2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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山田太郎氏(以下、山田):さてですね、残りの時間はですね、たぶん触れざるをえないというか、声も途中でありましたけども、「山田さん、今後、党はどうするんだ?」と。「選挙の体制どうするんだ?」ということは、ちゃんと触れとく必要があるかなと思いますので、残りの時間を使って少しやっておきたいと思います。
坂井崇俊氏(以下、坂井):15分間。
山田:はい。
遊佐めぐみ氏(以下、遊佐):お願いします。
山田:一部報道でも出ていましたが、1つは、まずですね、日本を元気にする会に対しては退会届を出してます。離党届って言ったほうがいいのかな。
離党届を出していまして、今(2016年4月20日の時点)、おおさか維新に対してアプローチをしてるっていことは事実なんですが、まだ、最終的におおさか維新側がどうするかってことは決めてるのか、私も打診がないのでわかんないんですけども。(注:おおさか維新の会に2016年4月25日に入党、2日後の27日に離党届を提出している)
そういう状況であるっていうことは事実で、ちゃんとこれは報道にも出てる話ですから、包み隠さずみなさんに対してはですね、お伝えしておいたほうがいいかなというふうに思っています。
まず、なんでですね、日本を元気にする会を辞めざるをえないのかというあたりについては、きちっと整理して説明しておく必要があると思うんですが、実はいろいろ考えたんですね。
去年の末というか、去年1年を通じて日本を元気にする会を拡大して、そこで選挙に臨むというのが本筋ではあるんですが、ただ、全国比例で私のようなかたちで今後も続けていこうと思うと、ご存知のとおり日本を元気にする会そのものが政党要件を満たしておりません。議員が4人なんで。なので、実はそもそも立てないんですね。
坂井:立候補ができない。
山田:つまり、立候補ができない。日本を元気にする会をそのまま所属して続けるということは、「もう政治家辞めます」と、「今期で辞めます」ということを言ってるのと同じになります。私としては、この番組でもずっと続けて言ってきたんですが、「表現の自由を守る」っていうことが、一番大事だと。
来たるべき憲法改正との戦いもあるということなので、やはりバッチをつけながらですね、戦っていく必要があるだろうということで、そうなるとですね、このまま日本を元気にする会にいるということは、それもやめるということになりますので。
そういう意味で、立場としては選挙の制度を加味したうえで、どこかの政党に所属しないとならんということは残念……。と言うと怒られちゃいますけども、選択肢だったわけです。
そういう意味で、まずはこのままもう人数を増やすことができない日本を元気にする会は離党して、その他の選択肢ってことを探らなければいけないと、こういうことなんですよね。
もう1つ、じゃあ、各政党の比較ということを少し、出してほしいんですけども。これは前の番組でも少しだけアンケートとかを取ったんですが。
山田:やはり、とはいうものの、「どこ行ってもいい」では単に生き残り、別にただ政治家を続けるということになっちゃいますし、もともと私は民間出身でやりたいことがあって、ここに飛び込んでますから、やりたいこともないんだったら、ダラダラ政治家をやるつもりはまったくないんですけども。選択肢としてはですね、自民、公明、民進、共産、おおさかっていう、だいたいこれぐらいしかないわけで。
坂井:これぐらいしか、比例では票が取れない。
山田:というか、比例ではもう立てないので、事実としては。ということで、自民、公明、民進、共産、おおさかと組むということが、基本的には選択肢ということになるわけなんですよね。
それで見てもらいたいんですが、大事なのは政策の一致ということでありまして、表現の自由を守るという観点で、どこの政党ならばその表現の自由を守るということが一緒にやれるのか。それで×、○をつけています。
