2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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岩井亜紀氏(以下、岩井):『しんぶん赤旗』の編集局では、ママの会の活動を重視して、各部で活動を取材しているわけなんですけど、今日は、そのうちの1人で、特報チームの内藤真己子記者に来てもらいました。内藤さん、よろしくお願いします。
(拍手)
森近茂樹氏(以下、森近):内藤さんは、このママの会の活動について、その思いも含めて詳しく取材しているわけなんですけど。
岩井:それが、この記事です。
「ママ 立ち上がる いま、声出すことが"究極の子育て"」、本当にその通りですね。かわいい我が子が戦争に駆り出されるなんて、我慢できません。
内藤真己子(以下、内藤):この見出しになっているのは、横浜の戦争反対デモで、出会った28歳のお母さんが、実際に言ってくれた言葉なんですね。
戦争で殺されるために大変な思いして子育てしているんじゃないと。「今、本当は子育てをしなくちゃいけないんだけど、究極の子育てが立ち上がることなんだ」と。こういうお母さんの言葉なんです。
神奈川のママの会の仲間と一緒に、彼女が4歳と6歳のお子さんと一緒にデモを歩いている時に出会いました。
森近:なるほど。この方は、どういうきっかけで、行動に参加するようになったのでしょうか。
内藤:はい。デモが終わった後、子どもたちとアイスクリームを食べながら、詳しく聞いてみました。
彼女は、21歳の時に結婚して、ママになりました。すごく若くしてママになって、「自分が最優先」から「子どもが最優先」の生活に急に変わったので、すごく葛藤を抱えながら子育てに向き合ってきました、と。それでも懸命に子どもを育ててきた。
そんな時に、東日本大震災で原発事故が起こって、放射能汚染の問題が気になって、ネットでいろいろ調べるうちに、社会や政治の問題について関心を初めて持ったんですって。
そうこうしているうちに、安倍政権ができて、秘密保護法が強行されて、これはやばいと。戦争になるんじゃないかと思っていたんだけど、(そのとき、自分は)何もしなかったと。
だけど、衆院の強行採決の時にそれが変わったって話してくれました。
岩井:7月15日の、衆院の安保法制特別委員会での強行採決ですね。
内藤:テレビで見ていて、今まで何もしなかったことをすごく悔やんだんですって。今度は悔やみたくないと。悔しい思いをしたくないと思って、翌日Facebookで、「ママの会 神奈川」を立ち上げたと。
自分みたいな普通の若いママが呼び掛けることで、参加者が増えるんじゃないかっていう思いがあったと言ってました。
森近:なるほど。インターネットで呼びかけて、ママたちも次々と応えて、それで増えていったというわけですね。
内藤:そうですね。インターネットの呼びかけに、次々お母さんが応えているんだけど。なかには憲法カフェっていう、最近よく聞きますよね。「あすわか」っていう、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の人たちが、カフェで戦争法のこととか、憲法を学ぶ、自民党改憲草案なんかを勉強してるんだけど。そこに行ったお母さんがそこに参加していて。
たまたま私も、6月に横浜の憲法カフェを取材していたんですよ。その時に出会ったお母さん方が、偶然横浜の会のスタッフとして参加していて。
やっぱり、学んだことがきっかけで、行動に入っていったという人もいるみたい。
森近:こういうママの会の活動っていうのも、各地に拡がっているわけですね。
内藤:そうですね。
これは、大阪のママの会の方々が、街頭宣伝したときなんですけど。各地でお子さん連れでデモやったり宣伝やったりして。
今、特に流行っているのが、バナーですね。「だれの子どもも」と、これを掲げて、公園でピクニックをやりながら戦争法案反対を訴えるという、そういうお母さんならではのことをやってますね。
すごく考えながら、自分たちのやりたいことをやっているという感じで。いろいろなお母さんに聞いてみたら、共通するのは、「命がけで産んで育ててる」と。子育てがリアルなわけですね。
お母さんたちは、子育てで忙しいし、社会からは「子育てしてろ」って言われるんだけど、やっぱり、安倍さんの政治見ていると、黙っていられないと。
そういう止むに止まれずに立ち上がったというね。それが共通した思いかなって取材していて思いました。
岩井:このママの会の活動は、デモや学習会だけでなく、政治に直接働きかけるということも特徴なんですよね。
内藤:それは、そうですよね。
岩井:これが、その行動を取材した、内藤さんの記事になります。
内藤:学生さんとか、香山先生、学者の会、いろいろ運動があるんですけど、ママの会の特徴は、国会議員とか地方議員と懇談したり、首長のところに要請したり、あるいは請願書に取り組んだり。
そういう直接政治に働きかける行動に、ダイレクトに取り組んでるというのが特徴なんですよね。
27日には、「国会大作戦」というふうにやって、2万人のメッセージ(注:「安保関連法案に反対するママの会メッセージ集」)、これを小池さん初め、野党の議員に届けたんですよね。生活しているなかでのお母さんのリアルな言葉が詰まっているんですけど。
これは、国会議員会館を周って、子どもたちも一緒に各議員の部屋に届けるんですけど。議員会館が子どもたちの声で溢れて。きゃーとか言って。「何番のお部屋、ここだよ!」とか子どもが言って。本当にかわいかったですね。
主権者が立ち上がってるなというか、国会も変わったなというか。そういう感じがして、私もすごく楽しかったです。
森近:戦争法が強行されたわけですけど、ママたちは諦めていない、ママたちは元気だと。
内藤:成立後も10以上の会が新しくできているんですよね。東京の会は、31日のハロウィンに、池袋で仮装してスタンディング宣伝やったり。子どもたちも来るみたいですけど。
最近私がうれしかったのは、今も話があった、国民連合政府の提案についてすごく歓迎してくれているんですね、お母さんたちが。やっぱり、お母さんたちも本気で戦争法廃止にしようと思っているから、共産党の本気の提案を本気で受け止めてくれようとしている感じがして、すごくうれしく思っています。
その後も、例えば、京都の会の方が、民主党の岡田代表と懇談されたり、活発に政治に働きかけるということを続けておられますね。
岩井:どうしてこんなに元気に活動できているのでしょうか?
