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月曜カフェスタ2016年1月25日(全4記事)

日本でAirbnbをやるのは難しい? 東京都大田区で解禁される「民泊」の条件

2020年の東京オリンピックやインバウンド需要の高まりで、日本でもAirbnb(エアビーアンドビー)やUber(ウーバー)をはじめとするシェアリングエコノミーが注目を集めています。衆議院議院の平政明氏と東京都中央卸売市場でマグロ仲卸業を営む生田よしかつ氏は、国家戦略特区の取り組みとして、個人宅の空き部屋を宿泊施設として貸し出す「民泊」について、日本のホテル旅館業法のから見た問題点や、近隣住民の苦情やトラブルを回避するための条件について解説しました。

中国の経済成長率の見通し

生田よしかつ氏(以下、生田):そういや、共産党っていえば、中国やばいね。

平政明氏(以下、平):中国、ちょっと厳しいね。日銀短観とか内閣府の速報とか、こないだ僕は党本部の説明聞きましたけど、やっぱり認識甘いんじゃないかと思ってて。いろんな指標がうそじゃないかという一方で、うそじゃない指標もあるわけよ。

例えば中国の輸入ということは他の国の輸出だから、そういうデータは取れたりするんだけど、でも今の6.8とか6.9というのはたぶん……。

生田:成長率?

:そう、成長率ね、GDP。いってないと思うんですよ。それで、いってないからそれを前提にいろんな調達をしたり設備投資をしてるのがみんな余剰になってるので、そこを修正しない限りダメだと思うんだよね。だから、そこの認識が甘いんじゃないかなと思って。日本政府も甘いなと思ってるんだよね。

生田:やっぱりあの人たちが発表することってやっぱりうそが多いの?

:うそが多いとは言い切れませんが、先進国でも速報値が何週間ってかかるのに、中国って速報値が先進国よりも2週間早く出てくるんだよね。あんな大きな国で。

生田:そうだね、希望を書きゃいいんだね。

:だからそういうとこからちょっと直さないと、中国厳しいんじゃない。

生田:だけど、その割にはAIIB(アジアインフラ投資銀行)なんてやろうとしてっからね。

:AIIBもそういう意味では大変なときなんだよね。

生田:これだって、もうつくっちゃったけど、いきなり弱音吐いちゃってるらしいじゃない。

:よくわかんないのが、「ガバナンスは世界標準です」って言うんだけど、今までのアジア開発銀行とか世銀がやってたのはやっぱりいろんな制約が多くて、融資すべきとこに融資できないと。

彼らは中国スタイルとは言わないけど、その責任とか、アジア開発銀行とは違う投資を実現したいと言ってるわけ。だから、それは中国式だよね。

だからガバナンスは世界標準なのに、融資の審査が中国式って何ですかねと。そうなると、デフォルトをするとなれば金利が高くなるんで、資金調達があんまり機能しないんじゃないのという、その辺は非常に難しいでしょうね。

生田:金貸しは難しいからな。

:これは難しいですよ。その辺突っ込まないでくれる?

生田:そうだね。

:いや、難しいですよね。日本は入る必要ないとは思いますけどね。

生田:いや、そんなの当たり前じゃない。だから、麻生(太郎)さんが言ったのがそうなんだよ。「ガバナンス、ちゃんと見せてくださいよ」って。それだけで決まり。

:麻生さん、ガバナンスって言ってました?(笑)

生田:ガバナンスって言ってましたよ。余計なこと言うなよ、本当に。

:ふりがな振ってあるんだろうな。

生田:ひらがなね。

オープンエントリー2016で選ばれる10名

:それはそれとして。

生田:そういうのをやるわけですね、また戻しちゃったけど。

:ということでオープンエントリー、ぜひ皆さん登録をしていただければ。

生田:そうですね。これは俺もFBで書くからさ。「皆さん、登録して俺に入れてください」って書く。

:いいですよ、別に。

生田:いいんですよね。公職違反?

