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<エピソードⅡ しーずんⅠ>月曜カフェスタトーク ゲスト:大社一樹さん 出演:平将明衆議院議員、生田よしかつさん、大澤咲希さん(全4記事)

「農家のしきたり」を守っている場合じゃない 平将明議員らが農業問題の“凝り固まった考え”を斬る

平将明衆議院議員による、月曜カフェスタトーク・エピソードⅡしーずんⅠ。今回のゲストは、株式会社セプトアグリの大社一樹氏。準レギュラーの築地魚河岸三代目・生田よしかつ氏と、アシスタントの大澤咲希氏とともに、大社氏の事業内容に迫ります。本パートでは、日本の農業問題の根底にある“凝り固まった考え”に言及。今こそ多様性を受け入れ、イノベーションを起こす必要性について語りました。

フィルムでトマトを育てる水耕栽培

平将明氏(以下、平):政策を作る人たちは稲作が儲からないなら、野菜に転換すればいいじゃないかっていうのは、それは理屈としては理屈なんだけど、やっぱり現実には難しいんですよ。だから今、これおもしろいなって思ったけど。

あと、この間、河野太郎さんの地元でフィルムでトマトを栽培するっていう。これは土を使わない。これも水耕なんですよ。

生田よしかつ氏(以下、生田):フィルム!?

:特殊なフィルム。人工透析とかナントカやるとき、膜だよね、膜。

生田:膜に種を植えるの?

:そう。そうすると、水分を吸って、その膜を通るので、極端な話、下の水が腐っててもまったく問題ないわけ。綺麗な水分だけ上がってきて、そこの膜に根をいっぱい生やして、上にトマトができるから。こっちはこっちで、土がなくても、できるんですよ。

例えば、サウジアラビアの砂漠のところに、ハウスを建てて、下に水だけ張れば、土がなくても、そういう膜を張れば、トマトができる。しかも、日射はさ、太陽光は半端じゃないので。

そういうふうに砂漠でも農業ができるっていう技術だったり。けっこう日本はね、いろいろあるんですよ。そのトマトもね、おいしかったよ。俺も食べたけど、おいしかった。

生田:そう? へ~!

:それでね、なんでその話をしたかと言うと、そういう農業の可能性を応援するために、国はファンドを持っているんです。A-FIVE。たぶん、Aはアグリカルチャーだと思うんだけど。そのA-FIVEとか、あとね、小泉進次郎がいらないと言った農林中金。

生田:お! コノヤロウ!

:農林中金(農林中央金庫)ね、まぁまぁ、いらないことないと思うんだけど(笑)。農林中金も、小泉さんにそう言われたもんだから、「いやいや、農業がんばってやります」と言って、ファンドを作るんだよね。だからさ、ちゃんとフローで回る計画ができないとダメだけど、こういうのなんかはさ、出資とかになるんだけど、ファンドもあるので、それはいつでも紹介しますよ。

大社一樹氏(以下、大社):よろしくお願いします。

大澤咲希氏(以下、大澤):お~。

:出資するかしないかはね、A-FIVEとか農林中金とかが考えることで、我々がやると政治圧力になっちゃうので、できないんです。

大澤:忖度?

生田:(笑)。

:向こうは忖度すると思いますけど、まぁ忖度しないでねって言うので、私は。それで、ぜんぜん平気でやると思うんだけど。

環境省と水産庁は管轄を棲み分けている

生田:水田っていうのは、虫とかさ、そういうのの住処なんだよね。生物多様性っていうの、そういうのって。そういうものの基になってるものだからね。日本のね。いや、大事なことだと思います。

:今ね、ゲンゴロウとかめだかが絶滅危機にあってね。

生田:そうだよ。タガメとかさ。

:私は衆議院の環境委員会委員長で、絶滅危惧種をどうやって守るか、法律を審議中ですけどね。

生田:お! じゃあね、クロマグロの未成魚の乱獲と、産卵魚の乱獲やめろって、環境委員会から。

:あのね、実はすごいんだよ。環境省と水産庁は棲みわけてるんだよ。クロマグロは、うちの所管じゃないんだよ(笑)。水産庁の所管。

生田:頼むよ~、それ~。もうすぐまた始まるよ。

:でも、これ楽しくなりそうですね。会社を作って何年目ですか?

大社:もうすぐ3年目です。

:3年かぁ。じゃあ、だんだん売上が立ってきて、あと水平展開と。あとはまあ、協力者をうまくやることだよな。

大社:はい。

現在、埼玉県と千葉県で水耕栽培を進行中

:今どこ? 埼玉で作ってるの?

