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「おしえて先生!初回拡大1時間スペシャル」 ゲスト:茂木敏充政務調査会長(全5記事)

第1弾は「103万円の壁」撤廃 安倍政権が進める働き方改革のポイント

自民党ネットメディア局次長の宮崎正久氏、今井絵理子氏がMCを務める自民党のトーク番組CafeStaの新コーナー「おしえて先生!」。初回のゲストは、5年前にCafestaを作った茂木敏充政務調査会長。安倍政権が力を入れている「働き方改革」について、主要なポイントと今後の見通しを語りました。

「103万円の壁」撤廃は第1弾

宮﨑政久氏(以下、宮﨑):ちょっと少し話が戻るんですけれども、中小企業の生産性を上げていくって、私も地域人としてとても重要だと思うんですね。中小企業の生産性を上げていくうえで、さっきちょっとロボットとかこういうところにふれられてお話しありましたけれども、どういうところに力を入れていくと、一番中小企業の生産性があがるのでしょうか?

茂木敏充氏(以下、茂木):IT投資ですね、基本的には。

宮﨑:IT投資。

茂木:IT投資によって圧倒的に投資をしている会社としていない会社で業績というのは違ってくる。それぞれそこでソフト開発をするとか、自動化するとかいろんなことがありますけれど、いかにIT投資を使うかってことが極めて重要だと思います。設備投資も間違いなくこれが一番効きますね。

宮﨑:なるほど。今回これも予算措置のなかで強く言っていこうと。

茂木:当然、先ほどの支援策の中には、IT投資も入ってくると思っています。

宮﨑:なるほど。逆に個人という面で見ていきますと、先ほど「103万円の壁」の話が出ましたけれども、「アベノミクスは終わらない」じゃないですけれども、例えば控除上限額が引き上がっていく。それとともに、例えば私も実は小さな法律事務所の経営なんかをしていると、実は経営側からすると社会保障費用とか、こういうものの負担をどこで切るかというところが一番の関心事というか、人件費やさまざまな経費の分が重要で、これが103万円である会社って多いと思うんですよ。こういったところも手を入れていかないと進まないというか。

茂木:配偶者手当にしてもそうですけど、これを変えることによって、企業側も配偶者控除の基準というのを103万円からおそらく変えていくことになると思うんですね。

そういった控除制度を動かす。手当の制度も動かす。さらには年金または違った問題でこれはどうするかということも含めて、まずは第1弾としてこの「103万円の壁」を撤廃をする。これで終わりませんから。もっと働きやすいような環境をつくっていくということをやっていきたいと思っています。

宮﨑:これで終わらない、そしてもっと働きやすい環境をつくっていくと、ここが大きなメッセージですよね。

茂木:はい。働きたい人が働ける環境をつくる、もっとキャリアアップしたい人がキャリアアップできるような環境をつくる、そこで訓練を受けたい、それについて国が全面的に支援をする。受講料無料でそういったことを進める。そういったものをどんどん拡大していきたい。

個人の経験や技術を活かせる社会に

そして託児所付きであるんですよ。託児所付きでそういったことを訓練、こういったこともやっていくという。保育士が不足する。看護士が不足する。だったらそのコースを増設すればいいんですよ。そして夜間にそういうことをやってくれた、土日にそういうことをやるということに対しては、助成額をもっと引き上げていけばいいんですよ。

宮﨑:なるほど。お母さんとしては?

今井絵理子氏(以下、今井):お母さんとしては、本当にそういった支援が、ちゃんと国として支援していただいていると本当に働きやすいといいますか、自信にも繋がりますよね。ちゃんとまた社会に復帰できるんだという自信にも繋がると思うので、いろいろがんばりたいですね。

宮﨑:やっぱりみんな地域で生きているんですよね。地域で誇り持って仕事ができて生きていける。先ほどからのお話は、少子高齢化が進む我が国において当然現役世代が減ってきている。だからいろいろな立場の人が働けるように、国ができることをどんどんやっていこうと。

少子高齢化というと、高齢化というのがもうひとつありますよね。ここに向けて、先ほどから例えば「年齢が上の人でもっと働けるようなこともやってくれていないんですか?」みたいな書き込みがあるんですけれども。

茂木:まずそういったこともやりたいということで、転職の支援等々もやっていくということを考えていて、なかなか漸騰的な産業で、これ以上人が雇えないとかそういう企業もあるわけですから、そこで能力を持っている人がもっと成長していく産業に入っていって、自分の持っている経験とか技術とかそういうものを活かせるような社会をつくっていく。

おそらく30年前の70歳と今の70歳まったく存在というか体力とか違いますから。

宮﨑:そうですね。

茂木:70歳ってのは古稀って書くんですよね、古代稀な。70歳まで昔は生きられなかったんですよ、昔の人は。

宮﨑:なるほど。

茂木:信長の時代なんて50歳まで生きられなかったんですから。

宮﨑:人生50年。

茂木:人生50年、あの当時は平均寿命は35歳ですから。あの時代は。人生50年生きられなかったんですよ。「下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」と。あの舞っていたころは35歳ですから、平均寿命。

宮﨑:なるほど。茂木政調会長と話をしていると、こういういろんな知恵が出てくるんですよ。私自身も、茂木経産大臣時代に衆議院の経済産業委員もさせていただいて、委員会室でずーっと大臣答弁をお聞きしていましたけれども、与野党問わず出ますよね、茂木節が出た時に「お~!」といって拍手が出るっていう。経産委員会でそういう非常にいい時間がありました。

茂木:なんとなくラテン語を使ったりすると教養があるように見えるんですよね(笑)。

今井:ラテン語!? (笑)例えば?

茂木:もともとの語源はラテン語なんだとかね。そういうことで始めるんですよね。

宮﨑:なるほど。

今井:茂木節で。まだまだ話が足りないかと思いますが、実は45分までということで、あと10分ですね。

茂木:あ、本会議があるんですね。

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