これ、読み方がちょっと難しいんですけど、自民党っていうのは議員が広くてですね、めちゃくちゃ×から○まで、めちゃくちゃ○がいないんですけど、自民党は。理解をする議員もいますが、一番規制をしたいという人たちも多いというところも事実でありまして。
よく「与党の中から変えていけばいい」と言われますが、やっぱり新人の1年生議員のやれることが、党議拘束の中でどういう状態なのかっていうことについては、やっぱり自民党の難しさっていうのはあるんだろうなと。それから、公明はほぼ、表現については×です。
民進はですね、たしかにこれまで民主党が表現の自由を守ってきた議員が何人かいます。私も仲いい議員もいますし、実際には共闘してた部分もありますが、×の人も多いです、ここは(笑)。何人か、筋金入りの×もいますし。
民進の場合は、もう1つ選びにくいのは、政策のその他の一致が、なかなか図れないと。私も実は表現の自由だけやってるわけじゃないですから、それ以外の部分においても、△から×の部分もあるということで、やっぱりすごく組みにくい相手なんですね。
坂井:まあ、民進は△から×ですからね。ここは△って書いてありますけど。
山田:△から×ですね。それから、共産なんですけれども、まあ、表現という意味では(笑)。実はもっともリベラルなんです。ただし、その他の政策がまったく合いませんので、表現の自由だけで共産に……、もちろん受け入れてくれませんけども、たぶん共産側が。はい。
で、おおさかなんですけども、おおさかの状況はどうかというと、×と◎、これは民進もそうなんですけども、◎っていうのは、逆に言うと表現の自由を積極的にやってる議員がいるということなんですね。
で、実は衆議院議員の丸山穂高(ほだか)さんがいますが、前回、予算委員会のほうでもやられたということが、たぶん記事になってたんで見た人もいると思いますが、彼なんかはですね、軽減税率のときに有害図書指定に関しては基本的に反対ということ。
それから、前回のTPPの特別委員会でも、安倍総理のほうから、いわゆる質疑を取ったということで、もともとオタク出身でもあるという、「自分はユーザーですよ」というかたちで触れていましたが、実は「一緒にやっていきましょう」ということをやっています。今だから言えますけれども(笑)。
ということもありまして、その他のおおさかの議員の中でも、実際に「表現系のことをしっかりやっていこう」という議員もいます。ということで、組める相手が中にいると。
山田:もちろんおおさか維新のイメージとしては「規制派がいるんでは?」という、あるいは「規制が強いんじゃないか?」っていうふうに思ってらっしゃる方いるようですが、規制派の多くは、旧次世代のほうで分離ずみというところもあってですね、昔の維新の構造とは随分違うなと。
それから、橋下徹元代表も、橋下さんがいない中でのおおさか維新のあり方ではあるんですけれども、実際にはですね……。
坂井:まあ、表現規制はするべきじゃないっていうのが、基本的なスタンス。
山田:スタンスなんですね。それで、基本的にどういうふうに発言してるかっていうと、「表現の自由は憲法上の権利でもっとも重要だということで、大人の世界では表現とかということに関しては規制はしちゃいけない」と。
で、「子供は大人がしっかり指導、指示するべきだ」と。「どちらかというと、表現は、規制のことを話してるけれども、親とか家庭とかが基本的にやるべきだ」と。で、ええと、「自分は基本的には条例で規制することは嫌だし、そこは大人のみなさんに自分たちでやってください」と。「基本的には、僕はそういう考え方だ」ということを、しっかり実は。
もともと、まあ、もともとっていうか、弁護士でもあるので、どっちかというと、弁護士としての彼のスタンスはリベラルなんですよね。というところもあって、そういう意味でのそれぞれの組み合わせからすると、おおさか維新とはやれるんではないかと。
ただ、もちろん最終的におおさか維新が選んでくれなければ仕方がないので、それはそのときはどうすんのかっていうことを、また考えなきゃいけないんですけども、いずれにしてもですね、そういった意味で、1つ希望は出してるっていうのは事実だというふうに思っています。