大社:今は、埼玉と千葉でやってます。

生田:千葉は規模でけぇじゃん。2,500坪。

:千葉はどのへんですか?

大社:千葉は、千葉市です。

:あ、千葉市。あそこの市長ノリノリだろ? あいつ(笑)。

大社:はい(笑)。

:あとね、組長がノリノリの連中とやったらいいですよ。なんなら、秋田県仙北市と兵庫県養父市は、私が紹介しますから。なんなら新潟も紹介しますよ。だって新潟、水田いっぱいあるからな。あそこも国家戦略特区だからさ。

生田:いいね、いいね~。本当ね、組長で変わるよ。

:組長で変わる。

生田:東京! 以上! もうそれ以上は言わない。面倒くさいから(笑)。

:言ってる意味がよくわかんない(笑)。

生田:東京! ったくよぅ(笑)。

大澤:組長ですね。

:あと、あれだな、背も高いしね、雰囲気もいいからね、いろんなメディアに出てきそうだよね。これからね。

生田:そうだね(笑)。だけど、この格好でもんぺ履いてさ、農業の格好してるのもいいかもしんねぇな。でも、ちょっとカッコイイ格好して農業やってほしいな。いいかもしんねぇ。いいかもしんねぇ。

そこにある背景を汲み取った上でのイノベーション

大澤:あ~、いい。ちょっといいですか、1つ。

生田:あ、どうぞ。1つ。

:咲希さん、どうぞ。

大澤:私が今回、カフェスタで、こうやって厳しいお2人にお話を聞いていて思ったんですけど。農業とかって、すごく昔からの固まっている形とか仕組みとかが変わりづらいところで、新しいところとか、いろんな難しい悩みがありつつも、農家の人にしかわからない悩みじゃないかって、私は思ってたんです。

でも、それを解決する手段を提案するのは、農家の息子でもなく、ずっと農家をやってきたお年寄りでもなく、「若くてなにか変えたいと思うパワーある若者がこういうのを思い付くわけですよ!」っていうね(笑)。

生田:そうだよ。そうだよ。

:多様性なんだよ。多様性だからと言って、外から来たイノベーターが全部変えるわけではなくて、そこの育ちのカルチャーとか思いとか、そういうのを汲み取った上で、「こういうやり方があるんじゃないか」「そんなのうまくいかないよ」で、そこで覚悟を決めてやってみせる。

生田:そう! そう! 

大澤:あ~、言いたかったことを全部言ってくださった(笑)。

生田:やっぱり魚河岸もそうなんだよ。昔からのしきたりの中でやってて、「こういうのやったらどうだ?」ってパッときたときに、必ずアレルギー反応を起こすよね。「そんなもんできるわけねぇよ」「そんなもんやれるわけねぇじゃないか」「バカ言ってんじゃないよ」っていうね。

:俺もほら、もともと大田市場出身で、市場って斜陽産業だよねって言われる中で、「じゃあ、羽田と連結して輸出の拠点にすりゃいいじゃん」って言うと、「そんなのできるわけないだろ」って言うんです。でもやらなきゃ生き残れないからさ。

生田:そういうこと、そういうこと。変わらなきゃいけないんだよ、自ら。

:やったらいいじゃん。どっちにしろ。っていうふうに思うわけですね。

大澤咲希の人選に間違いない

ということで。いや~、なかなかいいですね。

大澤:すごい。いい。

生田:おもしろい。いい勉強になりました。

:大澤咲希の人選に間違いないよね。

生田:さすがだね。さすがだよ。

大澤:お~。もともとは正能茉優さんに紹介していただいたんです。

:正能さんね。正能さんも、ちょっと半端ないからね。彼女ね。

生田:たいしたもんだ。

:でもね、大澤咲希、最近いい仕事してるよね。

生田:うん、いい仕事してるけど、ちょっと調子に乗ってるね。

大澤:え~(笑)。

:だって、俺のコメントに対して、「忖度? 忖度?」なんて、普通に自民党本部でなかなか言えないよね(笑)。たいしたもんだと思います。

生田:たいしたもんだ(笑)。

大澤:すみません(笑)。

:それでは、今日のゲストは、株式会社セプトアグリ代表取締役社長、大社一樹さんでした! どうも、ありがとうございました。

大社:ありがとうございました。

(一同拍手)

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