2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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たかまつなな氏(以下、たかまつ):じゃあ、ここからは「本当に投票しないと損なのか?」ということについて考えていきたいと思います。
1億2,000万円損って言いましたけれども、それって学者さんが出した指標にすぎないんじゃないかって思うかもしれない。いろんな試算があるんですけれども。
なので、ここからは実際に体験していただきたいと思います。こちらです。逆転投票シミュレーションゲームということで。
(会場拍手)
ありがとうございます。ロールプレイングゲームを今からやろうと思います。ロールプレイングゲーム、みなさんご存知ですね。
私がカードを持ってるんですけれども、今からこのカードの役割になりきって演技をしていただければ。ある議題について話し合っていただきたいと思います。
ちょっと人数が足りないので。5人の方にご協力いただきたいんですけれども、お三方と先生と……。
参加者2:じゃあ、やりますよ。はい。
たかまつ:本当ですか。じゃあ。映っても大丈夫ですか?
参加者2:大丈夫ですよ。
たかまつ:じゃあ、先生も。
高橋亮平氏(以下、高橋):いいですか、それで? はい、じゃあ。
たかまつ:先生もやっていただきます。じゃあ、前に来ていただいてもよろしいですか?
今から私がカードを配りますので、このカードの役割になりきっていただきたいと思います。ある議題について話し合っていただきたいと思います。では、お願いします。
高橋:僕なに取るかわからないんですね。見ていいですか、もう?
たかまつ:はい。どうぞ。見てください。
高橋:いい感じなの、引いちゃいましたね。
参加者2:あ、私もいい感じです。
たかまつ:せっかくなので、なんのカードを引いたかというのをご紹介いただいてもよろしいでしょうか? みなさん、お名前と役職を言っていただいてもよろしいでしょうか?
鈴森:あやまるは45歳の主婦です。
結城:私は24歳の会社員。
ゆーびーむ☆:18歳の高校生です。ありがとう! イエーイ!
(会場拍手)
ゆーびーむ☆:やったー! すげーうれしいです。よかったー!
たかまつ:そんな喜びますか(笑)。
ゆーびーむ☆:高校生、来た(笑)。
たかまつ:ありがとうございます。
参加者2:○○、65歳・サラリーマンです。
高橋:おお!
たかまつ:ありがとうございます。急に出ていただいて(笑)。今、高校生なんですか?
参加者2:あ、コスプレです。
たかまつ:そうなんですか(笑)。
参加者2:18歳ってけっこう目立つかなと思って。
たかまつ:18歳なんですか?
参加者2:18歳です。
たかまつ:ああ、そうなんですか。ありがとうございます。先生は?
高橋:高橋亮平です。今日、僕は80歳・高齢者です。
たかまつ:ありがとうございます。みなさん、その役割になりきって議論をしていただきたいと思います。こちらですね。こちらの5つの役職になりきっていただきたいと思います。
話し合っていただくテーマはこちらです。「50歳以下、選挙権を廃止」というテーマについて話し合っていただきたいと思います。これ、大丈夫ですよ、説明するので。
18歳の選挙権というのは、若い人に政治に参加してほしいということで……ほかにも理由はあるんですけれども、始まりました。
その逆で、若い人選挙に行かないんだったら選挙なくしちゃいますよ、というちょっとむちゃくちゃな政策です。50歳以下の人は選挙権をなくそうというものに対して、みなさん賛成か反対かというのを話し合っていただきたいと思います。
50歳以下ですよね。じゃあ、カード見えるようなかたちで前に出していただいてもよろしいですか? 50歳以下の人は「そんなのおかしい!」って反対してください。
ゆーびーむ☆:反対ですね?
