2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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ホームレス小谷氏(以下、小谷):50円で僕のことを買ってくれたことがきっかけで、僕の友達と出会った人が「結婚しました」ということがありました。
亀山敬司氏(以下、亀山):なるほど、50円つながりで。
小谷:それで結婚式にたまに呼ばれるんですよ。
亀山:「あなたのおかげで結ばれました」ってことか。小谷にはTinderみたいな役割もあるんだね。
小谷:それで、ご祝儀どうしようと思ってクラウドファンディングしました。
亀山:え? ご祝儀ってその人の?
小谷:僕はその人にご祝儀をあげたい。だけど僕はお金がない。でも、僕は行くことができる。だから、「『見たことない、会ったことない人にお祝いのお金出したい』って人がおったら、代表して僕が渡すからご祝儀ください」って言ったらけっこう集まりました。
ちゃんと割り切れない数字で(笑)。それで祝儀袋に名前を連名で書いて僕は「おめでとー」って渡して。
亀山:「俺の金じゃないけどね」って言って(笑)。そういうことでいうと、小谷はプラットフォームになってるんだな。もう出会い系だ。出会い系で、薬系で、豆腐屋でもあるし、 癒し系でもある。すげーな、なかなか。
小谷:ホンマっすか、ただのホームレスですけどね。
亀山:ホームレスって世の中でいうと、公園とかで寝てるイメージしかないけど、小谷は普通に家に泊まれるんだな。
小谷:ホームレス始めた最初の1、2ヵ月は外で寝てました。
亀山:ちゃんとやってた?
小谷:ちゃんと天然のホームレスやってましたよ。最近、「ビジネスホームレスやろお前は!」ってよう言われるんですよ。
ちゃんとホームレスやった上で「こんなんやったらどうや?」って言われて、SNSとかいろんな人のアイデアをやってみたら、こうなっただけです。だから、僕自身には考える力はないんですよ。人から聞いておもろそうだったからすぐやってる。それだけです。
亀山:俺も、ぶらぶらしてたり、旅してたときは寝袋持って公園でよく寝てた。
小谷:え!?
亀山:まあサウナが多かったけどね。
小谷:なるほど。野宿というよりも、サウナなんですね?
亀山:野宿もたまにはあったんだけど、寝れる場所が見つかんないときがあるから。昔はネットカフェがなかったからサウナが一番安く泊まれて、どうしようもない時は野宿したよね。むかし新宿で露店してたときなんかは、高層ビルとか都庁があるほうにけっこう原っぱがあったから、そこで寝てたよ。
小谷:俺、おんなじとこで寝たことある!!
亀山:あそこって始発までは人がいないじゃない。だから始発まではとりあえず寝ようと思ってるんだけど、結局そのままけっこう寝ちゃうみたいな。あそこ寝やすいよな。
小谷:寝やすいっすよね!!
亀山:歌舞伎町のほうはうるさいしヤバイし危なそうじゃない。でもあっち側は誰もいないからね。
小谷:そうなんですよ。亀ちゃん、心得てますね、いつでも野宿いけますよ。
亀山:それで目がさめて寝起きでふらふらっと歩いていると通勤のサラリーマンがバーッと来るわけ。
小谷:ええ目覚ましですわな。
亀山:で、反対方向に俺は帰っていくわけ、1人だけ。すれ違ってくみたいな(笑)。
小谷:次、動画で「野宿やってみた」企画やったらどうですか? テント張るとこから亀ちゃん1人でやって、定点で撮ってみたいなやつ。おもろそうっすよ。「今から寝まーす」とかって。俺は見たいけどなー。そういうのおもろいよなー。
亀山:もういい、もういい(笑)。
小谷:もういいんすか? やってほしいな~、絶対見るけどな〜。「亀山さん何やってんねん、とんでもないことしてんぞ、この人」ってなりますよ。まあでも 「なんとかなる精神」ですね。うかがってたら。
亀山:そうだね。金がないと思ったら勝手にビルに入って階段の下で寝てたりしてた。寒いと建物入りたいじゃん(笑)。
小谷:あったかいとこ入りたいですからね。
亀山:そしたらおばちゃんに「しっしっしっ!」って追い出されたり。
小谷:それ猫や! もう野良猫(笑)。
亀山:そういうことあるよね?
