2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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山本一太氏(以下、山本):ということで、ネット番組なので、気さくにやっていただければと思います。
西田昌司氏(以下、西田):はい。
渡邉美樹氏(以下、渡邉):はい。
山本:ここから、西やんと、それから渡邉さんと少しカジノの話をしていきたいと思うんですが、まず議論に入る前にちょっと前提を申し上げたいと思います。
カジノ法案、IR法案については、議連もあって、長い時間、真面目に議論していた人もいっぱいいます。それともう1つは、私がずっと応援してきた安倍総理と、兄貴のように慕っている菅官房長官が、どうも推進派っていうこともあって、断固反対とはここでは申し上げない。つまり……。
西田:言った方がいい。言った方がいいんじゃないでしょうか。
山本:言った方がいいという人も……。まっ、西やん待ってください。
西田&渡邉:(笑)。
山本:コンセプトを全部否定するつもりはないんですけども、総理をこれだけ応援してきた、兄貴をこれだけ慕っている私が慎重意見を言わざるを得ないというのは、よほどのことであって。
議論の前に言いますが、相当前に2人に会いに行ったから、一人ひとり。その(議論の)中身は言いません。何を議論したか。私は、慎重派だってことを申し上げ、そして、推進議連連盟が300人以上いるか? だから、今日は推進というか、慎重の立場から3人組で、ちょっとそこら辺を検証していきたいと思います。はい、慎重派です。
それではまず、2人にお話をしていただく前に、カジノについては、経済効果がどうとか、ほんとに地域振興になるのかとかね。つまり、人が本当に来るのかとか、マネロン(マネーロンダリング)を防げるのかとか、依存症対策とか、いろいろあるんだけど、まず1つ、ちょっと読売新聞の社説あるかな。
これは、西やんにとくに聞きたかったんです。これ、すごくいいと思うんですね。「人の不幸踏み台なのか。カジノの合法化は多くの重大な副作用が指摘されている。十分な審議もせずに、採決するのは国会の責任放棄だ」と書いてあるんです。「そもそもカジノは、賭博客の負け分が収益の柱となる」と。「ギャンブルにはまった人や、外国人観光客らの散財に期待し、他人の不幸や不運を踏み台にするような成長戦略はきわめて不健全である」と書いてあるんですね。
私は自民党では保守なんですが、リベラルって言われているんです。それで、西やんは私から見ると極右ですから。2人で歩いていると、道路の右の方まで行っちゃう。しかし、日本の伝統とか道義とか、こういうどちらかというと右の寄っている人たちからぜんぜん反対がない。
どちらかというと渡邉さんはものすごく柔軟な思考の持ち主ですけど、私もそんなに国柄とかこだわる方じゃないのよ。でも、よく伝統を口にする人たちが、「カジノ的資本主義はいけない」とか言っていたのに、ぜんぜん反対がないというところがなんなの?
西田:わからないですね。要するに、私は初めからずっと反対していたけども、すでに党議決定されたでしょ。
山本:はい。
西田:それをもって、もうとにかくやることに決まってんだってことで終わっているんだけども、それ決められた時も、実は私いない時に決められているんでね。非常に不満足なんだけども、これを決めたのは自民党が下野している時代なんですよ。もともとね。ちょっとこの話言いたいんだけども、人の不幸を……。
山本:こっちじゃないです。
西田:……。この言葉は、蓮舫さんも質問で言ったんです。ところが笑っちゃったのがね。もともとカジノをやろうといったのは、民主党政権なんですよ。民主党政権のカジノ担当大臣が蓮舫さんですからね。もうはっきり言うと、その人が、「人の不幸を踏み台にしてやるのか」とね。よく言ったなと思うんだけども。
要は、民主党政権、自民党のその前、第一次安倍政権もそうだけど、デフレで成長するものが何もなかったね。
世界に各地見てみると、マカオとかでやっていると。それじゃあ日本だってやったらいいじゃないかという、そういう思い込みがあったんだけど。マカオで流行っているのは、共産党の幹部とかね、そういう国益を……。
山本:その中身の話については、ちょっと後からまた議論していきます。しかし、西やんとしても、こういうかたちの成長戦略は少し不健全だと思ってるんですね。
西田:初めから間違っている。もうあと10秒言わしてもらわなあかんのだけど、要するに、共産党がね、そのときは、お金持ちは良かったんだけど。
山本:中国のね。
西田:習近平が、小さなハエも大きな虎も叩くっていう話で。だから、不正もぜんぜんだめになってきているから、マカオもだめなんでしょ、今は。
渡邉:駄目ですね。
西田:要するに、ビジネスモデルとして、初めから終わっているんですよ。始まる前から終わっているやつを、何を考えているのかなということですよね。
山本:ということで、私よりも、はっきりした反対を明確にしている西やんですけども。渡邉さんもカジノについては慎重なんですが、渡邉さんが、カジノに慎重な理由をちょっと教えてください。