たかまつ:はい。「おかしい。選挙権がほしい」って言ってください。で、50歳以上の人は賛成してください。「若い人は選挙に行くな」というふうに。
みなさん、自分のお考えとは違うと思うんですけれども、今ロールプレイングゲームなので、ゲーム上なので、そのカードになりきってやっていただきたいと思います。
では、3分間の話し合いをしていただきたいと思います。よろしいでしょうか? では50歳以下選挙権を廃止ということでスタートです。
「いいんですか、なくなって? 選挙権なくなりますよ」。
結城(24歳・会社員役):ダメです。ダメです。
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):そうですね。私はダメです。そうです。私はダメです。
たかまつ:なんで2回言ったの?(笑)。
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):ちょっとわからなくなっちゃった。ごめんなさい。漢字があふれてるので(笑)。すいません。
やっぱりダメです。だってこれ、18歳ってこれからじゃないですか? 私たちの時代じゃないですか。言っちゃえばね。
これからもう60年、70年、80年って生きる時代の、これからのことを決めるんだから、これからの人たちがやっぱり選挙権があるべきだと思います。
たかまつ:おお、ありがとうございます。
高橋(80歳・高齢者役):はい。
たかまつ:どうですか?
高橋(80歳・高齢者役):私は、さっき先生が言ってくれたように、4,000万円人生で得してきました。でも、もう定年もしてお金使いきっちゃったんですよ。
で、いっぱいもらっちゃったので、今のままだともうもらえないかもしれません。若い人に選挙権与えないで、自分たちだけもっと得するようにしないと生きていけないので、若い人に選挙権いらないと思います。
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):でも、若いうち働いてもっとがんばっていただければ。ね? いいよね?
高橋(80歳・高齢者役):でも、みんなはこれからがんばればいいけど、僕らはもうがんばれないですもん。
結城(24歳・会社員役):その年金を払ってるのも私たちだから、それはダメだと思う。
高橋(80歳・高齢者役):年金じゃ足らないんだよ!
(一同笑)
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):もっと安いところに引っ越していただいて。
高橋(80歳・高齢者役):定年したのに、海外旅行とか行けないんですけど。
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):いや、そこもちょっとね、正月とか避けて安いときに行ってもらって。
高橋(80歳・高齢者役):こういう若い奴入れるとややこしくなるから、選挙権は取っちゃったほうがいいんじゃないの?
(一同笑)
たかまつ:主婦の方、どうですか?
鈴森(45歳・主婦役):いや、そうですね、50歳以下って決めちゃうのはよくないと思うんです。今まで20歳までだったんですけど、せっかく18歳まで下げたんだから、50歳って決めちゃうのはよくないと思う。
たかまつ:どうですか?
参加者2(65歳・サラリーマン役):でも、若造になにがわかるんだって話ですよ。
高橋(80歳・高齢者役):おお! そうだよね。
参加者2(65歳・サラリーマン役):さっき「未来を変えていく」っておっしゃってましたけど、どんなふうに変えていくか、流れとかわかるんですか?
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):わかります。
たかまつ:おお。わかる。びっくりした(笑)。
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):わかります。
たかまつ:どうやって変えるんですか?
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役)自信がないとダメな日本になると思うので、やっぱり自信だけはあるので(笑)。
でも、やっぱり若い人のほうがエネルギーありますからね。
高橋(80歳・高齢者役):ああ、それはね。
たかまつ:エネルギーがある人が選挙にいくべきじゃないかと?
ゆーびーむ☆(18歳・高校生役):本当にそうです。だから、ほんの一部なんですよね。だから、私みたいな人がそうやって思われてるだけで、しっかりした人たちはもうみんな、学生で会社つくったりとかすごい人いっぱいいるので。ぜんぜんいいと思いますよ。
高橋(80歳・高齢者役):なるほど。
参加者2(65歳・サラリーマン):確かに。
たかまつ:いや、確かにって(笑)。
(一同笑)
たかまつ:ありがとうございます。じゃあ、そろそろお時間なので。ありがとうございました。では、大きな拍手をお願いします。
(会場拍手)
では、ありがとうございます。じゃあ、どうしようか。
参加者2:ありがとうございました。
たかまつ:ありがとうございました。すいません。急にご協力いただいて。
参加者2:いえ、ぜんぜん。
たかまつ:ありがとうございます。ということで、50歳以下選挙権を廃止ということで、こういうふうに2:3になりましたよね。
これ、1人100ポイントずつだとすると、賛成が2人で200ポイント。反対が3人だったので300ポイントとなります。なので、これ100ポイント差ですよね。で、反対のほうが勝ちますよね。
ということで、ちょっと時間がないので、ここは割愛したいと思います。みなさん、カードに数字書いてあったの……。
ゆーびーむ☆:書いてありました。
たかまつ:女子高生の方、何ポイントですか?