小谷:今はもう、知らない人の家に行くっていっても、事前にSNSでつながっているので「会ったことない親戚に会ってる感覚」なんですよ。今は全員家族やと思ってるので、会ったこともないけれど家族なんです。
亀山:「来てもいいよ」っていう信用みたいなものが、小谷にはあるわけよな?
小谷:SNSで、僕の生き方とか生活を見てくれている人は「じゃあいっか」とか「じゃあウチうち泊まってよ」って言ってくれますね。この前も、5歳の娘さんがいる家庭に行って「お父さんが帰り遅いから、僕に代わりに娘さんの誕生日パーティー祝ってくれ」とかありましたよ。
亀山:すごいね。娘さんと2人でやったの?
小谷:娘さんと僕、あとお母さん。
亀山:お母さんか。
小谷:もはや、疑似家族ですよ。
亀山:よっぽど信用ないと、なかなかそんなことできないよね。
小谷:ほんまっすか?
亀山:普通心配じゃない? 変な人入ってきたら怖いじゃない。
小谷:娘さんが一番僕のこと気に入ってくれてるんです。
亀山:確かに娘にはウケそうなキャラだね(笑)。
小谷:これ子供ウケいいんで(笑)。 それでハッピー・バースデイ・トゥ・ユーってやって、一緒にフーって消して、おめでとうって。そのときロウソクの火を僕も一緒に消しちゃったんですけど(笑)。 その時は「何してんねん」って笑って一家団欒で。本当は一家じゃないんですけどね。
そんなんで、一家団欒してたらお父さん帰ってきて、「どうも、初めまして」「娘さん最高っすやん」とか言って。
亀山:新しい生き方だな、それ。
小谷:ほんまっすか亀ちゃんに言われたらうれしいわ、ありがとうございます。家なくして良かったわ。
亀山:俺も会社潰れたらそれで生きれるね。
小谷:もし会社潰れたら僕のとこ来てください。いろいろ指南しますよ。師匠と弟子やっときます? 俺の弟子。
亀山:俺も緑の服着て。
小谷:赤と緑で良いですね。インスタントラーメンみたいな、赤と緑の何かね。
亀山:きつねとたぬきのアレみたいな。
小谷:よろしいがな! そういう生き方ですよ、そう! 何とか食ってける。
亀山:(DMM)アカデミーのこいつらも、20歳前後なんだけど。
小谷:若いなぁ。僕あんまりわかってないんだけど、アカデミーはどういう仕組みで回ってるんですか?
亀山:とくに仕組みはなくって、飯食わしてやるから適当に会社の中うろうろしてるよ。
小谷:うわ、めっちゃええやん。
亀山:ホームレスっていうか仕事レスみたいな感じよ。学生レスかな?(笑)。 今は何者でもないから必死で、もがいてるよ。
小谷:めっちゃ素敵。
亀山:今回みんなここに呼んだけど、ここで影響受けてもらって、みんなホームレスになってもらっても困るけどね(笑)。
小谷:たまーにいらっしゃるんですよ、「家なくしてみました」って方の連絡が。僕、正直その人の人生を歩んでないのでわからへんけど、好きにしといたらええんちゃうかと。「ホームレスになるのはええけど、こうなるとは限らへんで」とは言いますけど。
僕も何者でもないので、僕だってただのホームレスやから。むしろ、だから何でもできるので、あんま期待背負わされたらしんどいんですよね。
亀山:いざとなったら、こんなふうに何とかなるってことだから。
小谷:何とかなります。大丈夫です。だからみなさんも、おもくそいろんなこといっぱいしてくれたほうがいいと思う。
亀山:それと、そのときには誰かに呼んでもらえるような信用がいるってことだな。「あいつは嫌い」だとか、「あいつはもう油断ならん」とか言われると、いざとなったときしんどいよな。
小谷:お酒呑むときの呑みっぷりで「あいつあそこまで飲んだらおもろいな」とか「あそこまで脱いだらおもろいな」とかそういうふうな感じで興味持ってもらうのがいいんかなとは思いますね。
亀山:会いたいというか、会ったら楽しいという人間になんなきゃいけない。今からAIとかいろいろできるじゃない。その中でどうやって生き残るかっていうと、AIを超える知能を持つか、愛されるキャラを持つかしかないじゃない。
小谷:そうですね。「無駄さ」というか、ロボットにはできへんやつですね。
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