渡邉:僕は統合型リゾートというのは、間違いなく経済成長に寄与すると思うんです。ですから、基本的には儲かった方がいいですし、カジノだけじゃなくて、その周りに劇場があったり、会議場があったり、ホテルがあったり。これで、経済活性化していきましょうというのはいいと思うんですね。
山本:はい。
渡邉:ただ間違いなく、このカジノはマネーロンダリングの1つの機能を持っているんですよ。
山本:うんうん。
渡邉:15年前にですけど、15年ぐらい前にラスベガスでレストランをずっと経営している、経営者と話をしたときに……。
山本:実際の経営者ですね。
渡邉:実際の経営者です、ラスベガスのレストランの経営者です。「実際、マネーロンダリングだけは絶対防げないんだ」と。「なぜなら、このマネーロンダリングが収益源なんだ」と。
山本:なるほど。
渡邉:「じゃあどうやってやるのか」って言ったら、「簡単なんだよ」と。Aさんがいて、このAさんがBさんにお金を渡したいと。
山本:はい。
渡邉:お二人が……。例えば、西田さんが、その汚いお金を持っていると。
山本:はい。
渡邉:言ってしまうと、その、麻薬だとか……。
山本:西田が例えば、銀行強盗したとか。
渡邉:そうそう。それで。表に出せないお金を持っていると。これをなんとか、この人に渡したいと。
山本;なるほど。うん。
渡邉:その時に、この人はカジノに行って「俺が今度行ったら、10億円負けるからね」と。
山本:うん。
渡邉:これで契約をするわけですよ。その代わり、「何月何日に山本一太という人が来るんだ」と。これ、表向きは何の関係もないんですよ。でも、「彼を8億円勝たしてやってくれ」と。
山本:うんうん。
渡邉:そうしたら、「2億円あんたとっていいから」と。汚いお金がこっちに移ることで、きれいなお金で出ていくわけですよ。ですから、これだけは防げないと。ということで、不正を防ぐためにということで、今回、付帯決議があって、私本当に反対するつもりなんですが、この付帯決議があったんで、今回の法案については、いいじゃないかということで賛成させていただいたんです。
西田:まぁ、そういうことですね。
山本:みなさん、今の渡邉さんの言葉、すごく説得力あると思うんです。直接、渡邉さんの知り合いのオーナーから聞いた言葉。つまり、「マネロンをやらないと収益が上がらない」と。ビジネスモデルとして成り立たないとその人が言ったわけですよね。
渡邉:そうです。
山本:そこで、これからいろいろお話をしていくんですが、付帯決議の話が出たから、ちょっと付帯決議について。みなさんにご紹介したいと思うんですけども、今、渡邉さんの方から、マネーロンダリングを含む犯罪の防止がなかなかできないという話がありました。
渡邉:はい。
山本;わわわれはもちろんギャンブル依存症対策についてもやらなきゃいけないと思うんですけど、むしろ、マネロンとか犯罪、これを防げないんじゃないかっていう、視点
まず、「付帯決議って何か?」という人がいると思います。付帯決議っていう名前がよくないんですよ。二井宏(ふたいひろし)みたいなね。こういうことマニアックな人しか知らないからいいです。二井宏、今に見てろよ。必ず暴いて見せるからな。まぁ、それはいいですけど。
付帯決議というのは、委員会で付ける決議なんですよね。つまり、法的は拘束力がないんだけど、法案というか、実施するときに、これも反映していきましょうということで、時々無視されたりするんですが。しかし実は、守るべきことだと思うんですね。
この法案、衆議院は6時間で送ってきて、むしろ非常に乱暴でけしからんと思うんだけど、参議院はとにかく、吉田博美幹事長の決断で、18時間、3倍やったわけです。そのときに作った付帯決議がこれですね。ちょっとこれいいですか、みなさん。ここの線引っ張っているところが参議院にしかない話なんですね。
西田:この辺、実は私が言ったんですよ。私が国対の委員長代理で、絶対に反対と。しかし、党議拘束、決定しているからどうしようもないところがあって、そここの付帯決議でマネロンの話やったんですよ。
これ、不思議なのは反対していた民進党ね。蓮舫さんとか反対していたんだけど、彼らも、付帯決議、このマネロンは一切言っていないんですよ。これ僕が一番不思議なのは、依存症対策とかそういう話は言うんだけど、マネロンの話を民進党も野党も含め、誰も言わない。言っているの我々だけですよ。
渡邉:なんでですかね。
西田:要するに、うがった見方をするとブラックゾーンですね。
渡邉:そうですね。
西田:つまり、これやるでしょ。ある党の幹部が「西田君」と。「君たちが参議院でね、あれやってくれたおかげで、通ったのはうれしいけども、あの付帯決議を基にして実施法を作ると、ビジネスモデルとして成り立たないんだよ」と。(笑)
渡邉:そういうことですよ。
山本:そういうと、すごくおもしろい。これから議論をつくっていくために、実は今日、この番組のために私がスマホ突撃インタビューで、上月りょうすけ参議院議員、茨城県からすごくいい参議院議員でね。彼が参議院議員の内閣委員会の1人としてがんばった。ちょっといいですか。上月さんのインタビューを入れさせてください。はい。
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