もちろん、中から変えていかなければいけないということで、これは事実としては理解してもらいたいんですが、似たような話はですね、実はみんなの党、2010年のときに相当言われた事実がありまして。
それは何かっていうとですね、同じみんなの党の比例の議員の中で、まあ、誰とはあまり言いたくないんで言わないですけども、バリバリの規制派というか(笑)。
坂井:張本人。
山田:表現規制の張本人の権化の方がですね、弁護士でいらっしゃいまして、「その人と並んで出るのは何事よ」っていうことで相当言われたんですが、その彼は落ちまして。
私もみんなの党の中では、ご存知だと思いますが、児童ポルノ規制法のときは渡辺元代表を動かしてですね、あれは何で動かしたかというと、ニコニコ生放送で党首討論があるまえに、いわゆる表現規制に関してはどうあるべきかっていうことについて仕掛けたんですよね。
それで、当時のみんなの党としては「表現規制するのは慎重、または反対」というかたちをまとめて、当時の渡辺代表にはそういうかたちで発言してもらったと、こういう観点でもあってですね。
つまり、内部である程度のグループがいて張っていけば、私もそういう意味では実務者ですから、自負しているのは、総理であれ、政府であれ、党の中であれ、動かしていくということ、変えていくということが非常に重要だと思っているし、あまりにも違いすぎればそれは無理なんですけれども。
そうなると選択肢が1つもないっていうことになりますから、政治は現実的なところでもあるので、どうやって、あるいはどの点がですね、いわゆるわたり合えるのかいうあたりも、しっかりですね、見極める必要が今回はあったのかなというふうに思ってます。
もちろん、いろんな批判もあると思いますし、表現以外の部分でも、例えばどの政党に所属するか、一緒にやるかっていうことで、好きとか嫌いとか、嫌とか嫌じゃないとか、出てくると思いますが。
ただ、まず第一義的には表現っていうのは一義で、重要なポイントとしてやってきてますから、それがまったく可能性があるのかないのかといったところについては、おおさかではやれる可能性が高いんではないかと、まあ、こういうことで選択を今回しようかということですね。
山田:ということで、まあ、いろいろなことは言われますけども、あまり私自身も逃げたりごまかしたりして話すのは嫌なので、しっかり議論しながら、まあ、いろんな厳しい意見もこの間出てます。
(コメントにて)「おおさか維新に行くんだったら、絶対嫌だ」とか「見損なった」とかですね、いろんな意見もありましたし、今でもこの中ではいろんな厳しい意見が出てるのも事実でありますけども、ただ、対話も通じて、みなさんには事実を私は立場としては言いながら、ただ、どこかの政党と組まなければ、全国比例っていうのは立場としては出れないということもあるので。
そのあたりですね、しっかりどういうふうにしていくかっていうことは、対話をしながら。もちろん批判してもらえれば、「ここが気に入らない」って言ってもらえれば、やれるかぎりはカバーしていきたいと思いますし、できないことはできないですけれども、そういうかたちでですね、やっていきたいというふうに思っています。
またときがたてば、元気とどうしていろんなところが組めなかったかっていう話は、しゃべらなければいけない時期が来れば説明したいと思ってますが、そう簡単ではなかったということをですね。
あまり私は立場として、どの人たちもあんまり悪口を言うっていうことはしたくないので、どことも協力をしていかないと結果が取れませんから、それは私流ということなので、そう理解してもらいたいと思いますが、ただ、説明が問われるときが来れば、それはまだいろんなことがちょっとすんでませんので、きちっと説明はしていきたいと思います。
ただ、いずれにしても、少なくともこれまで表現の自由を守ることで3年半やってきましたが、渾身の思いを込めて、事実としてこの本を坂井さんと一緒にまとめあげましたので、この本の中で見といてもらいたいというふうに思うんですね。
児童ポルノ規制法のときに背景としてどうだったのか。いや、もう大変でしたよね。自民党とやり合ったりとか、当時は結い、維新だったかな?
