2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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寺口浩大氏(以下、寺口):竹本さんはどうですか?
竹本萌瑛子氏(以下、竹本):1億円ですか?
田中研之輔氏(以下、田中):聞きたいな、聞きたいね。
竹本:人殺しですかね(笑)。
(一同笑)
田中:ははは(笑)。大丈夫? (人殺し)以外ってことね?
竹本:最近『龍が如く』(裏社会をテーマにしたゲームソフト)にはまっていて(笑)。
くつざわ氏(以下、くつざわ):かわいい。「人殺し」って言ってもかわいい! 素晴らしい。
寺口:『龍が如く』。そうか、ゲームがお好きですもんね。
竹本:ゲーム好き。まじめに言うと……。
寺口:まじめに(笑)。『龍が如くに』ハマっているってやばいな。
竹本:まじめに(笑)。
田中:焦るわ。焦るわ、今の(笑)。
竹本:直感的に、1億円もらった後に何に使うかというところまで考えると、そのお金を使う時に後ろめたい気持ちになる仕事はやりたくないなと思ったんですよ。このお金を、親や自分に気持ちよく使えない仕事はしたくなくて。
じゃあそれがなんなのかと考えた時に、今さっき、くつざわさんもおっしゃっていましたけど、価値を生み出せていない仕事とか、もちろん人を傷つける仕事であったり。使う時に誇らしく使える仕事であれば、
寺口:そのお金を使うときに人に誇れるかどうかを先に想像するということですかね。
竹本:そうですね。お金はやっぱり使う物なので。
寺口:なるほどな。SNS時代の今は、後輩たちと話していると、給料よりもフォロワーが欲しいという人とも話すことがあるんですけど。一方で、例えばTwitterのフォロワーを増やさないといけないから誰かを批判してヘイトを集めるとか。そういうことをしてきたら、わりと本末転倒になってしまうんだろうなとも最近思っていたんです。だから、お金もフォロワーも一緒ですかね。
くつざわ:フォロワー数って、実はあんまり影響力と関係なくて。
寺口:ないですよね。
くつざわ:やっぱりエンゲージが一番大事なので。私の場合、一応フォロワー数はいてくれるんですけど。
田中:10万人だからね(笑)。
くつざわ:いてはくれるんですけど、別に影響力でいえばぜんぜん他のアカウントの方が持っている場合も多いし。例えば、生意気なんですけど、基本的にプロモーション案件をいただいたときは8割ぐらいお断りさせていただいていて。
ただ「私のアカウントではお受けできないけど、この案件の内容であれば、こういう方がおすすめです」というところまで補助してあげた方が、やっぱり別の案件をいただいきやすいというか。別のことでご相談いただくことが多くなるので、やっぱりそういう部分で寄り添っていければなという感じですね(笑)。
寺口:なるほど、なるほど(笑)。
田中:僕は、その1億円の話ってけっこうおもしろいと思っていて。それって、たぶん学生から質問が来たんですかね。それとも事前に?
