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Donald Trump Rally in Des Moines Iowa(全1記事)

「アメリカが攻撃されても、日本人はそれをテレビで見ているだけ」トランプ氏が同盟国に噛みつく

8月5日に行われたアイオワ州でのドナルド・トランプ氏のスピーチ。ヒラリー・クリントン氏だけでなく、日本や中国など同盟国にも矛先を向け、関係性のアンバランスさを指摘しました。スピーチのなかから、日本や同盟国に言及している箇所についての書き起こしです。

日本はアメリカにこれまで以上のお金を払うべき

ドナルド・トランプ氏(以下、トランプ):私たちはこの国をもっとよくするために行動しなければなりません。そして、いつでもその時のために準備をしておかねばなりません。

ヒラリー・クリントンはこう言います。「そんなのはひどい、彼は同盟国を見捨てようとしています! とってもひどいことです!」。

しかし同盟国がなんだというのでしょう? 彼らは馬鹿なのです。だって彼らは我々に必要な分の金銭も払わないのですから。馬鹿馬鹿しいにもほどがあります。

ここで日本を例に出してみましょう。あの国も色々な問題を抱えていますね、北朝鮮とのことなんかがそうです。北朝鮮にいつか攻撃されるかもしれないという不安は常にあるようです。韓国も同じ問題を抱えています。1万8千人の兵士がいつも国境に配備されています。

そしてここでどこかの誰か、例えばヒラリー・クリントンなんかが出てきて、「私たちは絶対に同盟国を見捨てたりはしません!」とかなんとか言ったとしましょう。

聞こえはとても美しいですね。ただ、1つ問題があります。これらの国々はアメリカにこれまで以上の金を支払うべきなのです。必要な分の金さえ払ってもらえるのならば、私たちは絶対に同盟国を見捨てたりはしないでしょう。

ですがきっと彼らはこう言うでしょう。「我々はこれ以上の金額を払うことはしないが、アメリカは我々を見捨てることはできない。アメリカはいつでも我々を助ける準備ができていなければならないが、我々はこれ以上の金を払う必要はない」と。

では、いつか北朝鮮がこれらの国を攻撃しはじめたら、はたして彼らはアメリカの援助なしで自分たちの国を守ることができるのでしょうか?

現在の規約では、もし日本が攻撃を受けた場合、アメリカは全力で日本のために戦わねばなりません。私たちの兵士、武器や機器などを使ってです。

ですが、もし、攻撃を受けたのが私たちであった場合、日本はなにもしなくてよいのです。そんな時、彼らはただ居間にあるソニー製のテレビから攻撃を受けている我が国を鑑賞していることでしょう。

さてみなさん、これは一体どういうことなのでしょう? とっても不公平ではないでしょうか? この条約を結んだ我々の先代は、きっと自分たちが一体なにをしているのかわかっていなかったのでしょうね。

400万ドルの現金が同盟国のために消えている

私の支持者のなかには、世界的にも成功しているビジネスリーダーたちが多くいます。我々は最高レベルのビジネスマンを使い他国との商談を行い、我々にとってよりよい交渉を行います。しかしそれでも中国との交渉は我々にとって優位なものではありません。

今日、会場に来ていらっしゃるみなさんにはとてもよくおわかりでしょう。仮に私たちの交渉人がとても有能であったとしても、我々の製品を他国、とくに中国に輸出するのは、とても難しいことなのです。だって彼らはそもそもそんなものを必要としてはいないのですから。

なので、物資は向こうから我が国に渡ってくるのみで、こちらの製品を向こうで売ることは今のところできていません。オバマ大統領は昨日このことについて質問されたとき、7分かけて回答をうやむやにしました。

彼がこれまでに同盟国をテロリズムから守るために費やした400万ドルの現金は世界のどこかへと消えてゆきました。

400万ドルの現金ですよ? どなたか400万ドルの現金というものが一体どんなものなのか知っている方はいらっしゃいますか?

私は疑問に思います。一体そんな大金はどこからやってきて、そしてどこへ消えていったのでしょうか? 400万ドルですよ。しかも現金です。信じられますかみなさん? 信じられないでしょう?

