
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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ふくだ峰之氏(以下、ふくだ):みなさん、こんにちは。
伊藤ようすけ氏(以下、伊藤):こんにちは。
ふくだ:今日のゲストは、伊藤さんのほうからご紹介お願いします。
伊藤:わざわざ大阪から、今日来ていただきました。
ふくだ:今日のために、ありがたいわ。
伊藤:株式会社縁、代表取締役社長でいらっしゃいます、葉山彩子さんです。
ふくだ:今日はようこそおいでいただきました。
(会場拍手)
ふくだ:本当に大阪からはるばるおいでいただきまして、ありがとうございました。
伊藤:本当、ありがとうございます。
ふくだ:まず自己紹介からお願いします。
葉山彩子氏(以下、葉山):大阪の南船場から、日本と世界に向けて日本の骨董品、古美術品を販売している会社です。
ふくだ:イケてるね。まず、この話だけでもイケてる女子だよ。
伊藤:それも社長ですよ。
ふくだ:イケてる女子に大阪から来たということで、もう言うことないじゃないですか。
葉山:ありがとうございます。
伊藤:この番組が始まる前に、ちょっと打ち合わせさせていただいたんですけれども、ご主人がいらっしゃって、ご主人がそういう……いわゆるバイヤーですよね。
葉山:そうですね、はい。
ふくだ:その骨董品や古美術品を、本物か偽物かということも含めて価値をつける目をお持ちで、ご主人が買ってきた商品を日本国内、そして海外にも売ってらっしゃるということです。
葉山:そうです。
ふくだ:だいたいなんでこんな商売やり始めたんですか? まずそこからいきましょうか。
伊藤:いや、そうですよ。そもそもなんで旦那が社長じゃないんですか?
葉山:(笑)。
ふくだ:それは女子が活躍してる家なんだよ。
葉山:主人はバイヤーなので、毎日のように仕入れに行ってしまいます。なので、主人を社長にしていても会社の中は全然まとまらないので、私が中にいて、いろんなことを手伝っていったらいいかなと思ったのがきっかけです。
もともと、主人が思いっきり物を買ってやっていってくれたらいいなという。だから、私は売る側を担当して、主人は買ってくる側の専門部署をきちっと分けてやれるのが会社組織なんじゃないかなと。
伊藤:この会社はいつからやられてるんですか?
葉山:会社は3年前に立ち上げました。
伊藤:それまでは何をされてたんですか?
葉山:それまでは、もちろん骨董屋ですけど、主人は1人でやってました。私はちょこちょこ手伝っているぐらいだったんですけど、あるとき「海外にも骨董売ったらどないなの?」って言っていただいたことがあって。
伊藤:3年ぐらい前に。
葉山:5年くらい前ですね。
伊藤:5年ぐらい前に、はい。
葉山:それで、「今がグローバルな時代やから、もっとそういうふうにやらなあかんよ」って言われて。
ふくだ:そうだ。
伊藤:そらそうだ。
葉山:それで、「私も主人も英語できませんから」と言ったら、「英語のできる子呼んできてあげるよ」と言って。
伊藤:それ誰ですか。
葉山:その、知り合いの方が。
ふくだ:知り合いの方が。
葉山:英語のできる子を呼んで来ていただいて、入ったのが今うちの番頭です。今、その人うちの筆頭バイヤーで、買い付けに奔走してくれてるんですけれど。そうやって英語のできる子を呼んで、パソコンのできる子を呼んで、梱包のうまい子も呼びました。
伊藤:ちょっと待ってください。5年前っていったら最近ですよね。
葉山:そうですね。
伊藤:5年……最近までパソコンができる子がいなかったんですか?
葉山:パソコンは私でもできるんですけど、人に作業分担してやってもらおうと思ったので。それで、よく知ってる子を呼んでもらったんですよね。それで、その子がいろいろ教えてくれて。
ふくだ:伊藤さん、骨董ビジネスはパソコンはダメなのよ。紙の台帳でやんなきゃダメなわけよ。墨で絵画1点何とかとかさ。
伊藤:割り込んできたと思ったら、そんなふくださんっぽい発言で。
ふくだ:いやいや、僕は自民党のITの政策作ってるけれども。
伊藤:そうでしょう。
ふくだ:逆にITがあるからこそ、触れるものが必要なわけよ。だから、僕はその骨董とかいいと思いますよ。
伊藤:それで3年前に会社を立ち上げて、これから時代はグローバルだと、日本だけを市場にしてちゃダメだと。日本の骨董品を海外に売ったほうがいいんじゃないかってところまではわかるんですけど、最初はどうやって売ろうと考えたんですか?
葉山:そうですね。オークションという形で、インターネットの中で。
伊藤:ネットのオークション。
葉山:そこで売るというのが出てきて、始めてたので。もともと日本は、10年ぐらい前からまだ誰もインターネットで骨董品を売っていないという時代だったんです。
だけど、「売ってみたらどうかな」というふうに、何でもやってみようというのがうちの主人のモットーなので、やってみたんです。初めは全然売れなかったんですけど、やっぱり見てくださるお客さまがだんだん増えてきて、売れるようになったんです。骨董品をネットで見て買う人がいるんだということが私たちも発見でした。
伊藤:骨董品をネットで買うって、正直勇気いることですよね。
ふくだ:まあ、本物・偽物とかいろんな細かいことを言うのもあるけど、やっぱり勇気がいることやね。逆に言えば、そこのサイトで買うということは、会社側の信頼がないと買えないじゃない。その意味では、縁が信頼を持ち得てる会社になっているということやね。
伊藤:スタートはちょっと難しかったですよね。
葉山:そうです。初めはやっぱりお客さんも怖かったと思います。たぶん最初は、プロの方もわかってらっしゃる方が入札をされて、それで買ってみてちゃんとしたものを売ってるなというふうに思っていただいて、また買っていただいてということが繰り返されていくと、Yahoo!なんかだと評価というものが付きますので。
伊藤:それで何かYahoo!の賞をいただいたんですよね。
ふくだ:じゃあ、見せていただきましょうか。
伊藤:これでみますと「ヤフオク!Best Store Awards 2014ルーキー賞 株式会社縁殿」ってね。
「貴店は2014年のヤフオク!にご出展後、多くのお客様に支持される賞品をご提供され、顕著な実績をあげられました。よって感謝申し上げるとともに功績を称え、これを表彰します」と。
ふくだ:こういう評価をされていくということは、それだけの取引があった上でやってることなんだろうと思うけど。
やっぱり日本の骨董のいいものを海外の方々に理解をしていただいて、購入していただくというのは、これからの日本の方向性としては極めて重要な話なんだけど。
日本人が日本のものを買うのはわかるんだけど、漢字が読めない外国人がなんで掛け軸とか買うのかよくわからないのよ。これはどういう理由で選んでるんですかね? 外国の人って。
伊藤:それ聞きたいですね。
ふくだ:ぜひ聞きたいでしょう。僕だって、ペルシャ語で書かれたものなんてさっぱりわからない。外国の人って何を基準に選ぶんですかね。
伊藤:それ聞きたいですね。
葉山:私も、ふと音楽なんかもそうだなと思ったんですよ。難しいことはわからないけど、この曲好きっていうのあるじゃないですか。私は絵に関しても、書に関してもそういうことなんだろうなと。
海外のお客さまの反応を見てると、「気に入った」と言って買っていただく。それで、後から「意味は何なの?」というふうにご質問をいただくこともあって。いいと思っていただければ、意味は後付けですね。
伊藤:個人の感覚で、自分がいいと思ったものを買ってらっしゃるということなんですよね。
葉山:そうですね。
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