寺口:質問は見ているんですけれど、1億円の質問はまだなかったです。
田中:今日は僕、全部の質問に答えていくという約束をみんなにしちゃったんで。
寺口:まじですか。
田中:なので、YouTube側に出ているコメントのうち、答えないといけない質問に関しては、終わってもTwitterで……。
寺口:ありがとうございます。
田中:それで1億円の話をすると、1億円ってどういうお金かと言うと、社会人男性の平均的な生涯年収は2億8,000万円なんですよ。女性だとちょっと下がって、2億4,000万円ぐらいなんです。つまり、普通に働いていけば、みんな1億円以上稼ぐんですよ。
ということは、やっぱりドカッともらうのも大事なんだけど、それにまたメタファーでしょ? だから竹本さんがおっしゃっていたけど、やっぱりもらった時に心理的に自分の幸福度が下がるようなことは絶対やっちゃいけないんですよね。だから、どうやって働くかという問いだと思っていて。
やっぱり、我々が働くということはお金じゃないですよね。たぶんみんながこれから本当に働くときに、お金をもらうために働くのかと言ったらやっぱり違って。その先にある何かをしたいから、その対価としてお金がもらえると。
これは「きれいごとでしょ」と言われるんだけど、やっぱり本当にそう思う。それがわかっている人とわかっていない人で、キャリア形成においてかなり分かれてくる。だから目先のお金、悪しきことでも1億円を手にして捕まってしまったら意味がないし。やっぱり自分に嘘をつかず、ちゃんと社会貢献になるようなことをやらないと意味がないなと思いますね。ちょっとまじめっぽく言っちゃったな。
寺口:なるほどな。いやいやいや、勉強になる。普通にメモりましたよ、今。
田中:あはは(笑)。
寺口:ありがとうございます。おもしろいですね。あと5分くらいいけるのかな。
竹本:早い。
田中:行こう行こう。
寺口:できるだけいきましょう。ツイッターで感想もいただいています。「ゲストのみなさんも就活生だった時があると思うのですが、その時にした決断が今にどう結びつているのか」ですね。みなさんが学生だった時の……あ、くつざわさんは今もですね。一番最初の仕事選びというのかな、選択肢があった中で決断した時のことを。
田中:決断ね。
寺口:はい。その時にどんなことを考えていたかという話を聞かせていただいてもいいですか。だんだん就職活動っぽくなってきて。竹本さん、お願いします。
竹本:私は就活生のみなさんの中でもやりたいことがはっきり決まってない方は、たぶんいっぱいいるんじゃないかなと思っていて。それはそれでぜんぜんよくて。
というのも、私もなかったんですよ。別に今もはっきりと「これになりたい」「やりたい」ということはなくて。「みんなはあるのに、なんで私はないんだろう」とめちゃくちゃ悩んでいたんですけど。
ある時に「やりたいことじゃなくて、どうありたいかを考えよう」という切り口で考えてみたんです。その時に出た答えとしては、「私は将来、自分の車の助手席に自分の好きな犬を乗せて、いつでも海にドライブに行ける生活がしたい」と思って(笑)。「じゃあ、それを叶えるためにはどういう仕事をしたらいいんだっけ?」みたいな。
たぶん、やりたいことがない時はネガティブな気持ちになっちゃうと思うんですけれど「どうありたいか?」とポジティブに考えて、そこから「じゃあどういう仕事?」と考えると、けっこう気持ちも楽になったし。というか、そういう大きな目標のためだったら、いろんな道があるんじゃないかなと思えるようになったので、私は就活の時はそういうふうに考えていましたね。
寺口:なるほどな。ありがとうございます。「何をやりたいか」から「どうありたいか」。まさにスタイルですよね。ワークスタイルもライフスタイルも、どんなスタイルでいたいか。確かに、これはみなさんもけっこう(イメージできる部分が)あるかもしれないですね。ありがとうございます。田中先生どうですか?
田中:今と重なるんですが、1つの決断にすべてをかけないことがけっこうポイントだと思っています。その時に暫定的な選択として選ぶんだけど、またやり直しがきくということです。
だから『ライフシフト』という本が売れたんですけど、あれは人生100年を3つのステージで考える。つまり、我々は昔の人より3倍くらい生きられると考えれば、大きな決断を3回してもいいわけですよ。
だから、例えば今みんなの目の前にある、就活という1つの決断に「俺の人生のすべてがかかっている」というプレッシャーは背負わなくていい。今これぐらいがんばってきたから、今は自分がやりたいことに対して「ここから3年か5年ぐらいはここだな」というような。
まったく安直じゃないけどね。でも、そういう意味での選択を、ちゃんと自己肯定していくことがすごく大事です。選択したのに、あっちのほうがよかったとかね。選択できない自分を、悩み続けている自分を責め続けるようなサイクルからは抜けたほうがいいから。
選択を少しでもかたちにしていって、それがまた合わなければ……寺口さんだって、いろんな経験をしてここにいるわけでしょ?
寺口:そうです、僕、20代はもう暗黒の……後悔ばっかり(笑)。なんでこんなことしているんだろうって……。
(一同笑)
田中:暗黒の時代でしょ?
