2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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たかまつなな氏(以下、たかまつ):Twitterのほうでも質問がきていますのでそれを……。会場のみなさんも質問があります? 先に質問だけ聞いて、もう時間があれなので質問について回答して終わりにしましょう。質問ある方は?
高橋亮平氏(以下、高橋):今日聞いてみてこんなはずじゃなかった。もっと聞いてみたかったとかでもいいですし、なんでも結構なので。
なかなかお笑い芸人の人と生でしゃべりたい人は……いらっしゃいました。
たかまつ:はい。ありがとうございます。
参加者3:大学生なんですけど。10代じゃないんですけど大丈夫ですか?
高橋:大丈夫です。
たかまつ:もちろん。
参加者3:今日のお話を聞いてこんなきわどいところまでやって良いのかなって、個人的にすごい楽しかったんですけど、僕は実は若者の選挙権の年齢引き下げ反対で、上げるべきだって思っているんです。
というのも、10代の人ってなにをしているかってことなんです。10代の人って大半が学生か、働いていてもだいたいフリーターとかで親御さんの収入に頼って働かれている人がほとんどだと思うんです。
実際の生産活動にかかわっていない僕たちみたいな学生がすでに働いていて納税している人たちと同じだけの選挙権をもって、投票に行ってしまっていいのかっていうのがすごい疑問なんですね。そこのところをうかがえたらうれしいです。
高橋:はい。僕いきましょうか。
今のって考え方としてはあると思うんですね。それにさらに誇張して言うと、税金払っている人のなかにも沢山税金払っている人とちょっとしか払っていない人がいますよね。
じゃあどっちが社会的責任を負っていますかって言われるとといっぱい税金を払っている人のほうが社会的責任を負っていますよね。じゃあ年齢じゃなくて、税金をいっぱい払っている人だけ選挙権を与えてそうじゃない人には与えなくていいんじゃないですかって考え方もできると思うんですね。
これっていつの考え方かというと、戦前はそういう時代だったんです。男か女かって言ったら、選挙権は男だけ。女の人は選挙権無い。男で、しっかり働いて、税金を何円以上納めている人だけに選挙権を与えます。ってこういう時代だったんです。
これが、「税金の量ってそんなにいらないよね、ちょっと安くしましょう」となって、「税金関係なくない? 1円も払っていなくてもいいんじゃない?」となって、「男だけって変じゃない? 女も入れようよ」となって、最後の塀が要は年齢なんですね。
今、世界のトレンドはどちらかといえば塀をなくそうっていう流れになってきているのが1つです。もっというと、ヨーロッパの先進国では、18歳になっているのを16歳にしようとなっていて、そういう国が増えてきている。これが世界の今の流れです。
流れがいいかどうかはまた別の問題としてあります。それともう1つは、責任を負っていないとできないとうのはそういう流れのなかで、だんだんなくなってきている。もっというと、年齢じゃなくて、例えば自分で判断できないような病気の人とか、例えば痴ほうの人とかそういう人は選挙権がなくなるかっていうと、そういうことしてないですよね。
能力で与える与えないってことじゃなくなっている。逆に言うと、大人のなかでも投票する能力がない人がいるんです。だからそういうふうに与えられているものなんだってことを考えてもらうと、上げようってことにならないのかなと、私は思います。
ただ世界の国のなかでは逆に何歳以上の人からは、選挙権をもう1回没収しましょうよって国もあったりしますし、例えばアメリカなんかは全員に選挙権があるわけじゃなくて、選挙権が欲しいんですって登録した人だけが選挙権をもらえたりする。そういう国もあったりしますし、あとは世界のなかには、投票に行くのは義務で、行かないと罰金みたいな国もあったりします。
そういう意味では、今の話とかも含めてどういう民主主義がいいんだろうってことを議論していったほうがいいと思いますけども、選挙権の流れとしてはねそういうこともあるってことを共有してもらえるといいかなって思います。
たかまつ:私からもいいですか?
