
2025.02.12
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オバマ米大統領 任期最後の記者会見(全1記事)
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バラク・オバマ氏:みなさん、こんにちは! まず記者会見を始める前に、今日はベージュ色のスーツを着たい誘惑に駆られたことを告白しておかなければいけません。
(会場笑)
なにせ、今日は私にとって、最後の記者会見となるのですから。
しかし、妻のミッシェルに止められました。ミッシェルは、私よりも若干ファッションセンスが良いので、ベージュ色のスーツを1月に着るのは適切ではないと、教えてくれました。
さて、先週の退任演説にて、だいたいお伝えしたいことは、申し上げました。なので、質疑応答を始める前に、いくつかだけお話ししたいと思います。
まず始めに、今朝、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領と奥様のバーバラさんが入院したとうかがい、ブッシュ一家と連絡を取り合っています。ブッシュ一家は、その人生をこの国に捧げてきただけではありません。私と妻ミッシェルにとっては、何年にも渡り、変わらぬ友情とサポートを示してくれる良き相談相手でもあります。
私が知る限り、もっともすばらしいご夫婦です。お2人が回復するよう、祈りとともに親愛の気持ちを表明したいと思います。本当にすばらしいお2人です。
次に、みなさん全員に、お礼を申し上げます。みなさんの中の何人かは、何年にも渡り、私の取材を行ってくださいました。クリスティやリンといった人々ともに。
何人かの方は新しい顔もありますね。私たちは、ともに世界中を飛び回りました。シングルスゲームやダブルスゲームをしてきました。私にとっては、しごくまともなアドバイスをしてきたつもりです。「ばかなことはしないように」と。
(会場笑)
私の答えが長いとみなさんが文句を言いますが、ご理解いただきたいのは、私の答えが長くなる理由は、みなさんが6部にわたる質問をしているからです。
(会場笑)
とにもかくにも、みなさんとは、非常に楽しく仕事をさせてもらいました。もちろん、だからといって、みなさんが書いた記事のすべてが好ましい、というわけではありません。でも、それこそが、みなさんと私の正しい関係性でしょう。
みなさんは……私のファンではありません。疑い深く、私に厳しい質問をしなければいけません。お世辞を言うでもなく、批判的な目で甚大な権力をもつ人々を監視し、私たちが国民に対して説明責任を果たすようしなければいけません。みなさんは、これを成し遂げてくれました。
また、みなさんは、この任務を成し遂げるにあたり、大部分は、私の目から見ても公平に行ってくださいました。もちろん、いくつかの結論においては、賛成できない点もありましたが。
この建物にみなさんが常駐することで、よりよい効果を与えました。正直でいること、そして懸命に働くこと。
みなさんのおかげで、私たちの行うことが、どのように行われているか、そして、市民の要求に対して答えることができているのか、常に考えさせられました。例えば、「なぜエボラ出血熱は治療することができないのか?」または「なぜペルシャ湾に穴があるのか?」とみなさんが尋ねる度に、私は戻ってから私のチームに対してこのように言うことができました。
「次の記者会見までに、この問題解決しておいてくれるかい?」。
(会場笑)
退任演説では、民主主義に関して多くの時間を割きました。その中心になるのは、報道の自由です。だからこそ、この場所、この国、そして自治の偉業が機能していると言えます。そして、市民に対して十分な情報が伝えられること。これなしには、実現しえません。みなさんは、権力の場で何が行われているのか、市民に情報を伝えるパイプの役割を果たします。
だからこそ、アメリカ合衆国は、みなさんが必要です。私たちの民主主義には、みなさんの存在が欠かせません。みなさんが伝える事実と証拠を基準として、市民は論理的かつ情報に基づく議論を行うことができます。これこそが、究極的には進歩を生みます。
みなさんが、私たちに示してくれたように、これからも粘り強くあり続けてくれることを期待しています。物語の真相を明らかにし、正しく導き、私たちのような権力の中心にいる人々が最善であるよう、そしてこの国自身が最善であるように、推し進めていただきたいと思います。
もちろん、みなさんが、そうするであろうことは、疑いもありません。
私は、これから、みなさんのお客さんになることを楽しみにしています。今までは、どちらかというと、記事の対象でしたが。再度、民主主義に対するみなさんの甚大なる貢献に感謝を申し上げます。
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