内藤:私も聞いてみました。さっき出ていたんですけど、国会に7月に初めて来て、それからほとんど2ヶ月間毎日通って、戦争法案反対を訴えたお母さんがいて。
そのお母さんに「なんで元気なの?」って聞いてみたら、メールが来たのでそれを読んで見たいと思います。
「私だけでなく、たくさんの仲間がいるということを知ったから、成立後も立ち止まらずに進んでいます。仲間がいるって強いですよね。インターネットのいいところは、つながりを探せるということと、実際の行動をリアルで共にして、話し合うことができる。だから、同じ気持ちの人をもっと増やしていきたい。ママは、草の根では強いので、やっぱり口コミ、草の根で関心のない人にも広げていくことが大事だということを痛感しています。ママは、しつこい、諦めません」
こういうメールが来きました。すごい励まされています。
岩井:ありがとうございます。
内藤:ありがとうございます。
岩井:とても元気が出るお話でした。
内藤:私も元気になりました、取材で。
岩井:内藤さん、どうもありがとうございました。
内藤:ありがとうございました。
岩井:引き続き、ママの会の詳しい活動を伝えてください。
(拍手)
森近:それでは本日の赤旗ナイトをこれで終わらせていただきますが、最後に大切なお知らせがあります。
岩井:森近さん、よく忘れないでちゃんと言えましたね、久しぶりなのに!
森近:久しぶりですけどね。これ、大事ですから!
岩井:これ、何?
森近:これですか? こちら側が日曜版、こちらが日刊紙ですけども。戦争廃止の国民連合政府の話もありましたけども、このような市民の方の運動から、そして、戦争をの危険性を告発するスクープまで、読み応え十分な赤旗を多くの方に読んでいただくということが、僕らは大事だと思っていて、こういうふうに恥を忍んで出ております(笑)。
岩井:政治や社会の問題だけでなく、文化スポーツまであらゆる紙面が魅力満載の日刊しんぶん赤旗と、赤旗日曜版を、是非お読みください。申込先はこちらです。よろしくお願いします!
森近:よろしくお願いします!
それでは、さようなら!
岩井:さようなら!
(拍手)
朝岡晶子氏(以下、朝岡):いかがでしたでしょうか?
香山リカ氏(以下、香山):よかった。私は、赤旗ナイトって、クラブみたいなのかと思ってたけど違った。
(会場笑)
さっきから、(ニコニコ生放送コメントで)「徴兵制なんかないよ」なんて言っているけど、そういう人はね、今本屋さんで売っている『女性自身』で、稲田朋美さんのインタビューを是非ご覧ください。あれ、見出しは、「男も女も自衛隊に入ったほうがいい」っていう、いわゆる徴兵制につながるようなことを堂々と。
女性自身の記者は、すごくやる気があって、聞き出しているんですよね。
朝岡:最近女性誌すごいですよね。
香山:すごい!