ゆーびーむ☆:10ポイントです。
たかまつ:24歳サラリーマンの方?
結城:60。
たかまつ:主婦の方、何ポイントでしたか?
鈴森:90ポイント。
たかまつ:90ポイント。はい。で、サラリーマンの方?
参加者:90ポイント。
たかまつ:おばあちゃんは?
高橋:おばあちゃんは40ポイントです。
たかまつ:ですね。これなんの数字かわかりますか? これ私が適当につけたわけじゃないんですけれども。なんだと思いますか? わかる人います?
聞こえた気もするけど。どこかから聞こえるわけありませんよね(笑)。どなたかもにょもにょって言ってくださった気もするんですけれども。
これ人口なんですね。18歳~19歳は2歳分で。それ以外の人は10歳分ですけれども。
200万人で10ポイントとした場合、こういうふうになります。20代の人は60ポイント、40代の人は90ポイント、60代の人も90ポイント、80代の人が40ポイントになってます。
このポイントで計算し直すとどうなるのか。賛成の人が90ポイントと40ポイントで130ポイント。反対が、10ポイント、60ポイント、90ポイントで160ポイント。なので30ポイント差まで近づきました。でも、まだこれ反対が勝ってますよね。
でも、実際全員投票しますかね? しないですよね。これが投票率なんですけど、18歳~19歳はちょっとまだわからないので、2人に1人が投票に行くと仮定してみました。それ以外は今までの選挙の投票率ですね。
だから、私いま22歳なんですけれども、20代の人は30パーセントしか行ってない。でも、60代の人は70パーセントも選挙に行ってるんですね。
なので、これをかけてみました。わかりますかね。例えば20代の人は60ポイントに対して30パーセントの人しか選挙行かないから、0.3かけると18ポイント。
一方で、60代の人は90ポイントあって70パーセントの人が選挙に行くので、0.7かけると63ポイントになります。
つまり、これよく見てみると、60代の人がぜんぜんポイントがそんな下がってないのに、20代の人ってもともと60ポイントもあったのに18ポイントしか数字ないんですよね。
このポイントをもとに計算しなおすとどうなるか考えていきたいと思います。賛成の人が63ポイントと24ポイントで87ポイント。反対が5ポイント、18ポイント、45ポイントで68ポイント。ということで、こちらなんと賛成が勝つんですね。
高橋:おお。
たかまつ:逆転するんですね。だって、これ数でいったら3人のほうが人数が多いじゃないですか? なのに2人のほうが勝っちゃうんですよ。怖くないですか、これ?
ゆーびーむ☆:怖いです、ちょっと。
たかまつ:これが今、ゲームだけじゃなくて、実際の社会で起きてるんですよね。人口比までは変わらなかったですよね。でも、投票に行く人がどのくらいの割合なのかというので、結果が変わってしまいましたよね。
こういうことってやっぱり社会でも起きてることなので、ぜひ「自分が行っても行かなくても変わらないや」という感覚じゃなくて。
その「行っても行かなくても変わらないや」って思ってる人がみんな行かなかったら、結果が変わってしまうので、ぜひ選挙行っていただきたいなと思ってやらせていただきました。
だから、みなさんが選挙に行かないと、みなさん自身が損をするかもしれない。
でも、どうですか? さっき私たちの世代って5ポイントしかなかったですよね。私たちの世代の影響力ってぜんぜんないんですね。20代も18ポイントだったし、10代の人は5ポイントだったり。どうせ若者なんかに世界は動かせないんだと。
結城:そんなことない……。
たかまつ:そうですよね(笑)。そんなことないですよね。
ということで、ここからは10代で世界を動かしてきた人というのをご紹介したいと思います。まずはこちらの方の言葉を。みなさん聞いたことありますよね。
「私には2つの選択肢がありました。1つは、声を上げず、殺されるのを待つこと。もう1つは、声上げて、殺されることです。私は後者を選びました。私は声を上げようと決めました」。
これ聞いたことあります?
鈴森:ないです。
たかまつ:ない? ごめんなさい。うんうんってうなずいてたので。これマララさんの言葉なんですけれども。なにした人か知ってます?
