2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
【CafeSta】山本一太の直滑降ストリーム@Cafesta ゲスト:北村経夫参議院議員、青山繁晴参議院議員(全13記事)
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長尾俊介氏(以下、長尾):そこで、その(ダークWebの)onionのアドレスに行くとですね。
山本一太氏(以下、山本):こういうのが出てくるんだ。
長尾:犯人が立ち上げた簡易取引所なんですけれども、すごくわかりやすくてですね。ビットコインかライトコインという仮想通貨から、XEM硬貨に交換できるサイトなんですね。
要するに、犯人が持っている5億XEMをこれらの通貨と代わりに買えますけれども、いわゆるほかの取引所で取引されている価格よりも15パーセントオフで取引しますって。
山本:なるほどね。このダークサイドの空間でね。おもしろい。
長尾:これが2つ目。3つ目なんですけれども、これは「単眼愛(モノアイ)」さんというTwitterのユーザーの人がおそらく突き止めたというか。
山本:ユーザーは立派だね。ホワイトハッカーだけじゃなくて、一般の人もみんな監視してるもんね。
長尾:そうなんです。この人が言ってるのはYobitという。これは、取引所の場所はわからないんですけれども、どうやらロシアにある取引所なんですけれども。
山本:つまり、ロシアの取引所が持ちかけたんだね。
長尾:おそらく犯人がそこにXEM相当額を送っていて、使われているだけ。これですね。本日だけ、要するに2月9日時点で500万XEM。
山本:もうすでに3億円。
長尾:ここの取引所に送られているんですね。ここの取引所で一番多かった時の取引高が130万XEM。去年の12月ぐらいの一番取引高が高い時でもそれぐらいなのに、2月9日だけで5倍送られているので、おそらくこれはなんらかしらの特殊な、まぁ要するに犯人が送ってるんじゃないかと思われていて。
みなさん勘違いしたりしてるかもしれないんですけど、このホワイトハッカーの人がタグ付けをして、そのXEMの動きを追っているというのはたぶん先週もお伝えしたんですけれども、仮想通貨ごとにタグ付けされてるんじゃなくて、犯人の財布にタグ付けされていたので、実はこのYobitみたいに取引所にまとめて5億ほどのXEMが送られたとなると、すでにその取引所にあるほかのXEMと混在しちゃうんですね。
山本:どれがどの分かわからなくなっちゃうということね。
長尾:そうなんです。そこからまたほかのところに犯人が送ったら、それが本当にコインチェックから盗まれたものなのか、そうじゃないのか、わからなくなっちゃう。
山本:わからないという。いろんな手を使ってくるよね。
長尾:そうなんです。
山本:ホビット……ホビットじゃない。ロビットじゃないね。
長尾:ホビットじゃない。ロビットでもなくて、Yobit(笑)。
山本:そうするとあれかな。当初事件発覚後、これだけのホワイトハッカーが追いかけてると。これでNEMを広める財団もあちこち世界中の取引所に「取引しないでください」と言ってると。ホワイトハッカーもいて、ものすごく多くの人にずっとフォローされてるから、結局この500億って塩漬けになるんじゃないかと言われてたでしょ。
長尾:はい。
山本:そうでもないということかな。だからいろんなやり方でけっこう悪知恵を働かせてきたということなんですかね。
長尾:実際にこのonionの仮想通貨取引所でおそらくXEMを買った男性が、たしか昨日警察に事情聴取されているんですね。
山本:本当。ふーん。
長尾:これからの争点は、ビットコイン、仮想通貨自体が盗品だというふうに物として認定されてるかどうかわからないので、その男性が追求されるかどうかもわからないんですよね。盗品を、マネーロンダリングを幇助したのか、不正アクセスの共犯者として立件されるのかもわからないんですけれども。
その例だけとっても、一応当局は追いかけてるんですけれども、それは氷山の一角にすぎず、このYobitに送られたら、それこそロシアなので。
山本:わからないよね。ロシアだもんね。
長尾:そうなんです。
