2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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武内淳氏(以下、武内):会場であれだけ行政と連携したいというかたもいらっしゃったので、会場から、登壇者のみなさんに聞きたいことあるかたいらっしゃったら、ちょっと特別トークみたいな、ちょっと考える時間を……。はい。
竹家正剛氏(以下、竹家):まぁ、隣にいる人と……。
武内:隣の席で今の話を踏まえて、ちょっと考えてみて、質問等したい方、挙手していただけたらと思います。
(会場挙手)
武内:あー、どうぞ!
質問者1:昨日はお世話になりました。地域活性化においては、いろいろ他のところもそうだと思いますが、地域の人、行政の人、政治家の人、あと民間企業。みんないろんな思惑があって、成功しているのは、たまたまそこの合意形成がうまくいったり、その思惑のベクトル一緒だったりしたときだけなんじゃないかなと思って。
僕は、今19歳で、ちょっと前まではうまいこと行政の人と民間企業の人と付き合ってきたんですが、最近、自分の思惑と行政の人の思惑とがちょっとずれて、うまく合意形成できないことがあって。
そういったときに、どっちがどう折れるのがいいのか。自分がやりたいことを自分の志を持って大きなことをやるほうがいいのか、それとも、自分のポジションからなにかやっていくのか、みなさんは今の自分の立場から、どうやって思惑と言ったら変ですけど、夢とか志とかそういうのを実現していますか? 教えてください。
藤岡慎二氏(以下、藤岡):19でしたっけ? 自分の思惑と違う方向に行政がいこうとしたらどうするかですよね? 19なので難しいと思いますけど、僕は飲みます。とりあえず。
(会場笑)
うん、そう、飲めないよね。もうちょっとなんですけど。どういうことかと言うと、意外と飲みの場とか非公式な場で本音を晒してくれて、それが自分にとってぜんぜんない視点だったりとか新しい視点の場合があるんですよね。それが、方向性の根源とか源になっているときがあるんですよ。そういうことはあまり言ってくれないんですよ、公務員の人って。やっぱり立場があるから。
飲みのときはやっぱり違うので、その時に言ってくれるんですよね。なので、そういうところで聞くといいかもしれない。僕、地域活性化できそうな人材をよく募集するんですけど、そのとき「心・技・体・肝臓」って言ってます。
(会場笑)
僕、能力の1つに肝臓があると思うんですよね。そこでやっぱり膝を突き合わせて、本当にさらけ出して飲んだくれて、話し合って泣きまくりながらやったことをやると、意外と相手のこと理解できると思う。まだ若いですから、いろんな可能性を聞いたほうが、僕はいいと思います。
平将明氏(以下、平):行政の協力をもらわないと成功できるかできないかですかね。だから行政の力がなくてもできるなら突っ走ったらいいと思うし。あとは、最後はどっちが共感を得られているかの勝負で、実は政治力とは金じゃないんですよ。志と巻き込む力だったりするので、独りよがりだといくら志が高いといってもうまくいかないですよね。ということが1つと、あと一番早いのは自分が市長になるのが早いですよね。
(会場笑)
今は、別のところでやっているんだけど、選挙権年齢を引き下げたじゃないですか。20歳を18歳に下げたでしょ。被選挙権も21ぐらいに引き下げようと思っているんですよ。今、自民党に働きかけて、牧浦土雅くんとかG1の仲間で一緒にやっているんですけど。あ、小幡くんも知り合ったのはG1ですね。
そうすると、大学3年生で地方議会も出れるし、首長にはなかなかなれないと思いますけど、そういうチャレンジのやりかたもあって、だから投票行く権利もあるけど、僕らはみんな出れるんで、歳になれば。そういうやりかたもあるかなと思います。
武内:はい、ありがとうございます。他に、質問……はい。
(会場挙手)
あ、すごい手が挙がってますね。
質問者2:平さんと脇さんにお聞きしたいんですけど。僕も官の立場でいろいろやってみたいなっていうのがあって、僕も今公務員とかいろいろ視野に入れながら大学に行ってるんですけど。
例えば、地域のため、スケールさせるためにいろいろやってきたいと思った時に、「こうやりたいです」と言ったとしても、なかなか公務員って公平性が高い仕事だから、自分の思い通りに仕事ができないよ、というアドバイスをもらうんですけど、実際、そこらへんってどうなのかなってところが気になって、お二人にお聞きしたいです。
脇雅昭氏(以下、脇):実際どの場面にいるか、上司がどんな人かによってけっこう変わってくるっていうところが本当のところなんですけども。僕はずっと総務省の採用をやってたから、その採用する学生に言ってるのは、だからこそ公務員やるんじゃんって。
難しいことだからこそ、自分の力が発揮できる場所だから、そういうことがわかった上で、入ってきてくれたら多分その人たちはすごくいいパートナーになるし、だから一緒にやっていこうっていう話をするんですけども。
たぶん、良いも悪いもいろんな場面があるからなんとも言えないけど、確かにそういう、後ろ向きな人もいたりする。でも、逆に言うと自分ができることもいっぱいあって、だからそれをやる覚悟があるか次第なので、周りがどうこうじゃなくて、自分がそれを持てるかどうかっていう意味でいくと、すごくいろんな問題が解決するんじゃないかなと思います。がんばって下さい。お待ちしてます。
平:多分これ、働き方改革とかで公務員になったからずっと公務員とか、民間だからずっと民間っていう時代じゃないので、その場その場で、民間に行ったり官に来たり、選挙出たりっていう時代になると思いますから、柔軟にやったらいいと思います。
だから官僚は官僚でものすごく活躍してる人たちがいて、みんなが一目置くような若手もたくさんいるので、やっぱり自分次第だと思いますよ。すごく目立ってる官僚はいっぱいいますよ。だからそれは自分のやり方次第なので、官僚だからって別にちっちゃくまとまる必要もないので、自由にできると思います。