高橋:どうぞ。
たかまつ:これは完全に自分の意見なんですけど、みんな関係ないと思うんですよね。私も19才でデビューして、政治のことを話すと生意気だとか若いくせにとかものすごい言われるんですけど、若い人が声をあげてなにが悪いんだっていうのは思いますね。
私19才の時にお笑いの大会で優勝して、優勝賞金をもらったんですよ。
高橋:おー(笑)。ごちそうさまです(笑)。
たかまつ:(笑)。そのうち税金で払ってるのに選挙権ないっていう。若い人だって働いている人はいますし、そんなの関係ないかなって気はしますね。
高橋:話したいことはいっぱいありますけど、質問したいことも。
たかまつ:そうですね。Twitterのやつをご紹介したいと思います。「マニフェストは読んだ方がいいですか? また、読むとしたらどのような箇所に注目したらよいですか? 18才でも読みやすいように教えてください」。いかがですか?
高橋:1つは子供マニフェストみたいなのを作っているところもあるので、そういうのを出している政党のから読んでみるのもいいと思いますね。
応援している政党じゃなくてもそういうのを読んでみて、大人用と比べてみるとかですね、参考にはなると思いますね。
あとはさっきも言いましたけど、全部を読んで全部の政策を理解しようっていうのは無理なので、関心のあるところからでも読んでみる。そこだけでいいから、「いいかな」って思う政党のを読み比べてみて、どっちが本当に私の味方なのっていうのをやってみるのがいいんじゃないかなって。僕的にはそんな感じです。
たかまつ:あとは、「マニフェストに書いてある内容が細かすぎて、見ただけでは内容が入りません。マニフェストのポイントを読み取りやすい方法ってありますか?」
高橋:それはさっき言ったやつ見てくれればおもしろいと思うんですけど、やっぱり本気度。ここは重要なんでそこは見てもらいたいなって。
たかまつ:言葉尻とかですね。
高橋:「てにをは」でやりそうに書いてありますけど、実はやりませんって書いてある文章って結構あるんですよ。これを読み解こうと思うと、疑ってみるって大事ですね。
たかまつ:なるほど!
高橋:よくヨーロッパなんかでは、政治判断能力のなかに批判能力っていうのが入ってるんですね。日本で批判能力っていうと、完全にモンスター○○とかねクレーマーとかそういうイメージがあるんですけど、そういうのじゃなくて。
「本当にそうなの?」「反対の立場から考えたら違うかもしれないね」っていう見方、クリティカルシンキングとか言われたりしますけど、こういう力を日本人はもう少しつけていく必要があると思います。
たかまつ:それは確かに言えてますね。人は嘘つかないって思ってますもん(笑)。
高橋:例えば、これ確かにやりそうに書いてあるけど、やりたくないって思っている政党の人がこれを書いたら、やらなきゃいけなくなっているのかな。それとも、やらなくてもやったって言えるようになっているのかなって見ると違う見え方しますよね。そういうのがいいんじゃないかなって。
たかまつ:ほかになにかご質問のある方いらっしゃいますか?
参加者4:さっき被選挙権引き下げの話がでましたけど、選挙に出るのに必要な供託金のことはどう思いますか? 今300万円くらいだったと思うんですけど、それを0にするとか。
やっぱり300万って高いじゃないですか。それが阻んでいるんじゃないかなって。年齢を下げても……。さっきたかまつさんが若者がものを言ってなにがいけないんだって言ってましたけど、立候補して政治家になればものが言えることが各段に増えるじゃないですか。それを邪魔している1つに供託金ってあると思うんです。供託金を0にするっていうのはどう思いますか?