一体誰にどんな権限があってこのようなことができるのでしょう? この世界のどこかへと消えてしまった400万ドルの大金は、我々の“友人”である同盟国の敵であるテロと戦うために使われたのです。

ですが、実際のところかなりの大金がテロリストたちのポケットへと流れているようです。なので彼らはさまざまな通貨で身代金を要求してくるのでしょうね。

ここでみなさんに思い出してほしいのは、同盟国は我々の“友”ではありません。過去に彼らからはたくさんの屈辱を与えられました。我々の船乗りたちが少しでも彼らの海域に入ろうものなら出て行けと威嚇し、金を要求しました。そういうふうに彼らは我々の国を、船乗りたちを侮辱しました。

ヒラリー・クリントンは、オバマが作りだしたこのめちゃくちゃな状況を支持し続けています。彼らのために核兵器を整備し、さらに150億ドルもの膨大な支援を送りました。

ですが我々は、我が国をもっと賢く運営してゆかねばなりません。我々はとても大きな問題を抱えており、その問題はあまりにも大きすぎるので、なんとしてでもそれが起こるのを防がねばなりません。

ヒラリーが現れてから、世界は炎上し始めた

2009年以前まではリビアは安定していました。「安定」の定義は、人それぞれでしょうが、その時リビアはコントロールできる状況にあったようです。シリアもコントロールすることのできる状況でしたし、イラクではどうやら暴力的な反乱の数は減っていたようです。

イランは搾取に苦しんでいました。ところで、イランにおける我々の持つパワーはすばらしいものです。我々はただ欲しいものを述べ、「もし従えないというのなら、今までの2、3倍の搾取を行う」と言い放ちながら会議場を後にするだけでよいのですから。

彼らは私たちとの交渉を始める前には我々の人質を釈放し、我々は彼らの要求する50分の1の額を渡せば済んでしまいます。彼らには本当にお金が必要だからです。交渉するのも馬鹿馬鹿しいほど、馬鹿で、愚かな人々なのです。

ISISなど存在さえしませんでした。地図上にそのような場所はありませんでしたが、ヒラリー・クリントンが現れてからというもの、世界は炎上し始めました。

リビアはカオス状態に陥り、シリアは壊滅状態、イラクはめちゃくちゃになり、イランは核兵器の進路のど真ん中に置かれ、エジプトでは、みなさんなにがあったかはご存知ですね。

そしてISISが世界中に広まりました。みなさんが聞かされている情報ではISISはまだ我々のコントロール下にあるということですが、最近公開された地図や書類などによりますと、ISISは今では史上最高のパワーをもってしまいました。

死、破壊、カオス、脆弱さ、これらはすべてヒラリー・クリントンのもたらした成果です。

彼女は弱い。とても弱い人間です。私は彼女が弱い人間であると自信をもって言い切ることができます。では、そんな彼女がどうしてこれほどまでに評価されているのでしょう?

ヒラリーのメール問題

ヒラリー・クリントンは違法サーバにメールを保存していましたね。そこには彼女の隠された金銭の横領のやり取りやその他の怪しい行動を示すものが保存されていたようです。おそらくそれはなんらかの違法行為を隠すためのものであったに違いありません。

彼女の違法サーバは何者かに暴かれ、今や我々の敵国は素早く、そしていとも簡単にメールの内容を読むことができます。彼女はそのようなメールにはセキュリティを施し、それが破られぬよう手を尽くしていましたが、そのようなセキュリティが我々に施されることはなさそうです。

我々アメリカ人一人ひとりの身の安全は彼女の誤った信念のおかげで危険にさらされています。

心して聞いてください、33万通ものEメールです。彼女はこれらのEメールは友人のチェルシーの結婚式やヨガに関するものであったと言います。そうでしたよね?

彼女は嘘をついていたのです。それも病的に。嘘の上にまた嘘をつき、それが積み重なっていきました。

この間の演説でお話ししたことですが、たくさんあるヒラリー・クリントンの著書、まあ、誰もそんなものは読みたくないとは思いますが、それらの内容によると、これまでの彼女のキャリアのなかでもっとも優れていた点はやはり「うまく問題から逃げられる能力」ではないでしょうか。そしてたぶん、これからも彼女はその能力を駆使してのし上がってゆくのでしょうね。

彼女はうまく逃げます、これまでのひどい嘘やEメールと共に。彼女のせいで何人もの国民の生活がめちゃくちゃになっています。考えてください、33万通ものEメールですよ、それらはすべて隠滅されてしまいましたが、どうしてそのようなことをする必要があったのでしょう?

FBIも嗅ぎまわっていた膨大な量のEメールでしたが、今ではすべて削除されてしまいました。でもいいのです、たしかNSAが保存していたはずですから。

彼女はその違法サーバにあった膨大なEメールの内容を明かすことができませんでした。彼女の信頼については色々な面で不安定であると言えるでしょう。彼女は手持ちの通信機器の数でさえ正直に明かすことができなかったのですから。

彼女がEメールの内容について質問を受けた時、我々の命を危険に晒すような行動をとった時、彼女は嘘をつきました。

メキシコや中国にも甘い汁を吸われている

ここで言わせていただきたい。近隣諸国とのビジネスにおいて我々はずいぶんとぼったくられており、そしてそれはアメリカの経済に大いに影響を与えています。なので私はアメリカとメキシコの国境に壁を建てることを検討しているのです。彼らが一番我々からおいしい汁を吸っているからです。

