2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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小池晃氏(以下、小池):僕は1998年から(議員を)やっていて、共産党だから基本的にはすれ違うわけですよ、議論としてはね。ただ、でもやっぱりこっちの言うことをちゃんと聞いて、それなりに考えてものを言う。みんなそうだった。
香山リカ氏(以下、香山):私、すごく不思議なのは、今までも聞いていなかった人もいると思うんですよ。でも、聞いているパフォーマンスをしないと、有権者の支持が離れていくので、一応聞く振りをって。
でも、今の総理は、それさえしていないじゃないですか。
小池:してない。全然しない。
香山:そこは勘がいいと思うんだけど、そのほうが今はウケるというのを、どこか直感的にわかっているんだと思うんですよね。
だから、女性議員、反対派の意見を聞いちゃって「なるほど、それも一理ある。しかし!」とかって言うと、逆に人気が下がる。聞いてなくて野次ったり、女性を蔑視したりとかを、丸出しにする。学者をバカにするとか。そういうことをするほうが、むしろ今やウケるということを、(ニコニコ生放送で)コメントを書いてるような一部の方にも、ウケるっていうことを。
小池:こういう連中はね。それは……、でも世論はそうじゃないじゃないですか。
香山:それが国民をある種バカにしすぎた態度だったから、今こういうことになって、いろんな運動が起きたりしているわけですよね。
熱狂的な人気には繋がらずに。今も支持・不支持が拮抗している状況が続いていますよね。8割9割の人が「いいぞいいぞ!」とは言っていないわけですよね。
小池:支持率はあるけども。僕は代わりになるものが見えていないからだと思う。
香山:そうそう。支持の1位の理由は「代わる人がいないから」。
小池:ほかがいないから。それに代わるものを、野党が本気になって。それこそ、本気で示すようになってくると変わるんじゃないかなと。
やっぱり共産党の「国民連合政府」の提案というのが、そういうことに繋がっていくといいなとは思っています。
香山:私も反省もあって、それは、(小池さんと)同じ年だから、いわゆるバブル時代みたいな30代で。その前、バブル前夜で80年代は私20代で東京にいたし、ものすごい楽しんだんですよ。あの頃のサブカル文化みたいなのを。
その時は、「本気」とか「努力」って、かっこ悪いとすごく思って。もっとチャラチャラして。そのあとすごく活躍した田中康夫さんが「岩波新書もJJとかも、同じ記号である」みたいなことを言っていて。そこにはどちらも優劣がないみたいなお話をされて。『なんとなく、クリスタル』書いて。「ほんとそうだよな!」って思って。全部、浮遊している記号なんだって思って。「これに熱くなる」みたいなことは、ダサいことだと思ったんです。
議論を熱くしている人を見ても、すごくかっこ悪いなって思っちゃって、バカにしていたんですよ。
小池:僕は、その頃、熱いからね(笑)。
朝岡晶子氏:そうですよね!(笑)。
香山:「とことん」じゃなかった(笑)。
小池:適当だった。
香山:それで、音楽とか演劇とか、そういう文化はすごく楽しんだんだけど。ポストモダン世代と言うんですかね。ニューアカ世代だったから。
だけど、そういうことしているうちに30代になって、バブルが弾けて、その頃、自分は医者になって忙しくしてて。
それこそ、歴史修正主義とか、戦争論とか、ゴーダニズム宣言とか出てきた時にも、「何言っていんだろう?」みたいな感じで。あんまり本気で論議しようと思わなかった。「変な人が出てきたけど、今に廃れるだろう」と思っちゃってたのが、自分は、見通しが甘かったなと。
今になってから「本気ですか?」とか言っちゃって、「遅いよ!」って、自分に突っ込んでいるんですよ。お前たちがチャラチャラしてたから、こんな世のなかに……。
小池:こんなやつらが出てきちゃったんじゃないかって?(笑)。
香山:いやいや(笑)。
私、SEALDsの人にも、国会前でスピーチした時に謝ったんですよ。「ごめんなさい、皆さん夏休みで、今楽しいバイトをしたり旅行をしたり、いろいろする時期なのに、こんなことさせちゃっているのは、私たちの世代がだらしない、あるいは、私たちの世代の。安倍さんとかも60歳くらいでちょっと上だけれども、まぁ5歳上くらいなわけじゃないですか。その人たちが全部作ってきたこととか、それに対抗できなかった私たちがこういう社会を作っちゃって、それであなたたちはそのツケで、こうやって夏休みもなくなってしまい、本当にごめんなさい」って言っちゃって。通じたのかどうかわかんないだけど。そういう気持ちはすごいある。
(小池さんは)ないでしょ?