田中:今だってツヤツヤじゃん。元気そうで。
くつざわ:あはは(笑)。
寺口:30代からが勝負だなと(笑)。
田中:それを伝えたいんですよね。
寺口:そうですね、大変だって……僕、今4社目であったりもするので。すいません、僕の話はもうどうでもいいや(笑)。ありがとうございます。
寺口:最後に、これは社会人の方も学生の方も見ていただいているんですけど。
みんなたぶんキャリアの選択をどうしていったらいいのかなというところが、考えとしては多いかなと思っています。なので、例えば僕が学生さんだったら、そりゃあみなさんはすごいでしょうよと。自分は今どうしたらいいのかなというところは、たぶんあると思うんですね。
なので、みなさんの経験からでいいので、自分のスタイルとか、ライフスタイルとかワークスタイルというものの理想から近づく方法でもいいし、離れないためにその選択の時にこれ気を付けているなということがあれば教えていただければなと思います。くつざわさんからお願いします。
くつざわ:私は人に教えられるような立場でもなんでもないんですけど、一応ここ1年間~数年間で経験したもので言うと、やっぱりやりがいって、さっきコメントでも見たんですけど、もちろんお金に対してモチベーションを感じる方もいらっしゃるし。だからこそ、きれいごとみたいに感じる人もいるかもしれないんですけど、やりがいを感じる部分って人それぞれじゃないですか。
もちろんお金にやりがいを感じる人であれば、お金ってあくまで対価報酬なので、その部分で大きい金額をもらったら、その分大きい利益を与えてあげればいいし。対価報酬という部分を忘れずに、利益を与えることにやりがいを感じる方であったり。
私の場合は、やりがいはそんな大きなものではないんですけど、「好きなことを仕事にするのってどうすればいいの?」という質問ってよくあるんです。好きなことを仕事にするって、わりと自分の首を絞めることだなと思っていて。
嫌いなものから消去法で「これは苦手だからできない」とか、好きなものを一方通行でやっていくよりは、いろんな選択肢を持ちながら、できることを増やしていく方が将来には繋がりやすいんじゃないかなと。やりがいは個人個人(違うもの)なので。
私は自己啓発本とかビジネス本とかすごく苦手なんですよ。それはその方がいろいろ生きてきた上での解決策や打開策が載っているので、必ずしも自分に適応できるものではないなと思っているんですね。
だから、他人の言葉に従いすぎなくてもいいのかなとは思います。こういうライブをやりながら言うのもアレなんですけど。自分の苦手なこととか、やりがいとか欲求に忠実にやっていけばいいかなと思います。
寺口:たくさんありがとうございます。では先輩方お二人は一言で決め台詞をお願いします。
くつざわ:ごめんなさい!
寺口:ぜんぜん大丈夫、大丈夫(笑)。竹本さんは何かあります?
竹本:私、これだけはということで言うと、自分の幸せの価値観を見つけることを優先してくださいということです。パラレルワークも手段の1つでしかないので。複業をすることを目的にするんじゃなくて、自分の幸せの価値観に沿うのであれば複業をやればいいし。本業だけでもいいのであれば、というところなので。
自己分析とよく言われますけど、そういったところからブレイクダウンして、自分が何に幸せを感じて、何が嫌なのかを考えてみてください。
寺口:ありがとうございます。田中先生……。
田中:今のモヤモヤとか、将来に対するやりたいというエネルギーを紙に書くと、本当にいいと思う。このライブが終わったら、本当にここにある白い紙・キャンバスになにか書いていってほしい。
寺口:可視化ですね。
田中:自分の中でモヤモヤしていると、なかなかその先にいけないから、我々と一緒に書きましょう。そうしたら、何かけっこう見えてきます。
寺口:ありがとうございます。本当にたくさんの話がありました。ちょっと急ぎ気味でやってしまったんですけれども、今日の話をこれからのキャリア選択にしっかり活かしていただければなと思います。それではお三方、本当にありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
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