つポイントなのが、先程「満足」と言いましたけど「満足の10割」をKPIにしちゃうとキツくなる。例えば、自分の上司がマイナス100くらいのすごいダメな人間だったとします。それをどう捉えるか? というのがすごく大事です。
僕は「ベストよりベター」という考え方なんですね。マイナス100のムカつく無責任な上司に対して、プラス100にしようと思うと疲れちゃう。だから、まず「マイナス100をマイナス80にしよう」と考えます。では20上げるためには何をすればいいか? 僕だったらそうやってやることを決めていきます。
村上:なるほど。
エリック:20は上がっていくわけです。それでも、ムカつくことはまだ言われるわけですよ。でも、20ぐらいの改善だから「まあこんなもんかな?」という感じで捉える。その努力を続けていく感じですね。
村上:なるほど。「自分ががんばってしっかりできる範囲」に、いったん狙いを定めると。
エリック:そう。たぶん「毎日プラスになること」をしている人って、あまりいないと思うんです。悪いことがあるとガーッと努力するんですけど、本来なら、スポーツ選手が日々やっている筋トレやランニングみたいなものを、ビジネスマンも常にやるべきだと思うんですね。
村上:日々、ちょっとずつでも成長し続ける。いきなり来ても怪我しますからね。そうすれば、複利でどんどん貯まって成長が加速していくということですね。
エリック:そのために、いろんなツールを使えばいいと思うんですよ。例えば、新聞読むのって面倒くさいじゃないですか。でも、リンクトインで自分の意見を出したりとか、リンクトインの中で誰かをフォローして自分の意見を付けることはできますよね。
それで、誰か読んでくれたらうれしいじゃないですか。これを毎日、とりあえずやってみる。すると、絶対プラスになりますよ。1日だとたった1コメントだけど、365日だったら365コメントやっているわけですよ。あとからまとめて365コメント投稿は、絶対に無理ですよ。
村上:確かに。リンクトインと連携してニュースに一言コメントするだけでも、毎日続けてみるところから成長が生まれると。
エリック:僕もリンクトイン、毎日コメントしているんで。だんだん癖になってくるんですよ。コメントしないと気持ち悪くなってくるんです。これが習慣だと思うんです。
習慣化したら、こっちのもんです。だから、成長はやはり習慣がないと無理だと思います。いきなりやるのは無理。常に「努力する習慣」を身につけないと、来たるべき時に爆発できないというね。
村上:「やらないと気持ち悪くなるというのが習慣」というのは、確かにそうですね。
エリック:ダイエットなんかもそうじゃないですか。2カ月くらいガーンとやって、痩せたこと何度もありますけど、すぐリバウンドするわけですよ。
村上:(笑)。
エリック:痩せる感覚が難しいですね。こういうのって。
村上:高く目標を持ち過ぎると、いきなりできなくてガッカリしちゃうから。マイナスだったとしても「マイナスを減らすだけ」でも、ぜんぜんいいということですよね。
エリック:そう思います。
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