小池:ないでしょって!(笑)。でも、ないかもしれないなぁ。
朝岡:でも、香山さん『リベラルじゃダメですか?』って本、これおもしろかったですけど、「リベラルはやめない」と。「私がリベラルをやめるっていうのは、人間やめて魚に成るのと同じです」みたいな。
香山:そんなこと書いたっけ(笑)。
朝岡:いろいろ批判があって、いろいろこれまであったけれども。
香山:疲れちゃった……、魚になろうかな。うそうそ(笑)。
朝岡:本気で変えたいっていうのを言ってらして。
香山:このままじゃ死ねないね。今、死ぬのは嫌だ。「いつ死んでもいい」って思ってたけど、自分の人生。「いつ死んでもいいや」って思ってたけど、今は死にたくないって思った。
小池:これからじゃないですか! これからがおもしろいんじゃないですか! 1960年生まれで、同じ。
香山:頑張りましょうね! 60年コンビ。
小池:60年コンビで。実は、高校で同級生になっていた可能性もある。さっき、同じ高校に。
朝岡:同じ高校受かったのに。
香山:予感が働いたのか、避けたっていうね。
小池:避けたんじゃないんだけど、僕男子校のほう選んじゃった。もしかしたら、同じ高校に(通ってたかもしれない)。
朝岡:同じ高校で仲良くなれそうですよね。なんとなく。
小池:どうだか。
朝岡:えっ?
小池:わからないよ、宿敵になってたかもしれない! それはそれで、おもしろかったかもしれない。
朝岡:同じ時代を。
小池:これからじゃないですか! 今までのバブル時代に置き忘れてきたものを、今やれることはなんでもやって。
朝岡:ここでご一緒にね。また、こんな機会で。ということで。
小池:「赤旗ナイト」、一旦いきますか?
朝岡:突然切るようで恐縮ですけれども。
小池:あとで、もう1回戻しましょう。
朝岡:赤旗ナイトの皆さんの準備ができているようですので、久しぶりに赤旗ナイトにお願いしたいと思います。
香山:どんなナイトなんだろう。
朝岡:楽しいですよ。では、よろしくお願いします!
(拍手)
森近茂樹氏(以下、森近):赤旗ナイトの時間です。日刊紙のコーナーの進行役を務めます、社会部の森近です。よろしくお願いします。
(拍手)
岩井亜紀氏(以下、岩井):同じく社会部の岩井です。よろしくお願いします。
(拍手)
森近・岩井:今夜も赤旗ナイト!(ポーズ) 頑張りま〜す!
朝岡:あれ、そんなのなかったのに!(笑)。
森近:久しぶりにやりましたけど、ばっちり決まりましたね。
岩井:ばっちりでしたね、気が合います!
森近:すっかり秋も深まってきて、食欲の秋ですよね。僕、お腹空いちゃって。今も空いてますけど、ついつい食べ過ぎちゃうんですよね。
岩井:だけど森近さん。お医者さんからは「痩せるように」ときつく言われているんです。
森近:これ、事実ですね。はい。
岩井:食べ過ぎないで、運動をもっとしてください!
森近:はい!
その話は置いておいて。
(会場笑)
森近:やっぱり今、運動と言えば、国民の戦争法反対の運動、これが盛り上がっていますね。
岩井:強引に話を変えてしまいましたけど、確かに活発ですね。私も、森近さんも、国会前を取材したんですけど、参加していた皆さんは、とても元気に溢れていましたね。
森近:そうなんです。
そこで今日は、SEALDs、そして学者の会、その方たちと一緒に、戦争法廃止の先頭に立っていた安保関連法に反対するママの会、この活動について『しんぶん赤旗』の記事を元に紹介したいと思います。
岩井:ママの会は、「だれの子どももころさせない」を合言葉に、戦争法に反対する子育て中の母親たちが集まった会です。1人の若いお母さんのインターネットの呼びかけをきっかけに、今年の7月に結成され、すごい勢いで拡がっていきました。
森近:これが、ママの会が7月26日に初めて取り組んだ東京渋谷駅周辺の街頭宣伝とデモの記です。最初にもかかわらず、2,000人がベビーカーを引いたり、子どもの手を引いて参加しました。
岩井:「だれの子どもも、ころさせない ママの声渋谷に響く」という見出しで、(赤旗の)1面トップに掲載しました。子を持つ親として、このスローガンは、ものすごく切実で心に響きます。
そして、これはデモの様子です。小さいお子さんもいて、とても雰囲気がいいです。
森近:赤旗では、暮らし家庭面という欄でも度々このママの会の活動を取り上げています。これが、ママの会が「全国に広がるママの会」ということで、見開きで特集した時の紙面です。
岩井:9月12日付ですが、この時点で38都道府県に50の会が結成されていました。今では、少なくとも65に広がっています。
森近:広がってますよね。戦争法が強行されても、ママたちの思いは変わらないわけですね。
これは、9月25日に全国のママたちが集合して、国会内で記者会見を行いました。そして、「これからも頑張るぞ」という決意を語った紙面です。「戦争法廃止 もう止まらない ママの会 再出発」、いい見出しですね!
岩井:いいですね!
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