山本:わかりました。ちょっとYobitの話してたらだんだん時間なくなってきたので、ちょっとまとめてほしいんですけど、まだあるんだけど。まあ、そもそも仮想通貨を取引所に預けておくかどうかという議論が起こっているわけね。
長尾:そうなんですね。まぁこれセキュリティ対策の話で、ちょっと先週も話したので繰り返しになっちゃうんですけれども、自分たちで自分の身の安全を図らなきゃいけないですし。あと最近とくに思うのは、億り人ってものすごくちやほやされてまして、いろんなメディアに出てくるんですよね。考えてみると……。
山本:「億り人」ってなに? もう1回復習で。
長尾:仮想通貨で1億円以上の資産を得た(人)。
山本:持ってる人を億り人ね。
長尾:そうなんです。ニューリッチですよね。いわゆる宝くじに当たったのとほとんど同じで。宝くじ例えば「何億円当たりました」というふうに。
山本:狙われるよね。
長尾:そうですよね。公言したら。それと同じことなので、自分の身の安全を考えるんだとすると……。
山本:言わないほうがいいんだ。
長尾:はい。億り人になっていたとしても。
山本:そっか。おくりびとは「億」の「り人」ね。億を稼いじゃったというね。
長尾:はい。
山本:わかりました。じゃあ最後にギリギリなんですけど、なんか相場をちょっと。
長尾:そうですね。これだけ最後に見ましょう。ここですね。
山本:詐欺商法も大変だけどね。
長尾:そうです。それもまた来週ですけど。
ここ12月20日のピークの時から、今日はバレンタインデー2月14日、仮想通貨取引全体の市場がどうなっているかというと、相変わらず、左上から見ると、1325あった取引所は1530に増えていて、2ヶ月に200も増えているんですね。
全体的な市場規模としては上がり傾向なんですけれども、このビットコインの値段を見ると、値段ってピークからだいたい半減ぐらいしているんですね。
山本:ちょっと落ちてきたね。
長尾:そうなんです。値段が18,000ドルだったのが今8,000ドルですし。
山本:半分以下になった?
長尾:そうなんです。まだ戻ってないですけれども、相変わらず市場全体としては大きくなっていて、おもしろい投資商品とは思うんですけれども、くれぐれもリスクに気をつけてください。
山本:気をつけないといけないというね。
長尾:はい。
山本:長尾さんとこの話をいろいろし始めてから、先々週の新報道2001に呼ばれて、ビットコインというか仮想通貨の話をしてきてね、やっぱりビットコインだって去年の1月と12月比べたら20倍じゃない。これはやっぱりなかなか抜けられないよね。20倍。だってNEMとか200倍でしょ。最初に出たときから比べると、何千倍らしいよ。
長尾:そうですね。
山本:だからこういうのって難しいですね。だってこのときにうまくやっていけばいいのに、人間って「もっともっと」ってなるでしょ。
長尾:まぁそうですね。欲は。
山本:うちの母親は別にギャンブルやらないんだけど、1回だけ馬券を買ったのよ。なんかほかの人に言われて。そしたら万馬券だったの。
長尾:ああ、癖になっちゃいそうですね。
山本:数千円買って20万円ぐらいになってね、母はラジオを買って、それでもう一切馬券を買いませんでした。一生に初めて買った馬券で万馬券。だけどもう20万でラジオを買って、それできっぱりニコニコしながらやめてましたけどね。
長尾:それはすごく金離れがよくて、すばらしいですね。
山本:やっぱり難しいですね。
長尾:そうですね。欲を断ち切るって。
山本:そんなことでみなさん、長尾さんと2人でもうビットコインしかやらないかなという。荒木飛呂彦先生がジョジョしか描かないように。
長尾:トランプもやりましょう。
山本:トランプもやります?
長尾:たまに(笑)。
山本:じゃあ、ずっとビットコイン、たまにトランプということで。長尾コーナーでした。ありがとうございました。どうもすいませんでした。
長尾:ありがとうございました。
山本:ということで、今日は、みなさん、惜しみなく仮想通貨をやらせていただきました。これから長尾コーナーはビットコインに力を入れていきたいということをお約束したいと思います。
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