ドラッグの話をしているのではありません。ドラッグは壁の有無にかかわらず流れ込んでくることでしょう。メキシコ人は私たちや私たちの子供たちを毒し、壁の向こうへと帰ってゆきます。

現在、我々の間には子供でも簡単に越えられるほどの低い壁しかありません。彼らはトラックいっぱいのドラッグと共にアメリカへ入り込み、トラックいっぱいの金と共に壁の外へと消えてゆきます。これはとてもよくないことです。

私にももう何年も何千人ものメキシコ人の働き手がいますが、彼らはすばらしい働き手たちです。あの国のリーダーたちも頭のいい人たちばかりです。しかし、もし実際にメキシコがアメリカに対する敬意を少しでも持ち合わせていたのなら、彼らはすぐにでもアメリカを蝕むのをやめるはずです。

これらのことは私が壁を建てる前に起こるべきことであり、壁の建築は私が大統領に就任した暁に一番はじめにやろうと思っていることです。

話は変わりますが、みなさんこれまでに散々見てこられたかと思いますが、中国と取引をすることはとても難しいのです。我々の商品を中国で流通させることは本当に困難なことなのです。もしそれをしたい場合には膨大な額の税金を支払わねばなりません。

反対に中国はなんの痛手もなしに自国の製品をアメリカに持ち込み、販売しています。そして彼らは以前からずっと自国の通貨の価値を落とそうとしています。

もし、中国元の価値が下がっていったとすると、アメリカの会社、アイオワ州で、ペンシルベニア州で、オハイオ州で、我が国の会社たちになにがあったかご存知ではありませんか? もし元の価値が下がると、中国では誰もアメリカの製品を購入しなくなり、競争することが不可能になってしまうのです。

もし仮にあなたが向こうでビジネスを始めようというのなら、すべてをあちらで生産し、製造し、流通させねばならないでしょう。もう一度言いますが、彼らは本当にアメリカからの製品は流通させたくないのです。

彼らは我々を利用したいだけなのです。これまで中国ほど大胆に我々を利用しようとする国はありませんでした。これが我々と中国の間で“友情”と呼ばれているものです。信じられますか?

日本との関係もアンバランス

ニューヨークに所有している私のビルは、世界的にも有名な銀行に貸し出してありますが、その上にあるコンドミニアムにはたくさんの裕福な中国人が住んでいます。私にはビジネスの相手としてたくさんの中国人と取引をしてきた経験があります。

我々は中国ともきっとうまくやってゆけるでしょう。ですが、彼らは彼らのすべきことから逃げられるわけではありません。もっとうまくやれば我々の経済はもっと力強くそして早く成長できたでしょう。我々の経済は元々とてもパワフルなものなのですから。

中国は支払うべきものを我々に支払うべきですし、ほかの国々もやるべきことをきちんとすべきなのです。

日本を見てください。我々は日本にアイオワ牛を輸出していますが、その代わりに日本は100万台、1,000万台もの車をこちらによこしてくるのです。このアンバランスな関係をどう思われますかみなさん? この差はとてつもなく大きなものです。

彼らはそれでいいと思っています、ですがそうではないのです。そして誰かスマートな人が必ず彼らにそのことを伝えねばなりません。「やるべきことはきちんとやるように」と。こういった国々は我々にきちんと払うべきものを支払うべきなのです。

ここで1つ、みなさんに聞いていただきたい話があります。私はアイオワではたくさんの時間を過ごしました。ここで私は世界政治についてたくさんのことを学びました。

アイオワ州は今や後ろのほうへと追いやられているでしょうが、私が勝てばそんなことはもうなくなりますよ。今に見ていてください。

これらの歴史は実にすばらしく、美しい。ですが今日この場では私はみなさんの苦悩のすべてを発表はしません。そうするとなると、今、手元にありますが、紙3枚分にも及びますので。

ですがこれだけは言わせてください。アイオワは本当にすばらしい場所であり、歴史に残るべき地なのです。私はこの州を我が国の最先端へと導いていきたいと思っています。

私は多くのいい政治家たちを知っています。彼らは本当にいい政治家たちで、有力な大統領候補でもありましたが、彼らが大統領選挙のプロモーションを行った時、彼らはアイオワとニューハンプシャーでは十分な数の票を集めることができず、彼らの大統領になるという野望もそこで終わりました。

このように、この地には大切な歴史が存在するのです。ですのであなたがたにはぜひとも今年11月の8日には選挙に出向き、ドナルド・トランプに票を入れていただきたいのです。

(会場拍手)

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