2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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平政明氏(以下、平):今日はせっかくなので、やっぱり「地方創生というのは何ですか?」って意外とわかってない人が多いから、地方創生というのはこういうことなんだよと。
あと、国家戦略特区はアベノミクス旧3本の矢のいわゆる成長戦略のコア政策であり、さらに地方創生の最強のツールが国家戦略特区だということで、いろいろやったんですよ。
生田:いや、やってるよ。
平:関西圏。養父市、福岡市、沖縄、新潟、愛知、仙北。
生田:お、出た仙北。
平:仙北。まあ関西と東京と愛知は大都市圏だよね。でもやっぱり地方創生の注目は兵庫県養父市です。これは、農業ですよね。農業はフルパッケージでの規制改革を今進めています。仙北は、例の近未来技術実証特区と。
宮崎:ドローンとか。
平:そう。あと国有林の活用で、生ハムとかやります。これ仙台もおもしろいんだろうなあと思って、仙台は津波で海沿いの農地を移転するので、市が持ってるんだよね。ここでちょっと大規模農業をできないかなと思ってやってます。
そういうことで、いろいろやってきました。東京都も2020年(のオリンピック)に間に合うようにワンストップで。
宮崎:民泊のやつ。
平:民泊、大田区ね。大阪がやるって言ってできないもんだから、大田区で松原区長とも話して。
生田:それで先生が言って、パッパッと決まったのあれ?
平:やっぱり大変だけどね。大田区は前から特区についていろいろ相談には乗ってるので、そういうことをやったということで。
これからぜひご注目いただきたいのは、シェアリングエコノミーという、いわゆる民泊とかライドシェアリングとか。
生田:あとタクシーもやったじゃん。
平:そう。タクシーね。あれはまだこれからなんだけど、旅館業法とか日本の法律があるので。あとはタクシーの法律があって、やっぱり公正な戦いにならなきゃいけないので。
公正な戦いができるのと同時に、僕がアドバイスしたのは、AirbnbにしてもUberにしても都市部でやるんじゃなくて、本当に困ってる田舎、タクシーもいない、バスもない、何もないところ。
生田:そのほうがUberはいいよな。
平:「そういうとこからやったらどうなの?」というので提案をしたら、仙北とか養父とかやりたいって言ってるし、ちょっと今具体名は言えませんけど、いくつかのところがそういう過疎地でやりたいですと言ってるので、この間の諮問会議で総理からもご発言をいただいた。
それはもう僕らがやったことなんで、あとこれからその政務三役は、今度は自分たちで種まいていかなきゃいけないから。僕らはその種をまいたものをだいたい一通り刈り取ったわけ。ということで、これから期待をしていただきたい。
生田:いや、でも大変なもんだね。リーサス(地域経済分析システム)ってどうだい? うまくいってるかい?
平:リーサスも、今リーサスコンテストをやるということでやってるんだけど、あれもちょっと革命的で、いろんな事業者とかビジネスでやってる人が活用し始めるので。
生田:あれね、すごくいいんだけどね、利用する人のスキルも必要なんだよ。
平:まあ、そうだね。
生田:利用する人がバカだと、ただの資料が書いてあるだけだからさ。
宮崎:分析方法がやっぱり。
生田:そうそうそう。
平:リーサスもエクセルのデータでバーっと出てくると誰も見ないから、実はデザイン性がすごい優れてて、見たくなるようなデザインにしてあるんですよ。
生田:それは感じましたね。
平:ということで、リーサスもまずは携帯電話会社と連携をして、どの場所に人が何人いるかってできるようになったでしょ。
さらに進んで、今度の改訂版はナビタイムと連携して、どこの国の人たちが、どの地域に何人いるかというのも全部見れる。すごいでしょ?
宮崎:すごい。
生田:これもう政治家の話とぜんぜん関係ないんだけど、今Googleで全部できるじゃん。ナビタイムっていらねえよな。
宮崎:ナビタイムの仕様が好きな人もいるし、ナビタイム独自のサービスもあるから。
生田:それはけっこう優れてるの?
平:オプションとかそういうところだよね。そこから派生して、どれだけそのポータルとして使いやすいか。だからそこは競争があったほうがいいよね。
生田:なるほど。Googleはなんてったってタダで使えるんだもん。
平:でもナビタイム、俺使ってるけど。
生田:使ってる?
宮崎:標準機能はナビタイムも無料ですよね。
生田:あ、そうなの?