脇:1つ、斜めの関係使う人はけっこう多いですよね。あんまり言うと怒られちゃうかもしれないですけど。要は上を動かすのってめちゃくちゃ難しいんですよ。自分の直属の人とか。でも、外の人と仲良くなるってすごく簡単なんですよね。その外の人と仲良くなったうえで、「こういうのって大事だよね」というのをその人に言ってもらうとか。あっ、なんかこういうの使ってるのばれるんで。
(会場笑)
「なんだ、あいつが言ってたな」みたいなのが、ある日誰かから来るんですけども(笑)。でも本当に行きたいと思うんだったら、そういう誰と誰がこうなってるという関係を見ながら、斜めの関係を作っていくという方法があると思います。はい、お待ちしてます。
(会場笑)
武内:ありがとうございます。では次に最後の短めの質問。
質問者3:ありがとうございます。みなさんにちょっとおうかがいしたいことがありまして、たぶんこの中には、これから新しい仕事を作っていく人たちっていると思うんですね。
とくに、ソーシャルベンチャー、社会起業と言われる文脈の人がたくさん生まれてくると思うんです。そこから官民協働だとか、産官学連携だとかしていくうえで、民間が新しいものを作りましたと。それを官側の人たちは、どのような評価をするのかがけっこう気になってまして。
これまでなかった仕事に対して、どのような評価事項をこれから構築していくのか。それか、あとは現段階で、どのような評価をこれから作っていく、新しい仕事に対して、行政はどう思っているのか、国はどう思っているのかっていうのをちょっとおうかがいしたいなと思っております。以上です。
藤岡:今、ソーシャルインパクトの評価と社会的一般の評価というのがあって。行政としても、社会起業家をどう評価するかとか、社会的意義ある仕事をどう評価するのかというのが、ちょうど今、地方自治体で議論をしているところですかね。
なので、そこを読んでみるといいかもしれないですね。すみません、単に情報伝えただけみたいになっちゃいましたけど。けっこう考えてるんです、すでに。それによって、例えば本当は10億円かかるものが、民間だったら5億円でできるんであれば、民間にお願いするっていう、ソーシャルインパクトボンドって考え方も出てきてるんで。だから、そこらへん見てみるといいのかなっていう気はしました。
木藤亮太氏(以下、木藤):ちょっと僕はゆるーく答えると、商店街の再生っていう仕事をしてくるなかで、やっぱり1番の課題って商店街に経済効果をもたらそうとか、お店を増やそうというところ。
すごく狭い課題にチャレンジしているように見えるんですけど、結果的にやっているのは、さっき言った働く場所だとか、そこで若い人たちが集ってイベントをやっているとか。実際、日南市って、地方都市全体で解決するというおっきな課題設定をして、その中で商店街を見るという、ちょっとぐるっと一回りした課題設定をしてみたんですね。
そうすると、やっぱり商店街という課題設定だけを表に出すと、そこに興味ある人しか興味持たない。行政も商工政策課くらいしか動いてくれなくて。ですけど広く課題設定をぐるりと回して、そこでいろんな興味ある人たちを拾っていくと、意外と仲間とか、課題を持っている人たちが集まったり、行政も、いろんな課が動いてくれたりみたいなことになるんです。
ですから、課題設定を、あまり直接的なものではなくて、間接的なものまで含めて発信をしていくことで、結果的にその事業を応援する人たちが増えてくるっていう。商店街、今すごく応援団が増えてます。我々が作った油津応援団という応援団を、出資者みたいなかたちで応援する人たちもたくさん増えているんです。そういう課題設定を広く持つところは、少し視点としては必要かなとは思いました。
平:ベンチャーのところでいうと、けっこう国の政策はもう整ってて、未踏プロジェクトっていうのがあるんですね。未だ踏まず、前人未踏の未踏プロジェクトというやつはビジネスアイデアコンテストで、IT系ですけど、お金は渡しきりという、今までの政府では考えられないやり方をしていて、トヨタと組んでるAIのプリファードネットワークの大西さんなんかは未踏プロジェクトから出てきてます。
もうちょっと先にいくと、エンジェル税制というのを使い易くするので、身内からお金をエンジェルとして投資をしてもらうと。それが所得控除とか、投資の所得から控除できるといったことがあります。さらにもう1個先にいくと、クールジャパンファンドとか、産業革新機構とかいろんな官民系のファンドがあって。
ここもリスクをとりやすく増資をしてあって、小さいものも投資をするようになってるので、そういうところでお金が出るのは、事業性を評価して出るので。ですからいろんなオプションはあると思いますので、聞いてくれればと思います。
脇:まさにみなさん言ってくれたんですが、この会ってすごく健全だなって思ったのが、やっぱり僕、公務員だからかもしれないですけども、地方創生って言うと、すごく官から民の人たちに対してなにかやるみたいなのが、地方創生みたいな感じになってます。
でも、どちらかというと本当はそういったかたちじゃなくて、本当は一人ひとりがどれだけ活躍できるかというのがすごく大事なところだから、この会ってずーっとだって別に官がどうとかじゃなくて。
官なんてぜんぜん1個も質問なかったわけじゃないですか。だからそういう発想ってすごく大事で。ソーシャルでベンチャーやっていくというのもめちゃくちゃ大事なんですけども、それは自分たちでやれることをやり続けていったら、それはこっちからお願いにいくので。あまりだから評価がどうかというよりも、自分がやりたいことが何で、それをどう社会的に効果があるのか、それを信じてやるっていうのが大事なんじゃないかと思います。
竹家:はい、ありがとうございます。下馬評と打って変わって、非常に活発な議論ができました。
(会場笑)
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