高橋:はい。まず1つはなんで供託金があるのってことなんですけど、供託金を0にするっていうのは1つの考え方だと思います。誰でも立候補できるならそれでいいじゃないのって。
ただ一方で日本の選挙って、選挙をやるってことに税金がかかっているんですね。みんな「えーっ」ていうかもしれないけれど、例えば、貼ってあるポスターって税金で作っているんですよ。応援していない人のポスターも税金で作っているんですね。
そういう感じで言うと、1人立候補するだけで、税金を使う量がいっぱい増えちゃうんですね。それから開票する時の作業もいっぱいすぎると集計が大変だったりとか、いろいろと出てくると思うんですけど、「そういう立候補者が100人とか200人出ましたっていう選挙でいいんだっけ?」っていうのは少し考えた方がいいかもしれないですね。
そういうふうになってもいいよっていうならなってもいいし、いくらでも税金使っていいんじゃないのっていうのであれば、そういうのも1つの考え方だと思います。
もう1個は、いっぱい(票が)分散すると、1位の人が当選する選挙だとしても、1位の人が半分の人にも評価されていない。本当に一部の人しかこの人のことをいいと言っていないのに、その人が選ばれちゃったってことになる可能性があって、民主主義の仕組みとしてそれがいいのかということも言われたりします。
あともう1個考えるときに大事なのは、それをすると、誰が得するのかっていうのを考えるのもすごく大事だったりします。
これおもしろいんですけど、今回供託金について言っている政党が2つあります。1つは自民党で、1つは共産党です。踏み込んでいっちゃうとね、共産党っていう政党はね、1回全部の選挙区に立とうってやっていたんですけど、供託金が高すぎてそれをあきらめた時期があったんですね。
つまりはこういう政党が全部のところに立てやすくなりますよね。そういう政党は供託金が高いと困るので安くしてくださいって言います。
もう1つはいろんな人がいっぱい出て分散したら勝ちやすい政党ってあるんですね。そういう政党もまた、いっぱい出てくれた方が勝ちやすくなるから、そういうのいいよねって言ったりもします。
こういう政策を言うのは、みんなのためにっていうのもあるけれど、政党というのは自分のためにやっている政策もあるので、そういうところも見極めていくと、いろいろなことが見えてくるんじゃないかなって思います。
たかまつ:もう1つ来ていますね「どうしても投票したい候補者がいないのですが、その意志を表した場合はどうしたらよいですか?」 。
高橋:2つ言っていいですか? 1つは、白票でも入れた方がいいよって言う人がいます。いい人がいないなら白票を入れなよ、それでも投票は行った方がいいよっていう考え方です。
僕も行かないよりは行ったほうがいいと思うんですけど、1つ考えてもらいたいのは、政党っていうのはベストを選ぶことじゃないんですね。
「本当にこの人に入れたい」とか、「この政策がいい」とかって入れに行くケースはほとんどなくて、「これとこれを比べたら、これのほうがましだな」とか、「どっちかといったらこれだな」っていうことを、さまざまな分岐点で選んで、よりましなほうを選択していくっていうのが基本的な政治なんです。
だから、政治でいい人がいないから、どっちにも入れないっていうのは僕は卑怯だと思っていて、どっちがましですか。すごく嫌いと、嫌いがいたらとりあえず嫌いの方を応援するっていうのが僕は政治なんじゃないかなという気がします。
もう1個極端な話をすると、立候補者にいい人が出てこないとか、いい政党がないとしたら最後どうしたらいいかって言うと、自分が出るしかないですね。それができないんであれば、いるなかでどっちがベターなのかを考えるのが大事かなって思います。
たかまつ:そうですね、私も1つ考えがあって、例えば、この5人のなかでリーダーを選ぼうってなった時に「私なりたいです」って言って、ゆーびーむ☆さんが「ななちゃんがいいならいいよ」って言ってくれたとするじゃないですか。
ほかの3人が「どうでもいいよ」っていったらもう私なっちゃいますよと。でも「嫌だよたかまつさん」って2人が言って「高橋さんお願いします」って言ったら高橋さんが(リーダーに)なったりっていうことがあると思うんですね。
参加する人数が少ないと特定の思想をもっている人とかがリーダーになりやすい、選ばれやすくなる。だから、絶対総数を増やす。
だから本当はこの人応援したいって気持ちで選挙に行くのが一番いいと思うんですけども、この人政治家になってほしくないなって人が1人でもいたら行くべきだなって思って。
高橋:そうですね。
たかまつ:その人に入れないっていうのも政治の大事な役割で、選挙の重要な役割だと思うんです。その人に票が集まらないようにする、まあ消去法だし消極的だからおすすめはできないですけど。
高橋:補足しておくと、また踏み込みすぎちゃうかもしれないですけど、「行っても行かなくてもいいかな」「行ってもしょうがないんじゃない」って人が圧倒的に多いんです。おもしろくない選挙だとだんだん投票に行く人が減っていくじゃない。それはわかりやすいでしょ?