:こういう内々のやつは、公職選挙法には適用されないので。何でもOKです。これもやってみてどうかってことだけど、平井(たくや)さんがプロジェクトリーダーだよね?

生田:だけどこれ、正直言ってファイナリストの10名は、言い方悪いけど党の意思が入るよね。

:そりゃ、意思が入りますよ。だから我々の意思は何かというと、それは自民党の公認候補になる可能性が高いので、そのときに公認候補として耐えられるかということと、あともう1つは票が取れるかですよ。

生田:そうか。突拍子もないのが1位になっちゃったらどうするの。10人の中に仕込みでおもしろいの入れとくとかして、そしたら、そいつが1位になっちゃった。

:お調子もんみたいな。杉村太蔵みたいな。

生田:そうそう。それで、突拍子のないのがいて「あいつになっちゃったよ」みたいになったら困っちゃうじゃん。

:杉村太蔵応募してきた? してきてない? そうすか。だからたぶん、総務会の承認が要るとかそういう話になって、総務会で却下されんじゃねえか。

生田:なるほどね。

:こんなのダメだって言って、説教されて終わるというような。その可能性ありますよね。

生田:そうだろうな。突拍子もねえのがなっちゃったら困っちゃうもんね。

:そうなんです。でも、そういうリスクを抱えながらもまずはやってみようと。

生田:よくリスク取ったと思うよ。

:なかなかやんないよね。自民党がそういうリスク取って。

生田:別によいしょするわけじゃねえんだけど、なかなかよくやったと思うよ、これは。

シェアリングエコノミーとホテル旅館業法

:そろそろ本題に入りたいと思いますが、最近大田区の民泊がね。

生田:民泊ってAirbnbだろう?

:Airbnbもそうです。

生田:Airbnb。最近築地のマンションなんかも、けっこう外人がいるよ。

:でしょうね。

生田:あれAirbnbだよね。

:Airbnbとか、要はインターネットを使って、今あるリソースを……例えば車だとUberになるし、家だとAirbnbになるんですし。

そういうのをうまくマッチングして。「ここが泊まって良かった」とか「ここは悪かった」とかレビューで評価をして、クオリティーを上げていくというのがシェアリングエコノミーと言われて、世界的にどんどん広がってるわけですよ。

日本はものすごくちゃんとした法治国家で、基本的にはありとあらゆるものが規制されています。ですから厳密にいくと、今のシェアリングエコノミーを使った民泊はホテル旅館業法違反、もしくはグレーゾーンということになるんですね。

とはいうものの、世界の潮流もあるし、インバウンドもやってるし、これどうするんだと。はっきりしろという。今、問題になってて。

基本的にはホテル、旅館があるよね。この人たちはものすごく消防法とか、火災のときの避難路とか。

生田:食品衛生法の検査とか。

:衛生とか。ものすごく厳格な基準になっているので、日本のホテル旅館に泊まっていれば、安心安全ですね。

一方で、民泊というのはいくつかのかたちがあって、例えばホームステイも民泊だよね。あと農家民泊みたいのがあるよね。地方創生で、農家に泊まってみましょうみたいな体験型。

生田:そういうのも入るのか。

:あれも民泊ですね。

生田:なるほど。

:あともう1つはイベント。例えば、宮古島でトライアスロンをやりますと。泊まるとこありません。そういうときには宮古島に住んでる人たちの部屋を貸すみたいな、イベント型民泊もあるわけ。こういういくつかの民泊は、すでに合法化されてるわけですよ。

その中で最近出てきたのが国家戦略特区と。私、副大臣やってたけど、国家戦略特区を使って、民泊を限定的に認めましょうというのが、東京で初めて大田区がやって。

生田:特区になったんですよね。

:そう、2月からやると。それであとは大阪府がやることになったんだけど。今言ったように、いわゆる農家民泊とかイベント型民泊とかホームステイ。それ以外はアウトかグレーなんですよ、基本的に。

生田:今の中でAirbnbはどこのカテゴリーに入るの?