さっきの、横浜の憲法カフェとかも、『VERY』っていうオシャレ系女性誌が取材していたりとか。
そういう意味で、ママの会って。『週刊女性』とか、特に『女性自身』、『女性セブン』が、このところ沖縄の問題も、安保の問題も取り上げているんですよ。彼らに「どうして取り上げるの?」って聞いたら、すごいおもしろいこと言っていて。
「私たちは、思想信条はない。とにかく、女性、読んでくれる主婦が、我がこととしておもしろいと思ってくれたら何でもいいんです」って言うわけ。別に、何党とか何派とかもない。とにかく、主婦の人たちが、おもしろがって読んでくれるものなら何でもやると。
それが今、戦争の本とか、沖縄の問題なんかは、女性の関心が高いんですって。自分たちは商業誌だから、立派なことやっているわけじゃなくて、売れればいいんですよみたいなこと言ってて。
それが逆に今、関心があるって言われて、その女性のある種の勘っていうんですかね。それってすごいと思った。
小池晃氏(以下、小池):「だれの子どももころさせない」って、あのスローガンってすごいと思うんですよね。あれですべて語っているっていうか。
屁理屈みたいなのあるじゃないですか。「一国平和主義のままでいいのか」みたいな。「日本はもっと国際貢献すべきだ」とか。
でもやっぱり、自分の子どもが殺される、他の子どもが殺される、自衛隊員が海外に行って他国の子どもを殺す。南スーダン行ったら、12歳13歳の少年兵が戦っているところに出て行って、そういった子どもが殺されるってことを考えたら、眠れなくなっちゃうっていうわけでしょ。
これはものすごい力ですよね。これは理屈を超えたものすごい戦いのパワーになりますよね。
香山:何人殺したとか、何人死んだとかじゃなくて、お母さんにとっては、我が子だったり、我が子の友だち、生身の顔と名前を持っている子どもの問題として感じているわけですよね。
どうしても、引いた人たちだと、自衛隊員とか漠然としているじゃないですか。全然そういう話じゃなくて。
「この子が」とか、「この友だちが」って話だから。すごくリアルなものとして感じているわけですよね。
小池:今の安倍政権を見ると、本当に「この子が、この友だちが、自分の孫が」っていうのが心配になっちゃうようなそういう政治じゃないですか。
そういう女性に対して、女性活躍社会とか一方で言いながらね。「子ども産んで国家に貢献してください」とかね。
朝岡:最低ですね。
小池:福山ロス、まちゃロスを逆手にとってね。
香山:ポロっとああいう時に言っちゃうんですよね。
小池:本当に思いますね。
香山:これで終わりですか?
小池:何かありますか?
朝岡:そろそろなんですけども。
小池:(ニコニコ生放送コメントに対して)言論統制なんかしてないって。 愚痴じゃないでしょ? 今のはね。愚痴じゃないですよ。前向きな話。ポジティブな話ですよ!
香山:ベリーポジティブ。
小池:愚痴の会じゃないでしょうが。
朝岡:愚痴じゃない! おもしろかったです。
香山:私も、失礼な質問もしちゃったしね、いろいろね。
小池:全然失礼じゃないですよ。
香山:疑うようなね。みんなすごくスッキリしたと思いますよ。「共産党の言っていることは、正論だよね、でも......」みたいな。「本当にここに乗っちゃっていいのかしら」とか、「でも、気づいてみたら違うことになっちゃっているんじゃない」とか。
失礼だけど、思っちゃう人もいると思うんですよね。それへのアレルギーとかね。
そういうことを言ってる場合じゃないということを共有したいし、もしも疑問があったら、率直に聞き合うしかないと思うんですよね。「本当は、こう思っているんじゃないですか」とか。もしあったら。
いわゆる忖度っていうのが古い。一番いけないと思っていて。
小池:ダメですね、嫌ですね。
香山:腹の探り合いとかね。そういうことしている場合じゃないので。
小池:率直に聞くと。(コメントで)「本音で話せ」って、話してます! 今日はだいぶ話しました。
朝岡:今日はニコ生の公式なんですけが、生放送で11,000を超えて、Youtubeも600。
香山:(日本シリーズ)野球どっち勝ったんですか?
(会場笑)
香山:ソフバン勝ったんですか?
朝岡:いろんななかでこの番組を見てくださった皆さま、ありがとうございます。
香山:え、どっち? まだ?
小池:まだ8回。
朝岡:この後もご覧いただいて。
香山:(コメントに対して)「アンチが10,000人」なんだって。本当? アンチでも10,000人も見てくれたらすごいですよね〜。
アンチで1つのこと1時間も見るなんて、時間の無駄遣いじゃないの? 野球見たほうが楽しいよね。
小池:それは、アンチじゃないですよ。心の底では愛している人たちですよ。
香山:私も愛しています!
朝岡:香山さん、今番組の感想いただけましたけど、また是非。
香山:また来ます。毎週来ます!(笑)。
(会場笑)
朝岡:香山さんのコーナーとかね。
香山:赤旗ナイトを乗っ取って。「頑張れ!」だって。頑張りま〜す!
小池:香山さんて、こんなおもしろい人だったのか!
朝岡:おもしろいですね。
それでは、こんなところで終わりにさせていただきます。
小池:ありがとうございました。
朝岡:ありがとうございました。
小池:ご期待に応えて頑張ります!
朝岡:ご覧下さった皆さんもありがとうございました。
(拍手)
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