それでも投票に行く人っているじゃん最後投票に行く人ってどういう人たちだと思う? どんなことがあっても投票に行く人たち。
参加者5:特定の思想を持った人たちが行ってしまうと思う。
高橋:可能性ありますよね。もっと極端に言うと、行ったほうが自分が得をする人。要するに損得がむちゃくちゃある人は行くんです。
だから僕がなるのか、たかまつさんがなるのかによって自分の地位が変わってしまうとかね、自分のもらえるお金が変わってしまうとかね。そういう人は確実に行きますよね。その人の1票がその人たちしかいかなかったらその人たちの思い通りになりますよね。
だけどその人たちじゃない人が、その人たちと同じ人数行ったら、その人たちの思い通りなるかどうかは五分五分になりますよね。その人たちじゃない人が10倍行ったら、その人たちの思いって10分の1くらいしか働かなくなりますよね。そういうことは大事なんじゃないですかね。たかまつさんがいったことと同じですけどね。
たかまつ:ということでお時間もせまってきています。
高橋:だいぶせまってますね。
たかまつ:なので最後ゆーびーむ☆さんから。
ゆーびーむ☆氏(以下、ゆーびーむ☆):今日やったじゃないですか、クエスチョン。あれあきらめちゃったんですけど、家に帰ってもう1回勉強してきます(笑)。
たかまつ:ゆーびーむ☆さん、お時間なんですよね?
ゆーびーむ☆さん:はい、収録がありまして。
たかまつ:ありがとうございました。
(ゆーびーむ☆氏退場、会場拍手)
たかまつ:というわけで、どうですか感想。
結城まお氏(以下、結城):ちゃんと見てあと少しですよね投票まで。
たかまつ:はい、7月10日ですね。
結城:今日の政策の見方とか見て、自分の興味あるところだけでも見て、投票に行きたいです。ちゃんと白紙じゃなくて(笑)。政党とか選びたいと思います。
たかまつ:それがいいですよね。無理しないで選挙とかかわるって大事だと思います。自分の興味のあるところから見る。すごい大事だと思います。全部理解しなくてもいい、そこからだと思います。ありがとうございます。
鈴森彩氏:今まで選挙権がなくて、どうせ自分が行かなくても変わらないとか思っていたんですけど、今日の話を聞いて1人1人の1票1票で変わってくるってすごいと思いました。
たかまつ:ありがとうございます。はい。じゃあどうしましょう先生。
高橋:僕はいいんで最後。
たかまつ:私はどうしてこういう活動をしているかというと、本当にこのままだと若い人損するじゃんっていうことをけっこう感じるんですね。
「損したくないじゃん」っていう気持ちからやらせていただいておりまして、本当に私200万人選挙に行かせたいんです。でも私、まだ延べ人数で届けられてる人って2万人しかいないんです。ぜんぜんあと198万人届いていないので、ぜひ200万人を選挙に行かせるっていうことを目標に頑張っていけたらなって思います。
ぜひみなさんも、これ動画に残したりとか、取材とか入ってくださっているので、お伝えしていただけたらなって思います。
高橋:僕はね、あんまり投票率を上げましょうとかは思っていなくて、むしろ投票の質を上げたいとずっと言っていて、あと日本の民主主義のレベルを世界水準まで上げるとかね。
僕はこの国を世界一民主主義が進んだ国にしたいんですよ。そう思うとそれぞれがそれぞれのレベルでいいので1センチでも民主主義の質を上げられるようにしていただきたいなって思います。
僕ね、選挙権の引き下げ15年かけて実現したんですね。最初3人でやっていたんですよ。こういうふうに、大学生の3人が言っていたことが本当に変わるんで、無理だよって思わないでぜひやっていただきたいと思います。ありがとうございます。
(会場拍手)
たかまつ:みなさん本日は長い間ありがとうございました。どうしますか?
高橋:じゃあ拍手。
(会場拍手)
たかまつ:ありがとうございました。ごきげんよう。
高橋:おつかれさまでした。
たかまつ:最後にすいません、「選挙に行こう!」って思った人どのくらいいます?
(会場挙手)
たかまつ:これはうれしいですね。ありがとうございました。
高橋:おつかれさまでした。
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