2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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中西佑樹氏(以下、中西):話を戻して、「学歴0」、そして「海外渡航経験0」「英語力0」の僕でもこうやって人生を切り開くことができるんです。「海外で働く」「起業する」がえらいとは思いません。ただ僕は人生を切り開いていっています。冒頭にお伝えしたように、スキルがどうこうっていうのは僕は言えないんですけど、「やるって決めたらやる」っていう、マインドの部分は伝えられると思うんです。
そして、ここはスキル以前の問題だと思うので、誰もがしっかりと考えるべきだなって僕は思います。何よりやっぱり「行動」なんですね。やれば、大抵のことは叶うと僕は思います。逆に「やらない」って決めてしまえば、もう絶対に何も叶わないと思うので、まずは行動スイッチをオンにしてみてください。
例えば、英語のスキルを身につけるなら英語の勉強をすると決めてやる。ビジネスをするということであれば実際にビジネスをするとか経営学を勉強するとか。そこにフォーカスして貰えればなって僕は思います。
「行動が自分を変える」そこをしっかりさせてからスキルをつける。それが僕の経験で言えることかなって思うんです。だから今日この講演でBBTの卒業生がが「行動が自分を変える」って言ってたなって頭の片隅にでも置いていただければと思います。
僕の話はこれだけなんですけど、僕と松井がフィリピン・セブ島で立ち上げたBrighture English Academy(ブライチャー)のオープンまでの経緯ということで、写真を用意しました。1つ目。これが僕らの語学学校があるセブ島のJセンターモールです。
セブシティというシティの隣にあるマンダウエシティという所にあるモールなんですけども、ここのモールの中で、僕らは学校を始めています。モール内にある学校というのはセブの中では初めてで、この中にスーパーマーケット・飲食店・映画館・ジム・カラオケなどもあるので、ここだけで生活が完結できるような形で作りました。
この右上に建物が見えてると思うんですけど、これが、東横インさんがモールの真上に今、ホテルを建てていまして、去年にできるっていう話だったんですけども、おかげ様で工事が遅れておりまして(笑)。……来年の2月に完成予定のようです。1年以上工期が延びるっていうフィリピンあるあるな状況です。
この東横インを借りようと思ってたんですね。ここを借りてモール直結で学校にいって、授業が終わったらまた上に戻ってもらうっていう。日本クオリティの住環境を提供しようと思ってたんですけども、ちょっと工事が遅れているので、現在は仮で近隣のホテルを借りて運営をしています。
中西:教室ですが松井と共にそこのオーナーと会って、貸してくださいということで交渉しまして、中国系のフィリピン人の方がオーナーさんなんですけども、交渉をして借りることができました。700平米あります。かなり広いです。
6月6日にオープニングセレモニーをやりまして、今までお世話になった方であったりとか、マンダウエシティの市長さんやここのモールの責任者の方を呼んで、オープニングセレモニーをしました。
従業員が今はまだフィリピン人の先生だけなんですけども、ようやくオープンしてやっと生徒さんを募集できるようになりました、よければBrighture English Academy(ブライチャー)のホームページを見ていただければありがたいなと思います。とにかく他にはない、留学を提供できると思います。フィリピン・セブ留学業界に革命を起こします。
僕の話は以上になります。どうもありがとうございました。
青野仲達氏(以下、青野):今、中西さんの話を聞いていて、いくつか思ったんですけれど、1つはBBT大学で経営の基礎を学んだということで……英語の基礎も学んで欲しかったな、と(笑)。
(会場笑)
英語の科目は僕も教えてるし、みんな英語はやるので、学生のことって、だいたいわかるんですよ。中西さんの印象って、本当にないんですよね。全くなくて。できなかったけど頑張った人だとか、すごくできた子って印象に残ってるんですけど、本当に印象が無かったなってことが1つと。
(会場笑)
あと、彼は話を聞いていて思ったんだけど、起業家タイプですよね。本当に起業家タイプだなって思って。何かあった時に、とにかく動くっていうところですよね。それが2つ目。
最後にですけど、起業でも何でもそうなんですけど、人との出会いっていうものがすごく大切で。松井さんってAppleのシニアマネージャーで、このレベルで仕事をした日本人なんて、ほとんどいないわけですよ。世の中に。
それで、中西さんは、英語力0。その2人が出会って英語学校やろうって思う確率ってどのくらいなんだろうって思うんですね。
起業でも何でもそうなんだけど、これやろうって思って動き出した時に、そこから起こってくることっていうのは全然、予想ができないことばかりになります。皆さんも起業に限らず、何か迷ってることがあったら、さっき行動を起こしてみたらどうですかっていう話があったんですけど、本当にそうだなと思いました。
青野:まだ時間が15分ほどありますので、是非、松井さん、中西さんでもいいんですけど、英語のことですとか、Appleのことでも構わないので、この機会に聞いておきたいことがありましたら、挙手をしていただけるでしょうか?