坂井:維新ですね。
山田:維新ですね。メンバーと、まあ、ちょっと裏でやり取りをしてですね、発議者のほうに働きかけたりとかですね、そんなこともやりましたし、著作権の非親告罪は文科大臣まで動かすかたちでかなりやったりとかですね、ブキッキオさんの会見は外務省と最初はやり取りしながら協力関係を作ってやっていったりとか。
いくつか、そんな内容を裏側では話をしてますので、私としては別に何党であるとか誰であるとかっていうことよりも、結論として表現の自由を例えば守ったりとか、この国が、日本が少しでも良くなるためにやれることをやるというのが本意でありますので、ぜひちょっと。
まずは、……政治家はたしかに口ではやってくとか、表現の自由を守るって簡単なんですよ、言うのは。ただ、やっぱり私自身は筋金入りでどういうことをやってきたかっていうことについては自負してますし。
もう1つはですね、これは前回の番組でも言ったかもしれませんが、赤松さんがさんざん言っていて、そうだよなって思ったんですけど、負けるわけにはいかない。1回でも負ければ終わり。
表現の自由が奪われてしまえば、今日のデビッド・ケイさんの話じゃないんだけど、「日本って表現の自由、コンテンツ系でもないですよね」っていう、「韓国並みになってますよね」と言われかねなかったわけでありまして。
そういう意味で、そこは全部勝ってきたという自負はありますので、それは口だけじゃない、ここではなかなか語りつくせないところは本を買ってっていう話になりますけども(笑)。
坂井:(笑)。
山田:裏があってですね、やってきたっていうことですし、まあ、私が辞めるときは、たぶんその戦いに負けて力がないか、できなくなっちゃったときだというふうに思ってますので、それまではですね、がんばってやっていきたいというふうにも思っています。そういう意味で、選挙に落ちるわけにもいかないですし、なんとか続けていく必要があると思ってますし。
ぜひ本もですね、ちょっと構成としてプロローグだけでも(笑)。
坂井:プロローグはたぶん公開される。
山田:あ、公開しちゃうのか。すごいね。
山田:これ何かっていうとですね、小説みたいに、最初の黒いところが小説みたいになってまして、もし表現の自由が奪われていたらどうなってたのかと。
坂井:遊佐さん、先週読んだんじゃなかった?
遊佐:はい。
山田:感想どうでした?
遊佐:感想……、え、言っていいんですか?
山田:いいよいいよ。
遊佐:ネタバレになっちゃいませんか?
山田:いいんじゃない。
坂井:(笑)。
遊佐:あ、いいですか。山田さんに読んだあとすぐに感想を言わせていただいたんですけど、「主人公のお父さん死んで良かったな」っていう(笑)。
(一同笑)
山田:お、お、おーー。キワドイ! 何を言っているのかっていうようなところを、ぜひ見てもらいたい。勝手に言っちゃあれですけども、続きをみなさんと一緒に作っていきたいっていう。
これは、ちょっと『有害都市』っぽくなっちゃってるんですけども、ほんとに表現の自由……。おもしろいよね。児童ポルノ、著作権の非親告罪化、それから国連からの抑圧、有害図書指定、青少年健全育成基本法が全部通って、全部規制されたらどんなんなっちゃうかっていうこと。
でも、これは隣の国韓国で起こった事実でもありますので、そういう内容がちょっと書かれて。じゃあ、背景でどんなやり取りと。
相当資料も、当時のを全部ひっくり返して載せましたので、表現の自由を守ってきた記録としては、次の人たちに続くものとしても有効なというかですね、政治家としてわたっていくにあたって、「あ、こういうやり方があるんだ」ということも、まずこの中からとらえてほしいなというふうにも思っていますので、ぜひですね、そのあたりを見てもらいたいなというふうに思っています。はい。
坂井:Twitterで感想を教えてほしいですね。
山田:あ、そうですね。ぜひぜひ、Twitterで感想とか、「ここはこうだ」とか。「ここはもうちょっとどうなのか」っていう、これのなんか解説編をやっていきたいと思いますけども。
ということで、いろいろとてんこ盛りになりましたけれども、今日はこれぐらいにしたいなというふうに思っています。
今ちょうど『山田太郎のものがたり』、黄色い本の冊子も新たなものを作り変えてますので、またこれも今後ですね、どんどん全国で配っていきたいと思っていますから。あるいは電子版でもどっかでダウンロードできるようにしたいというふうに思っていますので、どうかよろしくお願いします。
遊佐:お願いします。
山田:はい、ということで、今日はこれぐらいにしたいと思います。じゃあ、それでは……、いいですか?
一同:せーの、のしー!
山田:この本が来週出ます。『「表現の自由」の守り方』。840円+税ですので、どうぞお買い求めください。
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