結城:あれですよね。銃撃戦みたいなのに巻き込まれて、スピーチして。
たかまつ:そうなんです。ノーベル平和賞を17歳でとったんです。みなさんよりも若い歳にとられたんですけれども。マララさんがどういう人か知らないとおっしゃったので、ご説明したいと思います。
「女性に教育は禁止」という社会的な運動がありました。それに対して、それはおかしいでしょうって反対して、撃たれちゃったんですよ。
死にかけてしまったんですけれども、それでも女性に教育が必要だということを訴え続けて。それでノーベル平和賞を。
ということで、せっかくなので「スピーチが……」というふうにおしゃってたので、ぜひスピーチを見ていただきたいと思います。
(マララ氏の国連演説の動画が流れる)
たかまつ:とても力強いスピーチでしたね。ということで、ほかにも世界を動かした人というのをご紹介したいと思います。
この方、みなさんご存知ですよね。総資産が9兆円、世界で一番のお金持ちといえば? どなたか、わかりますかね? ぜんぜんお金に興味ないですか?
結城:ヒント。
高橋:パソコン系?
たかまつ:そうですね。じゃあ、先生。
高橋:僕ですか。あの人ですよね。ビル・ゲイツさん。
たかまつ:そうですね。はい。ビル・ゲイツです。ビル・ゲイツはなんと18歳でマイクロソフトを創業しました。パソコンの会社。
参加者2:へ~。同い年だ。
たかまつ:そうなんです。みなさんものね。お2人も同い年ですよね。
ビル・ゲイツの高校時代なんですけれども。私すごいなと思って。どんな高校生だったのかなと思って調べてみました。なんと、女の子ばっかりの英語の授業を受けたいと思ってた。
参加者2:めっちゃ下心見え見え。
たかまつ:おもしろいですよね。どうしたかというと、授業のスケジュールを自分の都合のいいようにプログラミングしたそうなんですね(笑)。
(一同笑)
びっくりですよね。パソコンをさわって、女の子ばっかりの英語の授業に自分が組み込まれるように操作してた。
ゆーびーむ☆:すげー。天才じゃん。本当に天才。すごい。
たかまつ:普通に思春期の男の子がパソコンがさわって、それでパソコンができるようになって。もっと普及させようといって、会社をつくって。
パソコンができたことによって、世の中ものすごい変わりましたよね。インターネットが普及して。
ゆーびーむ☆:変わった。
たかまつ:普通の人も世界を動かせるんだということをご紹介したいなと思ってご紹介させていただきました。
では、最後に日本人の方をご紹介したいと思います。『ドラえもん』の作者、これならわかる?
結城:藤子F? N?
たかまつ:はい。Fですね(笑)。藤子・F・不二雄さんですけれども。なんと17歳で漫画家デビューしてるんですよね。
参加者2:年下だ。
たかまつ:デビューのきっかけ調べてみたところ、新聞社に手紙を送ったことなんです。どんな手紙か。こういう内容でした。
「僕たちは富山の高校生です。手塚治虫先生の大ファンで、『マァチャンのの日記帳』からの愛読者です。今、手塚先生の連載漫画が載っていないので、代わりにぼくたちの漫画を連載してください」
鈴森:大胆。
たかまつ:大胆ですよね。これを送って、1ヶ月後に連載がスタートするんですよ。
ゆーびーむ☆:えー、すごい!
たかまつ:これがデビューのきっかけになんです。だから、私たちはマララさんみたいな環境にも置かれてないし、あんな力強いスピーチってなかなかできないと思うんですけれども。新聞社に手紙を書くことだったら、今日でもできるかもしれないです。すごいですよね。
ということで、自分の思いを社会で実現する方法。みなさんだったらどうしますかね。今いろいろご紹介しましたけれども、一番確実に力強い方法はなにか?
これはやっぱり投票じゃないか。もしくは自分の思いを実現するために立候補するということじゃないか、ということでご紹介させていただきました。
ということで、私のパートは以上とさせていただきたいんですけれども。次は「投票の時、なにで選べばいいか」。難しいですよね。それを先生に。
高橋:はい。
たかまつ:なにで選ぶかということをご説明していただきたいと思います。というわけで、よろしくお願いします。
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