今、マイクを持っていきますので、マイクが来ましたらお話になってください。
質問者:先程の英語力の話の中で、青野先生も松井さんも、書くということの重要性をおっしゃられていたと思うんですけど、書くという技能に関しては、今の日本においては、それほどトレーニングする機会もあまりないと思います。
書く能力に関して、どういったことが日常の中でできたりするのかなっていうアイディアがあれば、教えていただきたいです。
青野:僕はエッセイを書く練習をするといいと思っていて、エッセイを書くということに関して言えば、これは確立したやり方があります。こういうふうにやればいいんだっていうのがわかった上で、書く練習をすればいいと思います。
すごく大切なことは100点満点でなくてもいいので、重要なルールから覚えていくっていうことですね。例えば、エッセイを書くときに1番重要なルールは、言いたいことを1番最初に言うっていうこと。
ちょうどAppleの製品でも上流過程というものがあるわけですね。物を作る時に。1番上にあるのがコンセプトとかデザインとかですよね。これが崩れると後はどうしようもなくなる。でも、これがしっかりしていれば、後は何とでもなる。これがないと絶対ダメ。英語のエッセイを書く時も、割と似てるなって思って。
コンセプトに当たるのが僕は主張だと思うんですよ。要は何が言いたいのか。デザインに当たるのが、その主張はなぜっていう理由。そういうふうに考えていくとコンセプトがしっかりしていれば、崩れていっても何とかなるんだけれど、実際はコンセプトがしっかりしていない人がすごく多いです。
青野:日本人のエッセイって文法の間違いはすごく少ないって言われます。他の国の人と比べて。アメリカ人と比べても少なかったりするんですね。アメリカの大学とかで。でも、読んだ時に何が言いたいのかは全然わからないっていうのが日本人の書いたものの特徴なんです。
それの真逆にいかないと。こんな機能もついてるんだけど、別に使いたくもないものだとかね。そうではなくて、何にもついてないように見えるんだけど、必要なものは全部ある……。Appleの製品のようなイメージを持っていただいても良いかと思うんですけど、それが大事なんですよね。
だからそれを練習するために、紙1枚でエッセイを書きましょうと言ってしまうと、いきなりは大変かもしれないんですけど、だったらまずは5行で書いてみましょう、と。5つの英文でエッセイを書いてみるいうことは、練習方法としてすごくいいと思います。1番最初に自分が言いたいことを書いてみる。
すごく簡単なことでいいんですよ。何を言えばいいんだろうって、考え込まなくても、すごく簡単なことでいいんです。何も思いつかなかったら、自分が好きな物を書いてください。サッカーが大好きだったら、僕はサッカーが好きだって書いてみて、なぜっていう理由を3つ書いてみる。
1つ。2つ。3つ。最後に5行目にもう一度、結論を繰り返す。これが英語で何かを伝える時の最も基本的な型。この最も基本的な型ができていれば後は何とかなる。例えば、僕は本田圭佑を尊敬していますっていう理由があってもいいと思うんですよね。
そういう型ができていれば、後からいくらでもフォローができるんです。ところが実際は何か話をしてるんだけど、何が言いたいのか結局わからないっていうことがすごく多いので、最初に結論を言う習慣をつけて実際に書いてみる。
理由をいくつか用意して最後にもう一度結論を書く。これがすごく基本的な型なので、まずはそれを意識して書いてみる。書けたら読んでみる。実際に自分で口に出してみる。そうすると、日常でサッカーの話題になった時に、すっと書いて覚えたものが出てくるんで、実際の会話にも使えるようになる。
青野:出発点は例えば、そんなところから始めてみる。でも僕は好き、だけじゃないですよね。1つできれば、型だから、他にもこんなことも言える、あんなことも言えるっていうふうに、自分が言いそうなことを増やしていく。例えば出身地。
茨城はとても良いところだっていうのを最初に持ってくる。なぜっていう理由を考えていく。最後にみんな茨城に来てくださいということをもう1回言う。自分の周りにあることを、ぱっと思いついたことでもいいから、型に落とし込んでいく。大事なのは、自分が言いそうなこと、です。
自分がきっと言うだろうってことを、そういうふうにして書いていくとすごくいい練習になります。
質問者:ありがとうございました。
松井博氏(以下、松井):青野先生が書かれた『ハーバード式英語学習法』っていう本がまさしくそういうふうによくまとまった本なんですけど、僕らが作ったBrighture(ブライチャー)の課題図書としています。非常にお薦めしていますんで、是非、買って読んでみてください。
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