:Airbnbはどこにも入らない。

生田:勝手に俺が部屋借りて、俺の持ってる部屋なりをネットで公開して「ここ泊まっていいよ。いくらだよ」ってやるのがAirbnb。

:そうそう。生田さんがそれを業として、反復的にサービスを提供して、それでお金をもらったらホテル旅館業法違反で処罰されます。

生田:ああ、そう。

:Airbnbは処罰されないわけ。

生田:何で?

:マッチングしてるだけだから。

生田:えっ、どういうこと? 意味わかんない。

:だって貸したのはあなたでしょう?

生田:うん、僕だよ。

:マッチングしたのはAirbnb。

生田:何かすげえ理屈だなあ。

:だからその辺をよく整理しなきゃいけませんねということで。

生田:そこはネットの世界でやってることなのか。

日本で民泊が認められる特区

:そうそう。だからまず、特区をやって認めましょうというのがこれなんですね。 国家戦略特区におけるホテル旅館業法の特例についてということで、現行はホテル旅館業法がありますねと。フロントとか、ちゃんとやんなきゃいけないんだ。

生田:ああ、なるほど。

:いくちゃんの部屋貸すのに、フロントないでしょ。

生田:フロントない。

:宿泊名簿の作成義務とか、衛生管理とか、保健所とか。だから、日本のホテル、旅館はものすごく安全で、居心地いいはずですよ。

生田:じゃあ海外ってこういう決まりがないとこってあるんだ。

:海外はホテル旅館業法なんか……。日本ってしっかりした国なわけよ。

生田:ないんだ。

:ないことはなかったり、緩かったりするわけですよ。それで特例措置として、国家戦略特区で、ある一定の条件でやっていいですよという国家戦略特区の法律をつくりましたと。

それはどういうことかっていうと、国家戦略特区区域に指定されたとこしかできないんだよ。今でいうと東京、大阪、愛知、あと養父市とか、仙北市とか福岡とかなわけ。

そこで政令に定める要件を満たしてくれればいいですよと。そこで一番のポイントは、けっこう長期なのよ。7〜10日以上。一定の居室は25平米以上というのがあって、

こういう政令を満たして一定の条件を満たしたら民泊をやっていいですよと。どういう理屈かというと、これは旅館業法の適用除外になるわけ。だから、この一定のルールを満たしてくれれば適用除外ですよと。

生田:これ、届け出とか出すの?

:出します。認定します。ルール守んないやつは認定取り消すので、できなくなります。そうは言っても、何ができて何ができないんだよと。わかんないでしょ。

生田:わかんない。

:これは、私が内閣府に作らしたチェックリストです。居室は25平米以上とか、ちゃんと鍵かかるようにとか、いろんなことをやって、申請して認可を取ってもらうと。

それで清潔な居室を提供してくださいとか、あとはテロとか怖いから、ちゃんとパスポートは提示を求めて保存してくださいとか、そういうことも求めています。それで3年間、名簿は保存してくださいとか。

あとは「俺はパスポート拒否、嫌だ」という人がいたら警察へ連絡をしてくださいとか。あと最近問題になるのは、近隣住民。迷惑だと。だからよく事前に説明をしてください。

生田:正直、嫌だもんな。

:あとはやっぱりそのオーナーが窓口になんなきゃいけないので。「隣に外国の人がいっぱい来てうるさいんだけど、誰に文句言っていいのかわかんないよ」じゃ困るので、ちゃんと窓口は設置をして適切な対応をしてくださいと。

あと、ごみを出す日じゃないのに、ごみを出してと。こういうのもちゃんと説明してくださいと。

大田区は条例で7日にしました。大田区は保健所も大田区なんで、保健所と警察署と消防署が連携をして、このルールであれば、大田区は民泊が合法的にできます。

生田:へえ。

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