平:標準機能はね。リーサスはもう100年単位の政治改革だよね。これはおもしろいな、歴史に残るなと思って。どんどんバージョンアップしてるから、今度農業版も出てくるし。
生田:農業版?
平:農業版。この地域は何を作っていて、何で稼いでいて、その生産性が高いのは何でとか。どこに売っていて、とかそういうのは見える化をするんです。だからそのリーサスで分析をするのと。
今度、リーサスでその農業版とか文科系もやるでしょ。自分たちの若者がどこの学校に行っているのかとか、あとおもしろいのは、知財と特許。
生田:知的財産権ね。
平:どこにどういう特許があって、どんな企業と連携しているのかも見える化してるのね。
宮崎:すごい。
平:だから「知財を活かして起業しましょう」とか「地元の産業活性化しましょう」というときも、どこに行けばどういう話ができそうだというのがだいたいわかるようになってるけども、宝の山なわけ。
生田:だけど、本当に行政によって能力の差が著しく出るね。
平:そう。
生田:ダメなやつはダメだな。
平:だからこれは、使える人と使えない人ですごい差が出る。ただこれも、何を数値目標のゴールにするのかというところにセンスが問われるわけ。
間違ったKPIをやっちゃうと、間違ったほう行っちゃうから。だからぜんぜん使えない人たち、使える人なんだけどセンスがあるKPIを作れる人と、センスのないKPIを作る人たち。あとそのPDCAを回して、ちゃんとレベルが上がってく人たちというふうにわかれてるから。
生田:なるほどねえ。
平:俺が大臣政務官のときに、ミラサポってあるでしょ? そのミラサポを見ると中小企業の政策の一覧が全部見れるわけじゃん。
そうすると「ここは非常に中小企業活性化してるな」って言って、リーサスで見るとどういう政策をやってるかが出るんだよ。そしたら、それパクっちゃえばいい。パクる。
生田:そうか。パクることもできるんだな。
平:そうそう。だからリーサスとミラサポを連携をしながら、自分たちのところを分析して、仮説を立てて、政策を投入をすると。それでKPIを設定してPDCAへ回すわけ。そうすると1,700自治体がいると、半分くらいついて来れないと思うんだよね。
生田:それはついて来れないと思うよ。
平:3分の2ぐらいついて来れないか。だからまずはベストプラクティス。成功事例をたくさん作るってこと。
生田:しかし、KPIから始まってPDCAが来てベストプラクティスって。
宮崎:生田さんが得意な世界。
生田:そうそうそう。俺はスピードランナーだからね。俺だってこの着物何で買ったかっていうとアメリカ行くため。
宮崎:本当ですか。
生田:そうだよ。前モントレーに呼ばれたじゃない。アメリカってのは面倒くせえんだよ。これはフォーマルパーティーだとか、これはセミフォーマルだとか。着物で通しちゃえばごまかし効くじゃねえかよ。だから、着物しか持っていかなかった。
平:和服といえば、私はクールジャパン担当をやってますから、中村伊知哉という有名な有識者がいるんだよ。中村伊知哉さんはいつも和服着てるわけ。
生田:いいですねえ。
平:有識者の会議なんかはいつも和服で来るんだけど、しょっちゅう警察に職務質問されるらしいよ。
生田:なんで?
平:変なんだろう。やっぱり浮いてんだろ?
生田:和服着てるのが?
平:だから、それはおかしいんだよ。おかしいんだけど。
宮崎:職質されました?
生田:やべえ、されてる。ええ、本当?
平:だからもういい加減にしろって怒ってたよ。なんで和服着て職質されるんだ。
生田:俺も1回職質あるよ。ここ来るとき。迷彩ジャンバーでヘリコプターのパイロット用のヘルメット被って、スーパーカブに乗ってきたら停められた。
平:危ない人だと。
生田:そしたらおまわりなんて言ったと思う? 「ああ、すいません。だんなさん。その迷彩柄はファッションですか」って言われて。
宮崎:ちゃんと失礼のないように。
生田:「ファッションですか」って。「いや、ファッション以外何がありますか」「いや、思想的な背景は」とか。笑っちゃったよ本当に。「ねえよそんなもん」って。
平:いくちゃんは思想的な背景ないよね。
生田:ないないない。俺調子がいいだけだもん。俺だって民主党の悪口言って、民主党行ったら自民党の悪口言うから。平気だもんそんなの。
平:まあ、生きる術だからな。
生田:そうです。
平:わかるわかる。
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